金利が安い住宅ローンランキング2025比較

公開日: 2025/11/1

金利が安い住宅ローンを選ぶ前に知っておくべきこと

住宅ローンを検討する際、「できるだけ金利が低いローンを選びたい」と考えるのは当然です。しかし、金利の低さだけで選ぶと、事務手数料や保証料が高く、総返済額が増える場合があることをご存知でしょうか。

この記事では、2025年10月時点の金利が安い住宅ローンランキング、金利以外のチェックポイント(事務手数料・保証料・団信等)、選び方のコツを、各金融機関の公式情報を元に解説します。

金利だけでなく、総返済額で比較して、自分に最適な住宅ローンを選べるようになります。

この記事のポイント

  • 金利の低さだけでなく、総返済額(金利+事務手数料+保証料)で比較することが重要
  • 2025年10月時点で変動金利は0.3-0.6%程度、固定金利(10年)は1.0-1.5%程度が相場
  • 事務手数料は定額型(3-11万円)と定率型(借入額の2.2%)があり、借入額により有利な方が異なる
  • 金利以外のチェックポイントとして、団信の保障内容、繰上返済手数料、審査基準を確認する

変動金利の低金利ランキング【2025年10月最新】

2025年10月時点の変動金利で金利が安い住宅ローンをランキング形式で紹介します。金利は審査結果により変動するため、目安としてご覧ください。

順位 金融機関 変動金利 事務手数料 保証料
1位 PayPay銀行 0.270% 借入額の2.2% 無料
2位 auじぶん銀行 0.319% 借入額の2.2% 無料
3位 SBI新生銀行 0.290% 定額型5.5-16.5万円 無料
4位 住信SBIネット銀行 0.298% 借入額の2.2% 無料
5位 みずほ銀行 0.375% 借入額の2.2%または3.3万円 無料または金利+0.2%

(出典: 各金融機関公式サイト、2025年10月時点)

注意: 金利は審査結果・金利優遇の適用条件により変動します。最新情報は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

変動金利の特徴とリスク

変動金利は固定金利より低いですが、将来金利が上昇するリスクがあります。半年ごとに金利が見直され、市場金利の上昇に応じて返済額が増加する可能性があります。

返済余力がある、繰上返済予定がある方に適しています。

固定金利の低金利ランキング【2025年10月最新】

2025年10月時点の固定金利(10年固定・全期間固定)で金利が安い住宅ローンをランキング形式で紹介します。

10年固定金利ランキング

順位 金融機関 10年固定金利 事務手数料 保証料
1位 PayPay銀行 0.975% 借入額の2.2% 無料
2位 auじぶん銀行 1.165% 借入額の2.2% 無料
3位 住信SBIネット銀行 1.143% 借入額の2.2% 無料
4位 SBI新生銀行 1.100% 定額型5.5-16.5万円 無料
5位 みずほ銀行 1.450% 借入額の2.2%または3.3万円 無料または金利+0.2%

(出典: 各金融機関公式サイト、2025年10月時点)

全期間固定金利(フラット35)

フラット35は、住宅金融支援機構が提供する全期間固定金利の住宅ローンです。2025年10月の金利は1.5-2.0%程度です(出典: 住宅金融支援機構公式サイト、2025年10月時点)。

フラット35のメリット:

  • 全期間固定金利で金利上昇リスクなし
  • 自営業・非正規雇用でも比較的通りやすい
  • 保証料不要

フラット35のデメリット:

  • 変動金利・10年固定より金利が高い
  • 事務手数料は借入額の2.2%が一般的

金利以外のチェックポイント5つ

金利の低さだけで住宅ローンを選ぶと、総返済額が増える場合があります。以下の5つのポイントを確認してください。

①事務手数料と保証料の有無

事務手数料は定額型(3-11万円)と定率型(借入額の2.2%)があります。

比較例(借入額3,000万円):

  • 定額型5.5万円: 総額5.5万円
  • 定率型2.2%: 3,000万円 × 2.2% = 66万円

借入額が少ない場合は定率型が有利、借入額が多い場合は定額型が有利です。

保証料は、一括前払い型(借入額の2%程度)と金利上乗せ型(金利+0.2%)があります。ネット銀行は保証料無料の場合が多いです。

②団信(団体信用生命保険)の保障内容

団信は、借入者が死亡・高度障害時にローン残高がゼロになる保険です。基本的な団信は金利に含まれますが、ガン保障・3大疾病保障等の特約は金利上乗せ(+0.1-0.3%)または別途保険料が必要です。

団信の種類:

  • 基本団信: 死亡・高度障害時に保障(金利に含まれる)
  • ガン保障: ガンと診断された時点で保障(金利+0.1-0.2%)
  • 3大疾病保障: ガン・脳卒中・心筋梗塞で保障(金利+0.2-0.3%)

自分の健康状態・家族構成に応じて、必要な保障を選択してください。

③繰上返済手数料

繰上返済(通常の返済とは別に、まとまった金額を返済)の手数料は、金融機関により異なります。

  • ネット銀行: 繰上返済手数料無料(インターネットバンキング利用時)
  • メガバンク: 繰上返済手数料5,000-30,000円(窓口利用時)

繰上返済を予定している場合は、手数料無料の金融機関を選ぶことをおすすめします。

④審査基準とスピード

金融機関により審査基準が異なります。以下の傾向があります。

  • ネット銀行: 審査が厳しい傾向、正社員・高年収が有利
  • フラット35: 自営業・非正規雇用でも比較的通りやすい
  • メガバンク: 取引実績(給与振込・預金残高)が有利に働く

審査スピードは案件により異なりますが、一般的な目安としてネット銀行は1-2週間、メガバンクは2-4週間程度です。

⑤サポート体制と利便性

住宅ローンは長期間の付き合いになるため、サポート体制も重要です。

  • ネット銀行: 窓口なし、電話・チャットのみ。手続きは全てオンラインで完結
  • メガバンク: 全国に窓口あり、対面相談可能。書類提出等は窓口で手続き

自分のライフスタイルに合ったサポート体制を選んでください。

金利が安い住宅ローンの選び方3つのコツ

金利が安い住宅ローンを選ぶコツを3つ紹介します。

①金利タイプの選択(変動・固定・固定期間選択)

金利タイプは自分の状況に応じて選択してください。

変動金利が向いている人:

  • 返済余力がある(収入が安定、貯蓄に余裕)
  • 繰上返済予定がある
  • 金利上昇リスクを理解し、対応できる

固定金利が向いている人:

  • 返済余力が限られる(収入が不安定、貯蓄が少ない)
  • 安定性を重視する
  • 金利上昇リスクを避けたい

②総返済額で比較する

金利の低さだけでなく、総返済額(金利+事務手数料+保証料)で比較してください。

比較例(借入額3,000万円、35年返済、シミュレーション結果):

金融機関 変動金利 事務手数料 総返済額(概算)
A銀行 0.3% 66万円(2.2%) 約3,300万円
B銀行 0.4% 11万円(定額型) 約3,280万円

この例では、金利が0.1%高いB銀行の方が、総返済額は安くなります(詳細は各金融機関のシミュレーターでご確認ください)。

③複数社の仮審査を活用する

自分の年収・職業・借入希望額で、どの金融機関が最も有利な条件を提示するか、複数社の仮審査を活用して確認してください。

仮審査は信用情報に影響しない(本審査のみ記録される)ため、複数社に同時に申し込むことが可能です。3-5社に仮審査を依頼し、最も有利な条件を提示した金融機関を選ぶことをおすすめします。

まとめ:金利が安い住宅ローンを総合的に比較しよう

金利が安い住宅ローンを選ぶ際は、金利の低さだけでなく、総返済額(金利+事務手数料+保証料)で比較することが重要です。2025年10月時点で、変動金利は0.3-0.6%程度、固定金利(10年)は1.0-1.5%程度が相場です。

金利以外のチェックポイントとして、①事務手数料と保証料の有無、②団信の保障内容、③繰上返済手数料、④審査基準とスピード、⑤サポート体制を確認してください。

次のアクションとして、①複数社の仮審査を活用して自分に最も有利な条件を確認、②総返済額で比較して金融機関を選択、③金利タイプ(変動・固定)を自分の状況に応じて決定することをおすすめします。信頼できる金融機関やFPに相談しながら、最適な住宅ローンを選びましょう。

よくある質問

Q1最低金利が必ず適用されますか?

A1いいえ、最低金利は審査結果により適用されない場合があります。金融機関が公表する金利は店頭金利(基準金利)から最大限の金利優遇を適用した場合の数値です。実際の適用金利は、年収・職業・勤続年数・借入額等により決定され、金利優遇幅が小さくなる場合があります。複数社の仮審査を活用して、自分に適用される金利を確認してください。

Q2金利優遇の仕組みはどうなっていますか?

A2金利優遇は、店頭金利(基準金利)から一定幅を引き下げる仕組みです。例えば、店頭金利2.475%、金利優遇▲2.2%の場合、適用金利は0.275%です。金利優遇の条件として、給与振込・口座開設・クレジットカード作成等が求められる場合があります。条件を満たさないと金利優遇幅が小さくなるため、事前に確認してください。

Q3借り換えで金利は下がりますか?

A3現在の金利より低い金融機関に借り換えれば下がります。ただし、借り換え時に事務手数料(借入額の2.2%が一般的)、登記費用(5-20万円程度)、保証料(金融機関により異なる)が発生します。借り換えメリット(総返済額の削減)が諸費用を上回る場合のみ、借り換えをおすすめします。借り換えシミュレーターで試算してください。

Q4変動金利と固定金利はどちらを選ぶべきですか?

A4自分の状況により異なります。返済余力がある(収入が安定、貯蓄に余裕)、繰上返済予定がある方は変動金利が適しています。返済余力が限られる(収入が不安定、貯蓄が少ない)、安定性を重視する方は固定金利が適しています。変動金利は金利が低いが上昇リスクあり、固定金利は金利が高いが安定性あり。両方のシミュレーションを行い、判断してください。

Q5ネット銀行とメガバンクはどちらがいいですか?

A5金利・諸費用を重視するならネット銀行、サポート体制を重視するならメガバンクが適しています。ネット銀行は金利が低い(0.3-0.4%程度)、事務手数料・保証料が安い、繰上返済手数料無料。ただし、審査が厳しい、窓口がない。メガバンクは金利が高い(0.4-0.6%程度)、諸費用が高い。ただし、対面相談可能、審査基準が柔軟な場合あり。自分の優先順位で選んでください。