中古住宅購入の諸費用|400万円物件の費用内訳と目安

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/1

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中古住宅購入の諸費用の重要性

中古住宅を購入する際、「諸費用はどのくらいかかるのか」「いつ・どのように準備すればよいのか」という疑問を持つ方は少なくありません。諸費用は物件価格の6-9%と高額になり、原則現金払いのため、事前に正確な金額を把握しておくことが重要です。

この記事では、中古住宅購入の諸費用の種類、400万円物件の費用内訳、価格帯別の比較、支払時期について、LIFULL HOME'Sリクルート等の情報を元に解説します。

諸費用の負担を正確に理解し、無理のない資金計画を立てましょう。

この記事のポイント

  • 中古住宅の諸費用は物件価格の6-9%が目安(新築は5-7%より高い理由:仲介手数料)
  • 400万円の中古住宅では諸費用約24-36万円(6-9%)が必要
  • 諸費用は原則現金払いで住宅ローンに含まれないため、事前に数百万円の現金を用意する必要がある
  • 仲介手数料は物件価格×3%+6万円+消費税が上限(400万円超の場合)

諸費用の基礎知識

(1) 諸費用とは何か

諸費用とは、物件価格とは別に必要な費用の総称です。仲介手数料、登記費用、税金、保険料、ローン関連費用等が含まれます。

諸費用に含まれる主な項目:

  • 仲介手数料
  • 登記費用(登録免許税+司法書士報酬)
  • 税金(印紙税、不動産取得税等)
  • 住宅ローン関連費用(融資手数料、保証料、保険料等)
  • その他(物件調査費用、引越費用等)

諸費用は原則現金払いで、住宅ローンに含まれないことが多いため、事前に数百万円の現金を用意する必要があります。

(2) 諸費用の相場(物件価格の6-9%)

中古住宅の諸費用は、**物件価格の6-9%**が相場です。

物件価格 諸費用(6%) 諸費用(9%)
400万円 24万円 36万円
1000万円 60万円 90万円
2000万円 120万円 180万円
3000万円 180万円 270万円
4000万円 240万円 360万円

(出典: LIFULL HOME'Sアドキャスト

(3) 新築との違い(仲介手数料の有無)

中古住宅の諸費用が新築より高い理由は、仲介手数料の有無です。

項目 新築 中古
諸費用の相場 5-7% 6-9%
仲介手数料 不要(不動産会社から直接購入) 必要(100万円超も)

(出典: LOHAS studio

新築は不動産会社から直接購入するため仲介手数料が不要ですが、中古は仲介業者を通すため仲介手数料がかかります。

諸費用の種類と内訳

(1) 物件関連の諸費用(仲介手数料、税金、登記費用)

仲介手数料:

  • 計算式: 物件価格×3%+6万円+消費税(400万円超の場合)
  • 上限: 法律で上限が定められており、これを超える請求は違法
  • : 3000万円の物件 → (3000万円×3%+6万円)×1.1 = 105.6万円

(出典: 不動産ステーション

200万~400万円の物件の仲介手数料:

  • 計算式: 物件価格×4%+2万円+消費税
  • : 400万円の物件 → (400万円×4%+2万円)×1.1 = 19.8万円

税金:

税金 金額目安 支払時期
印紙税 1万~6万円(契約金額により変動) 契約時
登録免許税 固定資産税評価額の2%(所有権移転)、0.4%(抵当権設定) 登記時
不動産取得税 固定資産税評価額の3%(軽減措置あり) 購入後6ヶ月~1年後
固定資産税・都市計画税 日割り精算 引渡し時

(出典: リクルート

登記費用:

  • 登録免許税+司法書士報酬: 20-30万円が目安
  • 所有権移転登記: 固定資産税評価額の2%
  • 抵当権設定登記: 債権額(借入額)の0.4%

(2) 住宅ローン関連の諸費用(融資手数料、保証料、保険料)

融資事務手数料:

  • 定額型: 3-5万円
  • 定率型: 融資額の2.2%

住宅ローン保証料:

  • 一括前払い: 融資額の2%程度(例:3000万円で60万円)
  • 金利上乗せ: 年0.2%程度(初期費用を抑える選択肢)

(出典: オープンハウス

保険料:

保険 金額目安 加入必須
火災保険 20-30万円(10年一括払い) 住宅ローン利用時は必須
地震保険 10-20万円(5年契約) 任意
団体信用生命保険 金利に含まれることが多い ほぼ必須

(3) その他の諸費用

フラット35利用時:

  • 物件調査手数料: 戸建て6-8万円、マンション4-6万円

(出典: オープンハウス

その他:

  • 引越費用
  • リフォーム費用(中古住宅の場合、購入後に必要になることが多い)
  • 家具・家電購入費

400万円物件の諸費用目安

(1) 400万円物件の諸費用(約24-36万円)

400万円の中古住宅購入時の諸費用は、約24-36万円(物件価格の6-9%)が目安です。

諸費用の内訳例:

項目 金額(概算)
仲介手数料 19.8万円
印紙税 1万円
登記費用 10万円
その他 5-10万円
合計 35.8-40.8万円

注意: 住宅ローンを利用する場合、融資手数料・保証料・保険料が別途必要になります。

(2) 仲介手数料の計算方法

400万円の物件の仲介手数料は、物件価格×4%+2万円+消費税で計算されます。

計算例(400万円の物件):

  1. 400万円 × 4% = 16万円
  2. 16万円 + 2万円 = 18万円
  3. 18万円 × 1.1(消費税) = 19.8万円

400万円超の物件の場合:

  • 計算式: 物件価格×3%+6万円+消費税
  • 例(500万円の物件): (500万円×3%+6万円)×1.1 = 23.1万円

(出典: 不動産ステーション

(3) 諸費用の支払時期

諸費用は一度に支払うのではなく、契約時・決済時・引渡後に分けて支払います。

時期 支払項目 金額目安
契約時 印紙税、手付金 数万円~
決済時(引渡時) 仲介手数料、登記費用、融資手数料、保証料、保険料等 大部分
引渡後 不動産取得税 購入後6ヶ月~1年後

不動産取得税は購入後6ヶ月~1年後に納付通知が来るため、購入時に現金で用意しておく必要があります。

価格帯別の諸費用比較

(1) 低価格帯(300万~1000万円)の諸費用

物件価格 諸費用(6%) 諸費用(9%)
300万円 18万円 27万円
600万円 36万円 54万円
800万円 48万円 72万円
1000万円 60万円 90万円

低価格帯の物件は諸費用も比較的少額ですが、リフォーム費用が別途必要になる可能性が高いため、総コストで判断することが重要です。

(2) 中価格帯(2000万~3000万円)の諸費用

物件価格 諸費用(6%) 諸費用(9%)
2000万円 120万円 180万円
2500万円 150万円 225万円
3000万円 180万円 270万円

(出典: アドキャストさくら事務所

2024年12月時点の最新シミュレーション例オープンハウス):

  • 3000万円の物件: 諸費用287万600円

中価格帯の物件は諸費用が100万円を超えるため、数百万円の現金を事前に用意する必要があります。

(3) 高価格帯(4000万円)の諸費用

物件価格 諸費用(6%) 諸費用(9%)
4000万円 240万円 360万円

2024年12月時点の最新シミュレーション例オープンハウス):

  • 4000万円の物件: 諸費用378万6400円

高価格帯の物件は諸費用が300万円を超えるため、住宅ローン保証料の支払い方法(一括前払い or 金利上乗せ)を選択することで初期費用を抑える選択肢があります。

まとめ:状況別の準備方法

中古住宅の諸費用は物件価格の6-9%が目安で、400万円の中古住宅では約24-36万円が必要です。中古住宅の諸費用が新築より高い理由は仲介手数料で、物件価格の3%+6万円+消費税が上限(400万円超の場合)です。

諸費用は原則現金払いで住宅ローンに含まれないため、事前に数百万円の現金を用意する必要があります。ただし、一部の金融機関では諸費用を含めたフルローンも提供しているため、現金を用意できない場合の選択肢となります。

不動産取得税は購入後6ヶ月~1年後に納付通知が来るため、購入時に現金で用意しておく必要があります。また、中古住宅の場合、購入後にリフォーム費用が別途必要になる可能性があるため、事前に物件の状態を確認し、総コストで判断することが重要です。

諸費用の相場は6-9%ですが、物件の状態やローン条件により13%程度になる場合もあります。詳細は宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーへの相談を推奨します。

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よくある質問

Q1中古住宅の諸費用はいくらですか?

A1物件価格の6-9%が目安です。2000万円で120-180万円、3000万円で180-270万円が相場です。新築(5-7%)より高い理由は仲介手数料(100万円超も)です。諸費用は原則現金払いで住宅ローンに含まれないため、事前に数百万円の現金を用意する必要があります。一部の金融機関では諸費用を含めたフルローンも提供していますが、審査が厳しくなります。詳細は金融機関にご確認ください。

Q2新築と中古どちらが諸費用が高いですか?

A2中古の方が高いです。理由は仲介手数料(100万円超も)です。新築は不動産会社から直接購入するため仲介手数料が不要ですが、中古は仲介業者を通すため仲介手数料がかかります。新築の諸費用は物件価格の5-7%、中古は6-9%が相場です。ただし、新築は物件価格自体が高いため、総額では新築の方が高くなる場合があります。

Q3諸費用は住宅ローンに含められますか?

A3原則不可です。現金で数百万円を用意する必要があります。一部の金融機関では諸費用を含めたフルローンも提供していますが、審査が厳しくなります。諸費用込みローンの場合、借入額が増えるため月返済額・総返済額も増加します。また、頭金が少ない場合は金利が高くなる可能性があります。詳細は金融機関やファイナンシャルプランナーにご相談ください。

Q4仲介手数料はいくらですか?

A4400万円超の物件は「物件価格×3%+6万円+消費税」が上限です。200万~400万円の物件は「物件価格×4%+2万円+消費税」です。例えば、400万円の物件なら19.8万円、3000万円の物件なら105.6万円が仲介手数料の上限です。法律で上限が定められており、これを超える請求は違法です。仲介手数料の値引き交渉も可能ですが、サービス品質に影響する場合があります。

Q5400万円の中古住宅の諸費用はいくらですか?

A5約24-36万円(物件価格の6-9%)が目安です。仲介手数料19.8万円、印紙税1万円、登記費用10万円、その他5-10万円が主な内訳です。住宅ローンを利用する場合、融資手数料・保証料・保険料が別途必要になります。また、不動産取得税は購入後6ヶ月~1年後に納付通知が来るため、購入時に現金で用意しておく必要があります。リフォーム費用も別途必要になる可能性があります。

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Room Match編集部

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