住宅ローンの今後の動向と金利見通し・借り換えタイミング

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/6

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住宅ローン金利はこれからどうなる?不安を抱える人が増えている理由

住宅ローンを検討している方、または既に借入中の方の中には、「金利はこれからどうなるのか」「返済額が増えてしまわないか」と不安を感じる方が少なくありません。

この記事では、住宅金融支援機構日本銀行の公式情報、金融機関の最新レポートを元に、2025年以降の金利動向、変動金利と固定金利の選び方、借り換えのタイミング、経済情勢との関係を解説します。

金利の仕組みを理解し、将来の返済計画を立てられるようになります。

この記事のポイント

  • 日銀が2025年12月に政策金利を0.75%に引き上げ、30年ぶりの水準に(2026年4月に変動金利が0.25%上昇する可能性)
  • 約8割が変動金利を選択、金利上昇リスクに備えた繰り上げ返済・借り換え検討が重要
  • 借り換えの最適なタイミングは固定金利特約期間終了時、変動金利の返済額見直し時、転職前、健康状態が良好なとき
  • 2024-2025年の住宅ローン控除は子育て世帯・若者夫婦世帯への優遇が強化

(1) 30年ぶりの金利上昇局面に突入

日本銀行は2024年3月にマイナス金利政策を解除し、2024年7月、2025年1月、2025年12月と追加利上げを実施しました。2025年12月18-19日には政策金利を0.75%に引き上げ、1995年以来30年ぶりの水準となりました。

(2) 変動金利を選んだ8割の人が直面する現実

住宅金融支援機構の調査によると、新たに住宅ローンを借りる人のうち約8割が変動金利型を選んでいます。変動金利は半年ごとに金利が見直されるため、金利上昇局面では返済額が増加するリスクがあります。

(3) この記事で解決できる3つの不安

この記事では、「住宅ローン金利は今後どうなるか」「変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか」「借り換えのタイミングはいつがいいか」の3つの不安を解決します。

住宅ローンの基礎知識:変動金利と固定金利の違い

(1) 変動金利の仕組み:5年ルールと125%ルール

変動金利は、半年ごとに金利が見直される金利タイプです。ただし、以下の2つのルールがあります。

  • 5年ルール: 返済額は5年に1度しか見直されない
  • 125%ルール: 返済額は前回の1.25倍までに制限される

これにより、急激な返済額の増加は抑えられますが、金利が上昇しても返済額が据え置かれると、元金返済が進まず利息負担が増える可能性があります。

(2) 固定金利の仕組み:全期間固定と期間選択型

固定金利は、一定期間または全期間、金利が変わらない金利タイプです。

  • 全期間固定金利: 借入から完済まで金利が変わらない
  • 期間選択型固定金利: 3年・5年・10年など一定期間のみ固定金利

固定金利は返済計画が立てやすい一方、変動金利より金利が高めに設定されています。

(3) 政策金利と長期金利の関係

  • 政策金利: 日本銀行が金融政策の誘導目標とする金利(変動金利のベース)
  • 長期金利: 10年国債利回り等の長期の金利(固定金利のベース)

政策金利が上昇すると変動金利も上昇し、長期金利が上昇すると固定金利も上昇します。

(4) 現在の金利水準と相場感

2025年12月時点の政策金利は0.75%です。変動金利の基準金利は金融機関により異なりますが、政策金利の影響を受けて上昇傾向にあります。

2025年以降の金利動向:日銀の政策と今後の見通し

(1) 日銀が2025年12月に政策金利を0.75%に引き上げ

日本銀行は2025年12月18-19日の金融政策決定会合で、政策金利を0.50%から0.75%に引き上げました。これは1995年以来30年ぶりの水準です。

(2) 2026年4月に変動金利が0.25%上昇する可能性

金融機関のレポートによると、2026年4月に変動金利の基準金利が0.25%上昇する可能性があります。これは政策金利の引き上げを反映したものです。

(3) 2026年7月返済分から影響を受ける見込み

変動金利は半年ごとに見直されるため、2026年4月に金利が上昇すると、2026年7月返済分から影響を受ける見込みです。ただし、5年ルールにより返済額は2031年まで据え置かれる可能性があります。

(4) 政策金利は2026年12月までに約1.1%まで上昇する予測

ESPフォーキャスト調査(民間エコノミストによる経済予測)によると、政策金利は2026年12月までに約1.1%まで上昇する可能性があります。ただし、金利予測には不確実性があります。

(5) 金利が1%上がると返済額はどれくらい変わるか

4,500万円を借入した場合、金利が1%上昇すると月約1万4,000円の返済額増加となります。ただし、5年ルールと125%ルールにより、急激な返済額の増加は抑えられます。

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変動金利vs固定金利:あなたに合った選び方

(1) 借入額・借入期間別の選択基準

借入額 借入期間 推奨金利タイプ
3,000万円未満 20年未満 変動金利
3,000-5,000万円 20-35年 変動・固定どちらも検討
5,000万円以上 35年 固定金利も検討

借入額が大きく、借入期間が長いほど、金利上昇リスクが大きくなるため、固定金利の検討が推奨されます。

(2) 家計の余裕とリスク許容度による判断

家計に余裕があり、繰り上げ返済ができる方は、変動金利でリスクを抑えられます。一方、返済額を固定したい方は、固定金利が安心です。

(3) 金利上昇に備えた繰り上げ返済の活用法

金利上昇に備えて繰り上げ返済をうまく活用し、住宅ローン残高(元金)を減らすことで、金利上昇による利息への影響を小さくできます。

(4) 複数シナリオで考える返済計画

金利が上昇した場合、据え置かれた場合、下落した場合の3つのシナリオで返済計画を立てることで、将来の不確実性に備えられます。

借り換えのタイミングと判断基準:損しないための実務知識

(1) 借り換えを検討すべき4つのタイミング

借り換えを検討すべきタイミングは以下の通りです。

  • 固定金利特約期間終了時: 特約期間終了後は金利が上昇するため、借り換えで金利を下げられる可能性がある
  • 変動金利の返済額見直し時: 5年ごとの返済額見直しのタイミング
  • 転職前: 転職後は審査が厳しくなる可能性があるため、転職前に借り換えを検討
  • 健康状態が良好なとき: 団体信用生命保険への加入が必要なため

(2) 借り換えのメリットが出やすい3つの条件

借り換えのメリットが出やすい条件は以下の通りです。

  • ローン残高1,000万円以上
  • 残り返済期間10年以上
  • 金利差1%以上

これらの条件を満たす場合、借り換えによる総返済額の削減効果が大きくなります。

(3) 諸費用を含めた総返済額の比較方法

借り換えには諸費用(手数料・保証料等)がかかるため、諸費用を含めた総返済額で比較する必要があります。金融機関のシミュレーションツールを活用しましょう。

(4) 金融機関のシミュレーションツールの活用法

主要な金融機関の公式サイトには、借り換えシミュレーションツールが用意されています。諸費用を含めた総返済額を比較し、メリットがあるかを確認できます。

(5) 住宅ローン控除の2024-2025年の変更点

2024年の税制改正で、省エネ基準を満たさない新築住宅は住宅ローン控除の対象外になりました。一方で、子育て世帯(19歳未満の子のいる世帯)・若者夫婦世帯(夫婦どちらかが40歳未満)への優遇が強化され、従前の控除水準が維持されています。床面積要件の緩和措置(40㎡以上)も2025年度末まで延長されています。

まとめ:金利上昇時代に備えた住宅ローン戦略

住宅ローン金利は、日銀の金融政策により30年ぶりの上昇局面に突入しています。2026年4月に変動金利が0.25%上昇する可能性があり、2026年7月返済分から影響を受ける見込みです。

変動金利と固定金利の選択は、借入額・借入期間・家計の余裕によって異なります。金利上昇に備えて繰り上げ返済を活用し、複数シナリオで返済計画を立てることが重要です。

借り換えの最適なタイミングは、固定金利特約期間終了時、変動金利の返済額見直し時、転職前、健康状態が良好なときです。諸費用を含めた総返済額で比較し、メリットがあるかを慎重に判断しましょう。

金利予測には不確実性があるため、ファイナンシャルプランナー等の専門家に相談しながら、適切な住宅ローン戦略を立てることを推奨します。

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よくある質問

Q1住宅ローン金利は今後どうなりますか?

A1日銀が2025年12月に政策金利を0.75%に引き上げ、2026年4月に変動金利が0.25%上昇する可能性があります。2026年7月返済分から影響を受ける見込みです。ただし金利予測には不確実性があるため、複数のシナリオを想定した返済計画を立てることが重要です。詳細は[住宅金融支援機構](https://www.jhf.go.jp/)でご確認ください。

Q2変動金利と固定金利、どちらを選ぶべきですか?

A2借入額・借入期間・家計の余裕によって異なります。現在は約8割が変動金利を選んでいますが、金利上昇リスクを避けたい場合や長期借入の場合は固定金利も検討すべきです。繰り上げ返済の余裕がある場合は変動金利でもリスクを抑えられます。専門家(ファイナンシャルプランナー等)への相談を推奨します。

Q3借り換えのタイミングはいつがいいですか?

A3固定金利特約期間終了時、変動金利の返済額見直し時、転職前、健康状態が良好なときが最適です。借り換えのメリットが出やすい条件は、ローン残高1,000万円以上、残り返済期間10年以上、金利差1%以上です。諸費用を含めた総返済額で比較しましょう。

Q4金利が1%上がると返済額はどれくらい変わりますか?

A44,500万円借入の場合、月約1万4,000円の返済額増加となります。ただし変動金利には5年ルール(返済額は5年に1度見直し)と125%ルール(返済額は前回の1.25倍まで)があるため、急激な返済額の増加は抑えられます。金融機関のシミュレーションツールで試算してください。

Q5住宅ローン控除は2024-2025年でどう変わりましたか?

A52024年から省エネ基準を満たさない新築住宅は控除対象外になりました。一方で子育て世帯(19歳未満の子のいる世帯)・若者夫婦世帯(夫婦どちらかが40歳未満)への優遇が強化され、従前の控除水準が維持されています。床面積要件の緩和措置(40㎡以上)も2025年度末まで延長されています。詳細は国税庁の公式サイトでご確認ください。

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