土地購入ローンの種類|住宅ローン・つなぎ融資・駐車場活用を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/10

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土地購入ローンとは?なぜ種類が重要なのか

土地購入を検討する際、「住宅ローンは使えるのか」「つなぎ融資と土地先行融資はどう違うのか」「駐車場経営目的の土地購入にはどのローンを使うのか」と迷う方は少なくありません。土地購入の目的(住居建築、駐車場経営等)により、利用できるローンの種類や条件が異なります。

この記事では、土地購入時に利用できるローンの種類、つなぎ融資と土地先行融資の違い、駐車場経営用ローン、審査の流れと注意点を、住宅金融支援機構や金融機関の公式情報を元に解説します。

自分の状況に最適なローンを選び、無理のない資金計画を立てられるようになります。

この記事のポイント

  • 土地購入に使えるローンは「土地先行融資」「つなぎ融資」「事業用ローン」の3種類
  • つなぎ融資は無担保で借りられるが金利が高い(年2-4%)、土地先行融資は抵当権設定で金利が低め
  • 土地先行融資は12ヶ月以内着工・24ヶ月以内竣工が条件、守らないと融資条件違反の可能性
  • 駐車場経営など投資目的の土地購入には住宅ローンは使えず、事業用ローンが必要
  • 審査には建物の図面と見積書が必要、事前審査3-4日、本審査1-2週間

土地購入で利用できるローンの種類(住宅ローン・つなぎ融資・事業用ローン)

(1) 土地先行融資(住宅ローンの一種)

土地先行融資とは、注文住宅を建てる土地の購入費用を先行して受けられる融資です。住宅ローンの一種で、土地に抵当権を設定し、金利は低めに設定されます。

特徴:

  • 土地に抵当権を設定
  • 金利は住宅ローン並み(年0.5-1.5%程度、2025年現在)
  • 土地購入から12ヶ月以内に着工、24ヶ月以内に竣工が条件
  • 土地購入時から返済が開始される(賃料との二重負担に注意)

利用条件:

  • 住居建築の具体的な計画がある(建物の図面と見積書が必要)
  • 建築会社が決まっている
  • 土地購入から一定期間内(通常12ヶ月)に着工

(2) つなぎ融資(無担保・短期融資)

つなぎ融資とは、住宅ローンの実行までの資金を一時的に借りる融資です。無担保で借りられますが、金利が高いのが特徴です。

特徴:

  • 無担保(土地に抵当権を設定しない)
  • 金利が高い(年2-4%程度)
  • 融資期間は短期(数ヶ月〜1年程度)
  • 住宅ローン実行時に一括返済

利用条件:

  • 住居建築の計画がある
  • 住宅ローンの本審査に通過している

メリット:

  • 無担保で借りられる(登記手続きが不要)
  • 返済は住宅ローン実行時のみ(月々の返済なし)

デメリット:

  • 金利が高い(住宅ローンの2-4倍)
  • 支払総額が増える(例:3,000万円を6ヶ月借りると、利息30-60万円)

(3) 駐車場経営用の事業用ローン

駐車場経営など投資目的の土地購入には、住宅ローンは使えません。事業用ローンを利用する必要があります。

特徴:

  • 金利が住宅ローンより高い(年2-5%程度)
  • 返済期間が短い(5-15年程度)
  • 審査が厳しい(事業計画書、収支シミュレーションが必要)

利用条件:

  • 駐車場経営の事業計画書
  • 収支シミュレーション(賃料収入、経費、利益等)
  • 自己資金(頭金)30-50%程度

駐車場経営は投資目的のため、住宅ローンの適用外です。事業用ローンを検討してください。

つなぎ融資と土地先行融資の違いとメリット・デメリット

(1) つなぎ融資:無担保で借りられるが金利が高い(年2-4%)

つなぎ融資は、無担保で借りられるため登記手続きが不要です。しかし、金利が高いのがデメリットです。

メリット:

  • 無担保(土地に抵当権を設定しない)
  • 月々の返済なし(住宅ローン実行時に一括返済)
  • 登記手続きが不要(時間・コストを節約)

デメリット:

  • 金利が高い(年2-4%、住宅ローンの2-4倍)
  • 支払総額が増える
  • 住宅ローン控除が適用されない

金利の比較:

ローン種類 金利 3,000万円を6ヶ月借りた場合の利息
つなぎ融資 年2-4% 30-60万円
土地先行融資 年0.5-1.5% 7.5-22.5万円

つなぎ融資は短期的には便利ですが、金利負担が大きいため、資金計画を慎重に検討してください。

(2) 土地先行融資:抵当権設定で金利が低い、12ヶ月以内着工・24ヶ月以内竣工が条件

土地先行融資は、土地に抵当権を設定するため金利が低めです。ただし、着工・竣工期限があります。

メリット:

  • 金利が低い(年0.5-1.5%、2025年現在)
  • 住宅ローン控除が適用可能
  • 長期返済が可能(35年等)

デメリット:

  • 土地購入時から返済が開始される(賃料との二重負担)
  • 着工・竣工期限がある(12ヶ月以内着工、24ヶ月以内竣工)
  • 登記手続きが必要(登録免許税、司法書士報酬)

着工・竣工期限:

期限 内容
着工期限 土地購入から12ヶ月以内に着工
竣工期限 土地購入から24ヶ月以内に竣工

期限を守らないと、融資条件違反となり、一括返済を求められる可能性があります。

(3) 賃料との二重負担に注意(土地先行融資は購入時から返済開始)

土地先行融資は、土地購入時から返済が開始されます。建物が完成するまで賃貸住宅に住む場合、賃料とローン返済の二重負担になります。

二重負担の例:

  • 土地先行融資の月々返済: 10万円
  • 賃貸住宅の賃料: 8万円
  • 合計: 18万円/月

建物完成までの期間(通常6ヶ月〜1年)は、二重負担が続きます。資金計画を立てる際は、この期間の負担を考慮してください。

(4) 住宅ローン控除の適用(つなぎ融資は適用外、土地先行融資は適用可能)

住宅ローン控除は、住宅ローンを利用して住宅を取得した場合、一定期間、所得税・住民税から控除される制度です。

適用条件(2025年現在):

  • 住宅ローンを利用して住宅を取得
  • 床面積50㎡以上(合計所得金額1,000万円以下の場合は40㎡以上)
  • 取得後6ヶ月以内に入居
  • 返済期間10年以上

適用可否:

ローン種類 住宅ローン控除
土地先行融資 ✅ 適用可能
つなぎ融資 ❌ 適用外

つなぎ融資は「住宅ローン」ではないため、住宅ローン控除の対象外です。土地先行融資は住宅ローンの一種のため、控除を受けられます。

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駐車場経営目的の土地購入とローン(事業用ローン)

(1) 駐車場経営など投資目的では住宅ローンは使えない

駐車場経営など投資目的の土地購入には、住宅ローンは使えません。住宅ローンは「住居建築や購入のためのローン」であり、投資目的の土地購入には適用されません。

使えないケース:

  • 駐車場経営目的の土地購入
  • アパート・マンション経営目的の土地購入
  • 店舗・事務所建築目的の土地購入

これらの場合、事業用ローンを利用する必要があります。

(2) 事業用ローンは金利が高い(住宅ローンより高金利)

事業用ローンは、住宅ローンより金利が高く設定されます。

金利の比較:

ローン種類 金利 返済期間
住宅ローン 年0.5-1.5% 35年
事業用ローン 年2-5% 5-15年

事業用ローンは、住宅ローンの2-3倍の金利になることもあります。また、返済期間も短いため、月々の返済額が高くなります。

(3) 収支シミュレーションの重要性

駐車場経営目的の土地購入では、収支シミュレーションが重要です。賃料収入だけでローン返済・経費を賄えるかを事前に確認してください。

収支シミュレーションの例(月極駐車場10台):

項目 金額/月
賃料収入 10台 × 1.5万円 = 15万円
ローン返済 12万円
固定資産税 1万円
管理費 0.5万円
純利益 1.5万円

この例では、純利益が1.5万円/月と少ないため、空車リスクを考慮すると赤字になる可能性があります。事業計画を慎重に検討してください。

土地購入ローンの審査と手続き・注意点

(1) 審査に必要な書類(建物の図面と見積書が必要)

土地購入ローンの審査では、建物の図面と見積書の提示が求められます。

必要書類:

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート等)
  • 収入証明書(源泉徴収票、確定申告書等)
  • 土地の売買契約書
  • 建物の図面(平面図、立面図等)
  • 建物の見積書(建築会社による概算見積もり)
  • 建築会社との請負契約書(または仮契約書)

建物の図面と見積書は、住居建築の具体的な計画があることを証明するために必要です。

(2) 事前審査(3-4日)と本審査(1-2週間)

土地購入ローンの審査は、事前審査と本審査の2段階で行われます。

審査の流れ:

ステップ 期間 内容
事前審査 3-4日 年収、勤続年数、返済能力の確認
本審査 1-2週間 詳細な審査(土地・建物の評価、建築計画の確認)
融資実行 1週間 契約・融資実行

事前審査に通過しても、本審査で落ちることがあります。事前審査は「仮の承認」と考えてください。

(3) 建築計画の有無が審査のポイント

土地購入ローンの審査では、建築計画の有無が重要なポイントです。

審査で確認される項目:

  • 建物の図面と見積書があるか
  • 建築会社が決まっているか
  • 建築費用が妥当か(土地+建物の合計額が適切か)
  • 着工・竣工の予定時期が明確か

建築計画が具体的であるほど、審査に通りやすくなります。

(4) 着工・竣工期限を守らないと融資条件違反の可能性

土地先行融資を利用する場合、着工・竣工期限を守る必要があります。期限を守らないと、融資条件違反となり、一括返済を求められる可能性があります。

期限の例:

  • 着工期限: 土地購入から12ヶ月以内
  • 竣工期限: 土地購入から24ヶ月以内

違反した場合のリスク:

  • 一括返済を求められる
  • 金利が上がる(ペナルティ金利)
  • 追加融資が受けられない

建築が遅れる場合、金融機関に事前に相談し、期限延長の交渉をすることを推奨します。

まとめ:状況別のローン選び方

土地購入に使えるローンは、「土地先行融資」「つなぎ融資」「事業用ローン」の3種類です。つなぎ融資は無担保で借りられますが金利が高く(年2-4%)、土地先行融資は抵当権設定で金利が低め(年0.5-1.5%)です。

土地先行融資は12ヶ月以内着工・24ヶ月以内竣工が条件で、守らないと融資条件違反になる可能性があります。また、土地購入時から返済が開始されるため、賃料との二重負担に注意が必要です。

駐車場経営など投資目的の土地購入には住宅ローンは使えず、事業用ローン(金利年2-5%)が必要です。事業用ローンは審査が厳しく、事業計画書と収支シミュレーションが求められます。

審査には建物の図面と見積書が必要で、事前審査3-4日、本審査1-2週間かかります。土地購入は大きな買い物です。金融機関やファイナンシャルプランナーに相談しながら、自分の状況に最適なローンを選び、無理のない資金計画を立てましょう。

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よくある質問

Q1駐車場経営目的で土地を購入する場合、住宅ローンは使えるか?

A1使えません。住宅ローンは住居建築や購入のためのローンであり、駐車場経営など投資目的の土地購入には事業用ローンを利用する必要があります。事業用ローンは金利が住宅ローンより高く(年2-5%程度)、返済期間も短い(5-15年程度)ため、収支シミュレーションを慎重に検討してください。

Q2土地だけ先に購入して、後から家を建てる場合のローンはどうなる?

A2土地先行融資かつなぎ融資を利用できます。土地先行融資は土地購入から12ヶ月以内に着工、24ヶ月以内に竣工する必要があります。つなぎ融資は無担保で借りられますが、金利が高い(年2-4%)ため、支払総額が増えます。建築計画が具体的であれば、土地先行融資の方が金利負担を抑えられます。

Q3つなぎ融資と土地先行融資の違いは?

A3つなぎ融資は無担保で金利が高く(年2-4%)、土地先行融資は抵当権を設定し金利が低め(年0.5-1.5%)です。土地先行融資は購入時から返済が開始されるため、賃料との二重負担に注意が必要です。また、つなぎ融資は住宅ローン控除の適用外ですが、土地先行融資は適用可能です。

Q4土地購入のローン審査には何が必要?

A4建築する建物の図面と見積書の提示が求められます。事前審査に3-4日、本審査に1-2週間かかります。審査では、建築計画の具体性(図面、見積書、建築会社との契約)、年収、勤続年数、返済能力が確認されます。建築計画が具体的であるほど、審査に通りやすくなります。

Q5土地購入時の住宅ローン控除は適用される?

A5土地先行融資は適用可能ですが、つなぎ融資は適用されません。住宅ローン控除は年末残高の0.7%(最大13年間)を所得税・住民税から控除する制度です。適用要件は床面積50㎡以上(合計所得金額1,000万円以下の場合は40㎡以上)、取得後6ヶ月以内に入居、返済期間10年以上です。詳細は金融機関・自治体に確認してください。

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