レインズ(不動産流通標準情報システム)とは?仕組みと活用法を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/1

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レインズ(REINS)とは?不動産取引における役割を解説

不動産を売却・購入する際、「レインズ」という言葉を耳にしたことはありませんか。レインズは不動産業者専用のシステムですが、売主・買主にとっても取引の透明性を確保する重要な仕組みです。

この記事では、レインズの基本的な仕組みから、一般消費者がどのように活用できるかまでを解説します。国土交通省の情報を基に、正確な内容をお伝えします。

この記事のポイント

  • レインズは不動産業者間の物件情報共有システムで、国土交通大臣指定の機構が運営
  • 専任媒介契約・専属専任媒介契約ではレインズ登録が義務化されている
  • 一般消費者はREINS Market Informationで成約価格データを閲覧可能
  • 2025年1月から囲い込み規制が強化され、取引の透明性が向上

レインズの仕組みと媒介契約の種類

(1) レインズの歴史と運営主体(1988年制度化)

レインズ(REINS: Real Estate Information Network System)は、1988年の宅地建物取引業法改正により制度化された不動産情報共有システムです。

国土交通大臣が指定する4つの指定流通機構(東日本・中部圏・近畿圏・西日本)が運営しており、2024年の新規登録件数は412万件以上(売買145万件、賃貸267万件)に達しています。

(2) 媒介契約の種類と登録義務(専任・専属専任・一般)

媒介契約の種類により、レインズへの登録義務が異なります。

契約種別 レインズ登録義務 登録期限 自己発見取引
専属専任媒介契約 あり 5日以内 不可
専任媒介契約 あり 7日以内 可能
一般媒介契約 なし - 可能

(3) 登録期限と登録証明書の発行

専任媒介契約・専属専任媒介契約を締結すると、不動産会社から登録証明書が発行されます。この証明書に記載されたID・パスワードで、売主は自分の物件情報がレインズに正しく登録されているか確認できます。

レインズ登録のメリット・デメリット

(1) 売主にとってのメリット(早期売却・適正価格)

レインズに登録されると、全国の不動産会社に物件情報が共有されます。これにより、以下のメリットがあります。

  • 早期売却の可能性向上: 多くの不動産会社が買主を紹介できる
  • 適正価格での取引: 市場原理が働き、公正な価格形成が期待できる
  • 取引の透明性確保: 情報が広く共有されることで囲い込みを防止

(2) 買主にとってのメリット(物件情報の網羅性)

買主にとっても、レインズの存在は有益です。不動産会社がレインズを通じて多くの物件情報を持っているため、希望条件に合う物件を幅広く紹介してもらえる可能性が高まります。

(3) デメリット・注意点(登録義務の有無)

一般媒介契約ではレインズ登録義務がないため、物件情報が共有されない可能性があります。売却を急ぐ場合や広く買主を募りたい場合は、専任媒介契約以上の契約形態を検討することも一案です。

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一般消費者がレインズ情報を活用する方法

(1) REINS Market Informationの使い方

レインズ本体は不動産業者専用ですが、REINS Market Informationでは成約価格等の取引情報を一般向けに公開しています(匿名化データ)。

相場を調べる際には、このサイトで過去の成約価格を確認することで、売り出し価格の妥当性を判断する材料になります。

(2) 不動産情報ライブラリの活用(2024年4月公開)

2024年4月から、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」にもレインズのデータが反映されるようになりました。公示地価や取引価格情報と合わせて、より包括的な不動産情報の確認が可能です。

(3) 売主専用ID・パスワードでの確認方法

専任媒介契約・専属専任媒介契約を締結した売主は、登録証明書に記載されたID・パスワードでレインズにログインし、以下を確認できます。

  • 物件情報が正しく登録されているか
  • 登録内容(価格、面積、設備等)に誤りがないか
  • 登録日や更新履歴

レインズに関する注意点と囲い込み規制

(1) 囲い込みとは?2025年1月規制強化

囲い込みとは、不動産会社が自社で買主を見つけるため、レインズに登録した物件情報を他社に紹介しない行為です。

2025年1月から宅建業法施行規則の改正により、囲い込み規制が強化されました。違反した不動産会社は行政処分の対象となります。売主は、自分の物件が適切に公開されているか、登録証明書のIDで定期的に確認することをおすすめします。

(2) レインズが一般公開されない理由(個人情報保護)

レインズには物件の所在地や号室等の個人情報が含まれているため、一般公開されていません。ただし、REINS Market Informationでは匿名化されたデータを公開しており、相場確認には十分活用できます。

まとめ:レインズを理解して不動産取引を有利に進める

レインズは不動産取引の透明性を確保するための重要なシステムです。売主は専任媒介契約以上を締結することで、物件情報を広く公開できます。買主は、不動産会社がレインズを通じて多くの物件情報を持っていることを理解し、希望条件を明確に伝えましょう。

レインズの仕組みを理解し、REINS Market Informationで相場を確認しながら、納得のいく不動産取引を進めてください。詳細な取引条件については、宅地建物取引士に相談することをおすすめします。

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よくある質問

Q1レインズは一般の人でも見られますか?

A1レインズ本体は不動産業者専用のため、一般の方は直接閲覧できません。ただし、REINS Market Informationでは成約価格等の匿名化データを公開しており、相場確認に活用できます。また、専任媒介契約・専属専任媒介契約を締結した売主は、登録証明書に記載されたID・パスワードで自分の物件情報を確認できます。

Q2レインズへの登録は義務ですか?

A2媒介契約の種類により異なります。専属専任媒介契約では5日以内、専任媒介契約では7日以内にレインズへの登録義務があります。一般媒介契約には登録義務がないため、物件情報が共有されない可能性があります。広く買主を募りたい場合は、専任媒介契約以上の契約形態を検討することをおすすめします。

Q3レインズに登録されているか確認する方法は?

A3専任媒介契約・専属専任媒介契約を締結すると、不動産会社から登録証明書が発行されます。この証明書に記載されたID・パスワードでレインズにログインし、自分の物件情報が正しく登録されているか確認できます。定期的にログインして、情報が適切に公開されているかチェックすることをおすすめします。

Q4囲い込みとは何ですか?

A4囲い込みとは、不動産会社が自社で買主を見つけるため、レインズに登録した物件情報を他社に紹介しない行為です。2025年1月から宅建業法施行規則の改正により規制が強化され、違反した不動産会社は行政処分の対象となります。売主は登録証明書のIDで定期的に確認し、不審な点があれば不動産会社に問い合わせましょう。

Q5レインズと不動産ポータルサイトの違いは?

A5レインズは不動産業者間の情報共有システムで、一般には非公開です。一方、SUUMO、アットホーム等の不動産ポータルサイトは、一般消費者向けの広告媒体です。レインズの成約データはREINS Market Informationで匿名化して公開されており、相場確認に活用できます。両者は目的と閲覧対象が異なります。

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