東建金町マンションの概要と葛飾区金町エリアのマンション購入ガイド

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/18

東建金町マンションとは(東京建物の歴史とブリリアブランド)

東建金町マンションは、東京建物が1976年に開発した分譲マンションです。東京建物は1896年創業の総合不動産会社で、1968年に「藤沢マンション」で分譲マンション事業を開始しました。

この記事のポイント

  • 東建金町マンションは1976年築・14階建・総戸数394戸の大規模マンション
  • JR常磐線・京成金町線「金町」駅徒歩14~15分の立地
  • 金町エリアは常磐線の始発駅で、都心への通勤で座れる可能性が高い
  • 築48年の旧耐震基準物件のため、耐震診断・耐震補強の確認が必須
  • 管理状況・修繕積立金の残高を確認し、将来のリスクを把握することが重要

(1) 東京建物の分譲マンション事業(1968年開始)

東京建物は1968年に「藤沢マンション」で分譲マンション事業を開始し、50年以上の実績を持つデベロッパーです。東建金町マンションは、東京建物が初期に開発した分譲マンションの一つです。

(2) ブリリア(Brillia)ブランドの展開(2004年~、洗練性・安心感)

2004年以降、東京建物は「ブリリア(Brillia)」ブランドで新築分譲マンションを展開しています。「洗練性」「安心感」をコンセプトとし、管理・アフターサービスも充実しています。

2025年2月には、大規模建築物として日本初の『ZEH-M』最高ランクを取得した「Brillia深沢八丁目」が竣工しました。東京建物は全ての新築マンション・賃貸住宅をZEH水準で開発する目標を掲げています。

ZEH-M(ゼッチ・マンション): Net Zero Energy House Mansionの略で、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロ以下となる集合住宅のことです。

(3) 東京建物と東建コーポレーションの違い

「東建金町マンション」と「東建コーポレーション」は名前が似ていますが、別会社です。

  • 東京建物: 1896年創業の総合不動産会社。「ブリリア」ブランドで分譲マンションを展開
  • 東建コーポレーション: 1974年愛知県で創業した賃貸住宅建築・管理会社。「ホームメイト」を全国約350拠点で展開

東建金町マンションは東京建物が開発した物件です。

東建金町マンションの概要と周辺環境

(1) 建物スペック(1976年築、14階建、394戸、SRC造)

東建金町マンションの基本情報は以下の通りです。

項目 内容
築年月 1976年6月
構造 SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
階数 地上14階建
総戸数 394戸
住宅ローン フラット35適合物件

(出典: SUUMO「東建金町マンション」

フラット35: 住宅金融支援機構が提供する最長35年の長期固定金利住宅ローンです。東建金町マンションは技術基準を満たしており、フラット35の利用が可能です。

(2) アクセス(JR常磐線・京成金町線金町駅徒歩14~15分)

東建金町マンションは、以下のアクセスとなっています。

  • JR常磐線「金町」駅: 徒歩15分
  • 京成金町線「京成金町」駅: 徒歩14分

駅から徒歩14~15分という距離は、都心部のマンションとしてはやや遠めですが、閑静な住宅街として落ち着いた環境が得られます。

(3) 周辺環境(新宿交通公園、金町中央病院、商業施設等)

東建金町マンション周辺には、以下の生活施設が充実しています。

  • 新宿交通公園: 徒歩2分(子育て世帯に人気の公園)
  • 金町中央病院: 徒歩4分(医療機関へのアクセス良好)
  • スーパー・商業施設: 金町駅周辺に複数のスーパー、ドラッグストア、飲食店

生活に必要な施設が徒歩圏内に揃っており、日常生活の利便性は高いと言えます。

葛飾区金町エリアの特徴とアクセス

(1) JR常磐線の始発駅(都心への通勤で座れる可能性)

JR常磐線「金町」駅は始発駅のため、都心方面への通勤で座れる可能性が高いという魅力があります。

  • 上野駅まで: 約25分
  • 東京駅まで: 約35分(上野駅で乗り換え)
  • 日暮里駅で乗り換え: 山手線・京浜東北線へアクセス可能

通勤時間帯の混雑を避けたい方にとって、始発駅は大きなメリットです。

(2) 千葉県・松戸への近さ(生活圏の広さ)

金町は東京都と千葉県の境界に位置し、松戸市へのアクセスも良好です。

  • 松戸駅まで: JR常磐線で約5分
  • 生活圏の広さ: 東京・千葉の両方で買い物や医療機関を利用可能

生活圏が広がることで、より多くの選択肢が得られます。

(3) 駅前再開発の状況と将来性

金町駅周辺では、「金町駅北口地区第一種市街地再開発事業」などの再開発プロジェクトが進行しています。駅前の商業施設・公共施設の整備により、エリアの利便性が向上する可能性があります。

ただし、再開発の進捗や完成時期は変動する可能性があるため、最新情報は葛飾区の公式サイトでご確認ください。

築48年の中古マンション購入時のチェックポイント

東建金町マンションは築48年(2025年時点)の中古マンションです。築古マンションを購入する際は、以下のチェックポイントを必ず確認してください。

(1) 耐震基準の確認(旧耐震基準と新耐震基準の違い)

日本の建築基準法では、1981年6月1日を境に耐震基準が大幅に変更されました。

基準 建築確認時期 耐震性能
旧耐震基準 1981年5月31日以前 震度5程度で倒壊しない
新耐震基準 1981年6月1日以降 震度6強~7でも倒壊しない

東建金町マンションは1976年築のため、旧耐震基準で建てられています。旧耐震基準の物件を購入する場合は、以下を必ず確認してください。

  • 耐震診断の実施有無
  • 耐震補強工事の実施履歴
  • 耐震基準適合証明書の取得可否

(2) 大規模修繕の実施履歴と修繕計画

マンションは一般的に12~15年周期で大規模修繕を行います。東建金町マンションは築48年のため、これまでに複数回の大規模修繕が実施されているはずです。

確認すべき項目:

  • 直近の大規模修繕の実施時期(外壁塗装、防水工事、配管交換等)
  • 次回の大規模修繕計画(時期、工事内容、費用見積もり)
  • 修繕積立金の残高(将来の一時金徴収リスクの判断材料)

大規模修繕の履歴は、管理組合の議事録や管理会社から入手できます。

(3) 管理状態の確認(管理組合の議事録、修繕積立金の残高)

マンションの資産価値を維持するためには、適切な管理が不可欠です。

確認すべき項目:

  • 管理組合の議事録(過去1~2年分)
  • 修繕積立金の残高(不足していないか)
  • 管理費・修繕積立金の滞納状況
  • 管理会社の変更履歴

管理組合が健全に運営されているかを確認することで、将来のリスクを把握できます。

東建金町マンション購入時の注意点(耐震性・修繕積立金・資産価値)

(1) 旧耐震基準物件(1976年築)の耐震診断・耐震補強確認

東建金町マンションは旧耐震基準の物件のため、以下のリスクがあります。

  • 大地震時の倒壊リスク(新耐震基準と比べて耐震性能が低い)
  • 住宅ローン控除の対象外(1982年1月以降の建築確認または耐震基準適合証明が必要)
  • フラット35の金利優遇が受けられない可能性

購入前に、耐震診断・耐震補強の実施状況を必ず確認してください。耐震基準適合証明書が取得できれば、住宅ローン控除の対象となる場合があります。

(2) 総戸数394戸の大規模マンションでの合意形成の難しさ

東建金町マンションは総戸数394戸の大規模マンションです。大規模マンションには以下の特徴があります。

メリット:

  • 一戸あたりの修繕積立金が抑えられる
  • 共用施設(エレベーター、駐車場等)が充実

デメリット:

  • 管理組合の合意形成に時間がかかる
  • 大規模修繕の意思決定が遅れる可能性

大規模マンションでは、住民の意見が多様化するため、重要な決定に時間がかかる場合があります。

(3) 住宅ローン控除の適用要件(耐震基準適合証明の必要性)

住宅ローン控除を受けるには、以下の要件を満たす必要があります。

新築・中古共通:

  • 床面積50㎡以上
  • 住宅ローンの借入期間10年以上
  • 年間所得3,000万円以下(2024年以降)

中古住宅(1982年1月以降の建築確認が必要):

  • 1982年1月1日以降に建築確認を受けた物件
  • または、耐震基準適合証明書を取得した物件

東建金町マンションは1976年築のため、耐震基準適合証明書がない場合、住宅ローン控除の対象外となります。購入前に証明書の取得可否を確認してください。

詳細は国税庁の公式サイトでご確認ください。

まとめ:金町エリアのマンション選びのポイント

東建金町マンションは、東京建物が1976年に開発した総戸数394戸の大規模マンションです。JR常磐線の始発駅である金町駅から徒歩14~15分の立地で、都心への通勤で座れる可能性が高いという魅力があります。

一方で、築48年の旧耐震基準物件のため、耐震診断・耐震補強の確認、管理状況の確認、修繕積立金の残高確認が必須です。住宅ローン控除の適用を受けるには、耐震基準適合証明書の取得が必要となります。

中古マンション購入は、物件の状態・管理状況・将来のリスクを総合的に判断することが重要です。信頼できる不動産会社や建築士に相談しながら、慎重に検討を進めましょう。

よくある質問

Q1東建金町マンションと東建コーポレーションは関係がありますか?

A1東建金町マンションは東京建物(1896年創業の総合不動産会社)が開発した物件です。一方、東建コーポレーションは1974年に愛知県で創業した賃貸住宅建築・管理会社で、「ホームメイト」を全国約350拠点で展開しています。両社は別会社であり、資本関係はありません。東京建物は「ブリリア」ブランドで分譲マンションを展開しています。

Q2築48年の東建金町マンションは購入しても大丈夫ですか?

A2東建金町マンションは1976年築の旧耐震基準物件のため、耐震診断・耐震補強の実施状況を必ず確認してください。また、管理状況(管理組合の議事録、修繕積立金の残高)、大規模修繕の実施履歴も重要な判断材料です。耐震基準適合証明書が取得できれば、住宅ローン控除の対象となる可能性があります。購入前に、不動産会社や建築士への相談を推奨します。

Q3金町エリアのマンション相場はいくらですか?

A3金町エリアのマンション相場は、築年数・階数・間取り・リノベーション有無により大きく異なります。東建金町マンションは築48年の中古マンションのため、新築マンションと比べて価格は抑えられていますが、具体的な相場は市場の動向により変動します。最新の相場情報は、不動産会社や国土交通省の不動産取引価格情報でご確認ください(執筆時点:2025年)。

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Room Match編集部

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