東建金町マンションとは(東京建物の歴史とブリリアブランド)
東建金町マンションは、東京建物が1976年に開発した分譲マンションです。東京建物は1896年創業の総合不動産会社で、1968年に「藤沢マンション」で分譲マンション事業を開始しました。
この記事のポイント
- 東建金町マンションは1976年築・14階建・総戸数394戸の大規模マンション
- JR常磐線・京成金町線「金町」駅徒歩14~15分の立地
- 金町エリアは常磐線の始発駅で、都心への通勤で座れる可能性が高い
- 築48年の旧耐震基準物件のため、耐震診断・耐震補強の確認が必須
- 管理状況・修繕積立金の残高を確認し、将来のリスクを把握することが重要
(1) 東京建物の分譲マンション事業(1968年開始)
東京建物は1968年に「藤沢マンション」で分譲マンション事業を開始し、50年以上の実績を持つデベロッパーです。東建金町マンションは、東京建物が初期に開発した分譲マンションの一つです。
(2) ブリリア(Brillia)ブランドの展開(2004年~、洗練性・安心感)
2004年以降、東京建物は「ブリリア(Brillia)」ブランドで新築分譲マンションを展開しています。「洗練性」「安心感」をコンセプトとし、管理・アフターサービスも充実しています。
2025年2月には、大規模建築物として日本初の『ZEH-M』最高ランクを取得した「Brillia深沢八丁目」が竣工しました。東京建物は全ての新築マンション・賃貸住宅をZEH水準で開発する目標を掲げています。
ZEH-M(ゼッチ・マンション): Net Zero Energy House Mansionの略で、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロ以下となる集合住宅のことです。
(3) 東京建物と東建コーポレーションの違い
「東建金町マンション」と「東建コーポレーション」は名前が似ていますが、別会社です。
- 東京建物: 1896年創業の総合不動産会社。「ブリリア」ブランドで分譲マンションを展開
- 東建コーポレーション: 1974年愛知県で創業した賃貸住宅建築・管理会社。「ホームメイト」を全国約350拠点で展開
東建金町マンションは東京建物が開発した物件です。
東建金町マンションの概要と周辺環境
(1) 建物スペック(1976年築、14階建、394戸、SRC造)
東建金町マンションの基本情報は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 築年月 | 1976年6月 |
| 構造 | SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造) |
| 階数 | 地上14階建 |
| 総戸数 | 394戸 |
| 住宅ローン | フラット35適合物件 |
(出典: SUUMO「東建金町マンション」)
フラット35: 住宅金融支援機構が提供する最長35年の長期固定金利住宅ローンです。東建金町マンションは技術基準を満たしており、フラット35の利用が可能です。
(2) アクセス(JR常磐線・京成金町線金町駅徒歩14~15分)
東建金町マンションは、以下のアクセスとなっています。
- JR常磐線「金町」駅: 徒歩15分
- 京成金町線「京成金町」駅: 徒歩14分
駅から徒歩14~15分という距離は、都心部のマンションとしてはやや遠めですが、閑静な住宅街として落ち着いた環境が得られます。
(3) 周辺環境(新宿交通公園、金町中央病院、商業施設等)
東建金町マンション周辺には、以下の生活施設が充実しています。
- 新宿交通公園: 徒歩2分(子育て世帯に人気の公園)
- 金町中央病院: 徒歩4分(医療機関へのアクセス良好)
- スーパー・商業施設: 金町駅周辺に複数のスーパー、ドラッグストア、飲食店
生活に必要な施設が徒歩圏内に揃っており、日常生活の利便性は高いと言えます。
葛飾区金町エリアの特徴とアクセス
(1) JR常磐線の始発駅(都心への通勤で座れる可能性)
JR常磐線「金町」駅は始発駅のため、都心方面への通勤で座れる可能性が高いという魅力があります。
- 上野駅まで: 約25分
- 東京駅まで: 約35分(上野駅で乗り換え)
- 日暮里駅で乗り換え: 山手線・京浜東北線へアクセス可能
通勤時間帯の混雑を避けたい方にとって、始発駅は大きなメリットです。
(2) 千葉県・松戸への近さ(生活圏の広さ)
金町は東京都と千葉県の境界に位置し、松戸市へのアクセスも良好です。
- 松戸駅まで: JR常磐線で約5分
- 生活圏の広さ: 東京・千葉の両方で買い物や医療機関を利用可能
生活圏が広がることで、より多くの選択肢が得られます。
(3) 駅前再開発の状況と将来性
金町駅周辺では、「金町駅北口地区第一種市街地再開発事業」などの再開発プロジェクトが進行しています。駅前の商業施設・公共施設の整備により、エリアの利便性が向上する可能性があります。
ただし、再開発の進捗や完成時期は変動する可能性があるため、最新情報は葛飾区の公式サイトでご確認ください。
築48年の中古マンション購入時のチェックポイント
東建金町マンションは築48年(2025年時点)の中古マンションです。築古マンションを購入する際は、以下のチェックポイントを必ず確認してください。
(1) 耐震基準の確認(旧耐震基準と新耐震基準の違い)
日本の建築基準法では、1981年6月1日を境に耐震基準が大幅に変更されました。
| 基準 | 建築確認時期 | 耐震性能 |
|---|---|---|
| 旧耐震基準 | 1981年5月31日以前 | 震度5程度で倒壊しない |
| 新耐震基準 | 1981年6月1日以降 | 震度6強~7でも倒壊しない |
東建金町マンションは1976年築のため、旧耐震基準で建てられています。旧耐震基準の物件を購入する場合は、以下を必ず確認してください。
- 耐震診断の実施有無
- 耐震補強工事の実施履歴
- 耐震基準適合証明書の取得可否
(2) 大規模修繕の実施履歴と修繕計画
マンションは一般的に12~15年周期で大規模修繕を行います。東建金町マンションは築48年のため、これまでに複数回の大規模修繕が実施されているはずです。
確認すべき項目:
- 直近の大規模修繕の実施時期(外壁塗装、防水工事、配管交換等)
- 次回の大規模修繕計画(時期、工事内容、費用見積もり)
- 修繕積立金の残高(将来の一時金徴収リスクの判断材料)
大規模修繕の履歴は、管理組合の議事録や管理会社から入手できます。
(3) 管理状態の確認(管理組合の議事録、修繕積立金の残高)
マンションの資産価値を維持するためには、適切な管理が不可欠です。
確認すべき項目:
- 管理組合の議事録(過去1~2年分)
- 修繕積立金の残高(不足していないか)
- 管理費・修繕積立金の滞納状況
- 管理会社の変更履歴
管理組合が健全に運営されているかを確認することで、将来のリスクを把握できます。
東建金町マンション購入時の注意点(耐震性・修繕積立金・資産価値)
(1) 旧耐震基準物件(1976年築)の耐震診断・耐震補強確認
東建金町マンションは旧耐震基準の物件のため、以下のリスクがあります。
- 大地震時の倒壊リスク(新耐震基準と比べて耐震性能が低い)
- 住宅ローン控除の対象外(1982年1月以降の建築確認または耐震基準適合証明が必要)
- フラット35の金利優遇が受けられない可能性
購入前に、耐震診断・耐震補強の実施状況を必ず確認してください。耐震基準適合証明書が取得できれば、住宅ローン控除の対象となる場合があります。
(2) 総戸数394戸の大規模マンションでの合意形成の難しさ
東建金町マンションは総戸数394戸の大規模マンションです。大規模マンションには以下の特徴があります。
メリット:
- 一戸あたりの修繕積立金が抑えられる
- 共用施設(エレベーター、駐車場等)が充実
デメリット:
- 管理組合の合意形成に時間がかかる
- 大規模修繕の意思決定が遅れる可能性
大規模マンションでは、住民の意見が多様化するため、重要な決定に時間がかかる場合があります。
(3) 住宅ローン控除の適用要件(耐震基準適合証明の必要性)
住宅ローン控除を受けるには、以下の要件を満たす必要があります。
新築・中古共通:
- 床面積50㎡以上
- 住宅ローンの借入期間10年以上
- 年間所得3,000万円以下(2024年以降)
中古住宅(1982年1月以降の建築確認が必要):
- 1982年1月1日以降に建築確認を受けた物件
- または、耐震基準適合証明書を取得した物件
東建金町マンションは1976年築のため、耐震基準適合証明書がない場合、住宅ローン控除の対象外となります。購入前に証明書の取得可否を確認してください。
詳細は国税庁の公式サイトでご確認ください。
まとめ:金町エリアのマンション選びのポイント
東建金町マンションは、東京建物が1976年に開発した総戸数394戸の大規模マンションです。JR常磐線の始発駅である金町駅から徒歩14~15分の立地で、都心への通勤で座れる可能性が高いという魅力があります。
一方で、築48年の旧耐震基準物件のため、耐震診断・耐震補強の確認、管理状況の確認、修繕積立金の残高確認が必須です。住宅ローン控除の適用を受けるには、耐震基準適合証明書の取得が必要となります。
中古マンション購入は、物件の状態・管理状況・将来のリスクを総合的に判断することが重要です。信頼できる不動産会社や建築士に相談しながら、慎重に検討を進めましょう。
