SUUMOで土地を探す方法と注意点|不動産ポータルサイト活用ガイド

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/20

SUUMOで土地を探す人が知っておくべきこと

(1) なぜSUUMOが土地探しに利用されるのか

SUUMO(スーモ)は、リクルートが運営する日本最大級の不動産ポータルサイトです。賃貸・売買・リフォームなど総合的な不動産情報を提供しており、土地探しにおいても全国103,885件以上の豊富な物件が掲載されています。

エリア・価格帯・駅近・角地などの多様な条件で検索でき、SUUMO会員になると気に入った物件の保存や新着物件メルマガを受け取れるなど、効率的な土地探しをサポートする機能が充実しています。

(2) この記事で分かること

この記事では、SUUMOでの土地探しについて、以下の内容を解説します。

  • SUUMOの土地検索サービスの特徴と使い方
  • 土地購入の流れと相場の調べ方
  • 土地購入時の注意点とチェックポイント
  • SUUMO・HOME'S・アットホームなど他サイトとの比較

情報源には、SUUMO公式サイト全国地価マップ(公的土地評価情報サービス)、HOME'S等の不動産ポータルサイトの情報を使用し、客観的なデータに基づいて説明します。

この記事のポイント

  • SUUMOは全国103,885件以上の土地物件を掲載し、価格帯・条件検索が充実している
  • 土地購入は買付証明書→売買契約→引き渡しの3段階で進み、買付から契約まで1週間〜10日しかないため事前準備が必須
  • 全国地価マップで4つの公的土地評価情報を確認でき、正確な相場を把握できる
  • 土地購入時は建ぺい率・容積率、インフラの有無、地盤改良費用、ハザードマップを必ず確認する
  • 仲介手数料は物件価格の3%+6万円+消費税が上限だが、インフラ未整備の土地は追加費用200万円以上かかる場合がある

SUUMOの土地検索サービスの特徴と使い方

(1) SUUMOの掲載物件数と検索機能

SUUMOの土地検索サービスは、全国103,885件以上の土地物件を掲載しており、以下の検索機能が利用できます。

  • エリア検索: 都道府県・市区・駅から検索
  • 価格帯検索: 2000万円未満〜7000万円台以上の範囲で絞り込み
  • 条件検索: 更地・高台・角地・駅近など多様なフィルター

(2) エリア・価格帯・条件検索の使い方

SUUMOの検索機能を活用することで、希望の条件に合った土地を効率的に見つけることができます。

検索条件 内容
エリア 都道府県・市区・駅から選択
価格帯 2000万円未満〜7000万円台以上
条件 更地・高台・角地・駅近・学区内など

例えば、「東京都内・3000万円以下・駅徒歩10分以内」といった条件で絞り込むことで、候補を効率的に絞り込めます。

(3) SUUMO会員の特典(物件保存・新着メルマガ)

SUUMO会員になると、以下の特典が利用できます。

  • 物件保存機能: 気に入った物件をリストに保存し、後から比較検討可能
  • 新着物件メルマガ: 希望条件に合った新着物件情報をメールで受信
  • スマートフォン対応: 外出先でも土地検索や物件保存が可能

会員登録は無料で、土地探しの効率を大幅に向上させることができます。

(4) 住宅ローンシミュレーションの活用

SUUMOでは、住宅ローンシミュレーション機能が提供されており、以下の計算が可能です。

  • 借入可能額の試算: 年収・返済期間から借入可能額を計算
  • 月々の返済額: 借入額・金利・返済期間から月々の返済額を試算
  • 諸費用の概算: 仲介手数料・登記費用・印紙税などの諸費用を計算

土地購入の予算を事前に把握しておくことで、無理のない資金計画を立てられます。

土地購入の流れと相場の調べ方

(1) 土地購入の3段階プロセス

土地購入は以下の3段階で進みます。

  1. 買付証明書の提出: 購入意思を示す書類を提出し、1〜2週間土地を仮押さえ
  2. 売買契約: 手付金(土地価格の5〜10%)を支払い、契約を締結
  3. 引き渡し・決済: 残金を支払い、登記手続きを完了して土地を取得

全体の期間は、土地探しに3ヶ月〜1年、契約から引き渡しまで1〜2ヶ月、合計6ヶ月〜1年程度が目安です。

(2) 買付証明書の提出と住宅ローン事前審査

買付証明書は印鑑だけで提出でき、撤回してもペナルティはありません。ただし、以下の点に注意が必要です。

  • 買付から契約まで1週間〜10日しかない: 住宅ローン事前審査を2〜3行に事前申し込みしておくことが重要
  • 値下げ交渉の記載: 売却希望価格から大きく外れると他の買い手に優先される可能性がある

住宅ローン事前審査は3〜4日、本審査は1〜2週間かかるため、買付証明書提出前に事前審査を済ませておくことを推奨します。

(3) 売買契約と手付金の支払い

売買契約時には、以下の手続きが必要です。

項目 内容
手付金 土地価格の5〜10%を現金で支払い
印紙税 契約書に貼付する印紙代(1万円〜6万円程度)
契約期間 契約から引き渡しまで通常1〜2ヶ月

例えば、土地価格3,000万円の場合、手付金は150万円〜300万円が目安です。

(4) 引き渡し・決済の手続き

引き渡し時には、以下の手続きが必要です。

  • 残金の支払い: 土地価格から手付金を差し引いた残額を支払い
  • 登記手続き: 司法書士が所有権移転登記を実施(登記費用5万円〜10万円程度)
  • 仲介手数料の支払い: 不動産会社に仲介手数料を支払い

引き渡しが完了すると、土地の所有権が正式に移転します。

(5) 土地相場の調べ方(全国地価マップ等)

土地の相場を調べる際は、以下の方法を併用することで正確な相場を把握できます。

全国地価マップの活用:

全国地価マップでは、4つの公的土地評価情報を無料で閲覧できます。

評価情報 内容
固定資産税路線価 固定資産税の基準となる価格
相続税路線価 相続税の基準となる価格(公示価格の80%程度)
地価公示価格 国土交通省が毎年公表する標準地の価格
都道府県地価調査価格 都道府県が公表する基準地の価格

相続税路線価は公示価格の80%程度なので、0.8で割り戻すと公示価格を推定できます。

不動産ポータルサイトの活用:

  • SUUMO: 都道府県・市区・駅ごとの土地価格相場を掲載
  • HOME'S: 築年数別・エリア別の価格相場を提供
  • 不動産会社の査定: 複数社に査定を依頼し、比較検討

これらを併用することで、より正確な相場を把握できます。

土地購入時の注意点とチェックポイント

(1) 建ぺい率・容積率などの建築制限

土地には都市計画法により建築制限が設けられており、希望する建物が建てられない可能性があります。

  • 建ぺい率: 敷地面積に対する建築面積の割合(例:敷地100㎡、建ぺい率60% → 建築面積最大60㎡)
  • 容積率: 敷地面積に対する延床面積の割合(例:敷地100㎡、容積率200% → 延床面積最大200㎡)

購入前に、宅地建物取引士に建築制限を確認することを推奨します。

(2) インフラ(水道・下水道)の有無と接続費用

インフラが未整備の土地は安価ですが、水道・下水道接続に追加費用がかかります。

インフラ 接続費用の目安
水道 50万円〜100万円
下水道 100万円〜150万円
ガス 20万円〜50万円

合計で200万円以上かかる場合があるため、事前に見積もりを取ることを推奨します。

(3) 地盤改良の必要性とコスト

地盤が弱い土地では、地盤改良工事に200万円以上かかることがあります。

  • 地盤調査: 購入前に概算の地盤強度を確認(調査費用5万円〜10万円)
  • 地盤改良工事: 工法により費用が異なる(表層改良50万円〜、柱状改良100万円〜、鋼管杭200万円〜)

購入前に地盤調査を実施し、追加費用を見込んでおくことが重要です。

(4) ハザードマップでの災害リスク確認

土地購入前に、ハザードマップで災害リスクを確認することを推奨します。

  • 洪水リスク: 河川氾濫の可能性がある場所は浸水深を確認
  • 土砂災害リスク: 急傾斜地・崖地の土砂災害警戒区域を確認
  • 地震リスク: 活断層・液状化の可能性がある場所を確認

国土交通省ハザードマップポータルサイトで確認できます。

(5) 仲介手数料・登記費用などの諸費用

土地購入には、土地価格以外に以下の諸費用がかかります。

項目 金額の目安
仲介手数料 物件価格の3%+6万円+消費税(上限)
登記費用 5万円〜10万円
印紙税 1万円〜6万円
住宅ローン保証料 借入額の2%程度

例えば、土地価格3,000万円の場合、諸費用は以下の通りです。

仲介手数料: 3,000万円 × 3% + 6万円 + 消費税10% = 105.6万円
登記費用: 7万円
印紙税: 2万円
住宅ローン保証料: 3,000万円 × 2% = 60万円
合計: 約175万円

諸費用は土地価格の5〜10%が目安です。

SUUMOと他の不動産ポータルサイトの比較

(1) SUUMO・HOME'S・アットホームの特徴比較

主要な不動産ポータルサイトの特徴を比較すると、以下の通りです。

サイト 掲載物件数 特徴
SUUMO 103,885件以上 豊富な物件数、価格帯検索、会員特典充実
HOME'S 約10万件 築年数別・エリア別の価格相場が詳細
アットホーム 約5万件 不動産会社の加盟数が多く、地域密着型物件が豊富

(情報源: 各サイト公式データ、執筆時点)

(2) サイトごとの強みと選び方

各サイトの強みは以下の通りです。

  • SUUMO: 物件数が多く、価格帯・条件検索が充実。会員特典(物件保存・新着メルマガ)が便利
  • HOME'S: 価格相場の詳細データが豊富。築年数別・エリア別の相場分析が充実
  • アットホーム: 地域密着型不動産会社の物件が多く、地元の情報に強い

選び方の目安:

  • 物件数重視: SUUMO、HOME'S
  • 相場分析重視: HOME'S
  • 地域密着型: アットホーム

複数のサイトを併用することで、より多くの選択肢から比較検討できます。

まとめ:SUUMOで土地を探す際の次のステップ

(1) SUUMO土地検索の要点整理

SUUMOでの土地探しは、以下の特徴があります。

  • 掲載物件数: 全国103,885件以上の豊富な物件
  • 検索機能: エリア・価格帯・条件検索が充実
  • 会員特典: 物件保存・新着メルマガが利用可能
  • サポート機能: 住宅ローンシミュレーション・用語辞典を提供

(2) 状況別の選び方と推奨アクション

SUUMOで土地を探す際は、以下のステップで進めることを推奨します。

  1. 予算の明確化: 土地価格+諸費用(土地価格の5〜10%)を含めた総額を計算
  2. SUUMO会員登録: 気に入った物件の保存・新着メルマガを活用
  3. 複数サイトの併用: SUUMO・HOME'S・アットホームを併用し、選択肢を広げる
  4. 相場の確認: 全国地価マップで公的土地評価情報を確認
  5. 住宅ローン事前審査: 買付証明書提出前に2〜3行に申し込み
  6. 現地確認: 平日・休日・時間帯を変えて複数回訪問し、周辺環境をチェック
  7. 専門家への相談: 宅地建物取引士・建築士・司法書士に相談し、建築制限・インフラ・災害リスクを確認

土地購入は人生で最も大きな買い物の一つです。SUUMOの検索機能を活用しながら、複数の情報源を併用し、専門家に相談しながら慎重に進めることを推奨します。

信頼できる不動産会社に相談しながら、無理のない資金計画を立てましょう。

よくある質問

Q1SUUMOの土地検索と他のサイトの違いは?

A1SUUMOは全国103,885件以上の豊富な物件数、価格帯検索(2000万円未満〜7000万円台以上)、条件検索(更地・高台・角地・駅近)など多様なフィルター機能が特徴です。SUUMO会員になると気に入った物件の保存や新着物件メルマガを受け取れます。HOME'Sは築年数別・エリア別の価格相場が詳細、アットホームは地域密着型不動産会社の物件が豊富という特徴があり、複数サイトの併用を推奨します。

Q2土地購入にかかる期間はどのくらい?

A2土地探しに3ヶ月〜1年、契約から引き渡しまで1〜2ヶ月、全体で6ヶ月〜1年程度が目安です。買付証明書提出から契約まで1週間〜10日しかないため、事前に住宅ローン事前審査を2〜3行に申し込んでおくことが重要です。住宅ローン事前審査は3〜4日、本審査は1〜2週間かかります。

Q3土地の相場はどうやって調べるのか?

A3全国地価マップで4つの公的土地評価情報(固定資産税路線価、相続税路線価、地価公示価格、都道府県地価調査価格)を確認できます。相続税路線価は公示価格の80%程度なので、0.8で割り戻すと公示価格を推定可能です。SUUMOやHOME'Sなどの不動産ポータルサイト、不動産会社の査定を併用することで、より正確な相場を把握できます。

Q4土地購入時の注意点は?

A4建ぺい率・容積率などの建築制限、インフラ(水道・下水道)の有無、地盤改良の必要性、災害リスク(ハザードマップ確認)、仲介手数料・登記費用などの諸費用を事前に確認することが重要です。インフラ未整備の土地は水道・下水道接続や地盤改良に200万円以上かかる場合があります。購入前に宅地建物取引士・建築士・司法書士に相談し、リスクを確認することを推奨します。

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Room Match編集部

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