三井住友信託銀行の住宅ローンの特徴と審査基準を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/27

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三井住友信託銀行の住宅ローンを検討する方へ

住宅ローンを検討する際、「三井住友信託銀行の住宅ローンは金利が低いのか」「審査は厳しいのか」「他行と比べてどうなのか」と疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、三井住友信託銀行の住宅ローンの特徴、金利プラン、審査基準、手数料、メリット・デメリットを、公式情報と市場データを元に解説します。

この記事を読むことで、三井住友信託銀行の住宅ローンが自分に適しているかを判断し、無理のない資金計画を立てられるようになります。

この記事のポイント

  • 三井住友信託銀行の住宅ローンは変動金利と固定金利(2年〜30年)から選択可能で、2025年4月時点で変動金利は0.73%
  • 融資手数料型(借入額の2.20%)を選択すると全期間2.145%の金利引き下げが受けられる
  • 審査基準はやや厳しめで、借入時年齢満71歳未満、完済時年齢満81歳未満が条件
  • 30年固定金利がトップクラスの低金利で、オンライン手続きが充実している
  • 複数の金融機関を比較検討し、専門家(ファイナンシャルプランナー等)への相談を推奨

三井住友信託銀行の住宅ローンとは

(1) 商品概要と基本情報

三井住友信託銀行の住宅ローンは、以下の特徴を持つ商品です。

項目 内容
金融機関 三井住友信託銀行
金利タイプ 変動金利、固定金利(2年〜30年)
借入期間 最長40年(35年審査通過者のみ)
借入金額 50万円〜1億円以内(10万円単位)
申込方法 オンライン仮審査、店舗窓口
団信 団体信用生命保険付き(金利上乗せなし)

(出典: 三井住友信託銀行「住宅ローン」

(2) 対応可能な用途(購入・新築・借り換え)

三井住友信託銀行の住宅ローンは、以下の用途に対応しています。

  • 住宅購入: 新築・中古マンション、新築・中古戸建ての購入資金
  • 住宅新築: 土地購入費用、建築費用
  • 借り換え: 他の金融機関からの住宅ローンの借り換え
  • 諸費用: 仲介手数料、登記費用、火災保険等の諸費用(条件により利用可)

(3) 最長40年の借入期間と子育て支援サービス「ジュニサポ」

三井住友信託銀行の特徴的なサービスは以下の通りです。

最長40年の借入期間:

  • 35年の借入期間で審査が通れば、最長40年まで延長可能
  • 月々の返済額を抑えられるため、資金計画に余裕を持てる

子育て支援「ジュニサポ」:

  • 子育て世帯向けの金利優遇サービス
  • 出産時、子供が6歳到達時、15歳到達時に年0.1%の金利引き下げを1年間受けられる
  • 最大3回の適用で、累計0.3%相当の金利引き下げ効果

(出典: 三井住友信託銀行「住宅ローン」

金利プランと手数料の詳細

(1) 変動金利と固定金利の種類

三井住友信託銀行の住宅ローンは、変動金利と固定金利から選択できます。

金利タイプ 特徴 2025年4月時点の金利目安
変動金利 市場金利の変動に応じて金利が変わる 0.73%(融資手数料型、最大引き下げ幅適用時)
固定金利2年 2年間金利が固定される 2.145%引き下げ後の金利が適用
固定金利10年 10年間金利が固定される 2.145%引き下げ後の金利が適用
固定金利30年 30年間金利が固定される トップクラスの低金利

(出典: 三井住友信託銀行「金利一覧」

金利は毎月見直され、借入実行日の金利が適用されます。申込時と異なる可能性があるため、最新の金利を確認することが重要です。

(2) 融資手数料型と保証料型の違い

三井住友信託銀行の住宅ローンは、融資手数料型と保証料型の2つから選択できます。

項目 融資手数料型 保証料型
融資手数料 借入金額の2.20%(税込) 33,000円(税込)
保証料 銀行負担(0円) 一括前払いまたは金利上乗せ
金利引き下げ幅 全期間2.145%引き下げ 引き下げ幅が小さい
メリット 全期間の金利が低い 初期費用を抑えられる
デメリット 初期費用が高い 全期間の金利が高い

(出典: 三井住友信託銀行「ローン手数料一覧」

選び方のポイント:

  • 長期間借り入れる場合は融資手数料型が有利(金利引き下げ効果が大きい)
  • 初期費用を抑えたい場合は保証料型が有利

(3) 2024-2025年の金利動向(政策金利引き上げの影響)

2024年7月以降、日本銀行の政策金利引き上げに伴い、三井住友信託銀行の変動金利は段階的に上昇しています。

時期 変動金利 背景
2024年6月以前 約0.3%台 政策金利0.0%
2024年10月 0.48% 政策金利0.25%引き上げ
2025年4月 0.73% 政策金利さらに0.25%引き上げ

(出典: ダイヤモンド不動産研究所

変動金利は政策金利の影響を受けて変動するリスクがあり、2024-2025年は上昇傾向です。一方、固定金利を選択することで金利変動リスクを回避できます。

(4) 繰上返済の手数料と条件

三井住友信託銀行の繰上返済の手数料は以下の通りです。

返済方法 手続き方法 手数料
一部繰上返済(返済額軽減型) インターネット 無料
一部繰上返済(返済期間短縮型) インターネット 無料
一部繰上返済(返済期間変更) 窓口のみ 要確認
全額繰上返済 窓口 22,000円(税込)

(出典: 三井住友信託銀行「ローン手数料一覧」

インターネットで一部繰上返済を行う場合は手数料無料ですが、返済期間を変更する場合は窓口対応が必要です。

審査基準と申し込み方法

(1) 借入時・完済時の年齢制限(満71歳未満・満81歳未満)

三井住友信託銀行の住宅ローンの申込条件は以下の通りです。

項目 条件
借入時年齢 満71歳未満
完済時年齢 満81歳未満
収入条件 返済期間中安定した年収が見込まれる方
勤続年数 明記なし(審査で判断)
雇用形態 会社員、公務員、自営業者等(審査で判断)

(出典: 三井住友信託銀行「ネット仮審査申込サービス」

(2) 審査金利(3.25%)と返済能力の審査

三井住友信託銀行では、審査金利3.25%で返済能力を審査します。

審査金利とは:

  • 借入者の返済能力を審査するために用いる金利
  • 実際の貸出金利(変動金利0.73%等)よりも高い金利で審査
  • 金利上昇時でも返済できるかを確認するための安全マージン

返済比率の目安:

  • 年収に対する年間返済額の比率(返済比率)は、一般的に35%以下が目安
  • 審査金利3.25%で計算した返済額が年収の35%以下であれば、審査に通る可能性が高い

(3) オンライン仮審査の流れと必要期間(約2ヵ月)

三井住友信託銀行の住宅ローンは、オンラインで仮審査を申し込むことができます。

審査の流れ:

  1. オンライン仮審査申込(3-5日): 必要情報を入力し、仮審査を申し込む
  2. 仮審査結果通知(1週間程度): 審査結果が通知される
  3. 正式審査申込(1-2週間): 必要書類を提出し、正式審査を申し込む
  4. 正式審査結果通知(1-2週間): 審査結果が通知される
  5. 契約手続き(1-2週間): 契約書を締結
  6. 融資実行(契約後1-2週間): 融資が実行される

仮審査から融資まで約2ヵ月必要です。余裕を持ったスケジュールを組むことを推奨します。

(4) 必要書類と準備

住宅ローンの申込に必要な書類は以下の通りです。

書類名 内容 入手方法
本人確認書類 運転免許証、マイナンバーカード等 手元にある
収入証明書 源泉徴収票、確定申告書等 勤務先、税務署
物件資料 売買契約書、重要事項説明書、図面等 不動産会社
住民票 現住所の確認 市区町村役場

事前に書類を準備しておくことで、審査をスムーズに進めることができます。

メリット・デメリットと向いている人

(1) メリット(30年固定金利の低金利、オンライン手続き充実、ATM手数料無料等)

三井住友信託銀行の住宅ローンのメリットは以下の通りです。

  • 30年固定金利がトップクラスの低金利: 長期間金利が固定されるため、返済計画が立てやすい
  • オンライン手続きが充実: 店舗に行かずに仮審査から契約まで完結できる
  • 一部繰上返済手数料無料: インターネットで一部繰上返済を行う場合、手数料無料
  • ATM手数料無料: ゆうちょ銀行ATM、セブン銀行ATM、E-netATMを手数料無料で利用可能
  • 子育て支援「ジュニサポ」: 子育て世帯向けの金利優遇サービス
  • 最長40年の借入期間: 月々の返済額を抑えられる

(出典: モゲチェック

(2) デメリット(審査基準やや厳しめ、店舗数が少ない、変動金利上昇傾向)

三井住友信託銀行の住宅ローンのデメリットは以下の通りです。

  • 審査基準がやや厳しめ: 年齢や年収によっては諸費用ローンが利用できない場合がある
  • 店舗数が少ない: 132支店とメガバンクより少なく、対面相談が必要な場合に不便
  • 変動金利が上昇傾向: 2024-2025年は政策金利引き上げにより変動金利が段階的に上昇
  • 繰上返済の一部手続きが窓口対応: 返済期間を変更する場合、インターネットでは手続きできない

(出典: モゲチェック

(3) 三井住友信託銀行が向いている人の特徴

三井住友信託銀行の住宅ローンが向いているのは、以下のような方です。

  • 長期固定金利を希望する方: 30年固定金利がトップクラスの低金利
  • オンラインで手続きを完結したい方: 店舗に行かずに申込可能
  • 子育て世帯: 「ジュニサポ」で金利優遇を受けられる
  • 繰上返済を頻繁に行いたい方: 一部繰上返済手数料が無料
  • 安定した収入がある方: 審査基準がやや厳しめのため、安定した収入が重要

逆に、以下のような方は他の金融機関も検討することを推奨します。

  • 変動金利で低金利を重視する方: ネット銀行の方が変動金利が低い場合がある
  • 対面相談を重視する方: メガバンクの方が店舗数が多い
  • 審査に不安がある方: 審査基準がやや厳しめのため、複数社に申し込むことを推奨

まとめ:三井住友信託銀行の住宅ローンを選ぶポイント

(1) 金利タイプの選び方(変動 vs 固定)

住宅ローンを選ぶ際、金利タイプの選択が最も重要です。

  • 変動金利: 金利が低い時期はメリットが大きいが、上昇リスクもある。2024-2025年は上昇傾向。
  • 固定金利: 金利変動リスクを回避でき、返済計画が立てやすい。三井住友信託銀行の30年固定金利はトップクラスの低金利。

選び方のポイント:

  • 金利上昇リスクを避けたい方は固定金利を選択
  • 繰上返済を積極的に行い、短期間で完済予定の方は変動金利を選択

(2) 複数社比較の重要性

住宅ローンは、複数の金融機関を比較検討することが重要です。

  • 三井住友信託銀行以外の選択肢: メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)、ネット銀行(住信SBIネット銀行、auじぶん銀行等)、フラット35等
  • 比較ポイント: 金利、手数料、審査基準、繰上返済の条件、団信の保障内容、オンライン手続きの充実度

複数社に仮審査を申し込み、最も条件の良い金融機関を選ぶことを推奨します。

(3) 専門家への相談タイミング

住宅ローンは高額な借入であり、金融知識が必要です。以下のような場合は、専門家への相談を推奨します。

  • ファイナンシャルプランナー(FP): 資金計画、返済シミュレーション、住宅ローン控除の活用方法
  • 銀行担当者: 審査基準、金利プラン、申込手続きの詳細
  • 税理士: 住宅ローン控除の適用条件、確定申告の方法

信頼できる専門家と相談しながら、無理のない資金計画を立てましょう。

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よくある質問

Q1三井住友信託銀行の住宅ローン金利はいくら?

A1変動金利と固定金利(2年〜30年)から選択可能です。2025年4月時点で変動金利は0.73%(融資手数料型、最大引き下げ幅適用時)です。融資手数料型を選択すると全期間2.145%の金利引き下げが受けられます。金利は毎月見直され、借入実行日の金利が適用されるため、申込時と異なる可能性があります。最新の金利は公式サイトで確認してください。

Q2審査は厳しい?年収や年齢制限は?

A2借入時年齢満71歳未満、完済時年齢満81歳未満が条件です。審査金利3.25%で返済能力を審査し、年収に対する年間返済額の比率が35%以下が目安です。審査基準はやや厳しめとされ、年齢や年収によっては諸費用ローンが利用できない場合があります。仮審査から融資まで約2ヵ月必要なため、余裕を持ったスケジュールを組むことを推奨します。

Q3手数料はいくらかかる?

A3融資手数料型(借入額の2.20%)と保証料型(33,000円+保証料)の2つから選択可能です。融資手数料型は初期費用が高いですが、全期間の金利引き下げ幅が大きく、長期間借り入れる場合は有利です。一部繰上返済はインターネットで手数料無料、全額繰上返済は22,000円(税込)です。

Q4他行との違いは何?

A430年固定金利がトップクラスの低金利で、オンライン手続きが充実し、店舗に行かずに申込可能です。子育て支援「ジュニサポ」で金利0.1%引き下げを受けられ、ゆうちょ銀行ATM、セブン銀行ATM、E-netATMを手数料無料で利用できます。一方、店舗数は132支店とメガバンクより少なく、審査基準はやや厳しめです。

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Room Match編集部

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