りそな銀行の住宅ローン|金利・審査・特徴を徹底解説【2025年版】

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/17

りそな銀行の住宅ローンとは|店舗型とネット銀行のいいとこ取り

住宅ローンを検討する際、「りそな銀行の金利は安いのか」「メガバンクやネット銀行と比べてどうなのか」と悩む方は少なくありません。

この記事では、りそな銀行(埼玉りそな銀行含む)の住宅ローンの特徴、金利プラン、団信の保障内容、審査基準、他行との比較を、りそな銀行公式サイト埼玉りそな銀行公式サイトモゲチェック等の情報を元に解説します。

初めて住宅ローンを検討する方でも、りそな銀行の特性を理解し、自分に合った住宅ローンを選べるようになります。

この記事のポイント

  • りそな銀行の変動金利は0.640%(2025年11月時点)と、店舗型銀行でありながらネット銀行並みの低金利水準
  • 「団信革命」で死亡・三大疾病+ケガや病気による16の状態を保障、復職後も保障継続
  • Web申込でも分割融資が可能で、注文住宅を建てる方に最適
  • りそな銀行と埼玉りそな銀行の商品内容は同じ、違いは相談窓口(埼玉エリア向け店舗網)
  • 初回手数料は他行より高め(借入金額の2.2%+保証会社手数料55,000円)のため、総返済額での比較が重要

基礎知識|金利プラン・団信革命・融資条件

りそな銀行の住宅ローンの基本情報を確認しましょう。

(1) 金利水準|変動金利0.640%・10年固定2.485%(2025年11月)

りそな銀行公式サイトによると、2025年11月時点での金利水準は以下の通りです。

りそな銀行の住宅ローン金利(2025年11月):

金利タイプ 金利 見直しタイミング
変動金利 0.640% 年2回(4月1日、10月1日)
10年固定金利選択型 2.485% 固定期間終了後に再選択
全期間固定金利 2.970% 変動なし

(出典: りそな銀行公式サイト

変動金利0.640%は、都市銀行の中でもトップクラスの低金利水準です。

変動金利の見直しルール:

  • 年2回(4月1日、10月1日)に見直される
  • 市場金利の変動に応じて上下する
  • 金利上昇リスクを考慮した返済計画が必要

(2) 融資金額・返済期間|最高3億円・最長35年

埼玉りそな銀行公式サイトによると、融資条件は以下の通りです。

融資条件:

  • 融資金額: 最高3億円
  • 返済期間: 最長35年
  • 年齢: 借入時20歳以上、完済時81歳未満
  • 年収: 前年度年収100万円以上(給与所得者)

融資金額が最高3億円と高額なため、高額物件の購入にも対応できます。

(3) 団信革命|死亡・三大疾病+16の状態保障

りそな銀行公式サイトによると、団信革命は業界トップクラスの団体信用生命保険です。

団信革命の保障内容:

  • 死亡・高度障害: 住宅ローン残高が0円になる
  • 三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中): 所定の状態になった場合、住宅ローン残高が0円
  • 16の状態保障: ケガや病気により所定の16の状態(要介護2以上、障害等級2級以上等)になった場合、住宅ローン残高が0円
  • 復職後も保障継続: 復職後も保障が継続する(他行は就業不能中のみ保障)

団信革命の強み:

  • 死亡・三大疾病だけでなく、ケガや病気による幅広い状態を保障
  • 復職後も保障が継続するため、長期的な安心感がある

他行の団信は、死亡・三大疾病のみ、または就業不能中のみ保障が多いため、りそな銀行の団信革命は充実度が高いです。

(4) 融資手数料型vs金利上乗せ型|どちらがお得?

りそな銀行の住宅ローンには、融資手数料型融資手数料金利上乗せ型の2種類があります。

融資手数料型:

  • 借入時の手数料: 借入金額の2.2%+保証会社手数料55,000円
  • 金利: 0.640%(変動金利、2025年11月時点)
  • 総返済額: 手数料が高いが、金利が低いため長期的には有利

融資手数料金利上乗せ型:

  • 借入時の手数料: 55,000円(保証会社手数料のみ)
  • 金利: 0.640%+0.3%=0.940%(変動金利、2025年11月時点)
  • 総返済額: 初期費用は抑えられるが、金利が高いため長期的には不利

どちらがお得か:

  • 長期借入(20年以上): 融資手数料型が有利(金利が低いため総返済額が少ない)
  • 短期借入(10年未満): 融資手数料金利上乗せ型が有利(初期費用が低い)

借入額・返済期間に応じてシミュレーションし、総返済額で比較することを推奨します。

りそな銀行住宅ローンの特徴|メリットとデメリット

りそな銀行住宅ローンのメリット・デメリットを確認しましょう。

(1) メリット1|低金利でネット銀行並みの水準

モゲチェックによると、りそな銀行の住宅ローンは店舗型銀行でありながらネット銀行並みの低金利水準を実現しています。

金利比較(変動金利、2025年11月時点):

銀行タイプ 銀行名 変動金利
りそな銀行 りそな銀行 0.640%
メガバンク 三菱UFJ銀行 0.7%前後
メガバンク みずほ銀行 0.7%前後
ネット銀行 PayPay銀行 0.3-0.5%
ネット銀行 auじぶん銀行 0.3-0.5%

りそな銀行は、メガバンクより低金利で、ネット銀行と比べても遜色ない水準です。

(2) メリット2|分割融資可能(注文住宅向け)

住まいサーフィンによると、りそな銀行はWeb申込でも分割融資が可能です。

分割融資とは、注文住宅等で、土地購入と建物着工のタイミングで分割して融資を受けられる仕組みです。

分割融資のメリット:

  • 土地購入時に一部融資を受け、建物着工時に残りを融資
  • つなぎ融資(高金利)を利用せずに済む
  • 注文住宅を建てる方に特におすすめ

多くのネット銀行は分割融資に対応していないため、注文住宅を建てる方にとってりそな銀行は有力な選択肢です。

(3) メリット3|りそなSX住宅ローン(省エネ住宅で0.01%優遇)

住まいサーフィンによると、りそなSX住宅ローンでは、省エネ住宅向けに通常の優遇金利から0.01%お得に借り入れができます。

りそなSX住宅ローンの対象住宅:

  • 長期優良住宅
  • 低炭素住宅
  • ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
  • 省エネ基準適合住宅

環境配慮型住宅を購入する方は、0.01%優遇により総返済額を削減できます。

(4) メリット4|ペア団信(2024年10月開始)

りそな銀行は2024年10月からペア団信の提供を開始しました。

ペア団信とは、ペアローン利用者向けに、夫婦どちらかが団信の適用になると、もう一人の住宅ローン残高も0円になる保障です。

ペア団信のメリット:

  • 夫婦どちらかに万が一のことがあった場合、両方の住宅ローン残高が0円
  • 遺族が住宅ローンの返済に追われる心配がない
  • ペアローンを利用する共働き夫婦に最適

(5) デメリット|初回手数料が他行より高め(借入金額の2.2%+55,000円)

モゲチェックによると、りそな銀行のデメリットは初回手数料が他行より高めな点です。

初回手数料の内訳:

  • 融資手数料: 借入金額の2.2%
  • 保証会社手数料: 55,000円

:

  • 借入額3,000万円の場合: 3,000万円 × 2.2%+55,000円=715,000円

他行との比較:

  • ネット銀行: 借入金額の2.2%(保証会社手数料なし)
  • メガバンク: 保証料別途(借入額の2%前後)

りそな銀行は保証会社手数料55,000円が追加でかかるため、初回費用が他行より高めです。ただし、金利が低いため、長期的には総返済額で有利になる場合があります。

重要: 初回手数料だけでなく、金利・総返済額を含めて他行と比較検討することを推奨します。

埼玉りそな銀行との違い|商品内容は同じ?

りそな銀行と埼玉りそな銀行の違いを確認しましょう。

(1) 商品内容は同じ|金利・団信・融資条件

埼玉りそな銀行公式サイトによると、埼玉りそな銀行の住宅ローンは、りそな銀行と商品内容(金利、団信、融資条件)は同じです。

同じ点:

  • 金利水準(変動金利0.640%等)
  • 団信革命の保障内容
  • 融資金額・返済期間
  • 手数料

(2) 違いは相談窓口|埼玉エリア向けの店舗網

異なる点:

  • 相談窓口: 埼玉エリアの方は埼玉りそな銀行の店舗網を利用できる
  • 本店所在地: りそな銀行は東京都、埼玉りそな銀行は埼玉県

埼玉エリアに住んでいる方は、埼玉りそな銀行の店舗で対面相談がしやすいメリットがあります。商品内容は同じため、どちらで申し込んでも問題ありません。

他行との比較|メガバンク・ネット銀行との違い

りそな銀行と他行の住宅ローンを比較しましょう。

(1) メガバンク(三菱UFJ、みずほ等)との比較

りそな銀行 vs メガバンク:

項目 りそな銀行 メガバンク(三菱UFJ、みずほ)
変動金利 0.640% 0.7%前後
団信 団信革命(16の状態保障、復職後も継続) 死亡・高度障害のみ(三大疾病は別途)
手数料 借入金額の2.2%+55,000円 保証料別途(借入額の2%前後)
店舗サポート あり(りそな銀行・埼玉りそな銀行) あり(全国の店舗網)

りそな銀行のメリット:

  • メガバンクより低金利
  • 団信の保障内容が充実

メガバンクのメリット:

  • 全国の店舗網(りそなより店舗数が多い)
  • ブランドの安心感

(2) ネット銀行との比較|金利vs店舗サポート

りそな銀行 vs ネット銀行:

項目 りそな銀行 ネット銀行(PayPay、auじぶん等)
変動金利 0.640% 0.3-0.5%
団信 団信革命(16の状態保障、復職後も継続) 死亡・高度障害+がん等(銀行により異なる)
手数料 借入金額の2.2%+55,000円 借入金額の2.2%
店舗サポート あり なし(オンラインのみ)
分割融資 対応 非対応が多い

りそな銀行のメリット:

  • 店舗でのサポートが受けられる(対面相談、書類確認等)
  • 分割融資対応(注文住宅向け)
  • 団信の保障内容が充実

ネット銀行のメリット:

  • 変動金利がさらに低い(0.3-0.5%)
  • 初回手数料がやや安い(保証会社手数料なし)

(3) 総返済額のシミュレーション|手数料を含めた比較

借入額3,000万円、返済期間35年、変動金利のケース:

項目 りそな銀行 ネット銀行(0.4%) メガバンク(0.7%)
変動金利 0.640% 0.4% 0.7%
初回手数料 715,000円 660,000円 600,000円(保証料別途)
総返済額 約3,375万円 約3,320万円 約3,466万円

(試算条件: 金利が変動しないと仮定した場合)

りそな銀行は、ネット銀行とメガバンクの中間的な総返済額です。

重要: 金利は変動する可能性があるため、最新の金利・手数料を確認し、シミュレーションすることを推奨します。

まとめ|りそな銀行住宅ローンはこんな人におすすめ

りそな銀行の住宅ローンは、変動金利0.640%(2025年11月時点)と、店舗型銀行でありながらネット銀行並みの低金利水準を実現しています。「団信革命」で死亡・三大疾病+ケガや病気による16の状態を保障し、復職後も保障が継続します。

Web申込でも分割融資が可能で、注文住宅を建てる方に最適です。りそな銀行と埼玉りそな銀行の商品内容は同じで、違いは相談窓口(埼玉エリア向け店舗網)です。

初回手数料は他行より高め(借入金額の2.2%+保証会社手数料55,000円)のため、金利・総返済額を含めて他行と比較検討することが重要です。

りそな銀行住宅ローンがおすすめの人:

  • 低金利で借りたい人
  • 注文住宅を建てる人(分割融資対応)
  • 充実した団信を求める人
  • 店舗でのサポートを受けたい人

専門家(ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー)に相談しながら、自分に合った住宅ローンを選びましょう。

よくある質問

Q1りそな銀行の住宅ローン金利は他行と比べて高い?低い?

A1変動金利0.640%(2025年11月時点)と、店舗型銀行でありながらネット銀行並みの低金利水準を実現しています。都市銀行の中ではトップクラスの低金利です。メガバンク(三菱UFJ、みずほ等)が0.7%前後、ネット銀行が0.3-0.5%のため、りそな銀行はその中間的な水準です。

Q2埼玉りそな銀行とりそな銀行の住宅ローンは同じですか?

A2商品内容(金利、団信、融資条件)は同じです。違いは相談窓口で、埼玉エリアの方は埼玉りそな銀行の店舗網を利用でき、対面相談がしやすいメリットがあります。本店所在地はりそな銀行が東京都、埼玉りそな銀行が埼玉県ですが、商品内容に差はありません。

Q3団信革命とは何ですか?

A3死亡・三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)に加え、ケガや病気により所定の16の状態(要介護2以上、障害等級2級以上等)になった場合に住宅ローン残高が0円になる業界トップクラスの団体信用生命保険です。復職後も保障が継続する点が特徴で、他行の団信は就業不能中のみ保障が多いため、長期的な安心感があります。

Q4りそな銀行の住宅ローンのデメリットは?

A4初回手数料が他行より高め(借入金額の2.2%+保証会社手数料55,000円)です。例えば、借入額3,000万円の場合、715,000円の初回手数料がかかります。総返済額を他行と比較検討することが重要です。ただし、金利が低いため、長期的には総返済額で有利になる場合があります。

Q5りそな銀行の住宅ローンはどんな人におすすめですか?

A5低金利で借りたい人、注文住宅を建てる人(分割融資対応)、充実した団信を求める人、店舗でのサポートを受けたい人におすすめです。ネット銀行は分割融資に非対応が多いため、注文住宅を建てる方にとってりそな銀行は有力な選択肢です。団信革命の保障内容も業界トップクラスで、復職後も保障が継続します。

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Room Match編集部

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