西日本シティ銀行の住宅ローン完全ガイド:金利・審査基準・選ぶべき人

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/19

なぜ西日本シティ銀行の住宅ローンが選ばれるのか

福岡県・九州エリアで住宅購入を検討する際、「地元の地方銀行である西日本シティ銀行の住宅ローンは、メガバンクやネット銀行と比べてどうなのか」と悩む方は少なくありません。

この記事では、西日本シティ銀行の住宅ローン商品の特徴、金利、審査基準、地方銀行ならではのメリット・デメリットを、西日本シティ銀行公式サイトSBI新生銀行の金利動向調査を元に解説します。

地方銀行・メガバンク・ネット銀行の比較軸を理解し、自分に合った住宅ローンを選べるようになります。

この記事のポイント

  • 西日本シティ銀行の住宅ローンは変動金利0.875%~、返済期間最長50年、ネット完結で申込可能
  • 金利割引を受けるには給与振込・アプリ登録・エコ優遇の条件がある
  • 地方銀行は対面相談と柔軟な審査が特徴、自営業者や転職間もない方も利用しやすい
  • ネット銀行は低金利だが審査が厳しめ、メガバンクは金利・手数料ともに中間的
  • 2025年11月時点で住宅ローン金利は緩やかな上昇傾向、12月の日銀会合で再利上げの可能性

西日本シティ銀行の住宅ローン商品概要

(1) NCB建築名人・NCB住宅ローン アドバンス~プレミアの特徴

西日本シティ銀行は、住宅ローンとして以下の商品を提供しています。

商品名 特徴
NCB建築名人 新築・中古住宅購入、リフォームに対応
NCB住宅ローン アドバンス~プレミア 金利割引条件を満たすと優遇金利が適用

(出典: 西日本シティ銀行公式サイト

(2) 返済期間最長50年、他社ローンのおまとめ対応

西日本シティ銀行の住宅ローンは、以下の特徴があります。

主な特徴:

  • 返済期間最長50年: 月々の返済額を抑えられる
  • 他社ローンのおまとめ対応: 他社の住宅ローンや諸費用(保証料・火災保険料・登記費用等)もまとめて借入可能
  • 諸費用込みの借入: 仲介手数料・登記費用等も住宅ローンに含められる

返済期間を長くすると月々の負担は減りますが、総返済額は増えるため、ファイナンシャルプランナーへの相談を推奨します。

(3) ネット完結の手続き(印紙税不要)

西日本シティ銀行の住宅ローンは、事前審査・正式審査・契約まですべてネット上で完結でき、印紙税もかかりません。

ネット完結のメリット:

  • 店舗訪問の時間が不要
  • 印紙税(2万円~6万円程度)が節約できる
  • 24時間いつでも申込可能

金利タイプと最新金利(2025年11月時点)

(1) 変動金利型の特徴と最新金利

変動金利型は、市場金利の変動に応じて半年ごとに金利が見直される住宅ローンです。

変動金利型の特徴:

西日本シティ銀行の変動金利は0.875%~(2025年11月時点、金利割引条件あり)です。

最新金利は西日本シティ銀行公式サイトで確認できます。

(2) 固定期間選択型(固定2年~20年)の特徴と金利

固定期間選択型は、一定期間(2年、3年、5年、10年等)金利を固定し、期間終了後に変動金利または固定金利を選択できるタイプです。

固定期間選択型の特徴:

  • 当初期間は金利変動リスクを回避
  • 期間終了後は金利見直しあり
  • 固定10年の相場は1.8~2.2%台(2025年11月時点)

西日本シティ銀行は固定2年~20年を用意しており、ライフプランに応じて選択できます。

(3) 全期間固定型(固定15年~35年)の特徴と金利

全期間固定型は、借入期間中の金利が変わらない住宅ローンです。

全期間固定型の特徴:

  • 将来の金利上昇リスクを回避
  • 変動金利より高金利
  • 返済計画が立てやすい

西日本シティ銀行は固定15年~35年を用意しており、長期的な安定を重視する方に適しています。

(4) 金利割引条件(給与振込・アプリ登録・エコ優遇)

西日本シティ銀行で金利割引を受けるには、以下の条件を満たす必要があります。

金利割引条件:

  • 返済用口座への給与振込または年金振込
  • 西日本シティ銀行アプリのダウンロード・口座登録
  • エコ優遇(省エネ住宅購入・リフォーム時、全期間0.10%割引)

(出典: 西日本シティ銀行公式サイト

これらの条件をクリアすることで、表示金利よりも低い金利が適用されます。

審査基準・必要書類・借入可能額の目安

(1) 審査基準(年収200万円以上、勤続年数等)

西日本シティ銀行の住宅ローン審査基準は以下の通りです。

審査基準:

  • 前年度税込年収200万円以上
  • 勤続年数(一般的に1年以上が目安、自営業者は3年以上)
  • 返済負担率(年収に占める年間返済額の割合、一般的に30~35%以内)

(出典: ダイヤモンド不動産研究所

地方銀行は、メガバンクやネット銀行に比べて審査が柔軟な傾向があり、自営業者や転職間もない方も相談に応じてもらえる場合があります。

(2) 審査実例(年収600万円で4000万円借入)

ダイヤモンド不動産研究所によると、以下の実例があります。

審査実例:

  • 年収600万円
  • 大企業従業員
  • 勤続13年
  • 36歳
  • 借入額4000万円(審査通過)

この実例から、年収の約6.7倍までの借入が可能であることが分かります。ただし、審査は個別の属性(信用情報、他の借入等)により異なります。

(3) 必要書類(本人確認書類・収入証明書・物件資料等)

住宅ローン申込時に必要な書類は以下の通りです。

主な必要書類:

  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)
  • 収入証明書(源泉徴収票、確定申告書等)
  • 物件資料(売買契約書、重要事項説明書、登記簿謄本等)
  • 勤務先確認資料(健康保険証、在籍証明書等)

詳細は西日本シティ銀行公式サイトまたは店舗で確認できます。

地方銀行・メガバンク・ネット銀行の比較ポイント

(1) 地方銀行のメリット(地域密着・柔軟な審査・対面相談)

地方銀行の住宅ローンは、以下のメリットがあります。

メリット:

  • 地域密着型の丁寧な対応: 窓口で世帯年収やライフプランに応じた相談ができる
  • 審査の柔軟性: 自営業者や転職間もない方も柔軟に審査される傾向
  • 独自サービス・特典: 地域企業との提携サービス、給与振込との連携等

(出典: GMOサイン

(2) 地方銀行のデメリット(エリア制限・金利高め)

一方で、以下のデメリットもあります。

デメリット:

  • 利用可能エリアの制限: 営業エリア外の住宅購入には利用できない場合がある
  • 金利が高め: ネット銀行に比べて0.2~0.5%程度高い場合がある
  • 店舗での手続きに時間が必要: ネット銀行に比べて手続きに時間がかかる場合がある

(3) メガバンク・ネット銀行との金利・手数料比較

以下は、地方銀行・メガバンク・ネット銀行の金利・手数料の比較です。

金融機関タイプ 変動金利(目安) 事務手数料 審査の柔軟性 対面相談
地方銀行 0.8~1.0% 定額型または定率型 柔軟
メガバンク 0.4~0.7% 定率型(借入額の2.2%) 中間
ネット銀行 0.3~0.5% 定率型(借入額の2.2%) 厳しめ

(出典: おかねと健康の情報サイト

ネット銀行は低金利ですが、自営業者や転職間もない方は審査が厳しい傾向があります。メガバンクは金利・手数料ともに中間的で、地方銀行は柔軟な審査と対面相談が特徴です。

まとめ:西日本シティ銀行を選ぶべき人と住宅ローン選びの次のアクション

西日本シティ銀行の住宅ローンは、福岡県・九州エリアでの住宅購入において、地方銀行ならではの対面相談と柔軟な審査が魅力です。自営業者や転職間もない方、窓口で丁寧に相談したい方に適しています。

一方で、ネット銀行に比べて金利が高めであるため、複数の銀行で金利・手数料・審査基準を比較検討することが重要です。

西日本シティ銀行公式サイトで最新金利を確認し、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーへの相談も検討しましょう。

よくある質問

Q1西日本シティ銀行の住宅ローン金利はいくら?

A1西日本シティ銀行の住宅ローンは、変動金利0.875%~(2025年11月時点、金利割引条件あり)です。金利割引を受けるには、返済用口座への給与振込または年金振込、西日本シティ銀行アプリのダウンロード・口座登録が必要です。最新金利は公式サイト(https://www2.ncbank.co.jp/714919.jp/kinri/)で確認できます。金利は市場動向により変動するため、申込時に最新情報をご確認ください。

Q2地方銀行と都市銀行・ネット銀行の違いは?

A2地方銀行は対面相談と柔軟な審査が特徴で、自営業者や転職間もない方も利用しやすい傾向があります。ネット銀行は低金利(変動金利0.3~0.5%)ですが審査が厳しめで、対面相談はありません。メガバンク(都市銀行)は金利・手数料ともに中間的で、全国展開していますが、地方銀行ほど柔軟な審査ではない傾向があります。金利だけでなく、審査の柔軟性・サポート体制も比較して選びましょう。

Q32025年の住宅ローン金利の見通しは?

A32025年11月時点で、変動金利は0.68~0.96%、固定10年は1.8~2.2%台で推移しています。日銀は2025年1月に利上げ後、3月・5月は据え置き、12月18-19日の金融政策決定会合で再利上げの可能性があります。2024年3月のマイナス金利解除以降、住宅ローン金利は緩やかな上昇傾向にあり、今後も物価上昇・賃上げの動向次第で追加利上げの可能性があります。(出典: SBI新生銀行)

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Room Match編集部

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