住宅ローンが落ちる人の特徴|審査で不利になる条件と対策を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/5

広告

住宅ローン審査で落ちる人が知っておくべき基本

住宅ローン審査を控えている方の中には、「自分は審査に通るだろうか」「どんな条件で落ちるのか」と不安を感じる方が少なくありません。審査基準を理解し、事前に対策を講じることで、審査通過率を高めることができます。

この記事では、住宅金融支援機構全国銀行協会の公式情報に基づき、住宅ローン審査の基準、落ちる人の主な特徴、審査に通るための具体的な対策、再審査のポイントを解説します。

初めて住宅ローンを申し込む方でも、審査の仕組みを理解し、適切な準備ができるようになります。

この記事のポイント

  • 住宅ローン審査で重視される項目は、年収・勤続年数・信用情報・返済比率・健康状態の5つ
  • 落ちる主な理由は、年収・勤続年数不足、信用情報の傷(延滞・債務整理)、返済比率の高さ、団体信用生命保険への加入不可
  • 対策として、信用情報の事前確認・改善、返済比率を年収の25-35%以内に抑える、頭金の増額、複数の金融機関への申し込みが有効
  • 審査基準は金融機関により異なるため、複数社への相談を推奨

住宅ローン審査の重要性と影響

住宅ローン審査は、金融機関が「借主が確実に返済できるか」を判断するプロセスです。審査に通らないと、希望する物件を購入できません。

審査は通常、「事前審査(仮審査)」と「本審査」の2段階で行われます。事前審査は数日~1週間程度、本審査は1-2週間程度かかります。

審査に落ちる確率と実態

国土交通省の住宅ローン利用者調査によると、審査に落ちる確率は公表されていませんが、一定数の申込者が審査に通らない実態があります。

審査に落ちる主な理由は、年収・勤続年数不足、信用情報の傷、返済比率の高さ、健康状態等です。

この記事で分かること

この記事では、住宅ローン審査の基準、落ちる人の主な特徴、審査に通るための具体的な対策、審査に落ちた後の再審査のポイントについて解説します。

住宅ローン審査の基準と仕組み

審査で重視される5つの項目

住宅ローン審査では、以下の5つの項目が重視されます。

項目 重要度 確認内容
年収 安定した収入があるか(一般的に年収300万円以上が目安)
勤続年数 勤務先での勤続期間(一般的に1年以上が目安)
信用情報 クレジットカード・ローンの利用履歴、延滞記録の有無
返済比率 年収に対する年間返済額の割合(一般的に25-35%以内が目安)
健康状態 団体信用生命保険に加入できるか

返済比率の計算方法と目安

返済比率とは、年収に対する年間返済額の割合です。計算式は以下の通りです。

返済比率 = (年間返済額 ÷ 年収) × 100

例:年収500万円、年間返済額150万円の場合
返済比率 = (150万円 ÷ 500万円) × 100 = 30%

一般的に、返済比率は25-35%以内が目安です。年収が高いほど上限が高くなる傾向がありますが、金融機関により基準は異なります。

金融機関による審査基準の違い

審査基準は金融機関により異なります。

  • メガバンク: 審査基準が比較的厳しい(年収・勤続年数・信用情報を厳格に審査)
  • 地方銀行: メガバンクより柔軟な場合がある(地域密着型で個別事情を考慮)
  • ネット銀行: 書類審査中心で、審査基準は銀行により大きく異なる
  • フラット35: 住宅金融支援機構が提供する住宅ローンで、勤続年数・雇用形態の制限が比較的緩い

そのため、複数の金融機関に審査を申し込むことで、審査通過率を高めることができます。

住宅ローン審査で落ちる人の主な特徴

年収・勤続年数が基準を満たしていない

年収・勤続年数が基準を満たしていない場合、審査に落ちる可能性が高くなります。

項目 一般的な基準 対策
年収 300万円以上 共働き・収入合算で年収を増やす
勤続年数 1年以上 転職直後は避け、1年以上勤務してから申し込む

勤続年数が短い場合(1年未満)は、審査で不利になります。転職直後は避け、勤続1年以上経過してから申し込むことを推奨します。

信用情報に傷がある(延滞・債務整理)

信用情報とは、クレジットカード・ローンの利用履歴、延滞記録等です。CIC、JICC、KSC等の信用情報機関が管理しています。

以下の記録があると、審査が非常に厳しくなります。

  • 延滞記録: クレジットカード・ローンの支払い遅延(61日以上)
  • 債務整理: 自己破産、個人再生、任意整理(記録は5-10年残る)
  • 代位弁済: 保証会社が代わりに返済した記録

信用情報は、CICの公式サイトから開示請求(手数料1,000円)できます。審査前に確認し、問題がないかチェックしましょう。

返済比率が高い(他社借入が多い)

他社借入が多いと、返済比率が高くなり、審査に落ちやすくなります。

例:年収500万円、既存の自動車ローン年間返済額100万円、住宅ローン希望年間返済額150万円の場合
返済比率 = (100万円 + 150万円) ÷ 500万円 × 100 = 50%
→ 返済比率が高すぎるため、審査に落ちる可能性が高い

対策として、以下の方法があります。

  • 既存のローンを完済または繰上返済して返済比率を下げる
  • 住宅ローンの借入額を減らす(頭金を増やす)

健康状態により団体信用生命保険に加入できない

団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローン契約者が死亡・高度障害時にローン残債が保険で完済される保険です。多くの金融機関では、団信への加入が融資条件となっています。

以下の健康状態の場合、団信に加入できず、融資が受けられない可能性があります。

  • がん、心筋梗塞、脳卒中等の既往歴
  • 高血圧、糖尿病等の慢性疾患(治療中)
  • 精神疾患(うつ病等)

対策として、以下の方法があります。

  • ワイド団信: 持病がある方でも加入できる団信(金利が0.2-0.3%程度上乗せ)
  • フラット35: 団信加入が任意(加入しない場合、金利が0.2%程度下がる)

その他の審査落ち要因(年齢・物件評価等)

その他、以下の要因で審査に落ちる場合があります。

  • 年齢: 完済時年齢が80歳を超える場合(返済期間が短くなる)
  • 物件評価: 築年数が古い、再建築不可等、担保価値が低い物件
  • 自営業・個人事業主: 収入が不安定とみなされる(確定申告書3年分の提出が必要な場合が多い)

広告

審査に通るための具体的な対策

信用情報を事前に確認し改善する

審査前に、CICの公式サイトから信用情報を開示請求し、問題がないか確認しましょう。

延滞記録がある場合、以下の対策を取ります。

  • 延滞を完済し、記録が消えるまで待つ(延滞記録は完済から5年で消える)
  • 記録が消えた後、審査を申し込む

返済比率を年収の25-35%以内に抑える

返済比率を年収の25-35%以内に抑えることで、審査通過率が高まります。

対策として、以下の方法があります。

  • 既存のローンを完済または繰上返済
  • 住宅ローンの借入額を減らす(頭金を増やす)
  • 収入合算(配偶者等と合算して年収を増やす)

頭金を増額して借入額を減らす

頭金を増額することで、借入額が減り、返済比率が下がります。また、金融機関から「自己資金がある=返済能力が高い」と評価され、審査通過率が高まります。

一般的に、頭金は物件価格の10-20%程度が目安です。

複数の金融機関に審査を申し込む

審査基準は金融機関により異なるため、複数の金融機関に審査を申し込むことで、審査通過率を高めることができます。

申し込みは3-5社程度が目安です。短期間に多数の申し込みをすると、信用情報に記録されるため注意が必要です。

専門家(FP・宅建士)に相談する

以下のような場合は、専門家(FP、宅建士等)への相談を推奨します。

  • 信用情報に問題がある
  • 返済比率が高い
  • 自営業・個人事業主で審査が不安
  • 健康状態に不安がある

専門家は、個別の状況に応じた対策をアドバイスしてくれます。

審査に落ちた後の再審査のポイント

審査落ちの理由を確認する

審査に落ちた場合、金融機関に理由を確認しましょう。多くの金融機関は詳細な理由を開示しませんが、「年収」「勤続年数」「信用情報」等のヒントを得られる場合があります。

再審査までに改善すべきこと

審査落ちの理由に応じて、以下の改善を行います。

理由 改善方法
年収・勤続年数不足 勤続年数を1年以上にする、収入合算を検討
信用情報の傷 延滞を完済し、記録が消えるまで待つ(5年)
返済比率の高さ 既存ローンを完済、頭金を増やす
健康状態 ワイド団信、フラット35を検討

別の金融機関への申し込みタイミング

審査に落ちた後、すぐに別の金融機関に申し込むことは可能です。ただし、短期間に多数の申し込みをすると、信用情報に「申込履歴」が記録され、「多重申込」とみなされるリスクがあります。

3-5社程度に絞り、並行して申し込むことを推奨します。

フラット35など審査基準の異なるローンの検討

フラット35は、住宅金融支援機構が提供する住宅ローンで、以下の特徴があります。

  • 勤続年数・雇用形態の制限が比較的緩い
  • 団信加入が任意
  • 固定金利(金利上昇リスクなし)

メガバンクの審査に落ちた場合でも、フラット35なら審査に通る可能性があります。

まとめ:審査通過率を高めるために今すぐできること

住宅ローン審査で落ちる主な理由は、年収・勤続年数の不足、信用情報の傷(延滞・債務整理)、返済比率の高さ、団体信用生命保険への加入不可です。審査基準は金融機関により異なるため、複数社への相談を推奨します。

審査に通るための対策として、信用情報の事前確認・改善、返済比率を年収の25-35%以内に抑える、頭金の増額、複数の金融機関への申し込みが有効です。

審査に落ちた場合は、理由を確認し、改善を行った上で、別の金融機関やフラット35への申し込みを検討しましょう。専門家(FP、宅建士等)に相談しながら、適切な準備を進めることが重要です。

広告

よくある質問

Q1住宅ローン審査で落ちる主な理由は何ですか?

A1年収・勤続年数の不足、信用情報の傷(延滞・債務整理)、返済比率の高さ(他社借入が多い)、団体信用生命保険への加入不可が主な理由です。金融機関により審査基準は異なるため、一つの金融機関で落ちても、別の金融機関では通る可能性があります。複数社への相談を推奨します。

Q2返済比率はどのくらいまで許容されますか?

A2一般的に年収の25-35%以内が目安です。年収が高いほど上限が高くなる傾向がありますが、金融機関により基準は異なります。返済比率を下げるには、既存ローンを完済または繰上返済する、頭金を増やして借入額を減らす、収入合算(配偶者等と合算)する等の方法があります。

Q3信用情報に傷があると必ず落ちるのでしょうか?

A3延滞・債務整理の記録があると審査は非常に厳しくなりますが、必ず落ちるわけではありません。記録が消える(延滞記録は完済から5年、債務整理は5-10年)まで待つか、審査基準の異なる金融機関(フラット35等)を検討する方法があります。CICから信用情報を開示請求し、事前に確認しましょう。

Q4審査に落ちた場合、どう対策すればいいですか?

A4審査落ちの理由を金融機関に確認し、信用情報の改善・返済比率の調整・頭金の増額等を行います。別の金融機関への申し込みや、フラット35(勤続年数・雇用形態の制限が緩い)の検討も有効です。専門家(FP、宅建士等)への相談も推奨します。短期間に多数の申し込みをすると信用情報に記録されるため、3-5社程度が目安です。

Q5複数の金融機関に同時に申し込んでも大丈夫ですか?

A5問題ありません。審査基準は金融機関により異なるため、複数社への申し込みは審査通過率を高める有効な方法です。ただし、短期間に多数の申し込みをすると信用情報に「申込履歴」が記録され、「多重申込」とみなされるリスクがあります。3-5社程度に絞り、並行して申し込むことを推奨します。

関連記事