三菱UFJ銀行の住宅ローンの特徴
住宅ローンを検討する際、「三菱UFJ銀行の金利はどのくらいか」「他行と比較してメリットはあるのか」と迷う方は少なくありません。
この記事では、三菱UFJ銀行の住宅ローンの金利、審査基準、メリット・デメリットを、公式情報と報道を元に解説します。
初めて住宅ローンを組む方でも、複数の銀行を比較検討し、自分に合った選択ができるようになります。
この記事のポイント
- 三菱UFJ銀行は住宅ローン取扱残高16年連続1位のメガバンク
- 2025年12月時点の変動金利最優遇金利は0.67%(4月から基準金利引き上げ予定)
- オンラインで事前審査〜契約まで完結でき、来店不要で手続き可能
- ネット銀行より金利は高めだが、全国の店舗で対面相談できるメリットがある
- 複数の銀行を比較検討し、ファイナンシャルプランナーへの相談を推奨
金利タイプと商品ラインナップ
(1) 変動金利と固定金利の違い
住宅ローンの金利タイプは、大きく分けて変動金利と固定金利があります。
| 金利タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 変動金利 | 市場金利に連動して変動 | 金利が低い | 金利上昇リスクあり |
| 固定金利 | 一定期間または全期間金利が固定 | 金利上昇リスクを回避 | 変動金利より高め |
変動金利は短期プライムレート(短プラ)に連動し、日銀の政策金利が上がると基準金利も引き上げられる仕組みです。
(参考: 三菱UFJ銀行「変動金利の基準金利見直しについて」)
(2) 金利タイプ別の選び方(変動・固定3年・固定10年・全期間固定)
三菱UFJ銀行の住宅ローンは、以下の金利タイプを用意しています。
- 変動金利: 2025年12月時点で最優遇金利0.67%(日本経済新聞)
- 固定3年: 短期間の固定を希望する方向け
- 固定10年: 中期間の固定を希望する方向け
- 全期間固定: 返済期間全体で金利が変わらない安心感
金利は個人の状況(年収、勤続年数、借入額等)により異なるため、三菱UFJ銀行の公式サイトで最新金利を確認することを推奨します。
(3) 団体信用生命保険(団信)の種類と保障内容
団体信用生命保険(団信)は、住宅ローン返済中に死亡・高度障害になった場合、残債が保険で完済される保険です。
三菱UFJ銀行では以下の団信を用意しています。
- 通常の団信: 上乗せ金利なし(死亡・高度障害のみ保障)
- 7大疾病保障: がん・脳卒中・急性心筋梗塞の3大疾病に加え、糖尿病・高血圧症・肝硬変・慢性腎不全を保障(上乗せ金利が必要)
疾病保障を付けると上乗せ金利が発生するため、保障内容と金利負担を比較して判断することが重要です。
(参考: 三菱UFJ銀行「団信・住宅ローン関連保険」)
三菱UFJ銀行住宅ローンのメリット
(1) 住宅ローン取扱残高16年連続1位の信頼性
三菱UFJ銀行は住宅ローン取扱残高16年連続1位のメガバンクです。長年の実績と安定性があり、万が一のトラブル時にも安心感があります。
(2) 全国の店舗で対面相談が可能
全国に店舗があるため、住宅ローンの申込や返済中の相談を対面で行えます。ネット銀行では得られない対面サポートが受けられる点は、初めて住宅ローンを組む方にとって大きなメリットです。
(3) オンライン完結の利便性(事前審査〜契約まで来店不要)
事前審査からローン契約まで全てオンラインで完結でき、来店不要で手続き可能です。対面相談が必要ない方は、ネット銀行と同様の利便性を享受できます。
(4) 一部繰上返済手数料・金利タイプ変更手数料0円(ネット手続き)
インターネットで手続きを行う場合、以下の手数料が0円になります。
- 一部繰上返済手数料
- 金利タイプ変更手数料(変動金利⇔固定金利の切り替え)
窓口で手続きを行うと数千円〜1万円程度の手数料がかかるため、ネット手続きを活用することで費用を抑えられます。
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デメリット・注意点
(1) ネット銀行と比較した金利水準
三菱UFJ銀行の変動金利は2025年12月時点で0.67%ですが、ネット銀行ではこれより低い金利を提供している場合があります。金利を最優先する方は、複数の銀行を比較検討することを推奨します。
(2) 事務手数料(借入金額×2.20%)
三菱UFJ銀行の事務手数料は、借入金額の2.20%(定率型)です。
- 借入5,000万円の場合: 事務手数料110万円
- 借入3,000万円の場合: 事務手数料66万円
定額型の事務手数料を採用している銀行(5万円〜10万円程度)と比較すると、借入額が大きいほど事務手数料が高くなる点に注意が必要です。
(参考: モゲチェック)
(3) 疾病保障付き団信の上乗せ金利
7大疾病保障を付ける場合、上乗せ金利が発生します。保障内容と金利負担を比較し、必要な保障を見極めることが重要です。
(4) フラット35の取り扱いなし
三菱UFJ銀行では、住宅金融支援機構の「フラット35」の取り扱いがありません。団信に加入できない場合や、全期間固定金利を希望する場合は、他行での申込を検討する必要があります。
(5) 2025年4月から変動金利基準金利引き上げ予定
2025年4月から、変動金利の基準金利が0.25%程度引き上げられる予定です(日本経済新聞)。これは日銀の利上げに伴う短期プライムレート引き上げを反映したものです。
金利は変動する可能性があるため、申込前に最新情報を確認することを推奨します。
審査基準・申込の流れ・他行比較
(1) 審査基準(メガバンク共通の個人信用情報重視)
三菱UFJ銀行の審査基準は公表されていませんが、メガバンク共通で個人信用情報に厳格です。
- 過去の延滞・債務整理: 審査通過が難しい
- 安定収入・勤続年数: 長い方が有利
- 借入額と年収のバランス: 年収の5-7倍程度が目安
審査結果は個人の状況により異なるため、複数行に事前審査を申し込み、比較検討することを推奨します。
(2) 必要書類と審査期間
住宅ローン申込時に必要な書類は以下の通りです。
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)
- 収入証明書(源泉徴収票、確定申告書等)
- 物件関連書類(売買契約書、重要事項説明書等)
審査期間は事前審査で数日〜1週間、本審査で1〜2週間程度が目安です。
(3) 申込の流れ(事前審査→本審査→契約)
住宅ローンの申込は以下の流れで進みます。
- 事前審査: 年収・勤続年数・借入希望額を元に審査
- 本審査: 物件情報・詳細な収入証明を元に審査
- 契約: 金銭消費貸借契約の締結
- 融資実行: ローン実行・物件引き渡し
全てオンラインで完結できるため、来店不要で手続き可能です。
(4) 他行との比較(ネット銀行・地方銀行・フラット35)
住宅ローンは長期間の債務のため、複数の銀行を比較検討することが重要です。
| 項目 | 三菱UFJ銀行 | ネット銀行 | 地方銀行 | フラット35 |
|---|---|---|---|---|
| 金利 | 中程度 | 低め | 中〜高め | 固定金利 |
| 対面相談 | 可能 | なし | 可能 | 取扱金融機関による |
| 事務手数料 | 定率型(2.20%) | 定率型が多い | 定額型・定率型 | 定率型(1.1%〜) |
| 団信 | あり | あり | あり | 任意加入 |
ファイナンシャルプランナーに相談しながら、自分に合った銀行を選ぶことを推奨します。
まとめ:複数行比較の重要性と専門家への相談
三菱UFJ銀行の住宅ローンは、住宅ローン取扱残高16年連続1位のメガバンクで、全国の店舗で対面相談が可能です。オンラインで事前審査〜契約まで完結できる利便性もあります。
ただし、ネット銀行より金利が高めであること、事務手数料が定率型(借入額×2.20%)であること、2025年4月から変動金利基準金利が引き上げられる予定であることに注意が必要です。
住宅ローンは長期間の債務のため、複数の銀行を比較検討し、自分の優先順位(金利重視 vs 対面サポート重視)を明確にすることが重要です。ファイナンシャルプランナーや税理士に相談しながら、無理のない返済計画を立てましょう。
