住宅ローンの金利はみんないくら?平均金利と返済額の目安

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/22

住宅ローンの金利と返済額の実態を知る

住宅ローンを検討している方にとって、「みんなどれくらいの金利で借りているのか」「月々いくら払っているのか」という実態は気になるポイントです。

この記事では、住宅ローンの平均金利、金利タイプ別の特徴、月々の返済額の実態、金利の動向と今後の見通しを、伊予銀行三菱UFJ銀行等の公式データを元に解説します。

初めて住宅ローンを借りる方でも、適正な金利と返済額の目安を正確に把握できるようになります。

この記事のポイント

  • 約6割の人が1.0%以下の金利で借り入れており、最も多いのは0.5%以下(26.2%)、次いで0.5~1.0%以下(26.2%)
  • 2025年11月現在、変動金利の相場は0.6~0.7%台、10年固定金利は1.8~2.2%台、全期間固定金利は1.3~1.8%台
  • 金利タイプは変動型が最も多く76.9%、次いで固定期間選択型15.1%、全期間固定型8.0%
  • 月々の平均返済額は注文住宅で14.5万円、分譲マンションで12.3万円、中古マンションで8.4万円
  • 返済負担率は年収の20-25%以内に抑えることが推奨され、平均は14~18%程度

住宅ローンの金利はみんないくら?平均金利の実態

住宅ローンの平均金利の実態について、最新のデータを元に解説します。

約6割が1.0%以下の金利で借り入れ

伊予銀行の調査によると、約6割の人が1.0%以下の金利で借り入れしています。

金利分布:0.5%以下が26.2%、0.5~1.0%以下が26.2%

金利分布は以下の通りです。

金利範囲 割合
0.5%以下 26.2%
0.5~1.0%以下 26.2%
1.0%超 約40%

(出典: 伊予銀行

金利タイプの選択割合:変動型76.9%、固定期間選択型15.1%

金利タイプの選択割合は以下の通りです。

金利タイプ 割合
変動型 76.9%
固定期間選択型 15.1%
全期間固定型 8.0%

変動型が最も多く、約77%の人が選択しています。

2025年11月現在の住宅ローン金利相場

2025年11月現在の住宅ローン金利相場について解説します。

変動金利の相場:0.6~0.7%台

三菱UFJ銀行によると、2025年11月現在、変動金利の相場は0.6~0.7%台です。

変動金利は過去の0.3~0.4%台から明確に上昇しています。

用語解説:

  • 変動金利: 市場金利の変動に応じて定期的に見直される金利タイプ(日本では約77%が選択)

10年固定金利の相場:1.8~2.2%台

10年固定金利の相場は1.8~2.2%台です。

固定期間選択型を選ぶ人は15.1%で、変動金利と比べて少数派です。

全期間固定金利の相場:1.3~1.8%台

全期間固定金利の相場は1.3~1.8%台です。

全期間固定型を選ぶ人は8.0%で、最も少数派です。

用語解説:

  • 全期間固定金利: 借入期間全体で金利が固定されるタイプ(フラット35等)

金利タイプ別の特徴と選び方:変動金利vs固定金利

金利タイプ別の特徴と選び方について解説します。

変動金利のメリット・デメリット

メリット:

  • 固定金利より金利が低い(2025年11月現在、0.6~0.7%台)
  • 金利が下がった場合、返済額も減少する

デメリット:

  • 金利上昇リスクがある(日銀の政策変更により今後も上昇の可能性)
  • 返済計画が立てにくい

固定金利のメリット・デメリット

メリット:

  • 金利上昇リスクがない(返済額が一定)
  • 返済計画が立てやすい

デメリット:

  • 変動金利より金利が高い(2025年11月現在、10年固定1.8~2.2%台)
  • 金利が下がった場合でも返済額は変わらない

金利タイプの選び方:リスク許容度と返済計画

金利タイプの選び方は、リスク許容度と返済計画により異なります。

  • 変動金利が向いている人: 金利上昇リスクを許容でき、短期間で完済予定の方
  • 固定金利が向いている人: 返済額を固定したい、長期間の返済を計画している方

みんなの返済額の実態:月々いくら払っている?

みんなの返済額の実態について、物件種別ごとに解説します。

注文住宅の平均返済額:月14.5万円(年間174万円)

三井住友銀行によると、注文住宅の平均返済額は月14.5万円(年間174万円)です。

分譲マンションの平均返済額:月12.3万円(年間148.1万円)

分譲マンションの平均返済額は月12.3万円(年間148.1万円)です。

中古マンションの平均返済額:月8.4万円

中古マンションの平均返済額は月8.4万円です。

中古マンションは物件価格が低いため、返済額も少なくなります。

返済負担率の目安:年収の20-25%以内(平均14~18%)

返済負担率は年収に占める住宅ローン年間返済額の割合で、推奨は20-25%以内です。

平均は14~18%程度で、この範囲内に収めることで無理のない返済計画が立てられます。

用語解説:

  • 返済負担率: 年収に占める住宅ローン年間返済額の割合(推奨は20-25%以内)

計算例:

  • 年収500万円の場合:500万円 × 20% = 100万円/年(月8.3万円)~ 500万円 × 25% = 125万円/年(月10.4万円)

住宅ローン金利の動向と今後の見通し

住宅ローン金利の動向と今後の見通しについて解説します。

日銀の金利政策変更:マイナス金利解除と段階的利上げ

SBI新生銀行によると、日銀は2024年3月にマイナス金利政策を解除し、2024年7月に0.25%、2025年1月に0.5%へ段階的に利上げしました。

マイナス金利政策は2016年から2024年3月まで実施されていた政策で、2024年3月に解除されました。

2024年以降の金利上昇:変動金利が0.15-0.35%上昇

2024年4月時点で変動金利が約0.15-0.35%上昇しています。

変動金利は過去の0.3~0.4%台から明確に上昇しており、2025年11月現在は0.6~0.7%台です。

2025年以降の見通し:0.25-0.75%の上昇予測

2025年以降、国内の賃金・物価上昇により追加利上げの可能性があり、変動金利・固定金利ともに0.25-0.75%の上昇が予測されています。

知恵袋情報の注意点:匿名投稿の正確性

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトには「住宅ローンはみんないくら払ってる」という質問が多数投稿されています。

注意点:

まとめ:住宅ローン金利と返済額の適正な選び方

住宅ローンの金利は、2025年11月現在、変動金利が0.6~0.7%台、10年固定金利が1.8~2.2%台、全期間固定金利が1.3~1.8%台です。約6割の人が1.0%以下の金利で借り入れており、約77%が変動金利を選択しています。

月々の平均返済額は、注文住宅で14.5万円、分譲マンションで12.3万円、中古マンションで8.4万円です。返済負担率は年収の20-25%以内に抑えることが推奨され、平均は14~18%程度です。

日銀の金利政策変更により、2024年以降、変動金利が0.15-0.35%上昇しています。2025年以降も0.25-0.75%の上昇が予測されているため、金利上昇リスクを考慮した返済計画を立てることが重要です。

ファイナンシャルプランナー等の専門家に相談しながら、無理のない金利タイプと返済計画を選択しましょう。

よくある質問

Q1変動金利の平均はいくらですか?

A12025年11月現在、変動金利の相場は0.6~0.7%台です。過去の0.3~0.4%台から明確に上昇しており、約6割の人が1.0%以下の金利で借り入れしています(0.5%以下26.2%、0.5~1.0%以下26.2%)。日銀の金利政策変更により、2024年以降、変動金利が0.15-0.35%上昇しました。

Q2固定金利の平均はいくらですか?

A22025年11月現在、10年固定金利は1.8~2.2%台、全期間固定金利は1.3~1.8%台が相場です。固定期間選択型を選ぶ人は15.1%、全期間固定型は8.0%で、変動金利(76.9%)と比べて少数派です。固定金利は返済額が一定のため、返済計画が立てやすいメリットがあります。

Q3月々の返済額の目安はいくらですか?

A3注文住宅で月14.5万円(年間174万円)、分譲マンションで月12.3万円(年間148.1万円)、中古マンションで月8.4万円が平均です。返済負担率は年収の20-25%以内に抑えることが推奨され、平均は14~18%程度です。年収500万円の場合、月8.3万円~10.4万円が目安となります。

Q4住宅ローンの金利交渉はできますか?

A4金利交渉は可能です。複数の金融機関で相見積もりを取り、他社の条件を提示することで金利引き下げの交渉ができる場合があります。ただし、個人の信用状況や物件条件により交渉の余地は異なります。ファイナンシャルプランナー等の専門家に相談しながら、最適な金融機関を選択することを推奨します。

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Room Match編集部

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