福岡銀行の住宅ローンとは|商品の特徴と審査基準
福岡県在住で住宅購入を検討している方にとって、「福岡銀行の住宅ローンはどのような特徴があるのか」「審査は厳しいのか」「金利は他行と比べてどうか」と疑問に感じることは少なくありません。
この記事では、福岡銀行の住宅ローンの特徴、金利プラン、審査基準、諸費用、2024年度の税制改正、申込から融資実行までの流れを、福岡銀行の公式サイトやSBI新生銀行などの信頼できる情報源を元に解説します。
地元密着型の銀行で住宅ローンを組みたい方、金利タイプや諸費用を比較検討したい方に役立つ情報を提供します。
この記事のポイント
- 福岡銀行はプレミアム住宅ローンとWeb専用住宅ローンを提供、派遣社員・契約社員・パート・自営業も申込可能
- 年収700万円以上でプレミアム住宅ローン特別金利を利用すればネット銀行並みの低金利
- 2025年11月時点で変動金利は0.6~0.7%台、10年固定は1.8~2.2%台が相場
- 2024年3月にマイナス金利解除、7月に利上げが決定され、今後も金利上昇の可能性が高い
- 諸費用は数十万円~数百万円かかるため、金利だけでなく総支払額で比較すべき
(1) プレミアム住宅ローンの特徴(融資手数料型・保証料一括型・保証料内包型)
福岡銀行の公式サイトによると、プレミアム住宅ローンは福岡銀行の主力商品で、3つの方式から選択できます。
プレミアム住宅ローンの3方式:
| 方式 | 特徴 | 金利 | 諸費用 |
|---|---|---|---|
| 融資手数料型 | 融資額の2.2%を手数料として支払う | 最も低い | 初期費用高め |
| 保証料一括型 | 保証料を借入時に一括で支払う | 中程度 | 初期費用中程度 |
| 保証料内包型 | 保証料を金利に含める | やや高め | 初期費用低め |
選び方のポイント:
- 初期費用を抑えたい場合: 保証料内包型
- 総返済額を抑えたい場合: 融資手数料型(モゲチェックによると、融資手数料型が最も金利が低い)
(2) Web専用住宅ローン(スマホで手続き完結)
福岡銀行によると、Web専用住宅ローンは申込みから契約までパソコン・スマートフォンで手続きが完結します。
Web専用住宅ローンの特徴:
- 店舗に行く必要なく、全ての手続きがオンライン完結
- 24時間いつでも申込み可能
- 書類提出もスマホで撮影してアップロード
(3) 審査基準と申込条件(派遣社員・契約社員・パート・自営業も可能)
モゲチェックによると、福岡銀行の住宅ローンは派遣社員・契約社員・パート・自営業も申込可能で、審査が比較的柔軟です。
申込条件:
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 年齢 | 借入時の年齢が満20歳以上満65歳以下、完済時年齢が満80歳以下 |
| 雇用形態 | 正社員・派遣社員・契約社員・パート・自営業も可能 |
| 年収 | 一定の年収基準あり(詳細は事前審査で確認) |
| 団信 | 団体信用生命保険に加入できること |
地域密着型の強み:
- マネーキャリアによると、地元密着で審査が柔軟、相談しやすい環境が好評
(4) 団信の保障内容(3大疾病・がん保障等)
住宅ローンには団体信用生命保険(団信)が付帯されます。
団信の種類:
| 種類 | 保障内容 | 金利上乗せ |
|---|---|---|
| 一般団信 | 死亡・高度障害時にローン残高が完済 | なし |
| 3大疾病保障 | がん・急性心筋梗塞・脳卒中時も保障 | +0.3%程度 |
| がん保障 | がんと診断された時点で保障 | +0.1~0.2%程度 |
注意点:
- 団信の金利上乗せは総返済額に影響するため、必要性を慎重に検討
福岡銀行の金利プランと特別金利|メリット・デメリット
(1) 金利プランと特別金利(年収700万円以上でネット銀行並み)
モゲチェックによると、年収700万円以上の方はプレミアム住宅ローン特別金利を利用できます。
プレミアム住宅ローン特別金利:
- 年収700万円以上が条件
- ネット銀行並みの低金利が利用可能
- 福岡銀行の公式サイトで最新金利を確認可能
金利タイプ:
| 金利タイプ | 相場(2025年11月) | 特徴 |
|---|---|---|
| 変動金利 | 0.6~0.7%台 | 市場金利に応じて変動、低金利だが将来のリスクあり |
| 10年固定 | 1.8~2.2%台 | 10年間は固定、期間終了後は変動または再度固定を選択 |
| 全期間固定 | 2.5~3.0%台 | 完済まで金利不変、総返済額が確定 |
(出典: 価格.com)
(2) 地域限定の金利優遇(福岡県特定エリアで0.1%優遇)
モゲチェックによると、福岡県の特定エリアに住んでいる場合、0.1%の金利優遇が受けられます。
地域限定優遇の対象:
- 福岡県の特定エリア(詳細は福岡銀行に確認)
- 優遇金利: 0.1%引き下げ
(3) 利用者の評判・口コミ
マネーキャリアによると、福岡銀行の住宅ローン利用者の評判は以下の通りです。
良い評判:
- 地元密着で相談しやすい
- 住宅ローン相談が信頼でき分かりやすい
- 審査が柔軟で対応が丁寧
悪い評判:
- 窓口での繰上返済手数料が33,000円と高額
- 諸費用が他行より高い場合がある
(4) デメリットと注意点(窓口での繰上返済手数料33,000円)
マネーキャリアによると、福岡銀行の窓口での繰上返済手数料は33,000円と高額です。
デメリット:
| 項目 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 繰上返済手数料 | 窓口: 33,000円 | ネットバンキングでの手続きを推奨(手数料無料または低額の場合が多い) |
| 諸費用 | 金利が低くても諸費用が高い場合がある | 総支払額で他行と比較 |
住宅ローンの選び方|金利タイプと諸費用の確認
(1) 金利タイプの選び方(変動・固定・固定期間選択型)
住信SBIネット銀行によると、金利タイプの選択が住宅ローン選びで最も重要です。
金利タイプの特徴:
| 金利タイプ | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 変動金利 | 低金利で総返済額が少ない可能性 | 将来の金利上昇リスク |
| 固定金利 | 総返済額が確定、計画が立てやすい | 金利が高め |
| 固定期間選択型 | 固定期間中は安心、期間終了後に見直し可能 | 期間終了後の金利が不透明 |
選び方のポイント:
- 金利上昇リスクを避けたい: 固定金利
- 総返済額を抑えたい: 変動金利(ただし金利上昇時の対策が必要)
- 当初数年の返済額を抑えたい: 固定期間選択型
(2) 諸費用の確認(事務手数料・保証料・登記費用等)
住信SBIネット銀行によると、諸費用は数十万円~数百万円かかることもあります。
諸費用の内訳:
| 費用 | 金額目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 事務手数料 | 3~10万円 または 融資額の2.2% | 金融機関により異なる |
| 保証料 | 数十万円~数百万円 | 一括払いまたは金利上乗せ |
| 登記費用 | 10~30万円 | 司法書士への報酬 |
| 火災保険料 | 10年一括で20~30万円 | 必須加入 |
注意点:
- イオン銀行によると、金利が低くても諸費用が高い場合があり、総支払額で比較すべき
(3) 団信の選び方と注意すべきポイント
団信は死亡・高度障害時にローン残高が保険で完済される保険です。
団信選びのポイント:
- 一般団信は基本的に無料(金融機関が保険料を負担)
- 3大疾病・がん保障は金利上乗せ(+0.1~0.3%)が必要
- 自分のリスク許容度と家族構成に応じて選択
(4) よくある失敗例
イオン銀行によると、住宅ローン選びでよくある失敗例は以下の通りです。
よくある失敗:
- 金利だけで選んで諸費用が高額になった
- 返済率が手取り収入の25%を超えて家計が苦しくなった
- 変動金利で借りて金利上昇時の対策を考えていなかった
返済率の目安:
- 手取り収入の25%以下に抑えるべき(イオン銀行)
住宅ローン金利の相場と2024年度の税制改正
(1) 2025年11月の最新金利相場(変動0.6~0.7%台、10年固定1.8~2.2%台)
価格.comによると、2025年11月時点の住宅ローン金利相場は以下の通りです。
2025年11月の金利相場:
| 金利タイプ | 相場 | 推移 |
|---|---|---|
| 変動金利 | 0.6~0.7%台 | かつての0.3~0.4%台から上昇 |
| 10年固定 | 1.8~2.2%台 | 10年国債利回り上昇を受けて上昇 |
| フラット35 | 1.87%(最頻金利) | 固定金利全体的に上昇 |
金利上昇の背景:
- 2024年3月に日銀がマイナス金利政策を解除(SBI新生銀行)
- 2024年7月に利上げを決定
(2) 日銀の金融政策変更(マイナス金利解除・利上げ)と今後の見通し
SBI新生銀行によると、2024年3月に日銀がマイナス金利政策を解除し、7月に利上げを決定しました。
金融政策の変更:
| 時期 | 内容 | 影響 |
|---|---|---|
| 2024年3月 | マイナス金利政策解除 | 変動金利上昇の可能性 |
| 2024年7月 | 利上げ決定 | 政策金利上昇 |
| 2024年~2026年 | 長期国債買い入れ額を毎月4,000億円ずつ減額 | 固定金利上昇の可能性 |
今後の見通し:
- 政策金利は今後も上昇する可能性が高い(SBI新生銀行)
- 変動金利・固定金利ともに上昇傾向
(3) 住宅ローン控除の変更点(省エネ基準義務化・借入限度額縮小)
住宅市場によると、2024年以降の住宅ローン控除は以下の変更があります。
2024年の変更点:
| 変更内容 | 詳細 |
|---|---|
| 省エネ基準義務化 | 2024年以降建築確認を受けた新築住宅は省エネ基準を満たさないと控除対象外 |
| 借入限度額縮小 | 子育て・若者夫婦世帯以外は500万~3000万円縮小 |
| 床面積要件緩和 | 2024年末までの建築確認で40㎡以上に緩和(従来は50㎡以上) |
子育て・若者夫婦世帯の優遇:
- 中実によると、2024年末までの入居で優遇維持
福岡銀行の住宅ローン申込から融資実行までの流れ
(1) 事前審査の準備と必要書類
事前審査は物件探しと並行して行うことができます。
事前審査の必要書類:
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)
- 収入証明書(源泉徴収票、確定申告書等)
- 物件資料(概要がわかるもの)
事前審査の期間:
- 通常3~5営業日程度
(2) 正式審査から契約までの手続き
事前審査通過後、正式審査に進みます。
正式審査の必要書類:
- 住民票
- 印鑑証明書
- 物件の詳細資料(売買契約書等)
- その他金融機関が指定する書類
正式審査の期間:
- 通常1~2週間程度
契約:
- 正式審査通過後、金銭消費貸借契約を締結
(3) 融資実行と返済開始
契約締結後、融資が実行されます。
融資実行のタイミング:
- 物件引き渡し日に合わせて融資実行
- 融資金は売主に直接振り込まれる
返済開始:
- 融資実行の翌月から返済開始
- 毎月指定口座から自動引き落とし
まとめ:福岡銀行の住宅ローン利用時のチェックリスト
福岡銀行はプレミアム住宅ローンとWeb専用住宅ローンを提供しており、派遣社員・契約社員・パート・自営業も申込可能です。年収700万円以上の方はプレミアム住宅ローン特別金利でネット銀行並みの低金利が利用できます。
2025年11月時点で変動金利は0.6~0.7%台、10年固定は1.8~2.2%台が相場です。2024年3月にマイナス金利が解除され、7月に利上げが決定されたため、今後も金利上昇の可能性が高いことを考慮すべきです。
諸費用は数十万円~数百万円かかるため、金利だけでなく総支払額で比較することが重要です。窓口での繰上返済手数料が33,000円と高額なため、ネットバンキングでの手続きを推奨します。
2024年以降は省エネ基準を満たさない新築住宅は住宅ローン控除が受けられないため、物件選びにも注意が必要です。最新情報は福岡銀行の公式サイトでご確認いただくか、各店舗にご相談ください。
