藤沢市の固定資産税完全ガイド|計算方法・軽減措置・納付手続き

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/31

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1. 藤沢市の固定資産税・都市計画税の基本情報

「藤沢市で不動産を所有すると、どれくらいの固定資産税がかかるのか」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。

この記事では、藤沢市の固定資産税の税率、計算方法、軽減措置、納付方法を、藤沢市の公式情報を元に詳しく解説します。

藤沢市特有の税額水準や、他市との比較データも提示しますので、税負担を正確に把握できるようになります。

この記事のポイント

  • 藤沢市の固定資産税率は1.4%、都市計画税率は0.25%(合計1.65%)で全国標準と同じ
  • 2025年の藤沢市の住宅地の平均評価額は542,000円/坪で前年比+4.9%上昇
  • 住宅用地の特例により固定資産税が1/6または1/3に軽減され、新築住宅は3~5年間税額が2分の1に減額
  • 納付は年4回(5月末、7月末、9月末、12月末)、QRコード・eLTAX・コンビニ・口座振替など多様な支払い方法に対応
  • LINE Payによる市税納付は2025年4月23日で終了するため、他の支払い方法への切り替えが必要

(1) 固定資産税とは:税率1.4%

固定資産税は、土地・家屋・償却資産の所有者に課される地方税です。

藤沢市の固定資産税率は**1.4%**で、全国標準と同じです。毎年1月1日時点の所有者に課税され、納税通知書は4月に送付されます。

(2) 都市計画税とは:税率0.25%

都市計画税は、都市計画事業(道路・公園・下水道整備等)に充てる目的税です。

藤沢市の都市計画税率は**0.25%で、固定資産税と合わせて合計1.65%**が標準的な税率となります。

(3) 納税義務者(1月1日時点の所有者)

固定資産税の納税義務者は、毎年1月1日時点で不動産を所有している人です。

仮に1月2日に売却した場合でも、その年の固定資産税は1月1日時点の所有者が全額負担します。売買契約では、日割り計算で買主に負担を求める特約を結ぶのが一般的です。

(4) 課税対象(土地・家屋・償却資産)

固定資産税の課税対象は、以下の3種類です。

  • 土地:宅地、田畑、山林、雑種地等
  • 家屋:住宅、店舗、工場等の建物
  • 償却資産:事業用の機械・器具・備品等

2. 固定資産税の計算方法と税額シミュレーション

(1) 計算式:課税標準額×税率

固定資産税の計算式は、以下の通りです。

固定資産税額 = 課税標準額 × 税率(1.4%)
都市計画税額 = 課税標準額 × 税率(0.25%)
合計税額 = 固定資産税額 + 都市計画税額

課税標準額は、固定資産税評価額に特例措置等を適用した後の金額です。

(2) 課税標準額の算出方法

課税標準額は、固定資産税評価額を基礎として算出されます。

固定資産税評価額は、藤沢市が3年ごとに見直しを行い、地価公示価格の約70%を目安に決定されます。住宅用地の特例等が適用される場合、課税標準額は評価額より低くなります。

(3) 免税点(土地30万円、家屋20万円)

固定資産税には免税点があり、以下の金額未満の場合は課税されません。

種類 免税点
土地 30万円
家屋 20万円
償却資産 150万円

(4) 具体例で学ぶ税額計算

例:藤沢市内の土地・建物を所有する場合

  • 土地:固定資産税評価額1,000万円(200㎡以下の住宅用地)
  • 家屋:固定資産税評価額800万円(新築3年目)

土地の税額

住宅用地の特例により、課税標準額は評価額の1/6になります。

課税標準額 = 1,000万円 × 1/6 = 約167万円
固定資産税 = 167万円 × 1.4% = 約23,380円
都市計画税 = 167万円 × 0.25% = 約4,175円
合計 = 約27,555円

家屋の税額

新築住宅の減額措置(3年間、税額の2分の1)が適用されます。

固定資産税(通常) = 800万円 × 1.4% = 112,000円
減額後 = 112,000円 × 1/2 = 56,000円
都市計画税 = 800万円 × 0.25% = 20,000円
合計 = 76,000円

年間合計:約103,555円(土地27,555円+家屋76,000円)

3. 藤沢市の固定資産税評価額と地価動向(2025年)

(1) 2025年の平均評価額:542,000円/坪(前年比+4.9%)

トチノカチによると、2025年の藤沢市の住宅地の固定資産税評価額は平均542,000円/坪で、前年比+4.9%上昇しています。

地価上昇により、固定資産税評価額も上昇傾向にあります。

(2) 湘南エリアの人気住宅地としての特徴

藤沢市は湘南エリアの中核都市として、海岸部から内陸部まで多様な住宅地があります。

特に辻堂・鵠沼・片瀬江ノ島エリアは人気が高く、地価・評価額ともに高水準です。一方、内陸部は比較的評価額が低く、税負担を抑えられる傾向があります。

(3) 地価上昇の背景と今後の見通し

藤沢市の地価上昇の背景には、以下の要因があります。

  • 湘南エリアの人気の高まり(リモートワーク普及によるライフスタイル変化)
  • 交通利便性の向上(小田急線・JR東海道線の利便性)
  • 都心へのアクセスの良さ(新宿まで約1時間)

今後も地価上昇が続く可能性があり、固定資産税評価額も連動して上昇する見通しです。

(4) 神奈川県内の他市との比較(鎌倉市、茅ヶ崎市等)

藤沢市の固定資産税評価額は、神奈川県内の他市と比較すると中位~やや高めの水準です。

鎌倉市は歴史的な観光都市として評価額が高く、茅ヶ崎市は藤沢市とほぼ同水準です。具体的な評価額は地域により大きく異なるため、個別の土地については藤沢市の納税通知書で確認してください。

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4. 軽減措置・減額制度の詳細と適用条件

(1) 住宅用地の特例(1/6または1/3軽減)

住宅用地の固定資産税は、以下の特例により大幅に軽減されます。

住宅用地の区分 固定資産税の課税標準額 都市計画税の課税標準額
小規模住宅用地(200㎡以下) 評価額 × 1/6 評価額 × 1/3
一般住宅用地(200㎡超) 評価額 × 1/3 評価額 × 2/3

この特例により、住宅用地の固定資産税は大幅に抑えられます。

(2) 新築住宅の減額措置(3年間または5年間、税額2分の1)

藤沢市では、新築住宅の固定資産税が以下の期間、税額の2分の1に減額されます。

住宅の種類 減額期間
一般住宅(木造等) 3年間
耐火・準耐火(マンション等) 5年間

減額対象は、床面積50㎡以上280㎡以下の住宅(一戸建て以外の貸家住宅は40㎡以上)です。

(3) 認定長期優良住宅の特例

認定長期優良住宅の場合、減額期間がさらに延長されます。

  • 一般住宅:5年間
  • 耐火・準耐火:7年間

(4) 災害・生活保護等による減免制度

藤沢市では、以下の場合に固定資産税の減免を受けられる可能性があります。

  • 災害により被害を受けた場合
  • 生活保護を受けている場合
  • その他特別な事情がある場合

減免を受けるには、藤沢市資産税課(電話0466-50-3511)への申請が必要です。

5. 納付方法と納期:年4回のスケジュール

(1) 納期:第1期~第4期(5月末、7月末、9月末、12月末)

藤沢市の固定資産税は、年4回に分けて納付します。

納期 納期限
第1期 5月末
第2期 7月末
第3期 9月末
第4期 12月末

※納期限が土日祝日の場合は、翌平日が期限となります。

(2) 納税通知書の送付時期(4月)

納税通知書は、毎年4月に送付されます。

通知書には、課税明細書(評価額や税額の内訳)が同封されているため、内容を確認してください。誤りがあれば、速やかに藤沢市資産税課へ連絡しましょう。

(3) 支払い方法(QRコード、eLTAX、コンビニ、口座振替等)

藤沢市では、以下の多様な支払い方法に対応しています。

  • QRコード・地方税お支払サイト:クレジットカード払い可能(手数料がかかる)
  • eLTAX(地方税共通納税システム):自宅・オフィスから電子納税
  • コンビニエンスストア:納付書を持参して支払い
  • 金融機関:市内の金融機関窓口で支払い
  • 口座振替:自動引き落としで納付忘れを防止
  • 市役所窓口:藤沢市役所本庁舎1階の窓口で支払い

重要:LINE Payによる市税納付は、2025年4月23日で終了します。他の支払い方法への切り替えが必要です。

(4) 口座振替の申込方法と締切

口座振替を申し込むと、納期限に自動的に引き落とされるため、納付忘れを防げます。

申込方法は、金融機関窓口または郵送で申込書を提出します。各納期の申込締切は、藤沢市の公式サイトで確認してください。

(5) 納期限を過ぎた場合の延滞金

納期限を過ぎると、延滞金が発生します。

延滞金の割合は、納期限の翌日から1か月以内は年2.4%(2025年時点)、1か月を超えると年8.7%です。納付忘れを防ぐため、口座振替の利用がおすすめです。

6. まとめ:藤沢市の固定資産税を理解する

(1) 税率と納期の確認

藤沢市の固定資産税率は1.4%、都市計画税率は0.25%(合計1.65%)です。納付は年4回(5月末、7月末、9月末、12月末)で、納税通知書は4月に送付されます。

(2) 軽減措置の活用

住宅用地の特例により固定資産税が1/6または1/3に軽減され、新築住宅は3~5年間税額が2分の1に減額されます。これらの軽減措置を活用することで、税負担を大幅に抑えられます。

(3) 問い合わせ窓口(資産税課:0466-50-3511)

評価額や税額に疑問がある場合は、藤沢市資産税課(電話0466-50-3511、藤沢市役所本庁舎4階)へご相談ください。

(4) LINE Pay終了(2025年4月23日)への対応

LINE Payによる市税納付は2025年4月23日で終了します。QRコード・eLTAX・コンビニ・口座振替など、他の支払い方法への切り替えをお早めにご検討ください。

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よくある質問

Q1藤沢市の固定資産税の税率は何%ですか?

A1固定資産税1.4%、都市計画税0.25%で、合計1.65%が標準的な税率です。これは全国標準と同じ税率です。固定資産税は土地・家屋・償却資産の所有者に課される地方税で、都市計画税は都市計画事業に充てる目的税です。毎年1月1日時点の所有者に課税され、納税通知書は4月に送付されます。

Q2固定資産税はいつ支払うのですか?

A2年4回に分けて支払います。第1期は5月末、第2期は7月末、第3期は9月末、第4期は12月末が納期限です。納税通知書は毎年4月に送付され、課税明細書で評価額や税額の内訳を確認できます。納期限が土日祝日の場合は、翌平日が期限となります。

Q3新築住宅の減額措置はどのくらい受けられますか?

A3一般住宅(木造等)は3年間、耐火・準耐火(マンション等)は5年間、固定資産税が2分の1に減額されます。認定長期優良住宅の場合は、一般住宅5年間、耐火・準耐火7年間に延長されます。減額対象は床面積50㎡以上280㎡以下の住宅です。

Q4どこで支払えるのですか?

A4金融機関、コンビニ、市役所窓口、QRコード(地方税お支払サイト)、eLTAX(電子納税)、口座振替など多様な方法があります。口座振替を申し込めば、自動引き落としで納付忘れを防げます。なお、LINE Payによる市税納付は2025年4月23日で終了するため、他の支払い方法への切り替えが必要です。

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