固定資産税はコンビニで払える?支払い方法と注意点を解説

公開日: 2025/11/4

固定資産税はコンビニで払える?

固定資産税の納付書を受け取った際に、「平日に銀行に行けないけど、コンビニで払えるのか」と疑問に感じる方は少なくありません。

この記事では、固定資産税のコンビニ納付の可否、上限額、対応店舗、支払い方法、コンビニで払えない場合の代替方法を、総務省・各市区町村の公式情報を元に解説します。

平日に銀行に行けない方でも、24時間利用できるコンビニ納付の条件を正確に把握し、スムーズに納付できるようになります。

この記事のポイント

  • 固定資産税はバーコード付き納付書があれば、30万円以下の場合にコンビニで納付可能
  • 対応コンビニはセブン-イレブン、ローソン、ファミマ等(一部店舗は10万円上限)
  • 支払い方法は現金が基本で、一部電子マネー(nanaco・WAON)対応、クレカ直接払いは不可
  • 30万円超・バーコードなし・期限切れは銀行窓口、口座振替、クレカ(専用サイト)等で納付

コンビニで固定資産税を払う条件

固定資産税はコンビニで納付できますが、以下の条件をすべて満たす必要があります。

①バーコード付き納付書

コンビニで納付するには、納付書にバーコードが印刷されている必要があります。バーコードが破損・汚損している場合は、市区町村の税務課で再発行を受けてください。

②金額が30万円以下

1納付書あたりの金額が30万円以下であることが条件です。ただし、コンビニチェーンにより上限額が異なる場合があります。

コンビニチェーン 上限額
セブン-イレブン 30万円
ローソン 30万円
ファミリーマート 30万円
ミニストップ 10万円(店舗により異なる)

(出典: 各市区町村の公式サイト)

30万円を超える納付書にはバーコードが印刷されず、銀行窓口、口座振替、クレジットカード(自治体の専用サイト経由)等の代替方法が必要です。

③納付期限内

納付期限を過ぎた納付書はコンビニで納付できません。期限切れの場合は、市区町村の税務課または銀行窓口で納付してください。

(出典: 高槻市名古屋市

対応コンビニと営業時間

全国の主要コンビニで24時間納付可能

以下のコンビニチェーンで固定資産税の納付ができます。基本的に24時間対応ですが、一部店舗では取扱時間が異なる場合があります。

  • セブン-イレブン
  • ローソン
  • ファミリーマート
  • ミニストップ
  • デイリーヤマザキ
  • ポプラ
  • セイコーマート
  • その他(自治体により異なる)

対応店舗の確認方法

納付書に記載されている対応コンビニ一覧を確認してください。自治体により対応店舗が異なる場合があります。

支払い方法とポイント付与の有無

現金払いが基本

コンビニでの固定資産税納付は、現金払いが基本です。クレジットカード直接払いはできません。

一部電子マネーに対応

以下の電子マネーに対応しているコンビニがあります。

電子マネー 対応コンビニ ポイント付与
nanaco セブン-イレブン チャージ時のみ(クレカからチャージで0.5%程度)
WAON ミニストップ チャージ時のみ(クレカからチャージで0.5%程度)

注意点:ポイント付与率は低下傾向

クレジットカードから電子マネーへのチャージ時にポイントが付与される場合がありますが、ポイント付与率は低下傾向(0.5%程度)にあります。また、チャージ上限(5万円/回等)があるため、高額納付には不向きです。

クレジットカード払いは専用サイト経由

コンビニでクレジットカード直接払いはできません。クレジットカードで納付したい場合は、自治体の専用サイト(地方税お支払サイト等)経由で手続きが必要です。別途手数料(無料~1%程度、自治体により異なる)がかかります。

コンビニで払えない場合の代替方法

30万円超の場合

以下の方法で納付できます。

  1. 銀行窓口: 金融機関の窓口で納付(平日9:00-15:00)
  2. 口座振替: 事前に申し込みが必要
  3. Pay-easy: インターネットバンキングまたはATMで納付
  4. クレジットカード: 自治体の専用サイト経由(手数料あり)
  5. スマホ決済: PayPay、LINE Pay等(自治体により対応状況が異なる)

バーコードなし・期限切れの場合

市区町村の税務課または銀行窓口で納付してください。延滞金が発生している場合もあるため、早めの納付が推奨されます。

eL-QR(地方税統一QRコード)による新しい納付方法

2023年4月から、eL-QR(地方税統一QRコード)が導入されました。納付書に印刷されたQRコードを読み取ることで、以下の方法で納付できます。

  • 全国の対応金融機関
  • スマホ決済アプリ(PayPay、LINE Pay等)
  • 地方税お支払サイトでクレジットカード・ネットバンキング払い

eL-QR対応納付書であれば、コンビニ以外の多様な納付方法が利用できます。

(出典: 総務省

納付時の注意点

領収証書は必ず保管

コンビニ納付時に受け取る領収証書は、法的な納税証明書類です。車検、不動産登記等で納税証明が必要な場合に使用します。紛失すると再発行できないため、大切に保管してください。

納付後の反映時期

コンビニ納付後、市区町村のシステムに反映されるまで数日~1週間程度かかる場合があります。納付証明書をすぐに必要とする場合は、銀行窓口での納付を推奨します。

手数料は無料

コンビニでの固定資産税納付に手数料はかかりません(無料)。クレジットカード払い(専用サイト経由)の場合は、自治体により手数料がかかる場合があります。

(出典: 名古屋市西宮市

まとめ:コンビニ納付の条件を確認して便利に納付

固定資産税はバーコード付き納付書があれば、30万円以下の場合にコンビニで24時間納付可能です。現金払いが基本ですが、一部電子マネー(nanaco・WAON)にも対応しています。

重要なポイント

  • バーコード付き納付書、30万円以下、期限内の3条件を満たす必要がある
  • クレジットカード直接払いは不可、専用サイト経由で別途手数料
  • 領収証書は紛失すると再発行不可のため保管必須
  • 30万円超・期限切れは銀行窓口、口座振替、クレカ(専用サイト)等で納付

次のアクション

納付書にバーコードが印刷されているか、金額が30万円以下か、期限内かを確認してください。個別具体的な納付方法・対応店舗は、市区町村の税務課に問い合わせることを推奨します。

よくある質問

Q1固定資産税のコンビニ払いに上限額はありますか?

A11納付書あたり30万円以下が一般的ですが、コンビニにより異なります。セブン-イレブン、ローソン、ファミマは30万円、ミニストップ等は10万円上限の場合があります。30万円を超える納付書にはバーコードが印刷されず、銀行窓口、口座振替、クレジットカード(自治体の専用サイト経由)等の代替方法が必要です。

Q2コンビニ納付でポイントは貯まりますか?

A2現金払いではポイント付与はありません。nanaco(セブン-イレブン)、WAON(ミニストップ)に事前チャージし納付する方法では、クレジットカードからチャージ時にポイントが付与される場合があります。ただし、ポイント付与率は低下傾向(0.5%程度)で、チャージ上限(5万円/回等)があるため高額納付には不向きです。

Q3コンビニは24時間固定資産税を納付できますか?

A3基本的に24時間納付可能です。ただし、一部店舗では取扱時間が異なる場合があります。また、コンビニのレジシステムメンテナンス時(深夜帯等)は一時的に利用できないことがあるため、余裕を持った納付が推奨されます。納付期限間際の深夜に納付する場合は注意が必要です。

Q4バーコードがない納付書はコンビニで払えますか?

A4払えません。バーコードがない納付書(30万円超、再発行書、期限切れ等)は、銀行窓口または市区町村の税務課で納付してください。バーコードが破損・汚損している場合も納付できないため、市区町村の税務課で再発行を受ける必要があります。eL-QR(地方税統一QRコード)があれば、スマホ決済等の代替方法も利用可能です。