固定資産税はコンビニで払える?
固定資産税の納付書を受け取った際に、「平日に銀行に行けないけど、コンビニで払えるのか」と疑問に感じる方は少なくありません。
この記事では、固定資産税のコンビニ納付の可否、上限額、対応店舗、支払い方法、コンビニで払えない場合の代替方法を、総務省・各市区町村の公式情報を元に解説します。
平日に銀行に行けない方でも、24時間利用できるコンビニ納付の条件を正確に把握し、スムーズに納付できるようになります。
この記事のポイント
- 固定資産税はバーコード付き納付書があれば、30万円以下の場合にコンビニで納付可能
 - 対応コンビニはセブン-イレブン、ローソン、ファミマ等(一部店舗は10万円上限)
 - 支払い方法は現金が基本で、一部電子マネー(nanaco・WAON)対応、クレカ直接払いは不可
 - 30万円超・バーコードなし・期限切れは銀行窓口、口座振替、クレカ(専用サイト)等で納付
 
コンビニで固定資産税を払う条件
固定資産税はコンビニで納付できますが、以下の条件をすべて満たす必要があります。
①バーコード付き納付書
コンビニで納付するには、納付書にバーコードが印刷されている必要があります。バーコードが破損・汚損している場合は、市区町村の税務課で再発行を受けてください。
②金額が30万円以下
1納付書あたりの金額が30万円以下であることが条件です。ただし、コンビニチェーンにより上限額が異なる場合があります。
| コンビニチェーン | 上限額 | 
|---|---|
| セブン-イレブン | 30万円 | 
| ローソン | 30万円 | 
| ファミリーマート | 30万円 | 
| ミニストップ | 10万円(店舗により異なる) | 
(出典: 各市区町村の公式サイト)
30万円を超える納付書にはバーコードが印刷されず、銀行窓口、口座振替、クレジットカード(自治体の専用サイト経由)等の代替方法が必要です。
③納付期限内
納付期限を過ぎた納付書はコンビニで納付できません。期限切れの場合は、市区町村の税務課または銀行窓口で納付してください。
対応コンビニと営業時間
全国の主要コンビニで24時間納付可能
以下のコンビニチェーンで固定資産税の納付ができます。基本的に24時間対応ですが、一部店舗では取扱時間が異なる場合があります。
- セブン-イレブン
 - ローソン
 - ファミリーマート
 - ミニストップ
 - デイリーヤマザキ
 - ポプラ
 - セイコーマート
 - その他(自治体により異なる)
 
対応店舗の確認方法
納付書に記載されている対応コンビニ一覧を確認してください。自治体により対応店舗が異なる場合があります。
支払い方法とポイント付与の有無
現金払いが基本
コンビニでの固定資産税納付は、現金払いが基本です。クレジットカード直接払いはできません。
一部電子マネーに対応
以下の電子マネーに対応しているコンビニがあります。
| 電子マネー | 対応コンビニ | ポイント付与 | 
|---|---|---|
| nanaco | セブン-イレブン | チャージ時のみ(クレカからチャージで0.5%程度) | 
| WAON | ミニストップ | チャージ時のみ(クレカからチャージで0.5%程度) | 
注意点:ポイント付与率は低下傾向
クレジットカードから電子マネーへのチャージ時にポイントが付与される場合がありますが、ポイント付与率は低下傾向(0.5%程度)にあります。また、チャージ上限(5万円/回等)があるため、高額納付には不向きです。
クレジットカード払いは専用サイト経由
コンビニでクレジットカード直接払いはできません。クレジットカードで納付したい場合は、自治体の専用サイト(地方税お支払サイト等)経由で手続きが必要です。別途手数料(無料~1%程度、自治体により異なる)がかかります。
コンビニで払えない場合の代替方法
30万円超の場合
以下の方法で納付できます。
- 銀行窓口: 金融機関の窓口で納付(平日9:00-15:00)
 - 口座振替: 事前に申し込みが必要
 - Pay-easy: インターネットバンキングまたはATMで納付
 - クレジットカード: 自治体の専用サイト経由(手数料あり)
 - スマホ決済: PayPay、LINE Pay等(自治体により対応状況が異なる)
 
バーコードなし・期限切れの場合
市区町村の税務課または銀行窓口で納付してください。延滞金が発生している場合もあるため、早めの納付が推奨されます。
eL-QR(地方税統一QRコード)による新しい納付方法
2023年4月から、eL-QR(地方税統一QRコード)が導入されました。納付書に印刷されたQRコードを読み取ることで、以下の方法で納付できます。
- 全国の対応金融機関
 - スマホ決済アプリ(PayPay、LINE Pay等)
 - 地方税お支払サイトでクレジットカード・ネットバンキング払い
 
eL-QR対応納付書であれば、コンビニ以外の多様な納付方法が利用できます。
(出典: 総務省)
納付時の注意点
領収証書は必ず保管
コンビニ納付時に受け取る領収証書は、法的な納税証明書類です。車検、不動産登記等で納税証明が必要な場合に使用します。紛失すると再発行できないため、大切に保管してください。
納付後の反映時期
コンビニ納付後、市区町村のシステムに反映されるまで数日~1週間程度かかる場合があります。納付証明書をすぐに必要とする場合は、銀行窓口での納付を推奨します。
手数料は無料
コンビニでの固定資産税納付に手数料はかかりません(無料)。クレジットカード払い(専用サイト経由)の場合は、自治体により手数料がかかる場合があります。
まとめ:コンビニ納付の条件を確認して便利に納付
固定資産税はバーコード付き納付書があれば、30万円以下の場合にコンビニで24時間納付可能です。現金払いが基本ですが、一部電子マネー(nanaco・WAON)にも対応しています。
重要なポイント
- バーコード付き納付書、30万円以下、期限内の3条件を満たす必要がある
 - クレジットカード直接払いは不可、専用サイト経由で別途手数料
 - 領収証書は紛失すると再発行不可のため保管必須
 - 30万円超・期限切れは銀行窓口、口座振替、クレカ(専用サイト)等で納付
 
次のアクション
納付書にバーコードが印刷されているか、金額が30万円以下か、期限内かを確認してください。個別具体的な納付方法・対応店舗は、市区町村の税務課に問い合わせることを推奨します。
