住宅ローン金利の相場は?2025年10月最新の変動・固定金利を比較

公開日: 2025/10/27

住宅ローン金利の相場を知りたい方へ

住宅ローンを検討する際、「今の金利はどれくらいなのか」「変動金利と固定金利、どちらを選ぶべきか」と迷われる方は少なくありません。

この記事では、2025年10月時点の住宅ローン金利相場を金利タイプ別に解説し、日本銀行の金融政策が金利に与える影響、金利選択のポイントをご紹介します。

住宅金融支援機構日本銀行の公式データを元に、客観的な情報を提供します。

この記事のポイント

  • 2025年10月の変動金利は0.6~0.7%台、10年固定は1.7~2.2%台、フラット35は1.8~2.0%台が相場
  • 日銀の政策金利引き上げ(2025年1月に0.5%)により、住宅ローン金利は緩やかに上昇傾向
  • 変動金利は低金利だが将来の金利上昇リスクあり、固定金利は金利上昇の影響を受けない安心感がある
  • 金利だけでなく諸費用・団体信用生命保険・繰上返済手数料も考慮した総合判断が重要

金利タイプ別の最新相場(2025年10月時点)

住宅ローンの金利は、金利タイプによって大きく異なります。主な金利タイプは「変動金利」「10年固定金利」「全期間固定金利(フラット35)」の3つです。

変動金利の相場

変動金利は、金融情勢の変化に応じて定期的に金利が見直されるタイプです。半年ごとに見直されますが、返済額は5年間固定される「5年ルール」があります。

2025年10月時点の主要金融機関の変動金利相場は以下の通りです。

金融機関タイプ 金利相場 特徴
ネット銀行 0.6~0.7%台 人件費削減で低金利を実現
大手銀行 0.7~1.0%台 店舗での相談が可能

(出典: スゴい住宅ローン探し

変動金利は3つの金利タイプの中で最も低い水準ですが、将来の金利上昇リスクがあることに注意が必要です。

10年固定金利の相場

10年固定金利は、借入から10年間は金利が固定され、10年経過後に変動金利または再度固定金利を選択できるタイプです。

2025年10月時点の主要金融機関の10年固定金利相場は以下の通りです。

金融機関タイプ 金利相場 特徴
ネット銀行 1.7~2.0%台 低金利で10年間の安心感
大手銀行 2.0~2.2%台 店舗相談とセット

(出典: スゴい住宅ローン探し

10年固定金利は、変動金利よりは高いものの、当初10年間は返済額が変わらないため、教育費や生活費の計画が立てやすいというメリットがあります。

全期間固定金利(フラット35)の相場

フラット35は、住宅金融支援機構が提供する全期間固定金利の住宅ローンです。最長35年間、金利が変わりません。

2025年10月時点のフラット35の金利相場は以下の通りです。

返済期間 金利相場 特徴
21年以上 1.8~2.0%台 借入時の金利が最後まで継続
20年以下 1.6~1.8%台 返済期間が短いため低金利

(出典: 住宅金融支援機構

フラット35は、金利上昇の影響を一切受けないため、長期的な返済計画が立てやすく、将来の金利上昇リスクを避けたい方に向いています。

住宅ローン金利の最新動向と日銀の金融政策

住宅ローン金利は、日本銀行の金融政策に大きく影響されます。2024年以降、日銀は段階的に政策金利を引き上げており、2025年1月には0.5%に引き上げられました。

日銀の金融政策と住宅ローン金利の関係

日銀の政策金利は、銀行間で資金を貸し借りする際の短期金利(無担保コールレート・翌日物)を指します。政策金利が上がると、金融機関の資金調達コストが上昇し、住宅ローン金利も上昇する傾向にあります。

2024年3月にマイナス金利政策が解除され、2025年1月には0.5%に引き上げられたことで、住宅ローン金利は緩やかに上昇傾向にあります。

今後の金利見通し

今後の金利動向については断定的な予測はできませんが、スゴい住宅ローン探しによると、次回の金融政策決定会合(2025年10月29-30日)での利上げ可能性が指摘されています。

ただし、金利上昇のペースは緩やかと見られており、急激な金利上昇のリスクは低いと考えられています。

金利タイプの特徴と選び方のポイント

変動金利・固定金利それぞれにメリット・デメリットがあります。ご自身の状況に応じて選択することが重要です。

変動金利のメリット・デメリット

メリット:

  • 3つの金利タイプの中で最も低金利(2025年10月時点で0.6~0.7%台)
  • 総返済額を抑えられる可能性が高い
  • 金利が下がれば返済額も減少

デメリット:

  • 将来の金利上昇リスクがある
  • 返済計画が立てにくい
  • 金利が大幅に上昇すると総返済額が増加

向いている人:

  • 借入額が少なめで、返済期間が短い方
  • 金利上昇時に繰上返済できる余裕資金がある方
  • 収入が安定しており、金利上昇に対応できる方

固定金利のメリット・デメリット

メリット:

  • 借入時の金利が一定期間または全期間変わらない
  • 返済計画が立てやすい
  • 金利上昇の影響を受けない安心感

デメリット:

  • 変動金利よりも金利が高い(2025年10月時点で10年固定1.7~2.2%台、フラット35は1.8~2.0%台)
  • 金利が下がっても恩恵を受けられない
  • 総返済額が変動金利より高くなる可能性

向いている人:

  • 借入額が大きく、返済期間が長い方
  • 将来の金利上昇リスクを避けたい方
  • 収入が不安定で、返済額を固定したい方

金利比較のポイント

金利を比較する際は、以下のポイントにも注目しましょう。

諸費用:

  • 融資手数料(借入額の2.2%、または定額3~5万円等)
  • 保証料(無料の金融機関もあり)
  • 繰上返済手数料(ネット銀行は無料が多い)

団体信用生命保険(団信):

  • 一般団信(死亡・高度障害時にローン残高がゼロ)は金利に含まれる場合が多い
  • がん団信・三大疾病団信等の特約は金利上乗せ(+0.1~0.3%)が必要

その他:

  • 金利優遇条件(給与振込口座指定、クレジットカード契約等)
  • 審査基準(自営業・契約社員でも借りやすいか)

(出典: 三菱UFJ銀行

金利だけでなく、これらの諸費用や団信も含めた総合的な判断が重要です。

まとめ:金利相場を理解して最適な選択を

2025年10月時点の住宅ローン金利相場は、変動金利0.6~0.7%台、10年固定1.7~2.2%台、フラット35は1.8~2.0%台です。日銀の政策金利引き上げにより、緩やかに上昇傾向にありますが、急激な金利上昇のリスクは低いと見られています。

変動金利は低金利で総返済額を抑えられる可能性がある一方、将来の金利上昇リスクがあります。固定金利は金利が高めですが、返済計画が立てやすく、金利上昇の影響を受けない安心感があります。

ご自身の借入額、返済期間、収入の安定性、リスク許容度に応じて、最適な金利タイプを選択しましょう。複数の金融機関を比較し、金利だけでなく諸費用や団信も含めた総合的な判断が大切です。

信頼できる金融機関や不動産会社に相談しながら、無理のない返済計画を立てることをおすすめします。

よくある質問

Q1変動金利と固定金利、どちらがお得ですか?

A1一概には言えず、借入額・返済期間・収入の安定性によります。変動金利は低金利で総返済額を抑えられる可能性がある一方、将来の金利上昇リスクがあります。固定金利は金利が高めですが、返済計画が立てやすく、金利上昇の影響を受けない安心感があります。金利上昇リスクを避けたい方は固定金利、金利上昇時に繰上返済できる余裕資金がある方は変動金利が向いています。

Q2金利交渉は可能ですか?

A2可能です。金融機関は優良顧客(年収が高い、自己資金が多い、勤続年数が長い等)には金利優遇を行う場合があります。複数の金融機関で見積もりを取り、「他行ではこの金利が出ている」と交渉材料にすることも有効です。ただし、金利交渉には審査が伴うため、早めに動くことをおすすめします。

Q3今後の金利は上がりますか?下がりますか?

A3断定的な予測はできませんが、日銀が政策金利を段階的に引き上げている(2025年1月に0.5%)ため、緩やかな金利上昇傾向が続く可能性があります。ただし、急激な金利上昇のリスクは低いと見られています。金利動向は経済情勢や日銀の金融政策に大きく影響されるため、最新情報を定期的に確認することが重要です。

Q4フラット35と民間銀行の固定金利、どちらを選ぶべきですか?

A4フラット35は全期間固定で金利が変わらず(2025年10月時点で1.8~2.0%台)、審査基準が比較的緩やか(自営業・契約社員でも借りやすい)というメリットがあります。一方、民間銀行の固定金利(10年固定1.7~2.2%台等)は当初期間のみ固定で、期間終了後に金利が変わる可能性がありますが、審査が厳しい分、金利が低めの場合もあります。ご自身の雇用形態や返済期間に応じて選択しましょう。