一戸建てフルリフォーム500万円でできること|費用内訳と優先順位

公開日: 2025/10/27

予算500万円で一戸建てをどこまでリフォームできる?

中古一戸建てのフルリフォームを検討する際、「予算500万円で何がどこまでできるのか」と不安に感じる方は少なくありません。

この記事では、500万円で実現可能なリフォーム内容、優先順位の付け方、費用を抑えるコツを、国土交通省の調査データを元に解説します。

初めてリフォームを検討する方でも、適切な予算配分と業者選定ができるようになります。

この記事のポイント

  • 500万円で水回り4点セット一新+内装、または内装全面+水回り部分交換が可能
  • 築古物件は耐震補強を最優先し、次に水回り、最後に内装の順で優先順位を付ける
  • 相見積もり(3社以上)、補助金活用、既存設備の再利用で費用を抑える
  • 契約前の詳細見積もり確認と、複数業者の比較が成功の鍵

予算500万円で実現可能なフルリフォーム内容

国土交通省の調査によると、予算500万円で以下の2つのプランが実現可能です。

水回り重点プラン

水回り4点セット(キッチン・浴室・トイレ・洗面所)を一新し、残りの予算で内装を改修するプランです。

項目 費用目安
キッチン 150万円
浴室 100万円
トイレ 30万円
洗面所 30万円
内装・床 190万円
合計 500万円

(出典: 国土交通省「リフォームの内容と価格について」

水回りは劣化が生活に直結するため、築20年以上の物件では優先度が高いプランです。

内装中心プラン

内装を全面的に改修し、水回りは部分交換に留めるプランです。

項目 費用目安
全室内装(壁紙・床) 200万円
水回り部分交換 150万円
外壁塗装 150万円
合計 500万円

内装や外観を一新したい場合に適していますが、水回りの老朽化が進んでいる場合は後回しにしない方が良いでしょう。

築年数別の注意点

リフォームガイドによると、築25-30年以上の物件のフルリフォーム平均相場は1000万円です。500万円では水回り+内装等の部分リフォームに限定される点を理解しておくことが重要です。

優先順位の付け方

予算500万円で全てを完璧にリフォームすることは難しいため、優先順位を付けることが重要です。

耐震補強の必要性

築古物件(特に1981年5月31日以前の旧耐震基準)の場合、耐震補強を最優先すべきです。

リショップナビの調査によると、一般財団法人日本建築防災協会のデータでは、耐震改修の約55%が200万円未満で実施されています。費用目安は100-200万円です。

耐震補強を実施する場合、500万円の予算配分は以下のようになります。

  • 耐震補強: 150万円
  • 水回り部分交換: 200万円
  • 内装: 150万円

水回りの劣化リスク

水回りは劣化が生活に直結し、放置すると水漏れや配管トラブルのリスクが高まります。築20年以上の物件では、耐震補強の次に優先すべきです。

内装・外装は後回し可

内装や外壁塗装は見た目の改善が主な目的であり、緊急性は低いです。予算に余裕がない場合は後回しにしても問題ありません。

費用を抑えるコツ

リフォーム費用を抑えるには、以下の方法が有効です。

相見積もり(3社以上)の重要性

相見積もりを取ることで、適正価格を把握し、業者選定の失敗を防げます。3社以上から見積もりを取得し、費用・工事内容を比較しましょう。

見積もりを比較する際は、以下の点を確認してください。

  • 項目別の内訳(材料費・工事費・諸経費)が明記されているか
  • 「一式」表示が多い見積もりは要注意
  • 追加費用の有無、工事期間、保証内容も事前に確認

補助金の活用

国や自治体の補助金を活用することで、費用を大幅に抑えられます。

住宅省エネ2025キャンペーンでは、断熱・省エネリフォームに最大280万円の補助金が交付されます(2025年4月1日~2026年2月27日)。工事施工者が申請を代行するため、業者に事前確認しましょう。

その他、以下の補助金も活用できます。

  • 耐震改修補助金: 自治体により上限100万円
  • バリアフリー改修補助金: 介護保険制度で最大20万円

既存設備の再利用

交換不要な既存設備は残すことで、費用を抑えられます。例えば、キッチンの天板やシンクがまだ使える場合、扉だけを交換する「リフォーム」も可能です。

DIY可能な部分(壁紙の張替え、簡単な塗装等)は自分で行うことも選択肢の一つです。

リフォーム時の注意点

国民生活センターでは、高額な前金を支払ったリフォーム工事の契約トラブル事例が報告されています。

契約前の確認事項

契約前に以下の点を必ず確認してください。

  • 詳細見積もり: 項目別の内訳(材料費・工事費・諸経費)が明記されているか
  • 追加費用の有無: 追加工事が発生する可能性とその条件
  • 工事期間: 開始日と完了予定日
  • 保証内容: 工事後の保証期間と範囲

高額前金のリスク

高額な前金を支払った後の工事中断・遅延に注意してください。前金は工事費用の30%程度に抑え、工事完了後に残金を支払う契約にすることが一般的です。

「定価から〇割引」等の二重価格表示にも注意が必要です。不当景品類及び不当表示防止法により、このような表示は制限されています。

まとめ

予算500万円で、水回り4点セット一新または内装中心のリフォームが可能です。築古物件は耐震補強を最優先し、次に水回り、最後に内装の順で優先順位を付けましょう。

補助金・相見積もりで費用を抑え、契約前の詳細見積もり確認と複数業者の比較が成功の鍵です。

信頼できるリフォーム業者に相談しながら、無理のない予算配分を実現してください。

よくある質問

500万円で耐震補強もできますか?

耐震補強の費用は100-200万円が目安です。500万円の予算なら、耐震補強(150万円)+水回り部分交換(200万円)+内装(150万円)程度が可能です。築古物件では耐震補強を最優先すべきです。約55%の耐震改修が200万円未満で実施されているため、予算内で実現可能なケースが多いです。

見積もりの見方のポイントは?

項目別の内訳(材料費・工事費・諸経費)が明記されているか確認してください。「一式」表示が多い見積もりは要注意です。追加費用の有無、工事期間、保証内容も事前に確認しましょう。3社以上の相見積もりを取得し、費用・工事内容を比較することで適正価格を把握できます。

フルリフォームと部分リフォームの違いは?

フルリフォームは躯体(基礎・土台・柱)以外を全面改修する工事です。一般的に500-1500万円が相場で、500万円では水回り+内装等の部分リフォームに限定されます。築25-30年以上の物件の平均相場は1000万円であり、500万円では全面改修は困難です。

1000万円あれば何ができますか?

1000万円なら構造補強(耐震・断熱)含むほぼ全面改修が可能です。水回り全交換、内装全面、外壁塗装、間取り変更も選択肢に入ります。築25-30年以上の物件の平均相場であり、大規模な改修を検討する場合は1000万円程度の予算を見込むことが現実的です。

よくある質問

Q1500万円で耐震補強もできますか?

A1耐震補強の費用は100-200万円が目安です。500万円の予算なら、耐震補強(150万円)+水回り部分交換(200万円)+内装(150万円)程度が可能です。築古物件では耐震補強を最優先すべきです。約55%の耐震改修が200万円未満で実施されているため、予算内で実現可能なケースが多いです。

Q2見積もりの見方のポイントは?

A2項目別の内訳(材料費・工事費・諸経費)が明記されているか確認してください。「一式」表示が多い見積もりは要注意です。追加費用の有無、工事期間、保証内容も事前に確認しましょう。3社以上の相見積もりを取得し、費用・工事内容を比較することで適正価格を把握できます。

Q3フルリフォームと部分リフォームの違いは?

A3フルリフォームは躯体(基礎・土台・柱)以外を全面改修する工事です。一般的に500-1500万円が相場で、500万円では水回り+内装等の部分リフォームに限定されます。築25-30年以上の物件の平均相場は1000万円であり、500万円では全面改修は困難です。

Q41000万円あれば何ができますか?

A41000万円なら構造補強(耐震・断熱)含むほぼ全面改修が可能です。水回り全交換、内装全面、外壁塗装、間取り変更も選択肢に入ります。築25-30年以上の物件の平均相場であり、大規模な改修を検討する場合は1000万円程度の予算を見込むことが現実的です。