中古住宅の登記費用はいくら?|登録免許税・司法書士報酬の目安を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/9

PR

まどりLABO|間取り作成の無料見積もり依頼

中古住宅購入時の登記費用とは

中古住宅を購入する際、「登記費用はいくらかかるのか」「内訳は何か」と不安に感じる方は少なくありません。登記費用は物件取得後に必須の手続きであり、事前に正確な金額を把握しておくことが重要です。

この記事では、中古住宅の登記費用の内訳、登録免許税の計算方法、司法書士報酬の相場を、法務局国税庁の公式情報を元に解説します。

初めて不動産を購入する方でも、必要な資金と手続きを正確に理解できるようになります。

この記事のポイント

  • 中古住宅の登記費用は概算20~30万円前後、内訳は登録免許税(7~8割)と司法書士報酬(2~3割)
  • 登録免許税の軽減税率は土地1.5%(2026年3月末まで)、建物0.3%・抵当権0.1%(2027年3月末まで)
  • 司法書士報酬は現金購入で7~10万円、住宅ローン利用で10~15万円程度が相場
  • 2024年4月から不動産登記が義務化され、3年以内に登記しないと10万円以下の過料が科される
  • 諸費用全体は物件価格の6~9%程度、3,000万円の物件なら180万~270万円が目安

登記費用の構成要素(登録免許税+司法書士報酬)

登記費用は、登録免許税司法書士報酬の2つで構成されます。

登記費用の内訳:

項目 内容 割合
登録免許税 不動産登記の際に国に納める税金 70~80%
司法書士報酬 登記手続きを司法書士に依頼した際の報酬 20~30%

登録免許税は物件の固定資産税評価額に基づいて計算され、司法書士報酬は事務所により異なります。

登記費用の相場(20~30万円程度)

中古住宅の登記費用は、物件価格や借入額により異なりますが、概算20~30万円前後が相場です。

登記費用の目安(物件価格3,000万円の場合):

  • 土地評価額1,000万円 × 1.5% = 15万円
  • 建物評価額700万円 × 0.3% = 2.1万円
  • 抵当権設定(ローン3,000万円) × 0.1% = 3万円
  • 司法書士報酬: 10~15万円
  • 合計: 30~35万円程度

諸費用全体の目安(物件価格の6~9%)

登記費用は諸費用の一部です。中古住宅購入にかかる諸費用全体は、物件価格の6~9%程度が目安です。

諸費用の内訳:

項目 金額目安(3,000万円の物件)
仲介手数料 約105万円
登記費用 20~30万円
印紙税 1~3万円
不動産取得税 10~30万円
火災保険 10~20万円
合計 180~270万円

諸費用は基本的に現金払いが必要です。住宅ローンに含められる場合もありますが、審査が厳しくなるリスクがあります。

2024年4月からの登記義務化

2024年4月から、法務局により不動産登記が義務化されました。

登記義務化のポイント:

  • 不動産を取得した場合、3年以内に所有権移転登記を行う義務がある
  • 正当な理由なく登記しない場合、10万円以下の過料が科される
  • 相続・贈与・売買すべてが対象

登記を怠ると法的ペナルティが科されるため、不動産取得後は速やかに登記手続きを行いましょう。

登録免許税の計算方法と税率

登録免許税の税率一覧(所有権移転、抵当権設定)

登録免許税は、登記の種類により税率が異なります。国税庁によると、以下の税率が適用されます。

登録免許税の税率:

登記の種類 本則税率 軽減税率 軽減期限
土地の所有権移転 2.0% 1.5% 2026年3月31日まで
中古建物の所有権移転 2.0% 0.3% 2027年3月31日まで
抵当権設定 0.4% 0.1% 2027年3月31日まで

(出典: 国税庁

軽減税率の適用(土地1.5%、建物0.3%、抵当権0.1%)

軽減税率は、国土交通省の不動産取引に係る税制に基づいて適用されます。

軽減税率の効果:

  • 土地: 2.0% → 1.5%(0.5%軽減)
  • 建物: 2.0% → 0.3%(1.7%軽減)
  • 抵当権: 0.4% → 0.1%(0.3%軽減)

軽減税率を活用することで、登録免許税を大幅に節約できます。

軽減税率の適用期限(土地2026年3月、建物・抵当権2027年3月)

軽減税率には期限があります:

  • 土地: 2026年3月31日まで
  • 建物・抵当権: 2027年3月31日まで

期限後は本則税率(土地2%、建物2%、抵当権0.4%)に戻るため、税額が2~4倍に増加します。軽減措置の期限内に取得・登記することが重要です。

固定資産税評価額の確認方法

登録免許税は固定資産税評価額に基づいて計算されます。固定資産税評価額は、市場価格の約70%程度です。

固定資産税評価額の確認方法:

  1. 売主から「固定資産税評価証明書」を取得
  2. 市町村役場で「固定資産税評価証明書」を申請
  3. 不動産会社や司法書士に確認を依頼

登記費用を正確に見積もるため、購入前に固定資産税評価額を確認しておくことを推奨します。

司法書士報酬の相場と内訳

司法書士報酬の相場(現金購入7~10万円、ローン利用10~15万円)

司法書士報酬は、現金購入か住宅ローン利用かで異なります。

司法書士報酬の相場:

購入方法 報酬相場 登記の種類
現金購入 7~10万円 所有権移転登記のみ
ローン利用 10~15万円 所有権移転登記+抵当権設定登記

(出典: モゲチェック

住宅ローンを利用する場合、抵当権設定登記の手続きが追加されるため、報酬が高くなります。

登記の種類別の報酬(所有権移転、抵当権設定)

登記種別ごとの司法書士報酬:

登記の種類 報酬目安
所有権移転登記(土地) 3~5万円
所有権移転登記(建物) 3~5万円
抵当権設定登記 3~5万円
その他(書類作成等) 1~3万円

報酬は司法書士事務所により異なるため、複数の事務所から見積を取得して比較することが推奨されます。

司法書士報酬の自由化と見積比較の重要性

司法書士報酬は2003年に自由化され、各事務所が独自に報酬を設定できるようになりました。そのため、同じ登記手続きでも報酬に差が生じます。

見積比較のポイント:

  • 複数の司法書士事務所(3社以上)から見積を取得
  • 登録免許税と司法書士報酬の内訳を明確に確認
  • 追加費用(交通費、書類取得費等)の有無を確認

PR

まどりLABO|間取り作成の無料見積もり依頼

登記費用の軽減措置と適用条件

中古住宅の軽減措置の要件(築25年以内or耐震基準満たす)

中古住宅で軽減税率を受けるには、以下の要件を満たす必要があります。

軽減措置の要件:

  1. 築年数: 木造は築25年以内、耐火建築物は築25年以内
  2. 耐震基準: 築25年超の場合、耐震基準を満たすことを証明
  3. 床面積: 50㎡以上
  4. 居住用: 自己居住用であること
  5. 取得後1年以内の登記: 取得後1年以内に登記すること

要件を満たさない場合、本則税率(2.0%)が適用されるため、購入前に要件を確認してください。

床面積50㎡以上の条件

軽減措置を受けるには、床面積が50㎡以上である必要があります。

床面積は登記簿謄本に記載されており、購入前に不動産会社や司法書士に確認できます。

取得後1年以内の登記と自己居住用の要件

軽減措置を受けるには、以下の条件も必要です:

  • 取得後1年以内に登記すること
  • 自己居住用であること(投資用物件は対象外)

取得後速やかに登記手続きを行い、軽減措置を確実に受けられるようにしましょう。

軽減措置適用による節税効果

軽減措置の節税効果(土地評価額1,000万円、建物評価額700万円の場合):

項目 本則税率 軽減税率 節税額
土地 20万円(2%) 15万円(1.5%) 5万円
建物 14万円(2%) 2.1万円(0.3%) 11.9万円
合計 34万円 17.1万円 16.9万円

軽減措置を活用することで、約17万円の節税が可能です。

登記費用を節約する方法

軽減措置の活用

最も効果的な節約方法は、軽減措置を活用することです。

要件を満たすことで、登録免許税を大幅に削減できます。購入前に物件が要件を満たすか確認してください。

複数の司法書士から見積取得

司法書士報酬は事務所により異なるため、複数の司法書士から見積を取得して比較しましょう。

見積比較の手順:

  1. 不動産会社から紹介された司法書士の見積を取得
  2. 自分で探した司法書士(2~3社)の見積を取得
  3. 報酬の内訳と追加費用を比較
  4. 信頼できる司法書士に依頼

自分で登記するメリット・デメリット

登記手続きは自分で行うことも可能ですが、専門知識が必要です。

自分で登記するメリット:

  • 司法書士報酬(7~15万円)を節約できる

自分で登記するデメリット:

  • 書類不備により登記が却下されるリスク
  • 手続きに時間がかかる
  • 住宅ローン利用時は金融機関が司法書士依頼を要求する場合がある

複雑な手続きのため、司法書士への依頼が一般的です。

諸費用のオーバーローンのリスク

諸費用を住宅ローンに含める「オーバーローン」も可能ですが、リスクがあります。

オーバーローンのリスク:

  • 返済負担が増加する
  • 金融機関の審査が厳しくなる
  • 金利が高くなる場合がある

可能な限り諸費用は現金で用意し、無理のない返済計画を立てることが重要です。

まとめ:登記費用の準備と確認ポイント

中古住宅の登記費用は概算20~30万円前後で、内訳は登録免許税(7~8割)と司法書士報酬(2~3割)です。登録免許税の軽減税率は土地1.5%(2026年3月末まで)、建物0.3%・抵当権0.1%(2027年3月末まで)が適用され、要件を満たすことで大幅な節税が可能です。

2024年4月から不動産登記が義務化され、3年以内に登記しないと10万円以下の過料が科されるため、取得後は速やかに登記手続きを行いましょう。司法書士報酬は事務所により異なるため、複数の見積を比較し、信頼できる専門家に依頼することが推奨されます。

諸費用全体は物件価格の6~9%程度かかるため、事前に資金計画を立て、無理のない不動産購入を実現してください。

PR

まどりLABO|間取り作成の無料見積もり依頼

よくある質問

Q1中古住宅の登記費用はいくらですか?

A1概算20~30万円前後です。内訳は登録免許税(7~8割)と司法書士報酬(2~3割)で、物件の固定資産税評価額や借入額により異なります。例えば、土地評価額1,000万円・建物評価額700万円・ローン3,000万円の場合、登録免許税約20万円+司法書士報酬10~15万円で合計30~35万円程度が目安です。

Q2司法書士に依頼すべきですか、自分で登記できますか?

A2複雑な手続きのため司法書士への依頼が一般的です。報酬は現金購入で7~10万円、住宅ローン利用で10~15万円程度が相場です。自分で登記も可能ですが、書類不備により登記が却下されるリスクや手続きに時間がかかるデメリットがあり、住宅ローン利用時は金融機関が司法書士依頼を要求する場合があります。

Q3登録免許税の軽減措置はいつまで有効ですか?

A3土地の所有権移転は2026年3月31日まで1.5%、建物の所有権移転と抵当権設定は2027年3月31日まで0.3%・0.1%の軽減税率が適用されます。期限後は本則税率(土地2%、建物2%、抵当権0.4%)に戻るため、税額が2~4倍に増加します。軽減措置の期限内に取得・登記することが重要です。

Q4諸費用はローンに含められますか?

A4基本的には現金払いが必要です。一部金融機関ではオーバーローン(物件価格に諸費用を含めて借り入れること)が可能ですが、返済負担が増加し、審査が厳しくなるリスクがあります。また、金利が高くなる場合もあるため、可能な限り諸費用は現金で用意することが推奨されます。

Q5登記費用を節約する方法はありますか?

A5軽減措置の活用が最も効果的です。中古住宅で軽減税率を受けるには、築25年以内(または耐震基準を満たす)、床面積50㎡以上、自己居住用、取得後1年以内の登記の要件を満たす必要があります。また、複数の司法書士から見積を取得して比較すること、一部手続きを自分で行うことも節約方法ですが、専門家への依頼が推奨されます。

関連記事