三井住友銀行の住宅ローン金利完全ガイド:最新金利・タイプ別比較・選び方

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/19

三井住友銀行の住宅ローン金利の最新動向(2025年)

住宅購入を検討する際、「三井住友銀行の住宅ローン金利は今どれくらいなのか」「変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか」と悩む方は多いのではないでしょうか。

この記事では、三井住友銀行の住宅ローン金利の最新情報(2025年)、金利タイプ別の特徴、変動金利と固定金利の選び方、他行との比較ポイントを詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 2024年3月にマイナス金利解除、7月に政策金利0.25%引き上げ、2025年1月に0.50%に引き上げられ、住宅ローン金利が上昇傾向
  • 三井住友銀行では変動金利、固定金利特約型(2年・3年・5年・10年・15年・20年)、超長期固定金利型の3種類が選べる
  • 変動金利は金利が低く返済効率が高いが金利上昇リスクあり、固定金利は返済計画が立てやすいが金利が高め
  • 変動・固定を組み合わせる「ミックスプラン」でリスク分散も可能
  • 三井住友銀行の金利はネット銀行と比べて高めだが、自然災害時返済一部免除特約などの独自商品がある

(1) 2024年のマイナス金利解除と政策金利引き上げ

2024年3月19日、日本銀行(日銀)は17年ぶりにマイナス金利政策を解除しました。その後、2024年7月31日に政策金利が0.25%程度に引き上げられました。

これにより、住宅ローンの金利も影響を受けました。2024年10月には、日銀の追加利上げを受けて短期プライムレート(短プラ)が0.15%引き上げられ、多くの金融機関で住宅ローン金利が約0.15%上昇しました。

(2) 2025年1月の政策金利0.50%引き上げ

2025年1月には、政策金利がさらに0.50%に引き上げられました。これに伴い、2025年4月には変動金利が約0.15%-0.35%上昇しました。

(3) 2025年11月時点の金利動向

2025年11月現在、変動金利は多くの銀行で据え置きが続いています。ただし、一部の銀行(ソニー銀行、楽天銀行)では小幅引き上げがありました。

固定金利については、据え置きと引き上げが半々の状況です。フラット35は1.900%で前月比+0.01%となっています。

今後も日銀の金融政策によっては金利上昇が続く可能性があるため、住宅ローンを検討している方は最新の金利情報を三井住友銀行の公式サイトで確認することを推奨します。

三井住友銀行の住宅ローン商品概要

三井住友銀行の住宅ローンには、以下の3種類の金利タイプがあります。

(1) 変動金利型の特徴

変動金利型は、半年ごとに金利が見直されるタイプです。市場金利が下がれば返済額も減り、上がれば返済額も増えます。

金利の見直し頻度:

  • 一般的に年2回(4月・10月)
  • 市場金利情勢により月中でも金利が見直される場合がある

適用される金利:

  • お申込時点ではなく、実際に借り入れる日(融資実行日)の金利が適用される

(2) 固定金利特約型(2年・3年・5年・10年・15年・20年)

固定金利特約型は、一定期間(2年・3年・5年・10年・15年・20年)金利を固定するタイプです。特約期間終了後は、再度変動金利または固定金利特約型を選択できます。

(3) 超長期固定金利型(全期間固定)

超長期固定金利型は、借入から完済まで金利が変わらないタイプです。借入時に総返済額が確定するため、長期的な返済計画が立てやすいというメリットがあります。

(4) ミックスプランの活用

ミックスプランは、変動金利と固定金利を組み合わせて借りる方法です。

:

  • 借入額4,000万円の場合、2,000万円を変動金利、2,000万円を固定金利特約型(10年)で借りる

ミックスプランを利用すると、変動金利のみより金利上昇リスクを抑えながら、全期間固定より返済額を低く抑えられます。

金利タイプ別の特徴とメリット・デメリット

(1) 変動金利のメリット・デメリット

メリット:

  • 金利が低い: 固定金利と比べて金利がかなり低く設定されている
  • 返済効率が高い: 金利が低い分、元本がより早く減る
  • 金利下降時の恩恵: 市場金利が下がれば返済額も減る

デメリット:

  • 金利上昇リスク: 将来的に金利が上昇した場合、返済負担が増加する可能性がある
  • 返済計画が立てにくい: 金利変動により返済額が変わるため、長期的な家計管理がしにくい

(2) 固定金利のメリット・デメリット

メリット:

  • 返済計画が立てやすい: 全期間金利が固定され、借入時に総返済額が確定する
  • 金利上昇リスクなし: 市場金利が上昇しても返済額は変わらない
  • 家計管理がしやすい: 毎月の返済額が一定のため、予算管理が簡単

デメリット:

  • 金利が高い: 変動金利と比べて金利が高めに設定されている
  • 金利下降時の恩恵なし: 市場金利が下がっても返済額は変わらない

(3) ミックスプランのメリット・デメリット

メリット:

  • リスク分散: 変動・固定を組み合わせて、金利上昇リスクを分散できる
  • 柔軟な返済計画: 一部は低金利で返済しながら、一部は固定金利で安心感を得られる

デメリット:

  • 手続きが複雑: 2つの住宅ローン契約を結ぶため、手続きが煩雑
  • 諸費用が増える: 契約が2本になるため、事務手数料等の諸費用が増える場合がある

以下の表で3つのタイプを比較します。

金利タイプ 金利水準 返済計画 金利上昇リスク 向いている人
変動金利 低い 立てにくい あり 家計に余裕があり、金利上昇に対応できる人
固定金利 高い 立てやすい なし 家計に余裕がなく、長期借入の人
ミックスプラン 中間 やや立てやすい 一部あり リスク分散したい人

変動金利と固定金利の選び方

(1) 変動金利が向いている人(家計に余裕、金利上昇対応可能)

全国銀行協会の調査によると、住宅金融支援機構の調査では変動金利を選んだ人は68.1%、全期間固定型は11.2%となっています。

変動金利が向いている人の特徴:

  • 家計に余裕がある: 金利が上昇しても返済を続けられる余裕がある
  • 借入額が少ない: 金利上昇の影響が比較的小さい
  • 借入期間が短い: 短期間で完済する予定のため、金利上昇リスクが限定的
  • 金利上昇に対応できる: 繰り上げ返済や収入増で対応できる

(2) 固定金利が向いている人(家計に余裕なし、長期借入)

固定金利が向いている人の特徴:

  • 家計に余裕がない: 返済額の増加に対応できる余裕がない
  • 借入額が多い: 金利上昇の影響が大きい
  • 借入期間が長い: 30年以上の長期借入のため、金利上昇リスクを避けたい
  • 安定した返済計画を重視: 毎月の返済額を固定し、家計管理を安定させたい

(3) 金利上昇リスクへの対処法

変動金利を選ぶ場合、以下のような金利上昇リスクへの対処法を検討してください。

繰り上げ返済の活用:

  • ボーナスや臨時収入で繰り上げ返済を行い、元本を早めに減らす

返済額の見直し:

  • 金利が上昇した場合、返済期間を延長して月々の返済額を抑える(ただし総返済額は増える)

ミックスプランへの変更:

  • 一部を固定金利に変更してリスクを分散する

収入増への取り組み:

  • キャリアアップや副業などで収入を増やし、返済余力を高める

三井住友銀行の住宅ローンのメリット・デメリット

(1) メリット(独自商品、保障プラン充実)

三井住友銀行の住宅ローンには、以下のようなメリットがあります。

自然災害時返済一部免除特約:

  • 自然災害で自宅が全壊した場合、住宅ローン残高の50%が免除される三井住友銀行独自の特約(金利上乗せ0.5%)

8大疾病保障:

  • がん・脳卒中・急性心筋梗塞・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎の8つの病気に対する保障プランが充実

クロスサポート:

  • 夫婦どちらかに万が一のことがあった場合、住宅ローン残高がゼロになる保障

メガバンクの安心感:

  • 全国の支店で相談でき、対面でのサポート体制が整っている

(2) デメリット(ネット銀行と比べて金利高め)

一方で、以下のようなデメリットもあります。

金利がネット銀行と比べて高め:

  • ネット銀行(auじぶん銀行、住信SBIネット銀行等)と比較すると、金利水準が高めに設定されている

審査が厳しい場合がある:

  • メガバンクのため、審査基準が厳しく、希望する金利プランが利用できない場合がある

(3) 他行との金利比較ポイント

住宅ローンを選ぶ際は、金利だけでなく以下のポイントも比較してください。

諸費用:

  • 事務手数料、保証料、団体信用生命保険料などの諸費用を含めた総返済額を比較

保障内容:

  • 8大疾病保障、がん団信、自然災害特約などの保障内容を比較

サポート体制:

  • 対面相談の有無、ネット手続きの利便性などを比較

審査の通りやすさ:

  • 自営業者・転職直後など、審査が厳しい場合は複数の銀行に申し込むことを検討

まとめ:三井住友銀行の住宅ローンを選ぶべき人と金利選びの次のアクション

三井住友銀行の住宅ローン金利は、2024年のマイナス金利解除以降、上昇傾向にあります。2025年11月現在、変動金利は多くの銀行で据え置きが続いていますが、今後も日銀の金融政策により上昇する可能性があります。

金利タイプは、変動金利(金利が低いが上昇リスクあり)、固定金利(返済計画が立てやすいが金利が高め)、ミックスプラン(リスク分散)の3つから選べます。家計の余裕度、借入額、借入期間、金利上昇リスクへの対処能力を考慮して選択してください。

三井住友銀行の住宅ローンは、ネット銀行と比べて金利が高めですが、自然災害時返済一部免除特約や8大疾病保障などの独自商品があります。対面でのサポート体制を重視する方や、独自の保障プランに魅力を感じる方に向いています。

住宅ローンの選択は、複数の銀行で金利・諸費用・保障内容を比較検討し、ファイナンシャルプランナーや銀行担当者に相談しながら進めることを推奨します。最新の金利情報は三井住友銀行の公式サイトで必ず確認してください。

よくある質問

Q1変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか?

A1家計の余裕度、借入額、借入期間、金利上昇リスクへの対処能力によって異なります。住宅金融支援機構の調査によると、変動金利を選んだ人は68.1%、全期間固定型は11.2%となっています。変動金利は家計に余裕があり、金利上昇に対応できる人に向いており、固定金利は家計に余裕がなく、長期借入の人に向いています。具体的にはファイナンシャルプランナーや銀行担当者への相談を推奨します。

Q2三井住友銀行の金利は他行と比べて高いのか?

A2ネット銀行(auじぶん銀行、住信SBIネット銀行等)と比較すると、金利水準は高めに設定されています。ただし、三井住友銀行には自然災害時返済一部免除特約(金利上乗せ0.5%)や8大疾病保障などの独自商品があり、対面でのサポート体制も整っています。金利だけでなく、諸費用、保障内容、サポート体制を含めて複数の銀行で比較検討することを推奨します。

Q3金利はいつの時点のものが適用されるのか?

A3お申込時点ではなく、実際に借り入れる日(融資実行日)の金利が適用されます。三井住友銀行では表示金利を毎月見直しており、市場金利情勢により月中でも金利が見直される場合があります。そのため、借入時の最新金利を三井住友銀行の公式サイトで必ず確認することを推奨します。

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Room Match編集部

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