世田谷区の固定資産税について知りたい方へ
世田谷区で不動産を所有されている方、または購入を検討されている方は、「固定資産税はいくらかかるのか」「軽減措置は適用されるのか」と疑問に思っていませんか?
この記事では、世田谷区の固定資産税の計算方法、評価額と税額水準、軽減措置・特例の詳細、納付方法と納期限を、東京都主税局「世田谷都税事務所」や世田谷区公式「税の納付方法」等の公的情報を元に解説します。
世田谷区の不動産所有者の方が、固定資産税の負担額を正確に把握し、軽減措置を活用できるようになります。
この記事のポイント
- 固定資産税の税率は1.4%、都市計画税0.3%、合計1.7%が基本税率
- 2025年の世田谷区の住宅地評価額は前年比+6.2%上昇し、坪単価167万円/坪(50.5万円/㎡)
- 小規模住宅用地(200㎡以下)は固定資産税評価額が1/6に減額される特例あり
- 新築住宅は戸建て3年間、マンション5年間、固定資産税が半額
- 東京23区では東京都が課税し、世田谷都税事務所が窓口となる
2. 固定資産税の基本と計算方法
固定資産税は、毎年1月1日時点の土地・建物の所有者に課される税金です。
(1) 固定資産税と都市計画税の税率(合計1.7%)
東京都主税局「固定資産税・都市計画税」によると、固定資産税と都市計画税の税率は以下の通りです。
| 税目 | 税率 | 課税対象 |
|---|---|---|
| 固定資産税 | 1.4% | 土地・建物 |
| 都市計画税 | 0.3% | 市街化区域内の土地・建物 |
| 合計 | 1.7% |
(出典: 東京都主税局「固定資産税・都市計画税」)
都市計画税は、市街化区域内の土地・建物に課される税金で、世田谷区のほとんどの地域が市街化区域に該当します。
(2) 固定資産税評価額の決定方法
固定資産税評価額は、市町村(東京23区の場合は東京都)が決定する不動産の評価額です。地価公示価格の約70%程度が目安となります。
固定資産税評価額は3年ごとに見直され、次回の見直しは2027年です。地価上昇により税額が増加する可能性があります。
(3) 計算式と具体例
固定資産税の計算式は以下の通りです。
固定資産税 = 固定資産税評価額 × 1.4%
都市計画税 = 固定資産税評価額 × 0.3%
合計 = 固定資産税評価額 × 1.7%
計算例(小規模住宅用地の特例なしの場合):
- 土地の固定資産税評価額: 3,000万円
- 建物の固定資産税評価額: 1,500万円
- 合計評価額: 4,500万円
固定資産税 = 4,500万円 × 1.4% = 63万円
都市計画税 = 4,500万円 × 0.3% = 13.5万円
合計 = 76.5万円
ただし、後述する小規模住宅用地の特例や新築軽減措置を適用することで、税額を大幅に軽減できます。
3. 世田谷区の固定資産税評価額と税額水準
世田谷区は高級住宅地が多く、固定資産税評価額が高い傾向にあります。
(1) 2025年の評価額推移(前年比+6.2%)
トチノカチ「世田谷区(東京都)の固定資産税・固定資産税評価額」によると、2025年の世田谷区の住宅地評価額は前年比+6.2%上昇しました。
地価の上昇により、固定資産税評価額も上昇し、税負担が増加する傾向にあります。
(2) 坪単価と平均評価額(167万円/坪)
2025年の世田谷区の住宅地評価額の平均は、**坪単価167万円/坪(50.5万円/㎡)**です。
エリアによって評価額は大きく異なり、駅近や高級住宅地ではさらに高くなります。具体的な評価額は、世田谷都税事務所や税理士に確認することを推奨します。
(3) 戸建てとマンションの税額比較
ローカログ「世田谷区の固定資産税、戸建てとマンションでこんなに違う!」によると、戸建てとマンションの固定資産税は、土地の評価額と建物の評価額の違いにより異なります。
- 戸建て: 土地評価額が高く、建物評価額は低め(木造の場合、減価償却が早い)
- マンション: 土地評価額は専有面積に応じて按分され、建物評価額は高め(RC造の場合、減価償却が遅い)
一般的に、同じ価格帯で比較すると、戸建ての方が土地評価額が高く、固定資産税も高くなる傾向があります。
4. 軽減措置・特例の詳細
固定資産税には、小規模住宅用地の特例や新築住宅の軽減措置があります。
(1) 小規模住宅用地の特例(200㎡以下は評価額1/6)
東京都主税局「固定資産税・都市計画税」によると、小規模住宅用地の特例により、住宅用地の評価額が大幅に減額されます。
| 土地面積 | 固定資産税評価額 | 都市計画税評価額 |
|---|---|---|
| 200㎡以下 | 1/6に減額 | 1/3に減額 |
| 200㎡超の部分 | 1/3に減額 | 2/3に減額 |
(出典: 東京都主税局「固定資産税・都市計画税」)
計算例(小規模住宅用地の特例適用後):
- 土地面積: 150㎡(200㎡以下)
- 土地の固定資産税評価額: 3,000万円
- 建物の固定資産税評価額: 1,500万円
土地の課税標準額 = 3,000万円 × 1/6 = 500万円
固定資産税 = (500万円 + 1,500万円) × 1.4% = 28万円
都市計画税 = (3,000万円 × 1/3 + 1,500万円) × 0.3% = 7.5万円
合計 = 35.5万円
特例なしの76.5万円と比較すると、年間41万円の節税になります。
(2) 新築住宅の軽減措置(戸建て3年間・マンション5年間半額)
TOKYO @ 14区「固定資産税はいくら?計算方法と「戸建て・マンション」などによる違い」によると、新築住宅は一定期間、固定資産税が半額になる軽減措置を受けられます。
| 住宅の種類 | 軽減期間 | 軽減内容 |
|---|---|---|
| 戸建て | 3年間 | 固定資産税が1/2に減額 |
| マンション | 5年間 | 固定資産税が1/2に減額 |
(出典: TOKYO @ 14区「固定資産税はいくら?」)
適用条件:
- 床面積が50㎡以上280㎡以下
- 専用住宅または併用住宅(居住部分の割合が1/2以上)
(3) 軽減措置終了後の税額変化
新築軽減措置の適用期間が終了すると、税額が約2倍になります。
計算例:
- 建物の固定資産税評価額: 1,500万円
- 軽減措置適用中(戸建て3年間): 1,500万円 × 1.4% × 1/2 = 10.5万円
- 軽減措置終了後: 1,500万円 × 1.4% = 21万円
軽減措置終了後は税額が年間10.5万円増加するため、事前に資金計画を立てることが重要です。
5. 納付方法と納期限
東京23区の固定資産税は、東京都が課税し、世田谷都税事務所が窓口となります。
(1) 納税通知の時期と年4回の分割払い
毎年6月に納税通知が届き、以下の納期限で年4回の分割払いが可能です。
| 期別 | 納期限 |
|---|---|
| 第1期 | 6月末 |
| 第2期 | 9月末 |
| 第3期 | 12月末 |
| 第4期 | 2月末 |
(出典: 東京都主税局「固定資産税・都市計画税」)
一括払いも可能ですが、分割払いによる割引はありません。
(2) 電子納付(eL-QR・PayPay等のスマホ決済)
世田谷区公式「税の納付方法」によると、以下の納付方法が利用可能です。
- eL-QRコード: 地方税共通納税システムで使用されるQRコード。スマホ決済・ネットバンキングで利用可能
- スマホ決済: PayPay、楽天Pay、d払い等のアプリで納付
- コンビニ払い: 納付書を持参してコンビニで納付
- 口座振替: 事前に登録した口座から自動引き落とし
- 窓口払い: 世田谷都税事務所、銀行、郵便局で納付
電子納付は、24時間いつでも納付でき、手数料無料で利用できます。
(3) 世田谷都税事務所の窓口・問い合わせ先
東京23区では、市区町村ではなく東京都が固定資産税を課税する特例があります。
世田谷都税事務所:
- 所在地: 東京都世田谷区宮坂2-15-5
- 電話: 03-3413-1131
- 受付時間: 平日8:30〜17:00
(出典: 東京都主税局「世田谷都税事務所」)
固定資産税に関する問い合わせは、世田谷区役所ではなく、世田谷都税事務所に連絡してください。
6. まとめ:世田谷区の固定資産税を正しく理解するために
世田谷区の固定資産税は、税率1.4%(固定資産税)+ 0.3%(都市計画税)= 合計1.7%が基本税率です。2025年の住宅地評価額は前年比+6.2%上昇し、坪単価167万円/坪(50.5万円/㎡)に達しています。
小規模住宅用地の特例(200㎡以下は評価額1/6)や新築住宅の軽減措置(戸建て3年間・マンション5年間半額)を活用することで、税額を大幅に軽減できます。200㎡を超える土地は超過分の軽減率が1/3に下がるため、税額が大きく増加します。
納付方法は、eL-QRコード、PayPay等のスマホ決済、コンビニ払い、口座振替など多様な選択肢があります。納税通知は毎年6月に届き、6月・9月・12月・2月の年4回分割払いが可能です。
東京23区では東京都が固定資産税を課税し、世田谷都税事務所が窓口となります。個別の物件により評価額が異なるため、具体的な税額は世田谷都税事務所や税理士への相談を推奨します。
執筆時点(2025年)の税率・軽減措置であり、法改正により変更される可能性があるため、最新情報は東京都主税局「固定資産税・都市計画税」で確認してください。


