札幌市の固定資産税をクレジットカードで支払うべき理由
固定資産税の支払いは毎年必ず発生する負担ですが、「納付書を持って窓口に行くのが面倒」「ポイントを貯めて少しでもお得にしたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
この記事では、札幌市の固定資産税をクレジットカードで支払う方法、手数料とポイント還元の損益分岐点、他の自治体との比較を、札幌市公式サイトの情報を元に詳しく解説します。
初めてクレジットカード納付を検討する方でも、手数料とポイント還元のバランスを正確に把握できるようになります。
この記事のポイント
- 札幌市では地方税統一QRコード（eL-QR）を利用したクレジットカード納付が可能
- 手数料は10,000円まで40円、以降10,000円ごとに82円（ポイント還元率0.4%以上なら手数料を上回る）
- 24時間オンラインで納付でき、分割払い・リボ払いも選択可能
- 横浜市・東京都・名古屋市・大阪市など主要自治体でも同様の仕組みが整備されている
- ポイント還元率1.0%以上のカードなら、10万円の納付で約1,000ポイント獲得できる
(1) 24時間いつでも納付可能で納付忘れを防げる
従来の納付方法では、金融機関やコンビニの営業時間内に納付書を持参する必要がありました。しかし、クレジットカード納付なら24時間いつでもオンラインで手続きが完結します（システムメンテナンス時間を除く）。
納付期限が迫っていても、自宅や外出先から即座に納付できるため、「うっかり納付忘れ」による延滞金リスクを大幅に軽減できます。
(2) ポイント還元で実質的な税負担を軽減
クレジットカード納付の最大のメリットは、納付額に応じてポイントが貯まることです。たとえば、ポイント還元率1.0%のカードで10万円の固定資産税を納付すると、1,000ポイント（1,000円相当）が獲得できます。
手数料を差し引いても、還元率の高いカードを選べば実質的な税負担を軽減できます。
(3) 分割払い・リボ払いで家計負担を分散できる
一括払いが難しい場合でも、クレジットカード納付なら分割払いやリボ払いを選択できます。これにより、家計の状況に合わせて柔軟に支払いスケジュールを調整できます。
ただし、分割払い・リボ払いは手数料が発生するため、利用前に金利を確認し、計画的に利用することが重要です。
クレジットカード納付の基礎知識（eL-QR・対応ブランド・手数料）
(1) eL-QR（地方税統一QRコード）とは
eL-QRは、2023年4月から全国で導入された地方税共通の納付用QRコードです。このコードを利用することで、札幌市だけでなく全国のどの自治体でも、クレジットカード・スマホ決済で税金を納付できるようになりました。
納付書に印字されたQRコードを読み取るか、納付書番号を入力することで、オンライン納付サイトにアクセスできます。
(2) 札幌市で利用できるクレジットカードブランド
札幌市の固定資産税納付に対応しているクレジットカードブランドは以下の通りです。
| ブランド | 対応状況 |
|---|---|
| VISA | ○ |
| マスターカード | ○ |
| JCB | ○ |
| アメリカン・エキスプレス | ○ |
| ダイナースクラブ | ○ |
（出典: 札幌市公式サイト）
主要な国際ブランドはすべて対応しているため、ほとんどのクレジットカードで納付が可能です。
(3) 手数料の計算方法（10,000円まで40円、以降10,000円ごとに82円）
札幌市のクレジットカード納付では、以下の手数料が発生します。
| 納付金額 | 手数料 |
|---|---|
| 1円〜10,000円 | 40円 |
| 10,001円〜20,000円 | 122円（40円+82円） |
| 20,001円〜30,000円 | 204円（40円+82円×2） |
| 30,001円〜40,000円 | 286円（40円+82円×3） |
| 40,001円〜50,000円 | 368円（40円+82円×4） |
| 50,001円〜100,000円 | 532円（40円+82円×7） |
この手数料は税金そのものではなく、カード決済代行会社に支払うシステム利用料です。
札幌市での具体的な納付手順と注意点
(1) 地方税お支払サイトへのアクセスと納付書番号入力
札幌市の固定資産税をクレジットカードで納付する手順は以下の通りです。
- 納付書に記載されたeL-QRをスマートフォンで読み取る、または「地方税お支払サイト」にアクセス
- 納付書番号（13桁）と確認番号（6桁）を入力
- 納付金額を確認し、「次へ」をクリック
納付書番号と確認番号は、札幌市から送付される固定資産税納付書に記載されています。
(2) クレジットカード情報の入力と納付完了
- クレジットカード情報（カード番号、有効期限、セキュリティコード）を入力
- 支払い方法（一括払い・分割払い・リボ払い）を選択
- 手数料を含む最終支払額を確認
- 「納付」ボタンをクリックして完了
納付が完了すると、登録したメールアドレスに納付完了通知が届きます。この通知は納付証明として保管しておくことをおすすめします。
(3) 納付後の取り消しができない点に注意
重要: クレジットカード納付は一度完了すると取り消しができません。以下の点を必ず確認してから納付してください。
- 納付金額が正しいか（特に期別納付・全期納付の選択ミスに注意）
- クレジットカード情報に誤りがないか
- 利用限度額に余裕があるか（高額納付時）
誤って二重納付した場合、還付手続きが必要になるため、慎重に操作しましょう。
手数料とポイント還元の損益分岐点シミュレーション
(1) ポイント還元率0.4%以上なら手数料を上回る
札幌市のクレジットカード納付手数料は「10,000円まで40円」です。これは実質的に0.4%の手数料率です。そのため、ポイント還元率が0.4%以上のクレジットカードを使えば、手数料以上のポイントを獲得できます。
例えば、還元率1.0%のカードで10,000円を納付した場合：
- 手数料：40円
- ポイント還元：100ポイント（100円相当）
- 実質利益：60円
このように、還元率の高いカードを選べば、手数料を支払ってもお得になります。
(2) 納付金額別の具体的なシミュレーション（3万円・5万円・10万円）
以下の表は、納付金額別に手数料とポイント還元（還元率1.0%）を比較したものです。
| 納付金額 | 手数料 | ポイント還元（1.0%） | 実質利益 |
|---|---|---|---|
| 30,000円 | 204円 | 300ポイント | +96円 |
| 50,000円 | 368円 | 500ポイント | +132円 |
| 100,000円 | 532円 | 1,000ポイント | +468円 |
納付金額が大きいほど、ポイント還元の恩恵が大きくなることがわかります。
(3) auPayなど手数料無料の決済方法との併用
札幌市では、eL-QRを利用してauPayやPayPayなどのスマホ決済でも納付できます。これらの決済方法は手数料が無料のため、クレジットカード納付と併用することで、さらに効率的に納付できます。
たとえば、以下のような使い分けが考えられます：
- 少額納付（3万円以下）: 手数料無料のauPayやPayPayを利用
- 高額納付（10万円以上）: ポイント還元率1.0%以上のクレジットカードを利用
この戦略により、手数料負担を最小限に抑えつつ、ポイントを最大化できます。
他の主要自治体との比較とおすすめクレジットカード
(1) 横浜市・東京都・名古屋市・大阪市の対応状況
札幌市以外の主要自治体でも、eL-QRを利用したクレジットカード納付が可能です。手数料は自治体によって若干異なります。
| 自治体 | 手数料（10,000円まで） | 手数料（10,001円以降） |
|---|---|---|
| 札幌市 | 40円 | 10,000円ごとに82円 |
| 横浜市 | 40円 | 10,000円ごとに82円 |
| 東京都 | 40円 | 10,000円ごとに82円 |
| 名古屋市 | 40円 | 10,000円ごとに82円 |
| 大阪市 | 40円 | 10,000円ごとに82円 |
2025年時点では、主要自治体の手数料はほぼ統一されています。ただし、今後改定される可能性があるため、各自治体の公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
(2) ポイント還元率1.0%以上のおすすめカード
クレジットカード納付でお得にポイントを貯めるには、還元率1.0%以上のカードを選ぶことが重要です。以下は一例です：
- 還元率1.0%のカード: 10万円の納付で1,000ポイント獲得
- 還元率0.5%のカード: 10万円の納付で500ポイント獲得
還元率の違いで、同じ納付額でも獲得ポイントが2倍変わります。年会費無料で還元率1.0%以上のカードも多数あるため、比較検討をおすすめします。
(3) 年会費無料で高還元のカード選び
年会費無料で還元率の高いクレジットカードを選ぶポイントは以下の通りです：
- 基本還元率1.0%以上: 日常的な支払いでもポイントが貯まりやすい
- 税金納付時のポイント付与対象: 一部のカードは税金納付時にポイント還元率が下がる場合があるため、事前確認が必要
- 年会費無料: 維持コストがかからない
複数のカード会社のウェブサイトで還元率や年会費を比較し、自分に合ったカードを選びましょう。
まとめ：固定資産税のクレジットカード払いで得するポイント
札幌市の固定資産税は、eL-QRを利用してクレジットカードで納付できます。手数料は10,000円まで40円、以降10,000円ごとに82円ですが、ポイント還元率0.4%以上のカードを選べば手数料以上のポイントを獲得できます。
特に、還元率1.0%以上のカードなら10万円の納付で約1,000ポイントが貯まり、手数料を大きく上回る利益が得られます。また、24時間オンラインで納付できるため、納付忘れのリスクも軽減されます。
auPayなど手数料無料の決済方法と併用することで、さらに効率的に納付することも可能です。
クレジットカードの還元率や手数料を比較し、自分に合った納付方法を選びましょう。詳細は札幌市公式サイトでご確認ください。