不動産の登記とは?目的・種類・手続きの流れを解説

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/7

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なぜ不動産登記が重要なのか

不動産を購入した際、「登記は必要ですか?」と疑問に思う方も多いでしょう。実は、登記をしないと第三者に対して所有権を主張できず、二重譲渡などで権利を失うリスクがあります。

本記事では、不動産登記の基礎知識、登記の種類と手続きの流れ、登録免許税や司法書士報酬などの費用、2024年4月から義務化された相続登記の最新情報を解説します。法務省の公式情報を元に、不動産の権利を守るための知識をお届けします。

不動産登記の基礎知識(定義・権利の公示・対抗要件)

(1) 不動産登記とは何か(権利関係を公示する制度)

不動産登記とは、土地や建物の所在、面積、所有者などを公の帳簿(登記簿)に記録する制度です。法務省によると、登記簿は誰でも閲覧可能で、不動産の権利関係を明確にする役割があります。

登記簿は現在、電子データ化されており、法務局で「登記事項証明書」として取得できます。

(2) 登記簿の構成(表題部・権利部甲区・乙区)

登記簿は以下の3つの部分で構成されています。

部分 記載内容
表題部 不動産の物理的状況(所在・地番・地目・面積等)
権利部(甲区) 所有権に関する事項(所有者・所有権移転・差押え等)
権利部(乙区) 所有権以外の権利(抵当権・地上権・賃借権等)

購入前に登記事項証明書を取得し、抵当権などの担保権設定の有無を確認することが重要です。

(3) 対抗要件としての登記(第三者に権利を主張するために必須)

不動産の所有権を取得しても、登記をしないと第三者に対して権利を主張できません。これを「対抗要件」と言います。

: AさんがBさんから土地を購入したが登記をしていない場合、BさんがCさんにも同じ土地を売却し、Cさんが先に登記を完了すると、Cさんが正式な所有者となります(二重譲渡)。

このようなリスクを避けるため、売買契約後は速やかに登記を行うことが重要です。

登記の種類と手続きの流れ

不動産登記にはいくつかの種類があり、それぞれ目的や手続きが異なります。以下、主要な登記の種類を解説します。

(1) 所有権保存登記(新築時)

新築住宅を建てた際に初めて行う登記です。建物の表題部登記(物理的状況の登録)を行った後、所有権保存登記で所有者を明確にします。

登録免許税: 固定資産税評価額の0.4%(軽減措置で0.15%)

(2) 所有権移転登記(売買・相続等)

売買や相続により不動産の所有権が移転した際に行う登記です。国土交通省によると、売買契約から1-2週間以内に登記申請を行うことが一般的です。

登録免許税:

  • 売買: 固定資産税評価額の2%(軽減措置で0.3%)
  • 相続: 固定資産税評価額の0.4%

(3) 抵当権設定登記(住宅ローン利用時)

住宅ローンを借りる際、金融機関が不動産に抵当権を設定する登記です。ローンを完済すると、抵当権抹消登記を行います。

登録免許税: 債権額(借入額)の0.4%(軽減措置で0.1%)

(4) 登記申請に必要な書類

所有権移転登記の主な必要書類は以下の通りです。

  • 登記申請書
  • 売買契約書
  • 登記識別情報(権利証)
  • 印鑑証明書
  • 固定資産評価証明書
  • 住民票

詳細は司法書士にご確認ください。

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登記にかかる費用(登録免許税・司法書士報酬)

登記には登録免許税と司法書士報酬がかかります。以下、それぞれの費用を解説します。

(1) 登録免許税(所有権移転:2%、相続:0.4%等)

登録免許税は登記の種類により税率が異なります。国税庁によると、主な税率は以下の通りです。

登記の種類 税率(本則) 軽減措置後
所有権保存登記 0.4% 0.15%
所有権移転登記(売買) 2.0% 0.3%
所有権移転登記(相続) 0.4% -
抵当権設定登記 0.4% 0.1%

(2) 司法書士報酬(物件価格の1-2%程度が目安)

司法書士に登記申請を依頼する場合、報酬が発生します。報酬は物件価格や登記の種類により異なりますが、一般的に5万円~15万円程度が目安です。

費用例(物件価格3,000万円の場合):

  • 登録免許税: 約9万円(軽減措置適用後)
  • 司法書士報酬: 約10万円
  • 合計: 約19万円

(3) 軽減措置の適用要件

住宅用家屋の軽減措置を受けるには、以下の要件を満たす必要があります。

  • 床面積50㎡以上
  • 築年数20年以内(耐火建築物は25年以内)
  • 自己居住用

詳細は国税庁のウェブサイトでご確認ください。

登記の注意点と最新動向(相続登記義務化)

(1) 2024年4月から相続登記が義務化(3年以内、過料あり)

法務省によると、2024年4月1日から相続登記が義務化されました。相続を知った日から3年以内に登記が必要で、正当な理由なく怠ると10万円以下の過料が科される可能性があります。

これは、所有者不明土地の解消を目的とした法改正です。相続が発生したら、速やかに登記を行いましょう。

(2) 登記情報の確認方法(登記事項証明書・オンラインサービス)

登記情報は以下の方法で確認できます。

方法 手数料 取得方法
法務局窓口 600円 直接申請
郵送請求 600円 申請書を郵送
オンライン請求(郵送) 500円 登記・供託オンライン申請システム
登記情報提供サービス 334円 登記情報提供サービス

オンラインで確認する場合は、登記情報提供サービスが便利です。

(3) 登記内容に誤りがあった場合の訂正

登記内容に誤りがある場合、登記の更正または抹消を申請できます。ただし、訂正には時間と費用がかかるため、登記申請時に正確な情報を提供することが重要です。

誤りを発見したら、速やかに司法書士にご相談ください。

まとめ:登記で権利を守るための次のアクション

不動産登記は権利関係を公示し、第三者に対抗するために必須の制度です。登記をしないと二重譲渡などで権利を失うリスクがあるため、売買契約後は速やかに登記を行いましょう。

登録免許税と司法書士報酬を合わせると物件価格の1-2%程度が目安ですが、軽減措置を活用することで税負担を抑えられます。2024年4月から相続登記が義務化されたため、相続が発生した場合は3年以内に登記を完了させることが必要です。

登記手続きは専門知識を要するため、司法書士への依頼を推奨します。登記情報提供サービスで登記内容を確認し、抵当権などの担保権設定の有無をチェックすることも忘れずに。信頼できる司法書士と相談しながら、不動産の権利を確実に守りましょう。

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よくある質問

Q1不動産登記は必ずしないといけませんか?

A1所有権移転登記は任意ですが、登記しないと第三者に権利を主張できません(対抗要件)。二重譲渡などで権利を失うリスクがあるため、売買契約後速やかに登記することが重要です。相続登記は2024年4月から義務化され、相続を知った日から3年以内の登記が必須となりました。

Q2登記にかかる費用はいくらですか?

A2登録免許税(所有権移転は固定資産税評価額の2%、軽減措置で0.3%)と司法書士報酬(5万円~15万円程度)がかかります。物件価格3,000万円の場合、合計約19万円が目安です。軽減措置の適用で税率が下がる場合もあるため、国税庁の最新情報や司法書士に確認を推奨します。

Q3自分で登記できますか?

A3可能ですが専門知識が必要です。登記申請書の作成、必要書類の準備、法務局への提出など手続きが複雑で、誤りがあると訂正に時間と費用がかかります。権利関係を正確に登記するため、司法書士への依頼を推奨します。

Q4登記情報はどうやって確認できますか?

A4登記事項証明書を法務局で取得(手数料600円)、または登記情報提供サービスでオンライン確認(1物件334円)が可能です。登記簿は誰でも閲覧可能で、購入前に抵当権等の担保権設定の有無を確認することが重要です。

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