固定資産税をQRコード決済で支払う方法とメリット・注意点

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/30

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固定資産税をQRコード決済で払うメリット

固定資産税の納付方法を選ぶ際、「QRコード決済は便利なのか」と気になる方は少なくありません。2023年4月から地方税統一QRコード(eL-QR)が導入され、全国1,700以上の自治体でスマホアプリによる納付が可能になりました。

この記事では、固定資産税をQRコード決済で支払う方法、利用可能なアプリ、メリット・注意点を解説します。総務省東京都主税局等の公式情報を元に、2025年時点の最新情報をお伝えします。

この記事のポイント

  • 地方税統一QRコード(eL-QR)により、全国1,700以上の自治体でQRコード決済が利用可能
  • PayPay、楽天ペイ、au PAY、d払い等の主要スマホ決済アプリが対応
  • 手数料無料(クレジットカードは約0.8%の手数料が必要)
  • 24時間365日、自宅から納付可能
  • 領収書は発行されず、納付確認に2〜3週間かかる点に注意

地方税統一QRコード(eL-QR)の仕組み

(1) 2023年4月導入の全国統一規格

地方税統一QRコード(eL-QR)は、総務省が2023年4月1日に導入した全国統一規格のQRコードです。従来は自治体ごとに異なる納付方法でしたが、eL-QRの導入により、全国どこでも同じ方法で納付できるようになりました。

eL-QRの特徴:

  • 納付書に印刷されたQRコードをスマホで読み取るだけで納付可能
  • 地方税お支払サイトを経由して、クレジットカードやインターネットバンキングでも支払える
  • 全国の金融機関・コンビニで利用可能

eL-QRは、固定資産税だけでなく、住民税、軽自動車税、国民健康保険料等の地方税全般に対応しています。

(2) 対応自治体と確認方法

2025年時点で、全国1,700以上の自治体がeL-QRに対応しています。お住まいの自治体が対応しているかは、納付書にeL-QRが印刷されているかで確認できます。

確認方法:

  1. 納付書の下部にQRコードが印刷されているか確認
  2. 自治体の公式サイトで「地方税統一QRコード」「eL-QR」「スマホ決済」等のキーワードで検索
  3. 不明な場合は、自治体の税務担当課に問い合わせ

例えば、東京都主税局では、対応アプリや納付手順の詳細を公開しています。

利用可能なQRコード決済アプリ

(1) PayPay・楽天ペイ・au PAY・d払い

主要なスマホ決済アプリが、eL-QRに対応しています。

PayPay:

  • 本人確認済みのPayPayマネー残高が必要
  • PayPayポイントやあと払いは税金の支払いに使用不可
  • 手数料無料

楽天ペイ:

  • 楽天キャッシュ(チャージ残高)が必要
  • 期間限定ポイントも利用可能(ポイント消化に便利)
  • 手数料無料
  • 2024年6月以降、ポイント還元は廃止

au PAY:

  • au PAY残高が必要
  • au PAYポイントも利用可能
  • 手数料無料

d払い:

  • d払い残高が必要
  • dポイントも利用可能
  • 手数料無料

(2) FamiPay・J-Coin Pay等その他アプリ

その他にも、以下のアプリが対応しています。

  • FamiPay: ファミリーマート発のスマホ決済、FamiPayポイント利用可能
  • J-Coin Pay: みずほ銀行系のスマホ決済
  • モバイルレジ: 地方税収納サービス
  • 楽天銀行アプリ: 楽天銀行口座からの引き落とし

対応アプリは自治体により異なる場合があるため、お住まいの自治体の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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QRコード決済での納付手順

(1) スマホアプリでの読み取りから支払いまで

QRコード決済での納付手順は、以下の通りです。

手順:

  1. スマホ決済アプリを起動
  2. 「請求書払い」「バーコード読取」等のメニューを選択
  3. 納付書に印刷されたeL-QR(QRコード)をカメラで読み取る
  4. 納付金額が表示されるので確認
  5. 支払い方法(残高・ポイント)を選択
  6. 「支払う」ボタンをタップして完了

所要時間は1〜2分程度です。金融機関やコンビニに行く手間がなく、自宅から24時間365日いつでも納付できます。

(2) 複数納付書のまとめ払い

固定資産税を分割払いにしている場合、複数の納付書のQRコードを連続で読み取り、合計額をまとめて納付することも可能です。

まとめ払いの手順:

  1. 1枚目の納付書のQRコードを読み取る
  2. 「追加する」ボタンをタップ
  3. 2枚目、3枚目のQRコードを順次読み取る
  4. 合計金額を確認して支払い

まとめ払いにより、1回の操作で複数期分を納付できるため、手間が省けます。

QRコード決済の注意点と制限事項

(1) 領収書が発行されない点

QRコード決済では、領収書が発行されません。納税証明書が即座に必要な場合は、金融機関窓口またはコンビニでの納付を選択してください。

領収書が必要な場合の対応:

  • 金融機関窓口で現金払い(領収書発行)
  • コンビニで現金または電子マネー払い(領収書発行)
  • 納付後2〜3週間経過してから、市区町村の窓口で納税証明書を取得(手数料300円程度)

QRコード決済後は、アプリの支払い履歴で納付記録を確認できます。

(2) 納付確認に時間がかかる点

QRコード決済で納付した場合、自治体のシステムへの反映に2〜3週間かかります。納付直後に納税証明書を取得しようとしても、納付記録が反映されていないため発行されません。

注意すべきケース:

  • 不動産売却時の納税証明書が必要な場合
  • 住宅ローン審査で納税証明書が必要な場合
  • 補助金申請で納税証明書が必要な場合

これらのケースでは、納期限の2〜3週間前までに納付するか、即座に領収書が発行される方法(窓口・コンビニ)を選択してください。

まとめ:QRコード決済を活用した納付のポイント

固定資産税のQRコード決済は、手数料無料で24時間いつでも納付できる便利な方法です。2023年4月の地方税統一QRコード(eL-QR)導入により、全国1,700以上の自治体で利用可能になりました。

QRコード決済がおすすめのケース:

  • 自宅から手軽に納付したい
  • 金融機関・コンビニに行く時間がない
  • 期間限定ポイントを消化したい(楽天ペイ等)
  • 手数料をかけたくない

QRコード決済が不向きなケース:

  • 領収書が即座に必要
  • 納税証明書を早急に取得したい
  • ポイント還元を期待したい(2024年以降は基本的に廃止)

QRコード決済を活用することで、納税手続きの手間を大幅に削減できます。ただし領収書が発行されない点と、納付確認に2〜3週間かかる点には注意してください。お住まいの自治体の対応状況や利用可能なアプリは、公式サイトで最新情報をご確認ください。

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よくある質問

Q1固定資産税のQRコード決済はどのアプリが使える?

A1PayPay、楽天ペイ、au PAY、d払い、FamiPay、J-Coin Pay、モバイルレジ、楽天銀行アプリ等が対応しています。ただし対応アプリは自治体により異なる場合があります。お住まいの自治体の公式サイトで最新情報をご確認ください。PayPayはPayPayマネー(本人確認済み残高)が必要で、PayPayポイントやあと払いは税金の支払いに使用できません。

Q2QRコード決済に手数料はかかる?

A2スマホ決済アプリでの納付は手数料無料です。一方、地方税お支払サイトを経由してクレジットカードで支払う場合は、約0.8〜0.99%の決済手数料がかかります。例えば10万円の固定資産税をクレジットカードで支払うと、800〜990円の手数料が発生します。手数料を避けたい場合は、スマホ決済アプリを利用してください。

Q3QRコード決済で領収書はもらえる?

A3QRコード決済では領収書は発行されません。領収書が必要な場合は、金融機関窓口またはコンビニで現金または電子マネーで納付してください。QRコード決済後は、アプリの支払い履歴で納付記録を確認できます。納税証明書が必要な場合は、納付から2〜3週間経過後に市区町村の窓口で取得できます(手数料300円程度)。

Q4PayPayで固定資産税を払うには何が必要?

A4PayPayで固定資産税を支払うには、本人確認済みのPayPayマネー残高が必要です。PayPayマネーは、銀行口座またはセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMからチャージできます。PayPayポイントやPayPayあと払いは税金の支払いに使用できません。本人確認がまだの場合は、PayPayアプリで本人確認手続き(eKYC)を完了させてください。

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