固定資産税のPayPay払いを検討する前に
固定資産税のPayPay払いを検討している方の中には、「ポイントは貯まるのか」「デメリットはないのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、PayPayで固定資産税を支払う方法、5つのデメリット、他の支払い方法との比較を解説します。PayPay公式や各金融機関の情報を参照し、最もお得な支払い方法の選び方をお伝えします。
この記事のポイント
- 2022年4月1日以降、税金支払いでPayPayポイントは付与されない
- 30万円上限・領収書なし・キャンセル不可の3つが主なデメリット
- 決済手数料無料・24時間支払い可能がメリット
- 電子マネー×クレカチャージでポイント二重取りがお得な場合もある
PayPayで固定資産税を支払う方法
請求書払いの手順
PayPayで固定資産税を支払うには、「請求書払い」機能を使用します。手順は以下のとおりです。
- PayPayアプリを起動
- ホーム画面の「請求書払い」をタップ
- 納付書のバーコードをカメラでスキャン
- 支払い内容を確認し、「支払う」をタップ
- 支払い完了
窓口や金融機関に行く必要がなく、自宅から24時間いつでも支払いが可能です。
利用可能な残高種別の確認
固定資産税をPayPayで支払う際、利用できる残高種別は限られています。
| 残高種別 | 税金支払い |
|---|---|
| PayPayマネー | ✅ 可能 |
| PayPayクレジット(旧あと払い) | ✅ 可能 |
| PayPayマネーライト | ❌ 不可 |
| PayPayポイント | ❌ 不可 |
支払い前に残高種別を確認し、PayPayマネーまたはPayPayクレジットにチャージしておいてください。
対応自治体の確認方法
全国すべての自治体がPayPay対応しているわけではありません。お住まいの自治体が対応しているかどうかは、以下の方法で確認できます。
- PayPayアプリ内の「請求書払い」→「対応している請求書」で検索
- 自治体の公式サイトで納付方法を確認
- 納付書に記載のバーコードの有無を確認
PayPay払いの5つのデメリット
ポイント付与なし(2022年4月以降)
最も大きなデメリットは、2022年4月1日以降、税金の支払いでPayPayポイントが付与されなくなったことです。
以前は0.5%〜1.5%のポイント還元がありましたが、現在はポイント還元がありません。ただし、PayPayステップの支払い回数・金額のカウント対象にはなるため、他の還元率アップには貢献できます。
30万円上限と分割払いの手間
納付書1枚あたり30万円が上限です。固定資産税が高額な場合は1回で支払えないため、分割納付書を使って各期ごとに支払う必要があります。
例えば年間50万円の固定資産税を4期分割で支払う場合、各期12.5万円なので問題ありませんが、一括払いは不可能です。
領収書・納税証明書が発行されない
PayPay払いでは領収書が発行されません。支払い履歴はアプリで確認できますが、公式な証明書としては認められません。
以下の場面で納税証明書が必要な場合は、窓口で別途申請が必要です。
- 車検(自動車税の場合)
- 不動産登記
- 住宅ローン審査
- 入札参加資格審査
支払い後のキャンセル不可
PayPay払いは一度支払うとキャンセルや払い戻しができません。誤って二重払いしてしまうリスクがあるため、支払い前に金額と納付先を必ず確認してください。
過払いが発生した場合は、自治体の税務課に連絡して還付手続きが必要になります。
PayPayマネーライト・ポイント使用不可
前述のとおり、税金支払いにはPayPayマネーまたはPayPayクレジットしか使えません。クレジットカードからチャージした「PayPayマネーライト」や「PayPayポイント」は使用できないため注意してください。
PayPay払いのメリットと活用法
決済手数料無料
PayPay払いの最大のメリットは決済手数料が無料であることです。
クレジットカード払いでは1万円あたり約80円の決済手数料がかかりますが、PayPayは手数料ゼロ。30万円の固定資産税を払う場合、クレカ払いなら約2,400円の手数料がかかるところ、PayPayなら無料です。
24時間自宅から支払い可能
窓口や金融機関の営業時間を気にすることなく、24時間いつでも自宅から支払いが可能です。納付期限ギリギリでも、深夜でも対応できるのは大きなメリットです。
PayPayステップのカウント対象
ポイント付与はありませんが、PayPayステップの条件達成には貢献します。
- 支払い回数のカウント対象
- 支払い金額のカウント対象
PayPayステップで還元率を上げている方にとっては、間接的なメリットとなります。
他の支払い方法との比較
クレジットカード払い(手数料とポイント)
クレジットカード払いは決済手数料がかかりますが、ポイント還元があります。
| 支払い額 | 決済手数料 | 1%還元ポイント | 損益 |
|---|---|---|---|
| 1万円 | 約80円 | 100pt | +20円 |
| 3万円 | 約240円 | 300pt | +60円 |
| 10万円 | 約800円 | 1,000pt | +200円 |
1%以上還元のクレジットカードを使えば、手数料を差し引いてもプラスになります。ただし0.5%還元のカードでは手数料負けするため注意してください。
電子マネー×クレカでポイント二重取り
最もお得な方法の一つが、電子マネー×クレカチャージのポイント二重取りです。
- クレジットカードで電子マネー(nanaco、WAON等)にチャージ → チャージでポイント獲得
- 電子マネーで固定資産税を支払い
この方法であれば決済手数料無料かつポイント獲得が可能です。ただし対応している電子マネーとチャージ可能なクレジットカードの組み合わせが限られるため、事前に確認が必要です。
口座振替・現金払いとの比較
| 支払い方法 | 手数料 | ポイント | 領収書 | 利便性 |
|---|---|---|---|---|
| PayPay | 無料 | なし | なし | ◎ |
| クレカ | あり | あり | なし | ◎ |
| 電子マネー | 無料 | あり | なし | ○ |
| 口座振替 | 無料 | なし | なし | ◎ |
| 現金(窓口) | 無料 | なし | あり | △ |
まとめ:固定資産税の最適な支払い方法の選び方
PayPayで固定資産税を支払う最大のデメリットは、2022年4月以降ポイントが付与されないことです。手数料無料・24時間対応のメリットはありますが、お得さを重視するなら他の方法も検討してください。
おすすめの選び方:
- 利便性重視: PayPay・スマホ決済(手数料無料、24時間対応)
- お得さ重視: 電子マネー×クレカチャージ(ポイント二重取り)
- 高還元カード保有: クレジットカード払い(1%以上還元なら手数料を上回る)
- 領収書必要: 窓口での現金払い
納付期限を過ぎると延滞金が発生するため、どの支払い方法を選ぶにせよ期限内の納付を心がけてください。自治体によって対応状況が異なるため、お住まいの自治体の公式サイトで確認することをおすすめします。


