三井住友カード・ファミペイで固定資産税を支払うべき理由
固定資産税の支払いは毎年必ず発生する負担ですが、「支払い方法を工夫してポイントを貯めたい」「クレジットカードやスマホ決済で効率的に支払いたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
この記事では、三井住友カードとファミペイで固定資産税を支払う方法、ポイント還元率、手数料を、三井住友カード公式サイトやファミペイ公式ブログの情報を元に詳しく解説します。
初めてクレジットカードやスマホ決済で固定資産税を支払う方でも、手数料とポイント還元のバランスを正確に把握できるようになります。
この記事のポイント
- 三井住友カードで固定資産税を支払う場合、地方税お支払サイト経由でクレジットカード納付が可能
- クレジットカード納付にはシステム利用料がかかるため、ポイント還元率と手数料を比較する必要がある
- ファミペイ翌月払いを使えば0.5%+10円/件のポイント還元が得られる
- 2025年時点でスマホ決済(ファミペイ・au PAY等)は手数料無料のため、クレジットカード納付より有利な場合が多い
- 三井住友カードは基本的にファミペイチャージに使えない(JCBブランド限定のため)
(1) ポイント還元で実質的な税負担を軽減できる
固定資産税をクレジットカードやスマホ決済で支払うと、納付額に応じてポイントが貯まります。たとえば、ポイント還元率1.0%のカードで10万円の固定資産税を納付すると、1,000ポイント(1,000円相当)が獲得できます。
ただし、クレジットカード納付にはシステム利用料(手数料)がかかるため、ポイント還元率と手数料のバランスを事前に計算することが重要です。
(2) 24時間いつでも支払い可能で納付忘れを防げる
従来の納付方法では、金融機関やコンビニの営業時間内に納付書を持参する必要がありました。しかし、クレジットカード納付やスマホ決済なら24時間いつでもオンラインで手続きが完結します(システムメンテナンス時間を除く)。
納付期限が迫っていても、自宅や外出先から即座に納付できるため、「うっかり納付忘れ」による延滞金リスクを大幅に軽減できます。
(3) 2023年4月からクレジットカード納付・eL-QR対応で選択肢が拡大
2023年4月から地方税お支払サイトでクレジットカード納付が可能になり、さらにeL-QR(地方税統一QRコード)が導入されたことで、全国統一の支払い方法が可能になりました。
これにより、ファミペイ・au PAY・PayPay等のスマホ決済でも固定資産税を支払えるようになり、選択肢が大幅に拡大しました。
三井住友カードで固定資産税を支払う方法とポイント還元
(1) 地方税お支払サイトでのクレジットカード納付手順
三井住友カードで固定資産税を支払う手順は以下の通りです。
- 納付書に記載されたeL-QRをスマートフォンで読み取る、または「地方税お支払サイト」にアクセス
- 納付書番号(13桁)と確認番号(6桁)を入力
- 納付金額を確認し、「次へ」をクリック
- クレジットカード情報(カード番号、有効期限、セキュリティコード)を入力
- システム利用料を含む最終支払額を確認
- 「納付」ボタンをクリックして完了
納付が完了すると、登録したメールアドレスに納付完了通知が届きます。ただし、クレジットカード納付では領収書が発行されないため、必要な場合は自治体の税務課で別途手続きが必要です。
(2) 三井住友カードのポイント還元率(基本0.5%~1.0%)
三井住友カードの基本的なポイント還元率は0.5%です。ただし、カードのグレードや特約店での利用により、還元率が1.0%まで上がる場合があります。
ポイント還元率の例:
| カード種類 | 基本還元率 | 税金納付時の還元率 |
|---|---|---|
| 三井住友カード(一般) | 0.5% | 0.5% |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 0.5% | 0.5% |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 1.0%~ | 1.0%~ |
税金納付時のポイント還元率は基本還元率と同じですが、一部のカードは税金納付時にポイント還元率が下がる場合があるため、公式サイトで事前確認をおすすめします。
(3) 税金納付キャンペーン(抽選で5,000円キャッシュバック)
三井住友カードは、税金納付キャンペーンを定期的に実施しています。たとえば、2024年の「自動車税・固定資産税の納付は三井住友カードで」キャンペーンでは、抽選で2社に1社が5,000円キャッシュバックされました。
このようなキャンペーンを活用すれば、通常のポイント還元に加えて追加の特典を得られます。最新のキャンペーン情報は三井住友カード公式サイトでご確認ください。
ファミペイで固定資産税を支払う方法とポイント還元
(1) ファミペイ請求書払いの手順(eL-QR対応)
ファミペイで固定資産税を支払う手順は以下の通りです。
- ファミペイアプリを起動
- 「請求書支払い」をタップ
- 納付書のeL-QR(地方税統一QRコード)をスキャン、または納付書番号を入力
- 納付金額を確認
- 支払い方法を選択(ファミペイ残高 or ファミペイ翌月払い)
- 「支払う」をタップして完了
ファミペイはeL-QRに対応しているため、全国の自治体の固定資産税を支払えます。
(2) ファミペイ翌月払いのポイント還元(0.5%+10円/件)
ファミペイ翌月払いを使えば、以下のポイント還元が得られます。
| ポイント種類 | 還元率・金額 |
|---|---|
| 翌月払い利用ポイント | 0.5% |
| FamiPayボーナス | 10円/件 |
| 合計 | 0.5%+10円/件 |
(出典: ファミペイ公式ブログ)
たとえば、10万円の固定資産税をファミペイ翌月払いで支払った場合:
- 翌月払い利用ポイント:10万円 × 0.5% = 500ポイント
- FamiPayボーナス:10円
- 合計:510ポイント
クレジットカード納付よりもポイント還元率が高く、手数料も無料のため、お得度が高いと言えます。
(3) ファミペイボーナスの獲得条件
FamiPayボーナス(10円/件)を獲得するには、ファミペイ請求書払いで税金・公共料金を支払う必要があります。
獲得条件:
- ファミペイアプリで請求書支払いを行う
- 税金・公共料金の支払いであること
- 1件の支払いにつき10円分のボーナスが付与される
このボーナスは、税金・公共料金の支払いに限定されるため、固定資産税の支払いで確実に獲得できます。
手数料とお得度比較(税額別シミュレーション)
(1) クレジットカード納付のシステム利用料(税額別)
クレジットカード納付では、以下のシステム利用料が発生します(自治体により異なる場合があります)。
| 納付金額 | システム利用料 |
|---|---|
| 1円〜10,000円 | 40円 |
| 10,001円〜20,000円 | 122円(40円+82円) |
| 20,001円〜30,000円 | 204円(40円+82円×2) |
| 30,001円〜100,000円 | 532円(40円+82円×7) |
このシステム利用料は税金そのものではなく、カード決済代行会社に支払う手数料です。
(2) 税額別のポイント還元と手数料の損益分岐点(10万円・30万円・50万円)
以下の表は、税額別にクレジットカード納付(還元率0.5%)とファミペイ翌月払いのポイント還元と手数料を比較したものです。
クレジットカード納付(還元率0.5%):
| 納付金額 | システム利用料 | ポイント還元(0.5%) | 実質利益 |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 532円 | 500ポイント | -32円 |
| 30万円 | 1,316円 | 1,500ポイント | +184円 |
| 50万円 | 2,100円 | 2,500ポイント | +400円 |
ファミペイ翌月払い(0.5%+10円/件):
| 納付金額 | 手数料 | ポイント還元(0.5%+10円) | 実質利益 |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 無料 | 510ポイント | +510円 |
| 30万円 | 無料 | 1,510ポイント | +1,510円 |
| 50万円 | 無料 | 2,510ポイント | +2,510円 |
結論: 還元率0.5%のクレジットカードでは、10万円以下の納付だと手数料がポイント還元を上回ります。一方、ファミペイ翌月払いは手数料無料のため、どの金額でもお得です。
(3) スマホ決済は手数料無料のメリット
2025年時点で、ファミペイ・au PAY・PayPay等のスマホ決済は基本的に手数料無料です。これに対し、クレジットカード納付は必ずシステム利用料がかかります。
そのため、スマホ決済を利用できる環境であれば、クレジットカード納付よりスマホ決済の方が有利な場合が多いと言えます。
三井住友カードとファミペイの使い分けのポイント
(1) 三井住友カードは基本的にファミペイチャージに使えない(JCBブランド限定)
三井住友カードはVISA・Mastercardブランドのため、ファミペイへのチャージには基本的に使えません。ファミペイチャージはJCBブランド限定です。
一部のSMBC JCBカードのみファミペイチャージに対応していますが、2025年8月6日からファミマTカード以外のJCBカードの上限が月2万円に減額されました。
そのため、三井住友カードでファミペイを活用してポイントを二重取りすることは困難です。
(2) クレジットカード納付とスマホ決済の選択基準
以下の基準で選択することをおすすめします。
| 支払い方法 | おすすめケース |
|---|---|
| クレジットカード納付 | 還元率1.0%以上のカードを持っている、またはキャンペーン期間中 |
| ファミペイ翌月払い | 手数料無料で0.5%+10円/件のポイント還元を得たい |
| au PAY | クレジットカードチャージでポイント二重取りしたい |
クレジットカードの還元率が0.5%の場合、ファミペイ翌月払いの方がお得になるケースが多いです。
(3) 2025年のファミペイチャージ上限変更(月2万円)への対応
2025年8月6日から、ファミマTカード以外のJCBカードによるファミペイチャージの上限が月2万円に減額されました。
これにより、高額な固定資産税をファミペイで支払う場合、クレジットカードチャージによるポイント二重取りが困難になっています。
ただし、ファミペイ翌月払いを使えば、チャージ不要で0.5%+10円/件のポイント還元が得られるため、この変更の影響は限定的です。
まとめ:固定資産税支払いで最大限ポイントを獲得する方法
三井住友カードで固定資産税を支払う場合、地方税お支払サイト経由でクレジットカード納付が可能です。基本還元率は0.5%ですが、システム利用料がかかるため、10万円以下の納付だと手数料がポイント還元を上回る場合があります。
一方、ファミペイ翌月払いを使えば0.5%+10円/件のポイント還元が得られ、手数料も無料です。2025年時点では、スマホ決済(ファミペイ・au PAY等)の方がクレジットカード納付より有利な場合が多いと言えます。
三井住友カードは基本的にファミペイチャージに使えないため、ポイント二重取りは困難です。ただし、税金納付キャンペーン(抽選で5,000円キャッシュバック等)を活用すれば、通常のポイント還元に加えて追加の特典を得られます。
最新のポイント還元率・手数料・キャンペーン情報は、三井住友カード公式サイトやファミペイ公式サイトでご確認いただき、自分に合った支払い方法を選びましょう。
