固定資産税の支払い方法:6つの選択肢
固定資産税は、不動産を所有している方が毎年納める地方税です。支払い方法は複数あり、選び方次第でポイント還元を受けられる場合があります。
この記事では、固定資産税のお得な支払い方法、クレジットカード払いのポイント還元と手数料の比較、スマホ決済の活用法、注意点を詳しく解説します。固定資産税の納税通知書が届いた方、お得に支払いたい方の参考になる情報をまとめました。
この記事のポイント
- 固定資産税は現金・口座振替・ペイジー・クレジットカード・電子マネー・スマホ決済の6種類で支払い可能
- スマホ決済(PayPay・au PAY・楽天ペイ等)は決済手数料不要でおすすめ
- クレジットカードは手数料(東京23区で1万円ごとに73円税別)がかかるため還元率1%以上のカードを選ぶ
- 楽天ペイは楽天カードチャージで0.5%還元、au PAYゴールドカードはチャージで1%還元が可能
- 30万円超の場合はコンビニ・スマホ決済不可、窓口または口座振替を利用
固定資産税の支払い方法は以下の6種類です。
現金払い(窓口・コンビニ)
窓口払い: 自治体の窓口や金融機関で現金で支払います。領収書が発行されるため、確実に納付記録を残したい方に適しています。
コンビニ払い: 納付書のバーコードをレジで読み取り、現金で支払います。24時間いつでも納付でき、近くのコンビニで手軽に支払える点がメリットです。
注意点: 納付書1枚あたり30万円を超える場合は、コンビニでは支払えません。
口座振替:払い忘れ防止
納期限に指定口座から自動で引き落とされる支払い方法です。一度手続きをすれば、毎年自動的に支払われるため、払い忘れを防止できます。
口座振替を希望する場合は、自治体への事前申し込みが必要です。
ペイジー:インターネットバンキング
ペイジー(Pay-easy)は、インターネットバンキングやATMで支払える電子決済サービスです。金融機関の窓口に行かずに、自宅やスマートフォンから納付できます。
ペイジー対応の納付書には、収納機関番号・納付番号等の情報が記載されています。
クレジットカード払い
クレジットカードで支払うと、カードのポイントが貯まります。ただし、決済手数料がかかるため、還元率と手数料を比較して判断する必要があります。
詳細は後述の「クレジットカード払い:ポイント還元と手数料の比較」で解説します。
電子マネー(nanaco・WAON)
セブン‐イレブンで電子マネーnanacoを使って支払う、またはイオンで電子マネーWAONを使って支払うことができます。
クレジットカードから電子マネーにチャージする際にポイントが貯まるカードを利用すれば、ポイント二重取りが可能です。詳細は後述の「電子マネーでポイント二重取りする方法」で解説します。
スマホ決済(PayPay・au PAY・楽天ペイ等)
2023年4月から導入されたeL-QR(地方税統一QRコード)により、全国統一システムでスマホ決済が可能になりました。2025年時点で、PayPay・au PAY・楽天ペイ等、20種類以上のスマホ決済アプリが地方税支払いに対応しています。
スマホ決済は決済手数料が不要で、ポイント還元も受けられる場合があるため、お得な支払い方法の一つです。詳細は次のセクションで解説します。
スマホ決済で支払う:手数料不要でお得
eL-QR(地方税統一QRコード)の導入
2023年4月から、eL-QR(地方税統一QRコード)が導入されました。これにより、納付書のQRコードをスマホアプリで読み取るだけで、全国統一システムで地方税を納付できるようになりました。
PayPay・au PAY・楽天ペイ等20種類以上対応
2025年時点で、以下のスマホ決済アプリが地方税支払いに対応しています。
対応スマホ決済アプリ(例)
- PayPay
- au PAY
- 楽天ペイ
- d払い
- LINE Pay
- メルペイ
- ファミペイ
スマホ決済は決済手数料が不要のため、クレジットカード払いよりお得に支払える可能性があります。
楽天ペイ:楽天カードチャージで0.5%還元
楽天カードから楽天キャッシュにチャージして楽天ペイで支払うと、チャージ時に0.5%のポイント還元を受けられます。
楽天ペイで支払う手順
- 楽天カードから楽天キャッシュにチャージ(0.5%ポイント還元)
- 楽天ペイで納付書のQRコードを読み取り
- 楽天キャッシュで支払い
注意点: 2024年6月4日から、楽天カードから楽天ペイへの直接チャージ時のポイント付与がゼロになりました。楽天キャッシュ経由のチャージのみ0.5%還元が適用されます。最新情報は楽天ペイ公式サイトで確認してください。
au PAYゴールドカード:チャージで1%還元(月10万円まで)
au PAYゴールドカードからau PAYにチャージすると、月10万円まで1%のポイント還元を受けられます。
au PAYで支払う手順
- au PAYゴールドカードからau PAYにチャージ(月10万円まで1%還元)
- au PAYで納付書のQRコードを読み取り
- au PAY残高で支払い
注意点: au PAYゴールドカードの年会費は11,000円です。年間100万円以上チャージする場合は、年会費を上回るポイント還元を受けられますが、利用額が少ない場合は年会費との比較が必要です。
クレジットカード払い:ポイント還元と手数料の比較
手数料:1万円ごとに73-75円(東京23区)
クレジットカードで固定資産税を支払う場合、決済手数料がかかります。手数料は自治体により異なりますが、東京23区では1万円ごとに73円(税別、税込80.3円)です。
手数料の例(東京23区)
| 納付額 | 手数料(税込) |
|---|---|
| 10,000円 | 80.3円 |
| 50,000円 | 401.5円 |
| 100,000円 | 803円 |
| 200,000円 | 1,606円 |
還元率1%以上のカードで損益分岐点
クレジットカード払いでお得になるかどうかは、ポイント還元率と手数料の比較で決まります。
還元率1%のカードで10万円納付した場合
- ポイント還元: 10万円 × 1% = 1,000円分
- 手数料: 803円
- 実質的な得: 1,000円 - 803円 = 197円
還元率1%以上のカードであれば、手数料を上回るポイント還元を受けられます。還元率が1%未満の場合は、手数料の方が高くなる可能性があるため、注意してください。
税金納付がポイント対象外のカードに注意
一部のクレジットカードは、税金納付がポイント付与対象外となっています。例えば、楽天カードは2021年6月から税金納付時の還元率が0.2%に引き下げられました。
カードで支払う前に、税金納付がポイント対象かどうか、カード会社の公式サイトで確認してください。
地方税お支払サイトでの納付方法
クレジットカードで納付する場合は、「地方税お支払サイト」を利用します。
納付手順
- 地方税お支払サイトにアクセス
- 納付書のeL-QRコードを読み取り、または納付番号を入力
- クレジットカード情報を入力
- 支払い完了
電子マネーでポイント二重取りする方法
nanaco+クレジットカードチャージ
セブン‐イレブンで電子マネーnanacoを使って固定資産税を支払う場合、クレジットカードからnanacoにチャージする際にポイントが貯まるカードを利用すれば、ポイント二重取りが可能です。
ポイント二重取りの仕組み
- クレジットカードからnanacoにチャージ → チャージ時にクレジットカードのポイントが貯まる
- セブン‐イレブンでnanacoで支払い → 支払い自体ではポイントは貯まらないが、チャージ時のポイントが得られる
注意点: nanacoチャージでポイントが貯まるクレジットカードは限られています。セブンカード・プラス等が対象です。利用前にカード会社の公式サイトで確認してください。
WAON+クレジットカードチャージ
イオンで電子マネーWAONを使って固定資産税を支払う場合も、nanaco同様にクレジットカードからWAONにチャージする際にポイントが貯まるカードを利用すれば、ポイント二重取りが可能です。
イオンカードセレクト等がWAONチャージでポイントが貯まる対象カードです。
ポイント二重取りの具体的手順
nanacoの場合
- セブンカード・プラスからnanacoにチャージ(0.5%ポイント還元)
- セブン‐イレブンで納付書を提示し、nanacoで支払い
- チャージ時のポイントを獲得
WAONの場合
- イオンカードセレクトからWAONにチャージ(ポイント還元あり)
- イオンで納付書を提示し、WAONで支払い
- チャージ時のポイントを獲得
固定資産税支払いの注意点とよくある失敗
領収書が発行されない支払い方法(スマホ決済・クレジットカード)
スマホ決済・クレジットカード払いは、領収書が発行されません。支払い履歴で代用することになります。
領収書が必要な場合は、窓口での現金払いまたは口座振替を選択してください。
30万円超の場合の対応(コンビニ・スマホ決済不可)
納付書1枚あたり30万円を超える場合は、コンビニ・スマホ決済では支払えません。
以下の方法を利用してください。
- 窓口での現金払い
- 口座振替
- ペイジー
- クレジットカード払い(地方税お支払サイト)
延滞金の発生条件と免除(1,000円未満)
納付期限を過ぎると、延滞金が発生します。延滞金は、納付期限を過ぎた日数に応じて計算されます。
ただし、延滞金が1,000円未満の場合は免除されます。納期限を過ぎた場合でも、早めに納付すれば延滞金を抑えられる可能性があります。
一括払いと分割払いで金額は変わらない
固定資産税は、年4回の分割払いが一般的です。一括払いを選択しても割引はなく、分割払いで延滞しなければ追加料金もありません。
金額は一括払いと分割払いで変わらないため、自分の資金計画に合わせて選択してください。
まとめ:自分に最適な支払い方法の選び方
固定資産税の支払い方法は、現金・口座振替・ペイジー・クレジットカード・電子マネー・スマホ決済の6種類です。
お得な支払い方法の優先順位
- スマホ決済(楽天ペイ・au PAY): 手数料不要で0.5~1.0%還元(最もおすすめ)
- 電子マネー(nanaco・WAON)+クレジットカードチャージ: ポイント二重取りが可能
- クレジットカード払い: 還元率1%以上のカードなら手数料を上回るポイント還元
- 口座振替: ポイント還元はないが払い忘れ防止に有効
- 現金払い: ポイント還元なし、領収書が必要な場合のみ
自分に最適な方法の選び方
- ポイント還元を最大化したい: スマホ決済(楽天ペイ・au PAY)または電子マネー+クレジットカードチャージ
- 払い忘れを防ぎたい: 口座振替
- 領収書が必要: 窓口での現金払い
- 30万円超を納付: 窓口・口座振替・ペイジー・クレジットカード払い(地方税お支払サイト)
支払い方法を選ぶ際は、ポイント還元率と手数料を比較し、自分のライフスタイルに合った方法を選びましょう。税金納付の条件やポイント還元率は変更される可能性があるため、支払い前に最新情報を確認してください。


