固定資産税はどこに払う?納付先・支払方法・手続きの流れを徹底解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/18

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固定資産税の納付で困っていませんか?

不動産を所有すると毎年納付する固定資産税ですが、「どこに払うのか」「納付書はいつ届くのか」「支払い方法は何が選べるのか」と疑問を持つ方は少なくありません。

この記事では、固定資産税の納付先、支払い方法、決定プロセス、納付書の配送先、転居時の手続きを、総務省や自治体公式サイトの情報を元に解説します。

初めて固定資産税を納付する方でも、納付手続きを正確に理解できるようになります。

この記事のポイント

  • 固定資産税は物件所在地の市町村に納税(東京23区は東京都)
  • 納税通知書は毎年4〜5月に登録住所に届く(東京23区は6月1日発送)
  • 支払い方法は現金、口座振替、クレジットカード、スマホ決済アプリなど多様
  • eL-QR(地方税統一QRコード)を使えば、スマホアプリで自宅から支払い可能
  • 転居時は届出をしないと納税通知書が届かない可能性があるため、住所変更の届出が必要

固定資産税の納付先の基本

(1) 固定資産税とは

固定資産税は、土地・家屋・償却資産の所有者に課される市町村税(東京23区は都税)です。

総務省の公式サイトによると、固定資産税は地方税法で規定されており、毎年1月1日時点の所有者が納税義務を負います。

不動産を所有している限り、毎年納付が必要な税金です。

(2) 納税先は市町村(東京23区は都税)

固定資産税の納税先は、物件所在地の市町村です。

納税先の原則

地域 納税先
市町村(一般) 物件所在地の市町村
東京23区 東京都

東京23区のみ特例で、固定資産税は東京都に納税します。それ以外の地域では、物件所在地の市町村に納税します。

納税先は納税通知書に明記されており、不明な場合は市町村税務課へ問い合わせることができます。

(3) 納税義務者と納税通知書

固定資産税の納税義務者は、毎年1月1日時点の所有者です。

納税義務者の決定

  • 1月1日時点の所有者:登記簿上の所有者が納税義務を負う
  • 売買した場合:1月2日以降に売買しても、その年の固定資産税は1月1日時点の所有者が納税
  • 相続の場合:1月1日時点の所有者が死亡している場合、相続人が納税義務を承継

納税通知書は、1月1日時点の所有者の登録住所に送付されます。

固定資産税の支払い方法

(1) 現金納付・口座振替

固定資産税の支払い方法は、自治体により多様な選択肢が用意されています。

主な支払い方法

  • 現金納付:市町村税務課の窓口、金融機関、コンビニエンスストアで納付
  • 口座振替:指定口座から自動引き落とし(事前申込が必要)

現金納付は手軽ですが、納付書を持参する必要があります。口座振替は自動引き落としで納付忘れを防げますが、事前に申込が必要です。

(2) クレジットカード・ペイジー

近年では、キャッシュレス決済も広く利用できます。

キャッシュレス決済の種類

  • クレジットカード:インターネット経由で納付、ポイント還元がある場合も
  • ペイジー(Pay-easy):インターネットバンキングやATMから納付

クレジットカード納付は便利ですが、決済手数料がかかる場合があります。ペイジーは金融機関のATMやインターネットバンキングで手続きできます。

(3) eL-QR(地方税統一QRコード)とスマホ決済

2023年4月から、eL-QR(地方税統一QRコード)が導入され、スマホ決済が便利になりました。

eL-QRとは、納付書に印刷されたQRコードをスマホアプリで読み取り、各種キャッシュレス決済で納税できる仕組みです。

eL-QR対応のスマホ決済アプリ(例)

  • PayPay
  • LINE Pay
  • 楽天ペイ
  • au PAY
  • d払い

eL-QRを使えば、自宅から簡単に納付でき、納付書を持参する手間が省けます。

(4) 各支払い方法の注意点

支払い方法により、上限額や手数料が異なる場合があります。

注意点

支払い方法 注意点
コンビニ払い 1枚あたり30万円までの上限がある
クレジットカード 決済手数料がかかる場合がある
スマホ決済 アプリのチャージ上限額に注意

支払い方法の詳細や手数料は、自治体公式サイトで確認してください。

固定資産税の決定プロセスと納付期限

(1) 固定資産税評価額の決定方法

固定資産税の税額は、固定資産税評価額を基に計算されます。

固定資産税評価額とは、固定資産税の計算基礎となる評価額で、3年に1度評価替えが行われます。

評価方法

  • 土地:地価公示価格の7割を目安に評価
  • 家屋:再建築価格方式で評価(同じ建物を新築した場合の価格を基準)
  • 評価替え:3年に1度、直近は2024年

評価額は市町村が決定し、納税通知書に記載されます。

(2) 税額の計算式(標準税率1.4%)

固定資産税額は、以下の計算式で求められます。

固定資産税額の計算式

固定資産税額 = 固定資産税評価額 × 1.4%(標準税率)

標準税率は1.4%ですが、自治体により異なる場合があります。自治体公式サイトで税率を確認してください。

小規模住宅用地の特例

200㎡以下の住宅用地は、固定資産税評価額を1/6にする特例があります。これにより、住宅用地の固定資産税が大幅に軽減されます。

小規模住宅用地の特例とは、住宅用地の固定資産税を軽減する措置で、200㎡以下の部分は評価額を1/6に、200㎡超の部分は1/3に減額されます。

(3) 納付期限(年4回が一般的)

固定資産税の納付期限は、年4回に分けて納付するのが一般的です。

納付期限の例(自治体により異なる)

  • 第1期:4月〜5月
  • 第2期:7月
  • 第3期:12月
  • 第4期:翌年2月

納付期限は自治体により異なるため、納税通知書で確認してください。

一括納付も可能で、一括納付により割引がある自治体もあります。

(4) 2024年評価替えの影響

2024年は3年に1度の評価替えの年です。

建築資材の高騰により、家屋評価額が上昇する見込みです(木造1.11倍、非木造1.07倍)。また、全国的に地価が上昇傾向にあり、商業地を中心に評価額が上昇する可能性があります。

評価替えにより税額が変動する可能性があるため、納税通知書で確認してください。

納付書の配送先と転居時の手続き

(1) 納税通知書が届く時期と場所

納税通知書は、毎年4〜5月に1月1日時点の所有者の登録住所に届きます。

納税通知書の発送時期

地域 発送時期
一般的な市町村 4月〜5月
東京23区 6月1日

発送から手元に届くまで1週間〜10日程度かかります。5月下旬になっても届かない場合は、市町村税務課へ問い合わせてください。

(2) 転居時の住所変更届

転居しても、自動的に納税通知書の送付先は変更されません。

転居時の手続き

  • 市町村税務課に住所変更の届出を提出
  • 登記簿上の住所変更(所有権登記名義人住所変更登記)も推奨

届出をしないと、旧住所に納税通知書が送付され、納付期限を過ぎる可能性があります。転居時は必ず届出を行ってください。

(3) 納税通知書が届かない場合の対処

納税通知書が届かない場合は、以下の原因が考えられます。

届かない原因

  • 転居により送付先が変更されていない
  • 郵便事故で紛失
  • 発送時期が遅れている

市町村税務課に問い合わせて、納税通知書の再発行を依頼してください。納税義務は消滅しないため、届かなくても納付が必要です。

まとめ:固定資産税の納付手順

固定資産税は、物件所在地の市町村に納税します(東京23区は東京都)。納税通知書は毎年4〜5月に登録住所に届き、年4回に分けて納付するのが一般的です。

支払い方法は、現金納付、口座振替、クレジットカード、ペイジー、スマホ決済アプリなど多様な選択肢があります。2023年4月導入のeL-QRを使えば、スマホアプリで自宅から簡単に納付できます。

転居時には住所変更の届出を行い、納税通知書が確実に届くようにしてください。納税通知書が届かない場合は、市町村税務課に問い合わせて再発行を依頼してください。

不明な点は、市町村税務課や税理士への相談を推奨します。

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よくある質問

Q1固定資産税はどこに払うのですか?

A1物件所在地の市町村に納税します(東京23区は東京都に納税)。納税先は納税通知書に記載されており、市町村税務課へ問い合わせることもできます。固定資産税は地方税法で規定された市町村税で、毎年1月1日時点の所有者が納税義務を負います。

Q2固定資産税の納税通知書はいつどこに届きますか?

A2毎年4〜5月に、1月1日時点の所有者の登録住所に届きます(東京23区は6月1日発送)。発送から手元に届くまで1週間〜10日程度かかります。転居時は届出をしないと届かない可能性があるため、市町村税務課に住所変更の届出が必要です。自動的に送付先は変更されません。

Q3固定資産税はどのように決まりますか?

A3固定資産税評価額 × 1.4%(標準税率)で計算されます。土地は地価公示価格の7割を目安に評価、家屋は再建築価格方式で評価され、3年に1度評価替えが行われます(直近は2024年)。200㎡以下の住宅用地は評価額を1/6にする小規模住宅用地の特例が適用されます。税額は納税通知書に記載されています。

Q4固定資産税の支払い方法は何が選べますか?

A4現金納付、口座振替、クレジットカード、ペイジー、スマホ決済アプリ(eL-QR対応)などが選べます。2023年4月導入のeL-QR(地方税統一QRコード)を使えば、PayPay、LINE Pay、楽天ペイなどのアプリで自宅から納付可能です。コンビニ払いは1枚30万円までの上限があり、クレジットカード納付は決済手数料がかかる場合があります。

Q5納税通知書が届かない場合はどうすればよいですか?

A5市町村税務課に問い合わせて再発行を依頼してください。転居により届かない場合は住所変更の届出が必要です。郵便事故や発送遅延の可能性もあります。納税義務は消滅しないため、届かなくても納付が必要です。5月下旬になっても届かない場合は、すぐに税務課へ連絡することを推奨します。

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Room Match編集部

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