固定資産税をd払いで支払うメリットとは
24時間自宅から納付可能
固定資産税の納付方法として、「d払い」を利用できることをご存知でしょうか。
従来の窓口納付やコンビニ納付は営業時間の制約がありますが、d払いなら24時間いつでも自宅から納付できます。わざわざ銀行やコンビニに出向く必要がなく、スマートフォンで完結するため、時間のない方にとって大きなメリットです。
決済上限50万円で手数料無料
d払いの「請求書払い」機能を使えば、1回あたり最大50万円まで固定資産税を支払えます(2025年4月に30万円から引き上げ)。また、納付手数料は無料です。
クレジットカード払いでは決済手数料(税額の0.8-1.0%程度)がかかる場合がありますが、d払いは手数料がかからない点が魅力です。
(出典: NTTドコモ「d払い請求書払い」)
eL-QR対応で全国1,700以上の自治体で利用可能
2023年4月より、**eL-QR(地方税統一QRコード)**に対応し、全国1,700以上の自治体で固定資産税をd払いで支払えるようになりました。
eL-QRは、地方税共同機構が発行する統一規格のQRコードで、納付書に印刷されていれば、d払いだけでなくPayPay・au PAY・楽天ペイ等の各種スマホ決済アプリで納付できます。
(出典: NTTドコモ「d払い請求書払いで全国の地方税が支払えるようになりました」)
この記事のポイント
- d払いで固定資産税を支払う場合、支払い方法は「d払い残高」のみ(dポイント・クレジットカード払い不可)
- 通常時はdポイント還元がないが、決済上限50万円で手数料無料、24時間自宅から納付可能という利便性がメリット
- 2023年4月よりeL-QR対応で全国1,700以上の自治体で利用可能
- 納税証明書の発行には2-3週間かかるため、車検等で急ぎの場合は窓口納付を推奨
d払いで固定資産税を支払う手順
d払い残高への事前チャージ(銀行口座・セブン銀行ATM等)
d払いで固定資産税を支払うには、d払い残高への事前チャージが必須です。dポイント・クレジットカードでの支払いは不可のため、注意が必要です。
チャージ方法:
- 銀行口座からチャージ: d払いアプリで銀行口座を登録し、即座にチャージ
- セブン銀行ATMでチャージ: 現金でATMからチャージ
- コンビニでチャージ: ローソン等でレジチャージ(店舗により異なる)
d払いアプリで納付書のQRコード・バーコードを読み取り
手順:
- d払いアプリを起動し、「請求書払い」を選択
- 納付書のeL-QR(またはバーコード)をスキャン
- 支払い内容を確認し、「支払う」をタップ
- d払い残高から即座に引き落とし
支払いは数秒で完了し、履歴はアプリで確認できます。
支払い完了後の確認
支払い完了後、d払いアプリの「取引履歴」で納付内容を確認できます。ただし、領収書・納税証明書は発行されません。納税証明書が必要な場合は、支払い後2-3週間経過後に自治体窓口で取得する必要があります。
ポイント還元と手数料
通常時のポイント還元(基本的になし)
d払いで固定資産税を支払う場合、通常時はdポイント還元がありません。他のスマホ決済(PayPay・楽天ペイ等)も同様に、公共料金・税金の請求書払いではポイント還元がないことが一般的です。
キャンペーン時のポイント還元(抽選・山分け)
NTTドコモは、不定期で「d払い請求書払いキャンペーン」を開催しています。
2025年4月〜6月開催キャンペーン例:
- 抽選で最大10,000ポイント進呈
- 山分けで上限200ポイント
キャンペーン時のみ、抽選または山分けでポイント付与される場合がありますが、確実に還元されるわけではありません。
(出典: NTTドコモ「d払い請求書払いキャンペーン(2025年4月〜6月)」)
手数料(d払い請求書払いは無料)
d払い請求書払いは、納付手数料が無料です。ただし、通信料は自己負担となります。
| 支払い方法 | 手数料 | 備考 |
|---|---|---|
| d払い請求書払い | 無料 | 通信料は自己負担 |
| クレジットカード | 税額の0.8-1.0% | 自治体により異なる |
| 窓口納付 | 無料 | - |
| コンビニ納付 | 無料 | - |
クレジットカード払いは手数料がかかる場合があるため、手数料を避けたい場合はd払いが有利です。
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d払い対応自治体の確認方法
納付書のeL-QR・バーコードの有無を確認
d払いで固定資産税を支払えるかどうかは、納付書にeL-QR(地方税統一QRコード)またはバーコードが印刷されているかを確認します。
eL-QRは、納付書の右上または下部に印刷されていることが多く、「eL」のマークが目印です。
地方税お支払サイトでの確認
地方税お支払サイトでは、eL-QR対応自治体一覧が確認できます。全国の主要自治体はほぼ対応していますが、一部未対応の自治体もあるため、事前確認を推奨します。
各自治体の公式サイトでの確認
各自治体の公式サイトでも、スマホ決済による納付方法が案内されています。
例: 東京都主税局「スマートフォン決済アプリによる納付について」では、d払い・PayPay・au PAY・楽天ペイ等が利用可能と明記されています。
他のキャッシュレス決済との比較
PayPay・楽天ペイ・au PAY等との比較
固定資産税のスマホ決済には、d払い以外にも複数の選択肢があります。
| サービス | ポイント還元 | 決済上限 | 手数料 |
|---|---|---|---|
| d払い | 通常なし(キャンペーン時のみ) | 50万円 | 無料 |
| PayPay | 通常なし(キャンペーン時のみ) | 50万円 | 無料 |
| au PAY | 通常なし | 30万円 | 無料 |
| 楽天ペイ | 通常なし | 30万円 | 無料 |
いずれも通常時のポイント還元はなく、手数料は無料です。決済上限はd払い・PayPayが50万円と高めです。
クレジットカード払い(手数料注意)
固定資産税をクレジットカードで支払う場合、**決済手数料(税額の0.8-1.0%程度)**がかかることが一般的です。
例: 固定資産税10万円を1.0%手数料でクレジット払いすると、1,000円の手数料が発生します。クレジットカードのポイント還元率が1.0%以上でなければ、手数料の方が高くなります。
nanaco/WAONチャージ経由(ポイント二重取り)
ポイント重視なら、nanaco/WAONへのチャージ経由が有利です。
方法:
- 高還元率クレジットカードでnanaco/WAONにチャージ(チャージでポイント獲得)
- nanaco/WAONで固定資産税を支払う(手数料無料)
これにより、クレジットカードのポイント還元(0.5-1.0%)を実質的に受けられます。
どの支払い方法がお得か(還元率比較)
ポイント還元を重視する場合:
- nanaco/WAONチャージ経由(クレジットカード還元0.5-1.0%)
- 高還元クレジットカード直接払い(手数料を上回る還元率が必要)
利便性を重視する場合:
- d払い・PayPay等のスマホ決済(24時間自宅から納付、手数料無料)
d払いは通常時のポイント還元がないため、ポイント重視ならnanaco/WAONチャージ経由が有利です。ただし、利便性(24時間自宅納付)を重視するならd払いが最適といえます。
まとめ:d払いで固定資産税を支払う際の注意点
領収書・納税証明書は発行されない(別途窓口で取得必要)
d払いで固定資産税を支払う場合、領収書・納税証明書は発行されません。納税証明書が必要な場合(車検・住宅ローン審査等)は、支払い後2-3週間経過後に自治体窓口で取得する必要があります。
急ぎで納税証明書が必要な場合は、窓口納付を推奨します。
d払い残高が不足していると支払い不可
d払い請求書払いは、d払い残高からのみ支払い可能です(dポイント・クレジットカード払い不可)。残高不足の場合は支払いできないため、事前チャージを忘れずに行いましょう。
コンビニ店頭でのd払い利用は不可
コンビニ店頭でd払いを使って固定資産税を支払うことはできません。d払い請求書払いは、自宅でアプリ操作を行う方法のみです。
コンビニで納付する場合は、現金またはnanaco/WAONを使用します。
固定資産税の支払い方法は、ポイント還元・利便性・手数料を総合的に比較し、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。
執筆時点: 2025年。d払いのキャンペーン内容・還元率・対応自治体は変更される可能性があるため、最新情報はNTTドコモ公式サイトや地方税お支払サイトでご確認ください。
