頭金なしでマンション購入は可能?フルローンのメリット・デメリットと審査通過のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/9

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頭金なしでマンションは買える?現実的な可否を検証

「貯金が少ないけど、今すぐマンションを買いたい」「頭金なしでも住宅ローンは組めるのか」と不安に感じている方は少なくありません。

この記事では、頭金なし・フルローンでのマンション購入の現実的な可否、メリット・デメリット、審査通過のポイントを解説します。

住宅購入を検討している方が、自分の状況に合った判断ができるようになります。

この記事のポイント

  • 頭金なしでマンション購入は可能で、約27%が頭金なしで購入している(30代は40.2%)
  • 諸費用(新築は物件価格の3-6%、中古は6-9%)は現金で用意する必要がある
  • フルローンは審査が厳しくなり、融資率9割超では金利が上がる場合がある
  • 早期購入(30歳で購入すれば65歳で完済)や手元資金確保がメリット
  • 月々の返済額増加とオーバーローンのリスクがデメリット

(1) 頭金なし購入の実態(約27%が頭金なし、30代は40.2%)

頭金なしでマンションを購入することは、珍しいことではありません。マンションレビューの調査によると、約27%の購入者が頭金なしで購入しており、30代では40.2%が頭金なしで購入しています。

さらに、2014-2023年のデータでは37.1%が頭金なし購入を選択しており、1993年以前の16.0%から約2.3倍に増加しています。

(2) フルローンとは何か(物件価格100%借入)

フルローンとは、物件価格の100%を住宅ローンで借入することです。頭金(自己資金)を用意せず、物件価格全額を借りる形になります。

(3) 頭金なしと頭金ありの違い

項目 頭金なし 頭金あり(20%)
借入額 3,000万円 2,400万円
月々の返済額(35年・金利1%) 約8.5万円 約6.8万円
総返済額 約3,557万円 約2,846万円
手元資金 諸費用のみ(100-300万円) 頭金+諸費用(700-900万円)

フルローンの基礎知識:仕組みと審査の実態

(1) フルローンの融資条件(融資率100%)

金融機関の多くが物件価格の100%までの借入を認めるようになり、頭金なし購入が一般化しています。2023年調査では新築マンション購入者の42%が自己資金5%未満で購入契約しています。

(2) 審査基準(年収・勤続年数・年齢・既存借入)

フルローンの審査では、以下の項目が重視されます。

  • 年収: 返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)は一般的に25-35%以内
  • 勤続年数: 安定した収入を証明するため、3年以上が目安
  • 年齢: 完済時年齢が80歳未満(金融機関により異なる)
  • 既存借入: 自動車ローンやカードローン等の残債

(3) 融資率9割超の場合の金利上乗せリスク

融資率が9割を超える場合、金融機関によっては金利を高く設定されることがあります。例えば、通常金利1.0%に対し、融資率9割超では1.2%に上乗せされる場合があります。

頭金なし購入のメリット:早期購入と手元資金確保

(1) 早期購入のメリット(30歳購入で65歳完済)

30歳で購入すれば35年ローンでも65歳で完済できるため、老後資金計画で有利になります。賃貸住宅に住み続けると家賃を払い続けることになり、資産形成の機会を逃す可能性があります。

(2) 手元資金の確保(突発的な出費への対応力)

手元に資金を確保することで、突然の事故・災害・親の介護など大きな出費に対応しやすくなります。頭金として数百万円を払ってしまうと、手元資金がゼロになり、緊急時の対応力が低下します。

(3) 資産形成の機会損失を回避

頭金を貯めるために数年待つと、その間の家賃支払いが発生し続けます。また、物件価格が上昇した場合、総額が増えてしまう可能性があります。

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頭金なし購入のデメリット:返済負担とリスク管理

(1) 月々の返済額増加と家計への負担

借入額が増えるため、月々の返済額が増加し、家計への負担が大きくなります。3,000万円のフルローンと頭金20%(2,400万円借入)を比較すると、月々の返済額は約1.7万円増加します。

(2) オーバーローンのリスク(残債が時価額を超える)

残債が物件の時価額を超えるオーバーローン(残債割れ)になると、売却金だけでは完済できず、新たな資金が必要になります。将来転勤や家族構成の変化で売却が必要になった場合、リスクが高まります。

(3) 変動金利の場合の金利上昇リスク

変動金利の場合、将来の金利上昇で返済額が増加し、延滞リスクが高まります。フルローンは借入額が大きいため、金利上昇の影響も大きくなります。

(4) 総返済額の比較(頭金ありとの差額)

3,000万円の物件を35年・金利1%で購入した場合の総返済額を比較すると、以下のようになります。

頭金 借入額 総返済額 差額
なし 3,000万円 約3,557万円 -
20%(600万円) 2,400万円 約2,846万円 約711万円

頭金20%を用意すると、総返済額が約711万円少なくなります。

審査通過のポイントと諸費用の準備

(1) 審査に通りやすい人の条件(年収・勤続年数・年齢)

フルローン審査に通りやすい人の条件は以下の通りです。

  • 年収: 安定した収入があり、返済負担率が25-35%以内
  • 勤続年数: 3年以上(転職直後は審査が厳しい)
  • 年齢: 完済時年齢が80歳未満(30-40代が有利)
  • 既存借入: 自動車ローンやカードローンの残債が少ない

(2) 諸費用の目安(新築3-6%、中古6-9%)

諸費用は、新築マンションで物件価格の3-6%、中古マンションで6-9%が目安です。3,000万円の物件なら、100-300万円の現金が必要になります。

諸費用の内訳:

  • 仲介手数料(中古のみ): 物件価格×3%+6万円+消費税
  • 登記費用: 10-30万円
  • 不動産取得税: 評価額×3%(軽減措置あり)
  • 火災保険: 10年一括払いで20-30万円
  • ローン手数料: 借入額×2.2%または定額3-5万円

(3) 諸費用は現金で必要(手元資金ゼロでは購入不可)

諸費用は基本的に住宅ローンに含められないため、自己資金で用意する必要があります。手元資金ゼロでは購入できません。一部金融機関では「諸費用ローン」として別途借入が可能ですが、金利が高く設定されることが多いです。

(4) 中古マンションの担保評価の注意点

中古マンションの場合、金融機関の担保評価が販売価格と一致せず、フルローンが組めない可能性があります。築年数が古い物件や立地条件が悪い物件は、担保評価が低くなる傾向があります。

まとめ:状況別の判断基準と次のアクション

頭金なしでマンション購入は可能で、約27%の購入者が頭金なしで購入しています。早期購入や手元資金確保がメリットですが、月々の返済額増加とオーバーローンのリスクがデメリットです。

フルローン審査は厳しくなり、返済能力(年収・勤続年数・年齢・既存借入等)が詳細に審査されます。諸費用(新築は物件価格の3-6%、中古は6-9%)は現金で用意する必要があります。

将来の収入見込みと家計バランスを慎重に検討し、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーに相談しながら、無理のない資金計画を立てましょう。

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よくある質問

Q1頭金なしでマンション購入は危険ですか?

A1約27%が頭金なしで購入しており、珍しいことではありません。ただし、借入額が増えるため月々の返済額が増加し、家計への負担が大きくなります。返済能力(年収・勤続年数)が重視されるため、将来の収入見込みと家計バランスを慎重に検討してください。ファイナンシャルプランナーへの相談を推奨します。

Q2頭金なしの場合、審査は厳しくなりますか?

A2融資率100%のフルローンは審査が厳しくなります。返済能力(年収・勤続年数・年齢・既存借入等)が詳細に審査され、融資率9割超では金利が上がる場合もあります。年収に対する返済負担率は一般的に25-35%以内が目安で、勤続年数3年以上が有利です。

Q3諸費用はいくら必要ですか?

A3新築マンションは物件価格の3-6%、中古マンションは6-9%が目安です。3,000万円の物件なら100-300万円の現金が必要になります。諸費用は基本的に住宅ローンに含められないため、自己資金で用意する必要があります。手元資金ゼロでは購入できません。

Q4後から頭金を入れることはできますか?

A4繰上返済で元本を減らすことは可能です。手元資金に余裕ができたタイミングで繰上返済すれば、総返済額を減らせます。ただし、繰上返済手数料がかかる場合があるため、事前に金融機関に確認してください。繰上返済により、オーバーローンのリスクも軽減できます。

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