住宅ローン借り換えで返済負担を減らせる理由
住宅ローンを借りた後、金利が高いままで返済を続けていると、「もっと金利が低いローンに借り換えたら返済額を減らせるのでは?」と感じる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、三菱UFJ銀行の住宅ローン借り換えの特徴、金利プラン、諸費用、他の主要銀行との比較を、三菱UFJ銀行公式サイトの情報を元に詳しく解説します。
借り換えを検討している方が、諸費用とメリットのバランスを正確に把握し、適切な判断ができるようになります。
この記事のポイント
- 三菱UFJ銀行の借り換え住宅ローンは変動金利0.595%~、固定金利1.650%~(2025年11月時点)
- 借り換えメリットが出る目安は「残高1000万円以上、残期間10年以上、金利差1%以上」
- 諸費用は30万円~100万円程度で、保証料・融資事務手数料・登記費用等が含まれる
- 残高2000万円・残期間25年・金利差1%の場合、年間約10万円の返済額軽減が可能
- 事前審査から契約までネット完結、印紙代・来店不要で手続き可能
(1) 低金利への借り換えで総返済額を削減できる
住宅ローン借り換えの最大のメリットは、現在のローンより金利が低い商品に切り替えることで、総返済額や月々の返済額を削減できることです。
たとえば、金利1.5%で借りているローンを0.6%のローンに借り換えた場合、残高2000万円・残期間25年なら年間約10万円(月々約8,300円)の返済額削減が期待できます。
ただし、借り換えには諸費用(30~100万円程度)がかかるため、削減額と諸費用のバランスを事前にシミュレーションすることが重要です。
(2) 変動金利から固定金利への切り替えで金利上昇リスクを回避
借り換えは金利タイプの変更にも活用できます。たとえば、変動金利で借りている方が「将来の金利上昇が不安」と感じる場合、固定金利に切り替えることで金利上昇リスクを回避できます。
逆に、固定金利から変動金利に切り替えることで、当面の返済額を抑えることも可能です。ただし、変動金利は市場金利の影響を受けるため、将来の金利動向を慎重に見極める必要があります。
(3) 借り換えメリットが出る3つの条件(残高1000万円以上、残期間10年以上、金利差1%以上)
一般的に、借り換えでメリットが出る目安は以下の3つの条件です。
| 条件 | 目安 |
|---|---|
| 残高 | 1000万円以上 |
| 残期間 | 10年以上 |
| 金利差 | 1%以上 |
これらの条件を満たす場合、諸費用を支払っても借り換えメリットが出る可能性が高まります。ただし、個別のケースにより異なるため、必ず三菱UFJ銀行の借換シミュレーション等のツールで計算してください。
三菱UFJ銀行の借り換え住宅ローンの特徴と金利プラン
(1) 変動金利0.595%~、固定金利1.650%~の金利水準(2025年11月時点)
三菱UFJ銀行の借り換え住宅ローンの金利は以下の通りです(2025年11月時点)。
| 金利タイプ | 金利 |
|---|---|
| 変動金利 | 0.595%~ |
| 固定3年 | 1.650%~ |
| 固定10年 | 2.000%~ |
(出典: 三菱UFJ銀行公式サイト)
三菱UFJ銀行は2007~2024年まで16年連続で住宅ローン取扱残高No.1を維持しており、実績と信頼性が高い金融機関です。ただし、金利は市場動向により改定される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
(2) ネット完結・印紙代不要で手続き可能
三菱UFJ銀行の借り換え住宅ローンは、事前審査から契約までインターネットで手続きが完結します。来店不要・印紙代不要で手続きできるため、時間とコストを抑えられます。
オンライン手続きの流れは以下の通りです:
- 公式サイトで事前審査を申し込み
- 本審査の申し込みと必要書類のアップロード
- 審査通過後、契約手続き(電子契約)
- 融資実行
(3) 団体信用生命保険料0円のメリット
三菱UFJ銀行の借り換え住宅ローンでは、団体信用生命保険(団信)の保険料が0円です。団信とは、契約者が死亡または高度障害になった場合に、保険金でローン残高を完済する保険です。
借り換え時には団信に再加入する必要がありますが、保険料が無料のため追加負担はありません。ただし、健康状態により団信に加入できない場合は審査に通らない可能性があるため、注意が必要です。
借り換えの具体的な手順と必要書類
(1) 事前審査の申し込みとシミュレーションツールの活用
借り換えを検討する際は、まず三菱UFJ銀行の借換シミュレーションで、どれくらいメリットが出るかを計算してください。
シミュレーションで「諸費用を差し引いてもメリットがある」と判断できた場合、公式サイトから事前審査を申し込みます。事前審査は通常1~3営業日で結果が出ます。
(2) 本審査と契約手続き(ネットで完結)
事前審査に通過したら、本審査を申し込みます。本審査では以下の項目が詳細に審査されます:
- 年収・雇用形態・勤続年数
- 現在の住宅ローンの返済状況
- 他の借入(カードローン、自動車ローン等)
- 健康状態(団信加入のため)
本審査に通過したら、電子契約で契約手続きを行います。来店不要・印紙代不要で手続きが完結します。
(3) 必要書類(本人確認書類、収入証明、現在のローン契約書等)
借り換え審査に必要な主な書類は以下の通りです。
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカード等 |
| 収入証明書類 | 源泉徴収票、確定申告書等 |
| 現在のローン契約書 | 借入残高・金利がわかる書類 |
| 物件関連書類 | 登記事項証明書、固定資産税評価証明書等 |
これらの書類をPDFやスキャン画像でアップロードすることで、オンラインで手続きが完結します。
借り換えの諸費用とメリットの損益分岐点シミュレーション
(1) 諸費用の内訳(保証料、融資事務手数料、登記費用、司法書士報酬)
借り換え時には以下の諸費用が発生します。
| 費用項目 | 金額目安 |
|---|---|
| 保証料 | 10万円~50万円(借入金額により異なる) |
| 融資事務手数料 | 3万円~5万円(金融機関により異なる) |
| 登記費用(抵当権設定・抹消) | 10万円~20万円 |
| 司法書士報酬 | 5万円~10万円 |
| 印紙税 | 2万円~6万円(ネット契約なら不要) |
| 合計 | 30万円~100万円 |
多くのケースでは50~60万円程度の諸費用がかかります。これらの費用は借り換え先の住宅ローンに組み込むこともできますが、その分金利負担が増加する点に注意してください。
(2) 諸費用を住宅ローンに組み込む場合の金利負担増加に注意
諸費用を住宅ローンに組み込むと、手元資金を減らさずに借り換えができます。ただし、借入金額が増えるため、その分金利負担も増加します。
たとえば、諸費用50万円を変動金利0.6%・期間25年のローンに組み込んだ場合、総支払額は約54万円(利息約4万円)になります。手元資金に余裕があれば、諸費用は現金で支払う方が総負担を抑えられます。
(3) 具体的なシミュレーション(残高2000万円・残期間25年・金利差1%で年間約10万円削減)
以下の条件で借り換えた場合のメリットをシミュレーションします。
現在のローン:
- 残高: 2000万円
- 残期間: 25年
- 金利: 1.5%(変動金利)
- 月々返済額: 約80,000円
借り換え後のローン:
- 残高: 2000万円
- 残期間: 25年
- 金利: 0.6%(変動金利)
- 月々返済額: 約71,700円
借り換えメリット:
- 月々の削減額: 約8,300円
- 年間削減額: 約10万円
- 25年間の総削減額: 約250万円
- 諸費用: 約50万円
- 実質メリット: 約200万円
このケースでは、諸費用を差し引いても約200万円のメリットが出ることがわかります。
他の主要銀行との金利・手数料比較と審査のポイント
(1) 三井住友銀行・楽天銀行・住信SBIネット銀行との金利・手数料比較
以下の表は、主要銀行の借り換え住宅ローンの金利と手数料を比較したものです(2025年11月時点)。
| 金融機関 | 変動金利 | 融資事務手数料 | 保証料 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 0.595%~ | 3.3万円 | 要 |
| 三井住友銀行 | 0.475%~ | 3.3万円 | 要 |
| 楽天銀行 | 0.550%~ | 借入金額×1.1% | 不要 |
| 住信SBIネット銀行 | 0.298%~ | 借入金額×2.2% | 不要 |
金利だけを見ると住信SBIネット銀行が最も低いですが、融資事務手数料が借入金額の2.2%かかります。たとえば、2000万円を借りる場合、手数料は44万円になります。
一方、三菱UFJ銀行は保証料が必要ですが、融資事務手数料が定額3.3万円のため、諸費用の総額は金融機関により異なります。実質金利(金利+手数料)で比較することが重要です。
(2) 審査に通らないケース(収入減少、転職・独立直後、健康状態の問題)
借り換えには再審査が必要で、以下のケースでは審査に通らない可能性があります。
| ケース | 理由 |
|---|---|
| 収入減少 | 返済能力が低下したと判断される |
| 転職・独立直後 | 勤続年数が短く、収入の安定性が不明 |
| 健康状態の問題 | 団信に加入できない場合、審査に通らない |
| 他の借入増加 | カードローン等で返済比率が高い |
特に、転職・独立直後の場合、勤続年数1年以上が審査基準となることが多いため、注意が必要です。詳細は三菱UFJ銀行公式サイトでご確認ください。
(3) 実質金利(金利+手数料)で比較すべき理由
住宅ローンを選ぶ際、「金利が低い」だけで判断すると、諸費用が高額で実質的には割高になることがあります。たとえば:
ケースA(金利重視):
- 金利: 0.3%
- 融資事務手数料: 借入金額×2.2%(2000万円なら44万円)
- 保証料: 不要
ケースB(手数料重視):
- 金利: 0.6%
- 融資事務手数料: 3.3万円
- 保証料: 約20万円
一見、ケースAの方が金利が低くてお得に見えますが、総返済額(金利負担+諸費用)で計算すると、ケースBの方が有利になる場合もあります。必ず実質金利で比較してください。
まとめ:借り換えで得するための判断基準
三菱UFJ銀行の借り換え住宅ローンは、変動金利0.595%~、固定金利1.650%~の金利水準で、事前審査から契約までネット完結で手続きできます。団体信用生命保険料は0円で、16年連続住宅ローン取扱残高No.1の実績があります。
借り換えメリットが出る目安は「残高1000万円以上、残期間10年以上、金利差1%以上」で、諸費用は30万円~100万円程度かかります。残高2000万円・残期間25年・金利差1%の場合、年間約10万円の返済額軽減が可能です。
他の金融機関と比較する際は、金利だけでなく融資事務手数料・保証料を含む実質金利で判断してください。また、収入減少・転職・健康状態により審査に通らないケースもあるため、事前に条件を確認しましょう。
詳細は三菱UFJ銀行公式サイトでご確認いただき、シミュレーションツールで具体的なメリットを計算することをおすすめします。
