住宅ローン4月の金利動向と選び方のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/9

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2025年4月の住宅ローン金利、何が変わった?

住宅ローンの借入や借り換えを検討する中で、「4月の金利はどうなったのか」「変動金利と固定金利、どちらを選ぶべきか」と悩んでいる方は少なくありません。

この記事では、2025年4月の住宅ローン金利動向、金利タイプ別の特徴と選び方、借り換えの判断基準を、住宅金融支援機構や主要銀行の公式情報を元に解説します。

この記事のポイント

  • 2025年4月、大手銀行の変動金利が+0.25%一斉上昇し、基準金利が2.625%から2.875%へ引き上げられた
  • 変動金利利用者は全体の68-80%を占め、短期プライムレートに連動して金利が変動する
  • 借り換えでメリットが出る目安は、金利差0.3%以上、残高1,000万円以上、残期間10年以上
  • 今後も日銀の金融政策次第で金利が変動する可能性があり、最新情報の確認が重要

2025年4月の住宅ローン金利変動の概要

2025年4月、大手銀行の住宅ローン変動金利が一斉に引き上げられました。これは、2025年1月24日に発表された短期プライムレートの引き上げに伴う措置です。

項目 変更前 変更後
変動金利基準 2.625% 2.875%
引き上げ幅 - +0.25%
適用開始 - 2025年4月1日

(出典: 三菱UFJ銀行

4,500万円を35年で借り入れた場合、+0.25%の金利上昇により月々約8,000円の返済増加となる試算が出ています。

変動金利と固定金利の仕組み

住宅ローンの金利タイプを選ぶ際は、それぞれの仕組みを理解することが重要です。

変動金利と短期プライムレートの関係

変動金利は、銀行が優良企業向けに短期で貸し出す際の最優遇金利(短期プライムレート)に連動しています。日銀の政策金利が上がると短期プライムレートも上昇し、それに伴って変動金利も上がります。

多くの金融機関では「5年ルール」と「125%ルール」を採用しており、金利が上昇しても返済額は5年間据え置かれ、見直し時も従前の125%を上限とする仕組みになっています。ただし、返済額は変わらなくても実際の利息負担は増加している点に注意が必要です。

固定金利と長期金利の関係

固定金利は、長期金利(10年国債利回り等)の影響を受けます。変動金利とは異なり、借入時の金利が一定期間または全期間固定されるため、金利上昇リスクを回避できるメリットがあります。

2025年4月には、大手4行(三菱UFJ、みずほ、三井住友信託、りそな)が10年固定金利も引き上げており、三菱UFJ銀行は1.89%、みずほ銀行は1.85%となっています。

主要銀行の4月金利動向

変動金利の引き上げ幅と新基準金利

2025年4月の変動金利は、多くの銀行で+0.25%の引き上げとなりました。最低水準の適用金利は0.590%程度ですが、今後の日銀の金融政策次第で追加利上げの可能性があります。

全国銀行協会によると、変動金利利用者は全体の68-80%を占めており、依然として主流の選択肢となっています。

10年固定金利の動向

10年固定金利は長期金利の上昇を反映し、大手4行で引き上げられました。固定期間終了後は変動金利に移行するか、再度固定金利を選択することになります。

金利タイプの選び方

変動金利が向いているケース

  • 家計に余裕があり、金利上昇に対応できる
  • 自己資金が多く、借入額を抑えられる
  • 繰上返済で早期完済を予定している
  • 金利動向を定期的にチェックできる

固定金利が向いているケース

  • 毎月の返済額を一定にしたい
  • 金利上昇リスクを避けたい
  • 長期的な家計計画を立てたい
  • 子どもの教育費など将来の支出が見込まれる

借り換えのタイミングと判断基準

借り換えメリットが出る目安

三井住友銀行によると、借り換えでメリットが出る目安は以下の通りです。

条件 目安
金利差 0.3%以上(従来は1%以上が目安)
ローン残高 1,000万円以上
残期間 10年以上

借り換えには諸費用(事務手数料、保証料、登記費用等)がかかるため、シミュレーションでトータルのメリットを確認することが重要です。

5年ルール見直し時の検討ポイント

変動金利の5年ルールにより、返済額は5年間据え置かれますが、5年目の見直し時には返済額が増加する可能性があります。このタイミングで固定金利への借り換えを検討する方も増えています。

また、固定金利特約期間終了時も借り換えの好機です。転職や健康状態の悪化前に検討しておくことで、審査が通りやすくなります。

まとめ

2025年4月、大手銀行の変動金利が+0.25%上昇し、日銀の金融政策が「金利のある世界」へ移行する中、住宅ローン選びの環境が大きく変化しています。

変動金利と固定金利のどちらを選ぶかは、家計の状況やリスク許容度によって最適解が異なります。借り換えを検討する場合は、金利差・残高・残期間を確認し、諸費用を含めたシミュレーションを行いましょう。

金利情報は執筆時点(2025年4月)のものです。最新の金利は各金融機関の公式サイトで確認し、必要に応じてファイナンシャルプランナーや銀行窓口にご相談ください。

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よくある質問

Q1変動金利と固定金利、どちらを選ぶべき?

A1変動金利利用者は全体の68-80%と主流ですが、どちらが最適かは家計状況により異なります。家計に余裕があり金利上昇に対応できる場合は変動金利、毎月の返済額を一定にしたい場合は固定金利が向いています。全国銀行協会では、自己資金の割合やリスク許容度を考慮して選ぶことを推奨しています。

Q2金利上昇で返済額はどれくらい増える?

A24,500万円を35年で借りた場合、+0.25%の金利上昇で月々約8,000円の返済増となる試算があります。ただし、多くの金融機関では「5年ルール」により返済額は5年間据え置かれます。返済額は変わらなくても実際の利息負担は増加しているため、繰上返済や借り換えの検討も選択肢となります。

Q3今が借り換えのタイミング?

A3借り換えでメリットが出る目安は、金利差0.3%以上、ローン残高1,000万円以上、残期間10年以上です。借り換えには諸費用がかかるため、シミュレーションでトータルのメリットを確認しましょう。固定金利特約期間終了時や5年ルール見直し時が検討の好機です。転職・健康状態悪化前の検討も重要です。

Q4今後の金利動向はどうなる?

A4日銀の金融政策が「金利のある世界」へ移行しており、今後も追加利上げの可能性があります。ただし、金利予測は不確実性が高く、断定はできません。最新の金利情報は各金融機関の公式サイトで確認し、長期的な資金計画についてはファイナンシャルプランナーへの相談を推奨します。

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Room Match編集部

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