みずほ銀行の住宅ローン金利とは
住宅ローンを検討する際、「みずほ銀行の金利水準は他行と比べてどうなのか」「変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか」と悩む方は少なくありません。
この記事では、みずほ銀行の住宅ローン金利の最新動向、変動金利と固定金利の特徴、審査基準と金利優遇の仕組みを解説します。
初めて住宅ローンを組む方でも、自分に合った金利タイプを選べるようになります。
この記事のポイント
- みずほ銀行の変動金利は2025年10月時点で0.775%~1.225%、ネット専用で最優遇年0.525%~
- 固定金利10年は2.1%、2026年1月から変動金利の基準金利が年2.875%に上昇
- 金利引き下げ幅は1.60%~2.05%で審査内容により決定
- 変動金利は62.9%、固定金利選択型は24.5%、全期間固定型は12.6%の選択率
- 返済比率は年収400万円以下で35%未満、400万円以上で40%未満が基準
みずほ銀行の住宅ローン金利:2025年の最新動向
(1) 2025年10月の金利引き上げの背景
2025年10月、みずほ銀行は変動金利の基準金利を0.25%引き上げました。これは日銀の利上げ政策を反映したものです。
日本経済新聞によると、大手銀行5行も同様に固定型住宅ローン金利を引き上げており、2024年以降は金利上昇局面に入っています。
みずほ銀行の公式サイトによれば、2026年1月約定返済分から変動金利の基準金利が年2.875%に上昇します(従来2.625%)。
(2) 他行と比較したみずほ銀行の金利水準
2025年10月時点のみずほ銀行の変動金利は0.775%~1.225%です。ネット専用住宅ローンを利用すれば、最優遇金利年0.525%~と競争力のある水準です。
金利水準は審査内容(年収、勤続年数、信用情報等)によって決定されるため、複数の金融機関で見積もりを取ることを推奨します。
住宅ローン金利の基礎知識:変動と固定の違い
(1) 変動金利のメリット・デメリット
変動金利は、返済期間中に半年ごとに金利が見直されるタイプです。
メリット:
- 固定金利より低金利
- 金利が下がれば返済額も減少
デメリット:
- 金利上昇リスク(将来の返済計画が立てにくい)
- 2024年以降は金利上昇局面に入っている
みずほ銀行の公式サイトでは、「金利上昇リスクを許容できるか」を判断基準に挙げています。
(2) 固定金利のメリット・デメリット
固定金利選択型は、指定期間(2年・3年・5年・10年等)まで金利を固定し、その後金利タイプを選べます。全期間固定金利は、借入時の金利が返済終了まで変わりません。
メリット:
- 将来の返済額が確定(返済計画が立てやすい)
- 金利上昇リスクを回避
デメリット:
- 変動金利より金利が高め
- 金利が下がっても恩恵を受けられない
(3) 金利タイプ別の選択状況(62.9%が変動金利を選択)
住宅金融支援機構の調査によると、変動金利を選ぶ人は62.9%、固定金利選択型は24.5%、全期間固定型は12.6%です。
変動金利が多数派ですが、金利上昇局面では固定金利のメリットも見直されています。
みずほ銀行の変動金利:特徴と金利水準
(1) 2025年10月時点の金利:0.775%~1.225%
みずほ銀行の公式金利一覧によると、2025年10月時点の変動金利は0.775%~1.225%です。
金利幅があるのは、審査内容によって金利引き下げ幅が異なるためです。
(2) ネット専用住宅ローンの優遇金利:年0.525%~
ネット手続きで申し込む「ネット専用住宅ローン」なら、最優遇金利年0.525%~と低金利です。
ただし、借入時に融資額×2.2%+3.3万円の手数料が必要です。3,000万円借入の場合、約69.3万円の手数料がかかります。
一方、窓口手続きでは保証料型を選択できる場合があり、初期費用を抑えたい方に向いています。
(3) 2026年1月からの基準金利:年2.875%
2026年1月約定返済分から、変動金利の基準金利が年2.875%に上昇します(従来2.625%)。
**基準金利(店頭金利)**とは、金融機関が設定する基準となる金利です。実際の適用金利は、基準金利から金利引き下げ幅を差し引いた金利になります。
例:
- 基準金利: 2.875%
- 金利引き下げ幅: 2.05%
- 適用金利: 0.825%
みずほ銀行の固定金利:種類と選び方
(1) 固定金利10年:2.1%(2025年10月)
2025年10月時点の固定金利10年は2.1%です。変動金利(0.775%~1.225%)と比べると金利差があります。
固定金利10年を選ぶメリットは、10年間は金利上昇の影響を受けないことです。
(2) 全期間固定金利の特徴
全期間固定金利は、借入時の金利が返済終了まで変わりません。金利上昇リスクを完全に回避できます。
ただし、金利水準は変動金利や固定金利選択型より高めです。
(3) 固定金利選択型の注意点
固定金利選択型は、固定期間終了後に再度金利タイプを選べます。
注意点:
- 固定期間終了後、金利が大幅に上昇している可能性
- 再選択時の金利引き下げ幅が変わる場合がある
みずほ銀行の公式サイトで、金利引き下げ制度の詳細を確認することを推奨します。
住宅ローン審査のポイントと金利優遇
(1) 返済比率の基準:年収400万円以下35%未満、400万円以上40%未満
返済比率とは、年収に対する年間返済額の割合です。みずほ銀行の基準は以下の通りです。
| 年収 | 返済比率 |
|---|---|
| 400万円以下 | 35%未満 |
| 400万円以上 | 40%未満 |
審査では、**審査金利(約3.5%~4%)**を使って返済能力を判定します。実際の適用金利(0.525%~)ではなく、審査金利で計算した返済額が基準内に収まる必要があります。
(2) 金利引き下げ幅:1.60%~2.05%
みずほ銀行の公式サイトによると、金利引き下げ幅は1.60%~2.05%で、審査内容により決定されます。
最優遇金利(2.05%引き下げ)を受けるには、以下の条件が重要です。
- 年収・勤続年数が安定している
- 税金・健康保険料の滞納がない
- 信用情報に問題がない(携帯電話端末代の分割払い滞納等)
(3) 審査に影響する要素:勤続年数、信用情報
みずほ銀行は勤続年数3か月以上から審査対象となり、他の都市銀行より比較的通りやすいとされています。
ただし、以下の場合は審査が厳しくなります。
- 会社役員や個人事業主
- 税金・健康保険料の滞納がある
- 携帯電話端末代の分割払い滞納がある
審査結果により「保証料を一部前払いする方式」への変更が必要となる場合があります。
まとめ:金利タイプの選び方
みずほ銀行の住宅ローン金利は、2025年10月時点で変動金利0.775%~1.225%、ネット専用で最優遇年0.525%~と競争力のある水準です。金利引き下げ幅は審査内容により1.60%~2.05%の範囲で決定されます。
変動金利は低金利ですが、2024年以降は金利上昇局面に入っており、将来の返済額が不確定です。固定金利は金利が高めですが、返済計画が立てやすいメリットがあります。
金利タイプの選択は、リスク許容度と返済計画によって異なります。最新情報はみずほ銀行の公式サイトで確認し、複数の金融機関で見積もりを取ることを推奨します。
