地方銀行の住宅ローン金利比較と選び方のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/7

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地方銀行の住宅ローン金利を比較する意義

地方銀行とは何か

地方銀行とは、特定の地域を営業基盤とする銀行です。武蔵野銀行(埼玉県)、大分銀行(大分県)、横浜銀行(神奈川県)、千葉銀行(千葉県)、静岡銀行(静岡県)等が代表例です。

地域密着型の金融機関として、その地域の経済発展を支える役割を担っています。

メガバンク・ネット銀行との違い

地方銀行とメガバンク・ネット銀行の主な違いは以下の通りです。

項目 地方銀行 メガバンク ネット銀行
金利水準 やや高め 中程度 低め
対面サポート ✅ 充実 ✅ あり ❌ 基本なし
審査の柔軟性 ✅ 柔軟 やや厳しめ 厳しめ
営業エリア 限定的 全国 全国
地域優遇 ✅ あり なし なし

この記事のポイント

  • 武蔵野銀行は変動金利0.780%~、大分銀行は変動0.800%~(2025年時点)
  • 地方銀行は対面サポートが充実、自営業者や転職直後でも柔軟に審査してもらえる可能性がある
  • 2024年3月に日銀がマイナス金利解除、7月には政策金利0.25%に引き上げ(17年ぶりの利上げ)
  • 金利だけでなく、団信・審査基準・住宅ローン利用者向け特典を総合的に比較することが重要

地方銀行の住宅ローン金利水準(2025年版)

変動金利の相場

オカネコマガジンによると、地方銀行の変動金利は1.0%前後が多い傾向にあります。ネット銀行(0.3-0.5%程度)と比べるとやや高めですが、対面サポートや審査の柔軟性というメリットがあります。

主要地方銀行の変動金利例:

  • 武蔵野銀行: 0.780%~(融資手数料型)
  • 大分銀行: 0.800%~(特別金利適用時)
  • 横浜銀行: 約0.5-0.8%
  • 千葉銀行: 約0.6-0.9%
  • 静岡銀行: 約0.6-0.9%

(出典: 武蔵野銀行公式大分銀行公式オカネコマガジン

固定金利の相場

固定金利は期間により異なります。地方銀行の固定10年は2.0%前後が一般的です。

固定金利の目安:

  • 固定3年: 1.5-2.0%
  • 固定5年: 1.8-2.3%
  • 固定10年: 2.0-2.5%
  • 固定20年: 2.5-3.0%

大分銀行は固定期間2年~20年まで選択可能です。

2024年の利上げと今後の見通し

SBI新生銀行の解説によると、2024年は住宅ローン金利に大きな変化がありました。

2024年の金利動向:

  • 3月: 日銀がマイナス金利を解除
  • 7月: 政策金利を0.25%に引き上げ(17年ぶりの利上げ)
  • 7月以降: メガバンクの短期プライムレートが0.15%上昇

2025年以降の見通し:

  • 0.25~0.75%程度の金利上昇が予想されている
  • 変動金利は低金利だが金利上昇リスクあり
  • 固定金利も検討価値が高まっている

武蔵野銀行・大分銀行の金利と特徴

武蔵野銀行の住宅ローン(融資手数料型・保証料型)

武蔵野銀行公式サイトによると、武蔵野銀行は2つのタイプから選べます。

融資手数料型:

  • 変動金利: 0.780%~
  • 融資時に手数料(融資額の2.2%程度)を支払う
  • 金利が低めだが初期費用が高い

保証料型:

  • 変動金利: やや高め
  • 保証料を金利に上乗せ
  • 初期費用は抑えられる
  • がん団信100%無料付帯

モゲチェックによると、武蔵野銀行はWeb完結が可能で、保証会社2社(ぶぎん保証・全国保証)を利用しています。収入合算で世帯収入として審査可能です。

大分銀行の住宅ローン(プレミアム金利)

大分銀行公式サイトによると、大分銀行は変動金利0.800%~(特別金利適用時)です。

プレミアム金利の適用条件:

  • 年収400万円以上
  • Web申込
  • その他の条件を満たす場合

固定期間は2年~20年まで選択可能で、ライフプランに合わせて柔軟に選べます。

その他主要地方銀行の金利比較

オカネコマガジンによると、以下の地方銀行がおすすめです。

銀行名 変動金利 特徴
横浜銀行 0.5-0.8% 神奈川県内で圧倒的シェア
千葉銀行 0.6-0.9% 千葉県内トップシェア
静岡銀行 0.6-0.9% 静岡県内トップシェア

(出典: オカネコマガジン

金利は執筆時点(2025年)のものです。最新情報は各金融機関の公式サイトで確認してください。

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地方銀行を選ぶメリット・デメリット

メリット:対面サポート・審査の柔軟性

ダイヤモンド不動産研究所によると、地方銀行を選ぶメリットは以下の通りです。

対面サポートで安心:

  • 窓口で相談でき、疑問点をすぐに解決できる
  • 初めての住宅ローンでも丁寧にサポート
  • 返済困難時のリスケ対応も相談しやすい

審査が柔軟:

  • 自営業者や転職直後でも相談しやすい
  • 収入合算で世帯収入として審査可能な場合もある
  • メガバンク・ネット銀行より柔軟な傾向

地域優遇サービス:

  • ATM手数料無料
  • 繰上返済手数料無料
  • 地域の不動産会社との提携特典

デメリット:金利の高さ・対象エリアの制限

地方銀行のデメリットは以下の通りです。

金利の高さ:

  • ネット銀行(0.3-0.5%)と比べると高め(1.0%前後)
  • 金利差により、総返済額が数百万円異なる場合もある

対象エリアの制限:

  • 営業エリア外では申込不可の場合がある
  • 転勤等で営業エリア外に転居する場合、一括返済を求められる可能性

地域優遇サービスの活用

地方銀行では、住宅ローン利用者向けに以下の特典が提供される場合があります。

  • ATM手数料無料(月数回~無制限)
  • 繰上返済手数料無料(一部繰上・全額繰上)
  • 定期預金金利優遇
  • クレジットカード年会費無料

2〜3社比較し、地域優遇サービスの有無を確認することが重要です。

金利以外の比較ポイント(審査・団信・サポート)

審査基準と期間

令和6年度国土交通省調査によると、金融機関が重視する審査項目は以下の通りです。

審査項目 金融機関の採用率
完済時年齢 98.4%
健康状態 95.1%
借入時年齢 96.0%
年収 95%以上
勤続年数 90%以上

(出典: 令和6年度国土交通省調査

審査期間の目安:

  • 仮審査: 3〜4日
  • 本審査: 1〜2週間
  • ネット銀行は即日〜3日程度と短い傾向

団体信用生命保険の違い

**団体信用生命保険(団信)**とは、住宅ローン契約者が死亡・高度障害状態になった場合、残債が保険金で完済される保険です。

武蔵野銀行の団信:

  • 保証料型ではがん団信100%無料付帯
  • 融資手数料型では上乗せ金利で付帯可能

一般的な団信の種類:

  • 通常団信: 死亡・高度障害で完済(金利上乗せなし)
  • がん団信: がんと診断されたら完済(金利+0.1-0.3%)
  • 3大疾病団信: がん・脳卒中・心筋梗塞で完済(金利+0.2-0.4%)

住宅ローン利用者向け特典

地方銀行では、住宅ローン利用者向けに以下の特典が提供されます。

  • ATM手数料無料(月数回~無制限)
  • 繰上返済手数料無料
  • 定期預金金利優遇
  • クレジットカード年会費無料

武蔵野銀行・大分銀行でも同様の特典があるため、詳細は各銀行の公式サイトで確認してください。

まとめ:地方銀行の住宅ローン選び方ステップ

地方銀行の住宅ローンは、金利だけでなく、対面サポート・審査の柔軟性・地域優遇サービスを総合的に比較することが重要です。

武蔵野銀行は変動金利0.780%~、大分銀行は変動0.800%~(2025年時点)です。金利はネット銀行より高めですが、自営業者や転職直後でも柔軟に審査してもらえる可能性があります。

2024年3月に日銀がマイナス金利解除、7月には政策金利0.25%に引き上げられました。2025年以降も0.25~0.75%程度の金利上昇が予想されるため、変動金利と固定金利の選択は慎重に検討しましょう。

住宅ローン選び方ステップ:

  1. 金利水準を比較(変動・固定)
  2. 審査基準を確認(年収・勤続年数・雇用形態)
  3. 団信の内容を比較(がん団信・3大疾病団信)
  4. 住宅ローン利用者向け特典を確認
  5. 複数の金融機関(2〜3社)に相談

金利は金融情勢により変更される可能性があるため、最新情報は各金融機関の公式サイトで確認してください。具体的な判断は、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザー等の専門家への相談を推奨します。

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よくある質問

Q1武蔵野銀行と大分銀行の金利はどれくらいですか?

A1武蔵野銀行は変動0.780%~、大分銀行は変動0.800%~(特別金利適用時)です。武蔵野銀行公式サイトによると、融資手数料型と保証料型の2種類があり、保証料型ではがん団信100%無料付帯です。大分銀行は年収400万円以上でWeb申込するとプレミアム金利が適用される場合があります。固定金利は期間・条件により異なるため、各銀行の公式サイトで最新情報を確認してください。

Q2地方銀行とネット銀行、どちらが良いですか?

A2金利重視ならネット銀行(変動0.3-0.5%程度)、対面サポート・審査の柔軟性重視なら地方銀行です。ダイヤモンド不動産研究所によると、地方銀行は窓口で相談でき、自営業者や転職直後でも柔軟に審査してもらえる可能性があります。返済困難時のリスケ対応も相談しやすいメリットがあります。ライフスタイル・職業・サポートの必要性により最適な選択は異なります。

Q3地方銀行の審査は厳しいですか?

A3メガバンク・ネット銀行より柔軟な傾向です。モゲチェックによると、武蔵野銀行は収入合算で世帯収入として審査可能で、保証会社2社(ぶぎん保証・全国保証)を利用しています。自営業者も相談しやすく、転職直後でも前職の勤続年数を合算できる場合もあります。ただし、審査基準は各行で異なるため、複数の金融機関(2〜3社)に相談することを推奨します。

Q42024年の金利上昇は住宅ローンにどう影響しますか?

A4日銀が3月にマイナス金利解除、7月に政策金利0.25%へ引き上げました(17年ぶりの利上げ)。SBI新生銀行の解説によると、7月以降メガバンクの短期プライムレートが0.15%上昇し、多くの金融機関が基準金利を引き上げました。2025年以降も0.25~0.75%程度の上昇が予想されるため、変動金利は金利上昇リスクがあり、固定金利も検討価値が高まっています。

Q5金利タイプは変動と固定どちらが良いですか?

A5変動金利は低金利だが金利上昇リスクあり、固定金利は金利上昇リスクを回避できます。2024年以降は利上げ傾向のため、固定金利も検討価値が高まっています。返済期間・リスク許容度・家計の余裕度に応じて選択してください。返済期間が長い場合(30-35年)や、金利上昇リスクを回避したい場合は固定金利、短期間(10-15年)で完済予定なら変動金利が選択肢になります。

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