三菱UFJ銀行住宅ローン|変動金利0.595%〜・審査基準・メリットを解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/24

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なぜ住宅ローン選びが重要なのか:三菱UFJ銀行を検討する前に

住宅ローンは人生で最も大きな借入の一つであり、選択次第で総返済額が数百万円単位で変わる可能性があります。「三菱UFJ銀行の住宅ローンの金利は?」「審査基準は厳しいのか?」「他の銀行と比べてどうなのか?」——こうした疑問を抱えている方は少なくありません。

メガバンクである三菱UFJ銀行は、信頼性や相談窓口の充実という強みがある一方で、ネット銀行と比較した金利水準や審査の厳格性といった側面もあります。

この記事では、三菱UFJ銀行の住宅ローンの金利タイプ、審査基準、団体信用生命保険の保障内容、メリット・デメリットを、三菱UFJ銀行公式サイトや他の主要金融機関との比較をもとに解説します。

初めて住宅ローンを組む方や、借り換えを検討している方でも、必要な知識と次のアクションを明確に把握できるようになります。

この記事のポイント

  • 住宅ローン選びでは「金利だけ」でなく、団信の保障内容、諸費用を総合的に比較することが重要
  • 三菱UFJ銀行の変動金利は年0.595%から、固定10年は年2.17%から(2025年11月時点)
  • 事前審査は数日~1週間、本審査は1~4週間が目安で、余裕をもったスケジュールが必要
  • 2025年は日銀の利上げにより、変動・固定ともに金利が上昇傾向にある
  • 住宅ローンは最低でも3~5社を比較し、自身の状況に合った選択をすることが推奨される

(1) 住宅ローン選びの3つの比較ポイント:金利・団信・諸費用

住宅ローンを選ぶ際、「低金利だけ」で判断すると、総返済額で損をする可能性があります。以下の3つのポイントを総合的に比較することが重要です。

比較ポイント 内容 確認すべき項目
金利タイプ 変動・固定金利選択型・全期間固定 当初金利、金利上昇リスク、金利タイプ変更の手数料
団信の保障内容 死亡・高度障害、7大疾病、全疾病保障等 保障範囲、保険料(金利上乗せの有無)、適用条件
諸費用 事務手数料、保証料、繰上返済手数料、印紙代等 初期費用、返済中の手数料

例えば、金利が低くても事務手数料や保証料が高い場合、総返済額で他の金融機関より高くなるケースがあります。

(2) 複数社比較の重要性(3~5社が推奨)

住宅ローンを選ぶ際は、1社だけでなく最低でも3~5社を比較することが推奨されます。

複数社比較のメリット

  • 金利タイプごとの最適な選択肢を見つけられる
  • 団信の保障内容を比較し、自分に合った保障を選べる
  • 審査基準が金融機関によって異なるため、一つの金融機関で審査に通らなくても他で通過する可能性がある

比較すべき金融機関の種類

  • メガバンク:三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行(信頼性、相談窓口の充実)
  • 地方銀行:りそな銀行など(地域密着型のサービス)
  • ネット銀行:SBI新生銀行、PayPay銀行、楽天銀行など(低金利)

三菱UFJ銀行の住宅ローン:金利プランと特徴

(1) 金利タイプ:変動金利・固定10年・全期間固定

三菱UFJ銀行では、以下の3つの金利タイプを提供しています。

金利タイプ 特徴 適している方
変動金利 市場金利の動向に応じて金利が変動 短期的な低金利を活用したい方、繰上返済により早期完済を目指す方
固定金利選択型 3年、5年、10年などの一定期間のみ金利を固定 当面の返済額を確定させたい方、期間終了後に再度金利タイプを選択したい方
全期間固定金利 全返済期間にわたり金利が固定 金利上昇リスクを完全に回避したい方、長期的な返済計画を立てたい方

(2) 2025年11月の金利水準(変動0.595%~、固定10年2.17%~)

三菱UFJ銀行公式サイトによると、2025年11月時点の金利は以下の通りです。

金利タイプ 金利(年率)
変動金利 0.595%~
固定10年 2.17%~

※金利は審査結果により異なります。最新の金利は公式サイトをご確認ください。

(3) 団体信用生命保険(団信)の保障内容:7大疾病・全疾病保障

**団体信用生命保険(団信)**は、住宅ローン契約者が死亡または高度障害状態になった場合、保険金で住宅ローン残高を完済する保険です。ほとんどの金融機関で加入が必須となっています。

三菱UFJ銀行の団信は、基本保障(死亡・高度障害)が保険料無料で、以下のオプション保障も選択できます。

保障タイプ 保障内容 金利上乗せ
基本保障 死亡・高度障害 なし(無料)
7大疾病保障 がん、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧症、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変 +0.3%程度
全疾病保障 7大疾病以外の病気・ケガも保障 +0.3%~0.4%程度

※保障内容・金利上乗せは変更される可能性があります。詳細は公式サイトをご確認ください。

(4) 電子契約・ネット手続きによる手数料優遇

三菱UFJ銀行の住宅ローンでは、以下の手数料優遇があります。

  • 電子契約で印紙代0円:通常、紙の契約書には印紙税(数万円)がかかるが、電子契約なら不要
  • ネット手続きで一部繰上返済・金利タイプ変更の手数料0円:繰上返済や金利タイプ変更を柔軟に行える

これらの手数料優遇により、総返済額を抑えることが可能です。

審査基準と申込の流れ:事前審査から契約まで

(1) 審査基準:年収・勤続年数・返済負担率・完済時年齢

住宅ローンの審査では、以下の項目が重点的に確認されます。

審査項目 基準の目安 詳細
年収 200万円以上が一般的 安定した収入があることが前提
勤続年数 1年以上が望ましい 転職直後は審査が厳しくなる場合がある
返済負担率 年収の30~35%以内 年収に占める年間返済額の割合
完済時年齢 80歳前後 多くの金融機関で80歳未満が条件
団信加入の可否 必須 健康状態により加入できない場合、審査に通らない可能性
信用情報 過去の延滞歴なし ローンやクレジットカードの返済延滞は審査に大きく影響

返済負担率の計算例

  • 年収500万円の場合、年間返済額の目安は150~175万円(月々12.5~14.6万円)

(2) 事前審査(仮審査)と本審査の違い・必要書類

住宅ローンの審査は、事前審査(仮審査)本審査の2段階で実施されます。

段階 内容 必要書類 期間
事前審査(仮審査) 申込内容をもとに融資の可能性を判断 本人確認書類、収入証明書(一部) 数日~1週間
本審査 詳細な審査、物件の担保評価も実施 本人確認書類、収入証明書(源泉徴収票、確定申告書等)、物件関連書類(売買契約書、重要事項説明書等) 1~4週間

必要書類の例

  • 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカード等
  • 収入証明書:会社員は源泉徴収票、自営業者は確定申告書
  • 物件関連書類:売買契約書、重要事項説明書、登記簿謄本等

(3) 審査期間(事前審査:数日~1週間、本審査:1~4週間)

審査期間は金融機関や申込内容により異なりますが、一般的に以下の期間が目安です。

  • 事前審査(仮審査):数日~1週間
  • 本審査:1~4週間

物件購入のスケジュールを考慮し、余裕をもって申込むことが重要です。特に、売買契約から決済までの期間が短い場合、審査が間に合わないリスクがあります。

(4) 審査に通らない理由と対処法

住宅ローンの審査に通らない主な理由と対処法は以下の通りです。

理由 対処法
過去のローンやクレジットカードの延滞 信用情報機関に開示請求し、延滞歴を確認。延滞解消後、一定期間(5年程度)経過すれば審査に通る可能性が高まる
返済負担率の超過 借入希望額を減らす、頭金を増やす、他のローンを完済する
団信加入不可 健康状態により団信に加入できない場合、ワイド団信(引受条件緩和型)や、フラット35(団信加入任意)を検討
勤続年数が短い 転職後1年以上経過してから申込む、または勤続年数の条件が緩い金融機関を選ぶ

審査基準は金融機関によって異なるため、一つの金融機関で審査に通らなくても、他の金融機関では通過する可能性があります。

メリット・デメリットと他行との比較

(1) 三菱UFJ銀行のメリット:メガバンクの信頼性・相談窓口の充実

三菱UFJ銀行の住宅ローンには、以下のメリットがあります。

メリット 詳細
メガバンクの信頼性 日本有数のメガバンクとして、長期的な安心感がある
相談窓口の充実 全国に店舗があり、対面での相談が可能
団信の保障が充実 7大疾病保障、全疾病保障などのオプションが豊富
手数料優遇 電子契約で印紙代0円、ネット手続きで一部繰上返済・金利タイプ変更の手数料0円
出産前後の金利優遇 出産前~出産後6ヶ月以内に申し込んだ女性に1年間0.2%の金利優遇

(2) デメリット:ネット銀行と比較した金利水準

一方で、以下のデメリットもあります。

デメリット 詳細
金利水準がネット銀行より高い ネット銀行(PayPay銀行、SBI新生銀行等)の変動金利は0.3%台だが、三菱UFJ銀行は0.595%~
審査が比較的厳格 メガバンクは一般的に審査基準が厳しい傾向

(3) 主要銀行との金利比較(りそな・SBI新生・PayPay・三菱UFJ)

2025年3月時点の主要銀行の変動金利を比較すると、以下の通りです。

金融機関 変動金利(年率)
りそな銀行 0.390%
SBI新生銀行 0.410%
PayPay銀行 0.420%
三菱UFJ銀行 0.425%

※金利は審査結果により異なります。最新の金利は各金融機関の公式サイトをご確認ください。

ネット銀行と比較すると、三菱UFJ銀行の金利は若干高めですが、相談窓口の充実や団信の保障内容を考慮すると、総合的な判断が必要です。

2025年の住宅ローン金利動向と選び方

(1) 日銀の政策金利と住宅ローン金利への影響

モゲチェックの分析によると、2025年の住宅ローン金利は以下の影響を受けています。

  • 2024年3月:日銀がマイナス金利を17年ぶりに解除
  • 2024年7月:政策金利を0.25%へ引き上げ
  • 2025年1月:政策金利を0.50%へ引き上げ

これにより、2025年11月現在、住宅ローン金利は変動・固定ともに上昇傾向にあります。

(2) 変動金利と固定金利の選び方:リスクとメリット

変動金利と固定金利のメリット・デメリット

金利タイプ メリット デメリット
変動金利 短期的には低金利、繰上返済で総返済額を抑えやすい 金利上昇リスクがあり、返済額が増える可能性
固定金利 金利上昇リスクを回避、返済計画が立てやすい 当初の金利が変動金利より高い

選び方の判断基準

  • 変動金利が向いている方:繰上返済により早期完済を目指す方、金利上昇リスクに対応できる余裕がある方
  • 固定金利が向いている方:長期的な返済計画を立てたい方、金利上昇リスクを避けたい方

(3) 2025年4月の変動金利上昇(0.15~0.35%)と今後の見通し

2025年4月、政策金利の上昇に伴い、変動金利型住宅ローンの金利は0.15~0.35%上昇しました。

今後の見通し

  • 日銀は今後も段階的な利上げを継続する可能性が高い
  • 変動金利は今後も上昇する可能性があるため、金利上昇リスクを考慮した返済計画が必要
  • 固定金利は10年国債利回りの上昇に伴い、約17年ぶりの高水準に達している

まとめ:自分に合った住宅ローン選びのために

(1) 金利タイプ選択の判断基準

金利タイプの選択は、将来の金利動向の予測とライフプランに基づいて判断します。

判断基準

  • 短期的な低金利を活用したい方:変動金利
  • 金利上昇リスクを回避したい方:固定金利
  • 当面の返済額を確定させたい方:固定金利選択型(3年、5年、10年)

(2) 返済負担率と返済計画の立て方

返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)は、一般的に年収の**30~35%**が目安とされています。

返済計画の立て方

  1. 現在の年収と将来の収入見込みを確認
  2. 返済負担率30~35%を基準に年間返済額を計算
  3. 頭金・諸費用を考慮し、借入希望額を決定
  4. 繰上返済の計画を立てる(ボーナス時に一部繰上返済を行う等)

(3) ファイナンシャルプランナーへの相談と次のアクション

住宅ローン選びは、個々のライフプラン、リスク許容度により最適な選択が異なります。専門家(ファイナンシャルプランナー、銀行担当者等)への相談を推奨します。

次のアクション

  1. 複数の金融機関(3~5社)に事前審査を申込む
  2. 金利タイプ、団信の保障内容、諸費用を比較
  3. 返済負担率を基準に、無理のない借入額を決定
  4. 専門家に相談し、ライフプランに合った金利タイプを選択
  5. 最新の金利情報を公式サイトで確認

三菱UFJ銀行の住宅ローンは、メガバンクの信頼性と相談窓口の充実が魅力です。一方で、ネット銀行と比較すると金利水準が若干高いため、自分の状況に合った選択をすることが重要です。複数の金融機関を比較し、専門家のサポートを受けながら、最適な住宅ローンを見つけましょう。

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よくある質問

Q1三菱UFJ銀行の住宅ローン審査はどれくらいかかる?

A1事前審査(仮審査)は数日~1週間、本審査は1~4週間が目安です。物件購入のスケジュールを考慮し、余裕をもって申込むことが重要です。特に、売買契約から決済までの期間が短い場合、審査が間に合わないリスクがあるため、早めの申込を推奨します。審査期間は申込内容や金融機関の状況により異なる場合があります。

Q2住宅ローン審査に必要な書類は?

A2本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)、収入証明書(会社員は源泉徴収票、自営業者は確定申告書)、物件関連書類(売買契約書、重要事項説明書、登記簿謄本等)が必要です。事前審査では一部の書類のみで審査可能な場合もあります。詳細は三菱UFJ銀行の公式サイトまたは担当者にご確認ください。

Q3保証料や繰上返済手数料はかかる?

A3保証料は保証会社を利用する場合に必要で、金利上乗せ型(年0.2%程度)または一括前払い型(借入額の2%程度)があります。ネット手続きでの一部繰上返済・金利タイプ変更の手数料は0円です。電子契約を利用すれば印紙代も0円になります。これらの手数料優遇により、総返済額を抑えることが可能です。

Q4変動金利と固定金利のどちらを選ぶべき?

A42025年11月現在、変動金利は低金利ですが、日銀の利上げにより今後も上昇するリスクがあります。固定金利は金利上昇リスクを回避できますが、当初の金利は変動金利より高くなります。繰上返済により早期完済を目指す方は変動金利、長期的な返済計画を立てたい方は固定金利が向いています。ライフプランとリスク許容度に応じて選択しましょう。

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Room Match編集部

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