メゾネットマンションとは?メリット・デメリットと選び方のポイント

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/30

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メゾネットマンションとは?戸建て感覚で住める人気の住戸タイプ

「メゾネットマンション」という言葉を耳にしたことはあるものの、通常のマンションと何が違うのか、実際に住むとどんな暮らしができるのか、よくわからないという方は少なくありません。

この記事では、メゾネットマンションの基礎知識からメリット・デメリット、選び方のポイントまでを詳しく解説します。物件選びの参考として、ご自身のライフスタイルに合うかどうかを判断する材料にしてください。

この記事のポイント

  • メゾネットマンションは2層以上の住戸が内階段でつながった住戸タイプ
  • 通常のマンションより10-15%程度価格が高い傾向がある
  • 上下階の騒音を気にしにくく、戸建て感覚で暮らせる
  • 階段による有効面積の減少や光熱費増加などのデメリットもある
  • 将来のライフスタイル変化を見据えた検討が重要

メゾネットマンションの基礎知識と一般的なマンションとの違い

メゾネットの定義と語源

メゾネット(maisonette)はフランス語で「小さな家」を意味します。マンションの一戸内に2層以上のフロアが内階段でつながった住戸タイプを指し、戸建てのような縦方向の空間構成が特徴です。

一般的なマンション(フラットタイプ)が1フロアで完結するのに対し、メゾネットタイプは複数フロアにまたがるため、生活空間と寝室などのプライベート空間を階で分けられます。

専有面積と有効面積の違い

メゾネットマンションでは、内階段部分も専有面積に含まれます。そのため、同じ専有面積のフラットタイプと比較すると、実際に使える床面積(有効面積)は少なくなります。

たとえば70㎡のメゾネットの場合、階段部分で3-5㎡程度が使われるため、実質的な居住スペースは65-67㎡程度となります。物件を比較する際は、専有面積だけでなく有効面積も確認することが大切です。

価格相場(通常のマンションより10-15%高い傾向)

メゾネットマンションは、同じエリア・築年数の通常のマンションと比べて10-15%程度価格が高い傾向があります。

これは、メゾネットタイプがデザイナーズマンションや高級マンションに多く採用され、希少価値が高いためです。ただし、地域や物件の条件により価格差は異なるため、複数の物件を比較検討することをおすすめします。

メゾネットマンションのメリット5選

上下階の騒音を気にしない戸建て感覚の暮らし

メゾネットマンションの大きなメリットは、上下階の住戸と直接隣接する面積が少ないため、足音や生活音のトラブルが起きにくい点です。

特に小さな子どもがいる家庭では、子どもが走り回っても下の階への音を気にせず暮らせます。戸建てのような感覚でマンションに住めるのが魅力です。

採光・通風が良好で開放感がある

2層にまたがるメゾネットは、複数の方角に窓を設けやすく、採光・通風に優れています。

吹き抜けのある物件では、高い天井による開放感も得られます。また、上下階それぞれにバルコニーがある物件も多く、洗濯物を干すスペースが確保しやすいのもメリットです。

生活空間とプライベート空間を分けやすい

1階をリビング・ダイニング、2階を寝室・子ども部屋というように、用途別にフロアを分けられます。

在宅ワークが増えた現在、仕事スペースと生活スペースを階で分けたいというニーズにも対応できます。来客があった際も、プライベートな空間を見せずに済むメリットがあります。

デザイン性が高く希少価値がある

メゾネットタイプは高級マンションやデザイナーズマンションに採用されることが多く、デザイン性の高い物件が多いです。

市場での流通量が限られるため、希少価値が高く、将来売却する際にも一定の需要が見込める可能性があります。

複数のバルコニーやルーフバルコニー付き物件も

上階にルーフバルコニーが付いた物件も多く、広い屋外スペースを確保できます。

ペット可物件ではドッグランとして使えたり、ガーデニングを楽しんだりと、戸建て並みの屋外空間を持てるのが魅力です。

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メゾネットマンションのデメリットと注意点

階段による有効面積の減少

内階段が専有面積の一部を占めるため、同じ広さのフラットタイプと比べて実際に使える面積は小さくなります。

家具の配置計画を立てる際には、有効面積を基準に考える必要があります。

冷暖房効率が悪く光熱費が高くなりやすい

吹き抜けや高天井のある物件では、暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまりやすくなります。

その結果、冷暖房効率が悪くなり、光熱費が通常のマンションより高くなる傾向があります。物件選びの際は断熱性能を確認し、シーリングファンの設置なども検討しましょう。

日常的な階段の上り下りの負担

毎日の生活で階段の上り下りが発生します。買い物の荷物を運んだり、体調が悪いときに移動したりする際には負担を感じることがあります。

掃除の手間も増えるため、日常的な家事の負担を考慮しておく必要があります。

小さな子どもや高齢者の安全面・バリアフリー性の課題

小さな子どもがいる家庭では、階段からの転落リスクに注意が必要です。ベビーゲートの設置などの安全対策を検討しましょう。

また、将来的に高齢になった際のバリアフリー性も課題となります。長期的なライフプランを考慮して物件を選ぶことが大切です。

メゾネットマンションの選び方と購入時のチェックポイント

階段の寸法と家具搬入の確認

内階段は一般的な階段より狭いことが多く、大型家具の搬入が難しい場合があります。

物件見学時には階段の幅・高さ・曲がり角の有無を確認し、引越し業者に追加料金が発生するかどうかも事前に確認しておきましょう。

断熱性能と冷暖房効率の確認

光熱費に直結する断熱性能は重要なチェックポイントです。

窓の種類(ペアガラス・Low-Eガラスなど)、断熱材の仕様、床暖房の有無などを確認し、冷暖房効率の良い物件を選びましょう。

Wi-Fi環境など生活インフラの確認

2層にまたがるメゾネットでは、Wi-Fiが全部屋に届きにくいことがあります。

メッシュWi-Fiや複数のアクセスポイント設置を想定し、コンセントやLAN配線の位置も確認しておくと良いでしょう。

将来のライフスタイル変化への対応

家族構成の変化や高齢化を見据えて、将来的にメゾネットでの生活が続けられるかを検討しましょう。

リフォームでホームエレベーターを設置できるか、売却時の需要はあるかなど、長期的な視点で物件を評価することが大切です。

まとめ:メゾネットマンションが向いている人・向いていない人

メゾネットマンションは、戸建て感覚で暮らしたい方、上下階の騒音を気にしたくない方、開放的な空間を求める方に向いています。

一方、階段の上り下りが負担になる方、光熱費を抑えたい方、小さな子どもや高齢者がいて安全面が心配な方には、慎重な検討が必要です。

物件選びの際は、専有面積だけでなく有効面積を確認し、断熱性能や階段の寸法もチェックしましょう。将来のライフスタイル変化も見据えて、ご自身に合った選択をしてください。

購入を検討する際は、複数の物件を比較し、宅地建物取引士や税理士などの専門家にも相談することをおすすめします。

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よくある質問

Q1メゾネットマンションの価格は通常のマンションよりどれくらい高い?

A1一般的に、同じエリア・築年数の通常のマンションと比べて10-15%程度高い傾向があります。ただし、地域や物件の条件により価格差は異なるため、複数の物件を比較検討することをおすすめします。メゾネットタイプは希少価値が高いため、相場より高めになりやすい傾向があります。

Q2メゾネットマンションは光熱費が高くなる?

A2吹き抜けや高天井のある物件では、冷暖房効率が悪くなり、光熱費が通常のマンションより高くなる傾向があります。物件選びの際は断熱性能(ペアガラス、断熱材の仕様など)を確認し、シーリングファンの設置や床暖房の活用も検討しましょう。

Q3メゾネットマンションは子どもや高齢者がいる家庭に向いている?

A3小さな子どもがいる家庭では、階段からの転落リスクに注意が必要です。ベビーゲートなどの安全対策を講じれば対応可能です。高齢者がいる場合は、階段の上り下りが日常的な負担になるため、将来のバリアフリー性も考慮して慎重に検討することをおすすめします。

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