億ション固定資産税の完全ガイド

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/6

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億ションの固定資産税の基礎知識

億ション(1億円以上のマンション)の購入を検討する際、固定資産税の負担額が気になる方は多いでしょう。「年間いくらかかるのか」「新築マンションの軽減措置はあるのか」といった疑問を持つのは当然です。

本記事の要点

  • 1億円のマンションの固定資産税は年40-50万円が目安(都市計画税込みで46-59万円)
  • 新築マンションは5年間、固定資産税が2分の1に軽減される
  • タワーマンションは2017年税制改正で高層階ほど税額が高くなる
  • 維持費全体では年100万円超が一般的、長期的な資金計画が重要

固定資産税と都市計画税の仕組み

固定資産税とは、土地や建物などの固定資産に対して課される地方税です。毎年1月1日時点の所有者に課税され、年4回に分けて納付します。

都市計画税は、都市計画区域内の土地・建物に課される地方税で、固定資産税と同時に課税されます。税率は0.3%です。

マンション所有者は、この2つの税を合わせて納付する必要があります。

1億円のマンションの固定資産税は年40-50万円が目安

1億円のマンションを購入した場合、固定資産税の年間負担額は約40-50万円が目安です。都市計画税を含めると約46-59万円程度になります。

ただし、この金額は以下の条件により変動します:

  • 新築マンションの軽減措置の有無
  • タワーマンションの階層
  • 床面積(280㎡超は軽減措置対象外)
  • マンションの構造(鉄筋コンクリート造か否か)

課税標準額は物件価格の約70%

固定資産税の計算基準となる課税標準額は、固定資産税評価額をもとに決定されます。おおよそ物件価格の**約70%**程度です。

例えば、1億円のマンションの場合:

  • 物件価格:1億円
  • 課税標準額:約7,000万円(物件価格の70%)

この課税標準額に税率を掛けて、固定資産税・都市計画税を計算します。

1億円のマンション固定資産税の計算方法

固定資産税の計算式(課税標準額×1.4%)

固定資産税は、以下の計算式で算出されます:

固定資産税 = 課税標準額 × 1.4%

1億円のマンションの場合:

  • 課税標準額:7,000万円(物件価格の70%)
  • 固定資産税:7,000万円 × 1.4% = 98万円

ただし、この金額は軽減措置適用前の金額です。

都市計画税の計算式(課税標準額×0.3%)

都市計画税は、以下の計算式で算出されます:

都市計画税 = 課税標準額 × 0.3%

1億円のマンションの場合:

  • 課税標準額:7,000万円
  • 都市計画税:7,000万円 × 0.3% = 21万円

固定資産税と都市計画税を合計すると、約119万円になります。ただし、実際には住宅用地特例などにより、この金額より低くなります。

具体的な計算シミュレーション

1億円のマンションの固定資産税を、より実際に近い形で試算してみます。

条件

  • 物件価格:1億円
  • 課税標準額:7,000万円(物件価格の70%)
  • 床面積:100㎡
  • 構造:鉄筋コンクリート造

軽減措置適用なし(6年目以降)の場合

税目 計算式 金額
固定資産税 7,000万円 × 1.4% × 0.7(住宅用地特例等) 約47万円
都市計画税 7,000万円 × 0.3% × 0.7 約10万円
合計 約57万円

実際には、マンションの戸数が多いほど1戸あたりの土地の評価額が下がるため、年40-50万円程度になることが多いです。

新築マンションの軽減措置と注意点

5年間(長期優良住宅は7年間)固定資産税が2分の1に減額

新築マンションには、固定資産税の軽減措置が適用されます:

  • 一般の新築マンション:5年間、固定資産税が2分の1に減額
  • 長期優良住宅:7年間、固定資産税が2分の1に減額

軽減措置の適用条件

  • 床面積:50㎡以上280㎡以下
  • 適用期限:令和8年(2026年)3月31日まで

この軽減措置は固定資産税のみで、都市計画税には適用されません。

購入当初は年32-33万円、6年目以降は年47-48万円程度

軽減措置を適用した場合の固定資産税・都市計画税の推移は以下の通りです:

購入当初(1-5年目)

  • 固定資産税:約47万円 × 1/2 = 約23.5万円
  • 都市計画税:約10万円(軽減なし)
  • 合計:約33.5万円

6年目以降(軽減措置終了後)

  • 固定資産税:約47万円
  • 都市計画税:約10万円
  • 合計:約57万円

6年目から税額が約1.7倍に増加するため、長期的な資金計画が必要です。

床面積50㎡以上280㎡以下が軽減措置の対象

軽減措置の適用条件である床面積の範囲は、50㎡以上280㎡以下です。

億ションの中には、床面積が280㎡を超える物件もあります。このような物件は軽減措置の対象外となり、購入当初から本来の税額(年47-48万円程度)が課税されます。

購入前に、床面積と軽減措置の適用可否を確認することを推奨します。

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タワーマンションの税制改正と階層別税額差

2017年税制改正で高層階ほど税額が高くなる

2017年の税制改正により、2018年以降に建設された**タワーマンション(高さ60m以上、おおむね20階建て以上)**は、階層により固定資産税の補正がかけられるようになりました。

この改正の目的は、高層階ほど眺望・日当たりが良く分譲価格が高いため、実勢価格に応じた税負担の公平性を確保することです。

改正前

  • 全階同一の税額(低層階と高層階で不公平が生じていた)

改正後(2018年以降)

  • 階層別専有床面積補正率により、高層階ほど税額が高くなる

階層別専有床面積補正率(階ごとに0.256%差)

階層別専有床面積補正率とは、タワーマンションの1階を100として、階が1つ増えるごとに10/39(約0.256%)ずつ加算する補正率です。

計算式

階層別補正率 = 100 + (階数 - 1) × 10/39

具体例

階数 補正率 1億円の場合の固定資産税(目安)
1階 100.0 約47万円
10階 102.3 約48万円
20階 104.9 約49万円
30階 107.4 約50万円
40階 110.0 約52万円
50階 112.6 約53万円

1階と50階で約6万5,000円の差

1億円のタワーマンションの場合、1階と50階の固定資産税の差は約6万5,000円になります。

試算例

  • 1階の固定資産税:約35.7万円(軽減措置適用後)
  • 50階の固定資産税:約42.2万円(軽減措置適用後)
  • 差額:約6.5万円

この差は、軽減措置終了後も同様に発生します。高層階を購入する場合は、この税額差も考慮した資金計画を立てましょう。

固定資産税を含む年間維持費の全体像

固定資産税・都市計画税(年46-59万円)

前述の通り、1億円のマンションの固定資産税・都市計画税は、軽減措置終了後で年46-59万円程度です。

軽減措置期間中(1-5年目)

  • 年32-33万円程度

軽減措置終了後(6年目以降)

  • 年47-57万円程度(一般的なマンション)
  • 年50-59万円程度(タワーマンション高層階)

管理費・修繕積立金の目安

億ションの管理費・修繕積立金は、以下の金額が目安です:

費用項目 月額目安 年額目安
管理費 2-4万円 24-48万円
修繕積立金 1-3万円 12-36万円
駐車場代 2-5万円 24-60万円
合計 5-12万円 60-144万円

タワーマンションの場合、高層階の設備維持費が高額になるため、修繕積立金が高めに設定されることがあります。

年間維持費100万円超が一般的

固定資産税・都市計画税と管理費等を合わせると、億ションの年間維持費は100万円超が一般的です。

年間維持費の内訳(軽減措置終了後)

費用項目 年額目安
固定資産税・都市計画税 47-57万円
管理費・修繕積立金 36-84万円
駐車場代 24-60万円
火災保険料 2-5万円
合計 109-206万円

億ション購入層の平均年収は3,000万円以上とされており、年間維持費100万円超は年収の3-4%程度です。購入前に、維持費を含めた長期的な資金計画を立てることが重要です。

まとめ:億ションの固定資産税と維持費計画

億ションの固定資産税は、年40-50万円が目安です(都市計画税込みで46-59万円)。新築マンションは5年間の軽減措置で年32-33万円程度ですが、6年目以降は本来の税額に戻り、約1.7倍に増加します。

タワーマンションの場合、2017年税制改正により高層階ほど税額が高くなり、1階と50階で約6.5万円の差が生じます。また、床面積が280㎡を超える物件は軽減措置の対象外となるため、購入前に確認が必要です。

固定資産税と管理費等を合わせた年間維持費は100万円超が一般的です。長期的な資金計画を立て、6年目以降の税額増加も考慮しましょう。

次のアクション

  1. 購入を検討する億ションの床面積と軽減措置適用可否を確認
  2. タワーマンションの場合、階層別の税額差を試算
  3. 固定資産税・都市計画税・管理費等を含む年間維持費の総額を把握
  4. 6年目以降の税額増加を考慮した長期的な資金計画を作成
  5. 税金に関する詳細は、市区町村の資産税課または税理士に相談

億ションの購入は大きな投資です。固定資産税を含む維持費を正確に把握し、無理のない資金計画を立てて、豊かな住まいを実現しましょう。

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よくある質問

Q11億円のマンションの固定資産税はいくら?

A1年40-50万円が目安です(都市計画税込みで46-59万円程度)。新築マンションは5年間の軽減措置で年32-33万円、6年目以降は年47-48万円程度になります。タワーマンションの高層階はさらに高額になる場合があります。

Q2タワーマンションは高層階ほど固定資産税が高い?

A22017年税制改正で階ごとに0.256%ずつ増加します。1階と50階で約6万5,000円の差が生じます。1億円のタワーマンションの場合、1階約35.7万円、50階約42.2万円程度(軽減措置適用後)です。

Q3新築マンションの固定資産税軽減措置はいつまで?

A35年間(長期優良住宅は7年間)固定資産税が2分の1に減額されます。適用期限は令和8年(2026年)3月31日までです。床面積50㎡以上280㎡以下が対象で、都市計画税には適用されません。

Q4億ションの維持費は年間いくらかかる?

A4固定資産税・都市計画税(年46-59万円)、管理費・修繕積立金(年36-84万円)、駐車場代(年24-60万円)等を合わせて年100万円超が一般的です。軽減措置終了後の税額増加も考慮した長期的な資金計画が重要です。

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