土地の登記費用はいくら?内訳と相場の目安

著者: Room Match編集部公開日: 2026/1/2

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1. 土地の登記費用はいくらかかる?

土地を購入したり相続したりする際、「登記費用はいくらかかるのか」「内訳はどうなっているのか」と疑問に感じる方は少なくありません。

この記事では、土地の登記費用について、登録免許税と司法書士報酬の内訳、計算方法、費用を抑える方法を、国税庁の登録免許税税額表や不動産実務の情報を元に解説します。

登記費用の仕組みを理解し、適正な費用を把握できるようになります。

この記事のポイント

  • 土地の登記費用は、登録免許税(国に支払う税金)と司法書士報酬(専門家への依頼料)の2つが主な内訳
  • 固定資産税評価額1,000万円の土地の場合、登録免許税15万円+司法書士報酬5万〜10万円で合計約20万〜25万円が目安
  • 登録免許税は「固定資産税評価額×税率」で計算し、税率は登記の種類により異なる(売買2%、相続0.4%等)
  • 司法書士報酬は平成15年から自由化されており、複数の見積比較で費用を抑えられる

(1) 土地の登記とは?なぜ必要なのか

土地の登記とは、土地の所有者や権利関係を法務局の登記簿に記録する手続きです。登記を行うことで、第三者に対して「この土地は自分のものです」と証明できます。

登記は法律上の義務ではありませんが、以下の理由から実務上は必須です。

  • 所有権の証明: 登記していないと、所有権を第三者に対抗できない
  • 売買・担保設定: 土地を売却したり、住宅ローンの担保にしたりする際に登記が必要
  • 相続・贈与: 相続や贈与で土地を取得した際も登記が推奨される

登記を怠ると、後で所有権トラブルに発展するリスクがあるため、速やかに登記することが重要です。

(2) 登記費用の目安:固定資産税評価額1,000万円の場合

固定資産税評価額1,000万円の土地を購入した場合の登記費用の目安は以下の通りです。

項目 金額
登録免許税(軽減税率1.5%適用時) 15万円
司法書士報酬 5万〜10万円
合計 20万〜25万円

※ 登録免許税は本則2%ですが、軽減措置適用時は1.5%になります(2025年時点、適用要件あり)。

登記の種類(売買・相続・贈与等)や司法書士により費用は変動するため、具体的な金額は見積を取得して確認してください。

2. 土地の登記費用の内訳

土地の登記費用は、主に登録免許税、司法書士報酬、その他の費用で構成されます。

(1) 登録免許税(国に支払う税金)

登録免許税とは、不動産の登記を行う際に国に支払う税金です。登記の種類により税率が異なり、「固定資産税評価額×税率」で計算されます。

登記費用の見積書の大部分(7割〜9割)は登録免許税が占めます。

(2) 司法書士報酬(専門家への依頼料)

司法書士報酬とは、登記手続きを司法書士に依頼する際の報酬です。平成15年1月1日から報酬が自由化されており、各事務所が独自に報酬を設定しています。

登記費用全体の1割〜3割程度を占め、事務所により金額が大きく異なります。

(3) その他の費用(登記事項証明書取得費用等)

登記手続きに伴い、以下の費用が発生する場合があります。

  • 登記事項証明書(登記簿謄本)の取得費用: 1通600円程度
  • 郵送費・交通費: 司法書士が法務局へ行く際の実費
  • 境界確定費用: 土地家屋調査士に境界確定を依頼する場合は別途30万〜40万円程度

これらの費用は、登録免許税や司法書士報酬と比べると少額ですが、見積書で内訳を確認しましょう。

3. 登録免許税の計算方法と軽減措置

登録免許税は、固定資産税評価額と税率により計算されます。税率は登記の種類により異なり、軽減措置が適用される場合もあります。

(1) 登録免許税の計算式:固定資産税評価額 × 税率

登録免許税の計算式は以下の通りです。

登録免許税 = 固定資産税評価額 × 税率

: 固定資産税評価額1,000万円の土地を売買で取得する場合(本則税率2%)

登録免許税 = 1,000万円 × 2% = 20万円

軽減措置適用時(税率1.5%)の場合:

登録免許税 = 1,000万円 × 1.5% = 15万円

(2) 登記の種類による税率の違い(売買2%、相続0.4%、贈与2%等)

登録免許税の税率は、登記の種類により異なります。

登記の種類 税率(本則) 軽減税率
売買による所有権移転 2.0% 1.5%(※)
相続による所有権移転 0.4% -
贈与による所有権移転 2.0% -
所有権保存登記(新築建物) 0.4% 0.15%(※)
抵当権設定登記 0.4% 0.1%(※)

※ 軽減税率は適用要件・適用期限があります(2025年時点、国税庁公式サイトで最新情報を確認してください)。

相続による所有権移転登記は税率0.4%のため、売買(2.0%)に比べて大幅に安くなります。

(3) 軽減措置の適用要件と期限(住宅用地の特例等)

土地の所有権移転登記の軽減税率(1.5%)は、期限付きの措置です。適用要件は以下の通りです(2025年時点)。

  • 住宅用地の特例: 住宅の敷地として取得する土地が対象
  • 適用期限: 法改正により延長または廃止される可能性があるため、最新情報の確認が必要

軽減措置が適用されない場合は本則税率2.0%が適用されます。適用要件や期限は変更される可能性があるため、登記前に国税庁公式サイトや司法書士に確認してください。

(4) 固定資産税評価額とは?実勢価格との違い

固定資産税評価額とは、市区町村が決定する不動産の評価額です。固定資産税や登録免許税の計算に使用されます。

実勢価格(実際の売買価格)とは異なり、一般的に実勢価格の70%程度が目安です。

: 実勢価格1,500万円の土地の場合

固定資産税評価額 ≒ 1,500万円 × 70% = 1,050万円

固定資産税評価額は、毎年送付される固定資産税納税通知書や、市区町村役場で取得できる固定資産評価証明書で確認できます。

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4. 司法書士報酬の相場

司法書士報酬は、平成15年から自由化されており、事務所により金額が異なります。

(1) 所有権移転登記の司法書士報酬:5万〜10万円

土地の所有権移転登記の司法書士報酬の相場は、5万〜10万円程度です。

報酬に含まれる主な業務は以下の通りです。

  • 登記申請書の作成
  • 必要書類の収集・確認
  • 法務局への申請手続き
  • 登記完了後の登記事項証明書の取得

(2) 報酬自由化と事務所による違い

平成15年1月1日から司法書士報酬が自由化され、各事務所が独自に報酬を設定しています。

報酬は以下の要因により変動します。

  • 地域: 都市部は高め、地方は安め
  • 事務所の規模: 大手は高め、個人事務所は安め
  • 業務の複雑さ: 通常の所有権移転登記は安め、複雑な権利関係の整理は高め

複数の司法書士に見積依頼することで、適正な報酬を把握できます。

(3) 境界確定を含む場合の費用:約40万円

土地の境界が不明確な場合、土地家屋調査士に境界確定測量を依頼する必要があります。この場合、別途30万〜40万円程度の費用が発生します。

境界確定測量は、隣地所有者との立会い、測量、境界標の設置、境界確定図の作成等が含まれます。

(4) 見積書の確認ポイント

司法書士から見積書を受け取ったら、以下のポイントを確認しましょう。

  • 登録免許税と報酬が分離されているか: 内訳が明確になっているか
  • 報酬の内訳: どの業務に対する報酬か(登記申請、書類作成、交通費等)
  • 実費の内訳: 登記事項証明書取得費用、郵送費等が適正か
  • 合計金額: 相場と比較して妥当か

不明な点があれば、司法書士に質問して納得してから依頼しましょう。

5. 登記費用を抑える方法と自分で登記する場合の注意点

登記費用を抑える方法として、複数の司法書士への見積依頼や、自分で登記する方法があります。

(1) 複数の司法書士に見積依頼する

司法書士報酬は自由化されているため、事務所により金額が異なります。複数の司法書士に見積依頼し、報酬と業務内容を比較することで、費用を抑えられる可能性があります。

見積依頼の際は、以下の情報を提供するとスムーズです。

  • 登記の種類(売買、相続、贈与等)
  • 土地の固定資産税評価額
  • 登記の緊急性(通常、急ぎ等)

(2) 自分で登記手続きを行う方法(メリット・デメリット)

自分で登記手続きを行えば、司法書士報酬(5万〜10万円)を節約できます。

メリット:

  • 司法書士報酬を節約できる
  • 登記の仕組みを理解できる

デメリット:

  • 書類作成や法務局への手続きに専門知識が必要
  • 書類不備により受理されないリスクがある
  • 手続きに時間がかかる(平日に法務局へ行く必要がある)

初めて登記する方や、手続きに不安がある方は、専門家である司法書士への依頼を推奨します。

(3) 自分で登記する際の必要書類と手続きの流れ

自分で登記する場合の一般的な手続きの流れは以下の通りです。

  1. 必要書類の収集:

    • 登記原因証明情報(売買契約書、遺産分割協議書等)
    • 登記識別情報(権利証)
    • 印鑑証明書
    • 固定資産評価証明書
    • 住民票
  2. 登記申請書の作成:

  3. 登録免許税の納付:

    • 登録免許税額を計算
    • 収入印紙を購入して申請書に貼付
  4. 法務局への申請:

    • 管轄の法務局に申請書と必要書類を提出
    • 不備がある場合は補正の指示を受ける
  5. 登記完了:

    • 登記完了後、登記事項証明書を取得

(4) 書類不備や手続きミスのリスク

自分で登記する場合、以下のリスクがあります。

  • 書類不備: 必要書類が不足していたり、記載内容に誤りがあったりすると、法務局で受理されない
  • 手続きミス: 登記申請書の記載ミスや、登録免許税の計算ミスにより、補正が必要になる
  • 時間のロス: 平日に法務局へ行く必要があり、補正対応で何度も足を運ぶ可能性がある

不安がある場合は、司法書士に相談することをおすすめします。

6. まとめ:土地の登記費用を正しく理解するために

土地の登記費用は、登録免許税(国に支払う税金)と司法書士報酬(専門家への依頼料)の2つが主な内訳です。固定資産税評価額1,000万円の土地の場合、登録免許税15万円+司法書士報酬5万〜10万円で合計約20万〜25万円が目安です。

登録免許税は「固定資産税評価額×税率」で計算し、税率は登記の種類により異なります(売買2%、相続0.4%等)。軽減措置が適用される場合もあるため、最新情報を確認してください。

司法書士報酬は平成15年から自由化されており、複数の見積比較で費用を抑えられる可能性があります。自分で登記することも可能ですが、書類不備や手続きミスのリスクがあるため、専門家への相談を推奨します。

(1) 登記費用の内訳と計算方法の要点

  • 登録免許税: 固定資産税評価額×税率(売買2%、相続0.4%、贈与2%等)
  • 司法書士報酬: 5万〜10万円(事務所により異なる)
  • 軽減措置: 住宅用地の特例等で税率が下がる場合がある(適用要件・期限あり)

(2) 次のアクション:司法書士への相談と見積依頼

登記費用を正確に把握するには、以下のアクションを推奨します。

  1. 固定資産税評価額の確認: 固定資産税納税通知書や固定資産評価証明書で確認
  2. 登録免許税の計算: 固定資産税評価額×税率で概算を算出
  3. 司法書士への見積依頼: 複数の司法書士に見積を依頼し、報酬と業務内容を比較
  4. 軽減措置の適用確認: 国税庁公式サイトや司法書士に確認

信頼できる司法書士に相談しながら、無理のない登記手続きを実現してください。

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よくある質問

Q1土地の登記費用はいくらかかりますか?

A1固定資産税評価額1,000万円の土地の場合、登録免許税15万円(軽減税率1.5%適用時)+司法書士報酬5万〜10万円で、合計約20万〜25万円が目安です。登録免許税は「固定資産税評価額×税率」で計算し、税率は登記の種類により異なります(売買2%、相続0.4%、贈与2%等)。軽減措置が適用されない場合は本則税率が適用されます。

Q2登録免許税と司法書士報酬の違いは何ですか?

A2登録免許税は、不動産の登記を行う際に国に支払う税金で、固定資産税評価額×税率で計算されます。登記費用の7割〜9割を占めます。司法書士報酬は、登記手続きを専門家に依頼する際の報酬で、平成15年から自由化されており各事務所が独自に報酬を設定しています。所有権移転登記の相場は5万〜10万円程度です。

Q3自分で登記することはできますか?

A3可能です。司法書士報酬(5万〜10万円)を節約できますが、書類作成や法務局への手続きに専門知識が必要です。書類不備により受理されないリスクや、平日に法務局へ行く時間が必要になります。法務局の公式サイトで様式を入手し、記載例を参考に作成できますが、不安がある場合は専門家である司法書士への相談を推奨します。

Q4登記費用は誰が負担しますか?

A4一般的に買主が負担しますが、売買契約で売主と買主が協議して決めることができます。契約書で負担者を明確にしておくことが重要です。相続の場合は相続人が負担し、贈与の場合は受贈者(もらう側)が負担するのが一般的ですが、これも協議により決定できます。

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