固定資産税の分割払いとは何か
固定資産税の支払い方法の種類
固定資産税は、毎年1月1日時点の土地・建物の所有者に課される市町村税です。支払い方法は以下の3種類があります。
- 年4回の分割払い(一般的)
- 一括払い(第1期の納期限までに1年分をまとめて納付)
- 12回分割払い(クレジットカード払い、または自治体への分納申請)
この記事で分かること
この記事では、固定資産税の分割払い制度(年4回納付)と12回分割払いの方法(クレジットカード・分納)を網羅的に解説します。Meets Moreや総務省の公式情報を元に、正確な情報を提供します。
この記事のポイント
- 固定資産税は年4回の分割払いが基本(第1期6月、第2期9月、第3期12月、第4期翌年2月が一般的)
- 一括払いでも分割払いでも総額は同じ(割引なし)、資金繰りを考えて分割がおすすめ
- クレジットカード払いなら3〜12回の分割払いが可能(決済手数料・利息が発生)
- 納付期限を過ぎると延滞金が発生(1ヶ月以内年2.4%、1ヶ月経過後年8.7%、2024年時点)
固定資産税の基本知識
固定資産税の計算方法
固定資産税は、固定資産税評価額×税率(標準1.4%)で計算されます。
計算式:
固定資産税 = 固定資産税評価額 × 1.4%
例:
- 固定資産税評価額が2,000万円の場合
- 固定資産税 = 2,000万円 × 1.4% = 28万円/年
固定資産税評価額は、土地・建物の時価の70%程度が目安です。3年に1度の評価替えで見直されます。
納税通知書の届くタイミング
三菱UFJ銀行によると、納税通知書は毎年4〜6月頃に市町村から送付されます。
納税通知書には以下の情報が記載されています。
- 固定資産税の税額
- 納付期限(第1期~第4期)
- 納付方法(現金、口座振替、クレジットカード等)
- 固定資産税評価額
2024年度の税制改正ポイント
山田&パートナーズによると、2024年度税制改正で以下の変更がありました。
2024年は3年に1度の評価替えの年:
- 土地・建物の固定資産税評価額が見直される
- 評価額により税額が変わる可能性がある
新築住宅の減額措置が2026年3月31日まで延長:
- 新築住宅は3年間(マンションは5年間)、固定資産税が1/2に減額
- 対象: 2026年3月31日までに新築された住宅
負担調整措置も延長:
- 評価額の急激な上昇を緩和する措置が継続
分割払いの制度(年4回納付)
納付期限(第1期~第4期)
Meets Moreによると、固定資産税は年4回の分割払いが基本です。一般的な納付期限は以下の通りです。
| 期 | 納付期限 |
|---|---|
| 第1期 | 6月末 |
| 第2期 | 9月末 |
| 第3期 | 12月末 |
| 第4期 | 翌年2月末 |
納付期限は自治体により異なるため、納税通知書で最新の納期限を確認してください。
自治体別の納期の違い
三菱UFJ銀行によると、自治体により納付期限が異なります。
例:
- 一般的な自治体: 6月、9月、12月、翌年2月
- 横浜市: 4月、7月、12月、翌年2月
- 大阪市: 6月、8月、12月、翌年2月
納税通知書で自分の自治体の納期限を確認しましょう。
支払い方法の選択肢
HOME4Uによると、固定資産税の支払い方法は以下の6種類があります。
- 現金払い(金融機関・コンビニ窓口)
- 口座振替(一度設定すれば毎年自動引き落とし)
- クレジットカード払い(ポイント還元あり、決済手数料が発生)
- ペイジー(インターネットバンキング・ATM)
- スマホ決済(PayPay、LINE Pay等)
- 電子マネー(nanaco、WAON等)
2023年4月から地方税統一QRコード(eL-QR)が導入され、全国どの自治体の税金もQRコード決済で支払えるようになりました。
支払い方法は毎回変更可能です。
12回分割払いの方法(クレジットカード・分納)
クレジットカード払いでの12回分割
dメニューマネーによると、クレジットカード払いで3〜12回の分割払いが可能です。
クレジットカード払いの仕組み:
- 自治体のWeb サイトからクレジットカード払いを選択
- クレジットカード会社のサイトで3〜12回の分割払いを設定
- 決済手数料(税額の1%程度)が発生
- 分割払いの利息(年率10-15%程度)が発生
メリット:
- キャッシュフロー管理がしやすい
- クレジットカードのポイントが貯まる
デメリット:
- 決済手数料・利息が発生
- 総支払額は一括払いより高くなる
自治体への分納申請
dメニューマネーによると、支払いが困難な場合は自治体への分納申請で12回程度まで分割可能な場合があります。
分納申請の流れ:
- 納期限前に自治体の税務課窓口に相談
- 分納計画を提出(収入・支出の状況を説明)
- 自治体が審査(完納見込みがあるか判断)
- 承認されれば12回程度まで分納可能
注意点:
- 分納は権利ではなく、自治体の判断による
- 分納中も延滞金は加算される
- 完納見込みがないと差し押さえされる可能性がある
手数料・利息・延滞金の注意点
クレジットカード払い:
- 決済手数料: 税額の1%程度
- 分割払い利息: 年率10-15%程度
分納申請:
- 手数料: なし
- 延滞金: 1ヶ月以内年2.4%、1ヶ月経過後年8.7%(2024年時点)
Meets Moreによると、延滞金は以下の2段階制です。
| 期間 | 延滞金率(2024年) |
|---|---|
| 納期限の翌日から1ヶ月以内 | 年2.4% |
| 納期限の翌日から1ヶ月経過後 | 年8.7% |
延滞金率は法改正により変更される可能性があるため、執筆時点(2025年)の情報です。
一括払いと分割払いの比較
一括払いのメリット・デメリット
メリット:
- 支払い忘れがない(第1期で完了)
- 手続きが1回で済む
デメリット:
- キャッシュフローへの負担が大きい
- 割引がない(分割払いと総額は同じ)
分割払いのメリット・デメリット
メリット:
- キャッシュフロー管理がしやすい
- 資金繰りに余裕が生まれる
デメリット:
- 支払い忘れのリスクがある
- 4回手続きが必要(口座振替なら自動)
Meets Moreによると、一括払いでも分割払いでも総額は同じで割引なしです。資金繰りを考えると分割払いがおすすめです。
支払い方法別のポイント還元・手数料
| 支払い方法 | ポイント還元 | 手数料 |
|---|---|---|
| 現金 | なし | なし |
| 口座振替 | なし | なし |
| クレジットカード | あり(0.5-1%) | 決済手数料(税額の1%程度) |
| スマホ決済 | あり(0.5-1.5%) | なし(自治体による) |
| 電子マネー | あり(0.5-1%) | なし |
クレジットカード払いはポイント還元があるものの、決済手数料が発生するため、ポイント還元率と決済手数料を比較して判断しましょう。
延滞した場合のペナルティ
Meets Moreによると、納付期限を過ぎると以下のペナルティが発生します。
延滞金:
- 1ヶ月以内: 年2.4%
- 1ヶ月経過後: 年8.7%(2024年時点)
滞納を続けた場合の流れ:
- 督促状: 納期限から20日以内に送付
- 催告書: 督促状を無視すると送付
- 財産差し押さえ: 催告書も無視すると、預金・給与・不動産等を差し押さえ
支払いが困難な場合は、納期限前に自治体窓口に相談してください。分納や徴収猶予の可能性があります。
まとめ:自分に合った支払い方法の選び方
固定資産税は年4回の分割払いが基本で、一括払いでも総額は同じです。資金繰りを考えると分割払いがおすすめです。
クレジットカード払いなら3〜12回の分割払いが可能ですが、決済手数料・利息が発生します。自治体への分納申請で12回程度まで分割可能な場合もありますが、延滞金は加算されます。
納付期限を過ぎると延滞金が発生(1ヶ月以内年2.4%、1ヶ月経過後年8.7%、2024年時点)し、滞納を続けると督促状→催告書→財産差し押さえのリスクがあります。
支払い方法の選び方:
- 資金繰り重視: 年4回の分割払い(口座振替推奨)
- ポイント還元重視: クレジットカード払い(決済手数料に注意)
- 支払い困難: 納期限前に自治体窓口に相談
口座振替は一度設定すれば毎年自動引き落としで支払い忘れを防止できます。2023年4月から導入された地方税統一QRコード(eL-QR)で、全国どの自治体の税金もQRコード決済で支払えます。
税制は改正される可能性があるため、執筆時点(2025年)の情報です。詳細は税理士等の専門家への相談を推奨します。


