土地が安くなるケース|不整形地・売れ残り・売り急ぎ・競売物件
土地を安く買いたいと考える際、「どうすれば市場価格より安く買えるのか」「安い土地にはリスクがあるのか」と不安に感じる方は少なくありません。
この記事では、土地が安くなるケース、安い土地の探し方、値引き交渉術、リスクと注意点を、国土交通省の不動産取引情報や建築基準法・都市計画法の規制を元に解説します。
土地購入を検討している方でも、コスト削減の方法とリスクを正確に把握できるようになります。
この記事のポイント
- 土地が安くなるケースは不整形地、売れ残り、売り急ぎ、競売物件、古家付き土地など
- 値引き相場は5-10%または50-200万円、住宅ローン事前審査通過後に交渉すると成功しやすい
- 安い土地には必ず理由があり、建築制限、インフラ未整備、権利関係の問題がある可能性
- 仲介手数料を節約する直接購入は可能だが、専門家が間に入らないためトラブルリスクが高まる
(1) 不整形地(旗竿地、三角地、人気がなく価格抑えられるが建築コスト高い)
不整形地(旗竿地、三角地など)は形が悪く人気がないため、価格が抑えられています。ただし、建築しづらく工事費が高くなる可能性があります。
旗竿地は道路に接する部分が細長い土地で、建築コストが通常の土地より高くなります。
(2) 売れ残り物件(販売開始から半年以上経過、売主・仲介業者ともに売却を急ぐ)
販売開始から半年以上経過した土地は売れ残り物件として値引き交渉がしやすくなります。売主・仲介業者ともに売却を急ぐため、価格交渉に応じる可能性が高いです。
(3) 売り急ぎ物件(相続・決算期、早期売却のため値引き交渉しやすい)
相続や決算期の売り急ぎ物件は、早期売却のため値引き交渉しやすいです。特に3月の決算期や年末は売主が売却を急ぐため、価格交渉のチャンスです。
(4) 競売物件(相場の70-80%で購入可能、内覧不可・権利関係複雑)
裁判所が差し押さえた競売物件は相場の70-80%で購入可能ですが、内覧不可、権利関係が複雑などのリスクがあります。競売物件の情報は裁判所のWebサイトで確認できます。
(5) 古家付き土地(解体費用を買主負担、坪単価4-6万円安い)
古い建物が残っている古家付き土地は、解体費用を買主負担とするため、坪単価4-6万円安くなります。解体費用は坪単価4-6万円が目安です。
安い土地の探し方|非公開物件・空き家バンク・直接購入
(1) 非公開物件の入手方法(不動産会社への事前登録、地元業者のネットワーク)
非公開物件は不動産会社への事前登録により入手できます。地元業者は地域ネットワークがあり、未公開の売り物件情報を持っている場合があります。
(2) 空き家バンクの活用(自治体運営、無償譲渡の物件もある)
自治体が運営する空き家バンクでは、無償譲渡の物件もあります。移住希望者向けに格安で土地を提供している自治体もあります。
(3) 直接購入(不動産会社所有の土地、仲介手数料2,000万円の土地で72万6,000円節約)
不動産会社所有の土地を直接購入すれば仲介手数料は不要です。2,000万円の土地で72万6,000円(物件価格×3%+6万円+消費税)を節約できます。
ただし、専門家が間に入らないためトラブルリスクが高まるので、司法書士・宅建士への相談を推奨します。
(4) 時期を選ぶ(1-3月の繁忙期を避ける、閑散期は交渉しやすい)
1-3月の繁忙期を避け、閑散期(4-6月、8-11月)に探すと交渉しやすくなります。繁忙期は需要が高く価格交渉が難しいため、時期選びが重要です。
土地の値引き交渉術|タイミング・相場・成功のコツ
(1) 値引き相場(5-10%または50-200万円が目安)
土地の値引き相場は5-10%または50-200万円が目安です。2,000万円の土地であれば100-200万円の値引きが期待できます。
(2) 交渉のベストタイミング(住宅ローン事前審査通過後、購入意思が明確)
値引き交渉のベストタイミングは住宅ローン事前審査通過後です。購入意思が明確で、売主は真剣に検討せざるを得ません。
(3) 成功のコツ(買付証明書に希望価格記入、売主は真剣に検討せざるを得ない)
買付証明書に値引きを見込んだ希望価格を記入すると、売主は真剣に検討せざるを得ません。買付証明書は金銭不要でサインと印鑑のみで提出可能です。
(4) 交渉の注意点(過度な値引き要求は決裂リスク、他の購入希望者が優先される可能性)
過度な値引き要求は売主の気持ちを不快にさせ、交渉が決裂するリスクがあります。また、値引き交渉中に他の購入希望者が現れると、その購入希望者が優先される可能性があります。
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安い土地のリスクと注意点|建築制限・インフラ未整備・権利関係
(1) 建築制限のリスク(市街化調整区域、建築不可または制限あり)
市街化調整区域では建築不可または制限があります。市街化調整区域は市街化を抑制する区域で、建築許可が必要な場合があります。
購入前に用途地域を必ず確認してください。
(2) インフラ未整備のリスク(上下水道・ガス配管なし、整備費用が高額)
上下水道・ガス配管が整備されていない土地は、整備費用が高額(100万円~300万円)になります。購入前に必ずインフラの有無を確認してください。
(3) 権利関係のリスク(境界未確定、測量費用30-80万円、競売物件の複雑な権利関係)
境界未確定の土地は測量費用(30万円~80万円)が別途必要になります。競売物件は権利関係が複雑で、占有者がいる場合は立ち退き交渉が必要な場合があります。
(4) 不整形地の建築コスト(旗竿地は建築しづらく、工事費が高くなる)
旗竿地は道路に接する部分が細長いため、建築資材の搬入が難しく、工事費が高くなります。建築前に建築会社に見積もりを依頼してください。
(5) 安い土地には理由がある(お買い得の土地は基本的に存在しない)
安い土地には必ず理由があります。お買い得の土地は基本的に存在しないため、安い理由を必ず確認してください。
土地購入費用を削減するコツ|仲介手数料・諸費用・税制優遇
(1) 仲介手数料の節約(直接購入で最大の節約、400万円以上は売買価格×3%+6万円+消費税)
仲介手数料は400万円以上の土地で売買価格×3%+6万円+消費税が上限です。2,000万円の土地で72万6,000円になります。
不動産会社所有の土地を直接購入すれば仲介手数料は不要ですが、専門家が間に入らないためトラブルリスクが高まります。
(2) 登録免許税の軽減(2024年3月31日まで固定資産税評価額の1.5%に軽減)
登録免許税は2024年3月31日まで固定資産税評価額の**1.5%**に軽減されています(本則2%)。詳細は国税庁で確認してください。
(3) 不動産取得税の軽減(2024年3月31日まで固定資産税評価額の3%に軽減)
不動産取得税は2024年3月31日まで固定資産税評価額の**3%**に軽減されています(本則4%)。詳細は各都道府県の税務署で確認してください。
(4) 印紙税の軽減(令和9年3月31日まで継続、3,000万円の土地で1万円)
印紙税の軽減措置は令和9年(2027年)3月31日まで継続されています。3,000万円の土地で1万円(本則2万円)です。
(5) 住宅ローンの保証料節約(ネット銀行で保証料無料、手数料と総額比較重要)
ネット銀行では住宅ローンの保証料無料のケースが増加しています。ただし、融資手数料(借入額の2%程度)が別途かかる場合があるため、手数料と保証料の総額比較が重要です。
まとめ|土地を安く買うための総合ガイド
土地が安くなるケースは不整形地、売れ残り、売り急ぎ、競売物件、古家付き土地などです。値引き相場は5-10%または50-200万円で、住宅ローン事前審査通過後に買付証明書に希望価格を記入して交渉すると、売主は真剣に検討せざるを得ません。
安い土地には必ず理由があり、建築制限(市街化調整区域)、インフラ未整備(上下水道・ガス配管なし、整備費用高額)、権利関係(境界未確定、測量費用30-80万円)、不整形地の建築コスト高などのリスクがあります。
仲介手数料を節約する直接購入は可能ですが、専門家が間に入らないためトラブルリスクが高まるので、司法書士・宅建士への相談を推奨します。税制(登録免許税、不動産取得税、印紙税)の軽減措置を活用することで、諸費用を抑えることも可能です。
信頼できる不動産会社や専門家(司法書士、土地家屋調査士、宅建士)に相談しながら、無理のない資金計画を立てましょう。
