イオン銀行住宅ローンの特徴とは
マイホーム購入を検討する際、「どの金融機関の住宅ローンを選ぶべきか」「イオン銀行の住宅ローンは実際にお得なのか」と悩む方は少なくありません。
この記事では、イオン銀行の住宅ローンの金利、審査基準、メリット・デメリットを、公式情報を元に客観的に解説します。
イオン銀行は、イオングループの銀行として、住宅ローン契約者にイオンでの買い物特典を提供しています。金利水準や審査の柔軟性、保証料0円などの特徴があり、2025年のオリコン顧客満足度調査で総合1位を獲得しています。
この記事のポイント
- 変動金利は年0.78~0.83%(2025年11月時点)で、頭金20%以上で0.05%引き下げ
- 保証料・一部繰上返済手数料が0円、全疾病団信が金利上乗せなしで付帯
- イオングループで毎日5%OFFの特典があり、35年間で最大157.5万円分お得
- 返済比率45%まで対応で、他行より審査が柔軟な可能性がある
(1) イオン銀行とは(イオングループの銀行)
イオン銀行は、イオングループの銀行として2006年に設立されました。
全国のイオンモールに店舗を構え、土日祝日も営業しているのが特徴です。
(2) 2025年のオリコン顧客満足度調査で総合1位
2025年のオリコン顧客満足度調査 住宅ローンランキングで総合1位を獲得しています(住宅ローンナビ)。
(3) 金融庁への登録状況
イオン銀行は金融庁に登録された銀行です(登録金融機関)。
金利タイプと審査基準
(1) 変動金利(年0.78~0.83%、2025年11月時点)
イオン銀行の変動金利は、**年0.78~0.83%**です(イオン銀行2025年11月時点)。
| 借入額 | 変動金利 |
|---|---|
| 物件価格の80%以内 | 0.78% |
| 物件価格の80%超 | 0.83% |
物件価格の20%以上を頭金として支払う場合、金利が0.05%引き下げられます。
(2) 固定金利プラン(3年・5年・10年)
イオン銀行では、当初固定金利プランも利用可能です(イオン銀行)。
- 3年固定: 年1.33%~
- 5年固定: 年1.48%~
- 10年固定: 年1.83%~
(2025年11月時点)
(3) 金利優遇制度(頭金20%以上で0.05%引き下げ、環境配慮型住宅で0.03%引き下げ)
イオン銀行では、以下の金利優遇制度があります。
- 頭金20%以上: 金利が0.05%引き下げ
- 環境配慮型住宅(ZEH水準省エネ住宅、低炭素住宅、長期優良住宅など): 金利がさらに0.03%引き下げ
(4) 2025年の金利動向(日本銀行の政策金利引き上げの影響)
2025年1月に日本銀行が政策金利を0.5%に引き上げたことで、住宅ローン金利に影響を与えています(住宅ローンナビ)。
今後も金利が変動する可能性があるため、最新の金利はイオン銀行公式サイトで確認することを推奨します。
(5) 申込条件(年収100万円以上、勤続6カ月以上)
イオン銀行住宅ローンの申込条件は以下の通りです(イオン銀行)。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 年齢 | 満20歳以上、完済時満80歳未満 |
| 年収 | 給与所得者の場合、前年度の年収が100万円以上 |
| 勤続年数 | 6カ月以上 |
(6) 審査期間(事前審査3~7日、本審査1~2週間)
審査期間は以下の通りです(イオン銀行)。
- 事前審査: 約3~7日(最短即日回答の場合もあり)
- 本審査: 必要書類の到着後約1~2週間
- 融資実行まで: 1カ月~1カ月半程度
購入スケジュールに余裕を持つことを推奨します。
(7) 返済比率45%まで対応(他行より柔軟)
イオン銀行の審査金利は4%で、返済比率が45%まで対応しています(ダイヤモンド不動産研究所)。
一般的な銀行の返済比率上限は30~35%のため、他行で返済比率オーバーで否決や減額回答となった人でも、イオン銀行では審査が通る可能性があります。
イオン銀行住宅ローンのメリット
(1) 保証料0円
イオン銀行では、保証料が0円です(イオン銀行)。
一般的な銀行では、保証料として借入額の2%程度(3,000万円の場合約60万円)が必要になることが多いため、大きなメリットです。
(2) 一部繰上返済手数料0円
一部繰上返済手数料が0円です(イオン銀行)。
インターネットバンキング経由で、1万円以上から繰上返済が可能です。
(3) 全疾病団信が金利上乗せなしで付帯
全疾病団信(がん・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎の8疾病を含む全ての病気・ケガを保障)が、金利上乗せなしで付帯します(イオン銀行)。
一般的な銀行では、全疾病団信に加入する場合、金利が0.1~0.3%上乗せされることが多いため、コストメリットがあります。
(4) イオンセレクトクラブ(イオングループで毎日5%OFF、35年で最大157.5万円分お得)
イオン銀行住宅ローン契約者は、イオンセレクトクラブの特典を利用できます(イオン銀行)。
特典内容:
- イオングループの対象店舗での買い物が毎日5%OFF
- 年間の割引対象額は90万円、年間の割引額は4.5万円
- 35年間で最大157.5万円分もお得
イオンでの買い物頻度が高い人にとって、大きなメリットとなります。
デメリットと注意点
(1) ローン取扱手数料の型(定率型・定額型)により借入利率が年0.2%異なる
イオン銀行では、ローン取扱手数料の型により借入利率が異なります。
| 手数料の型 | 手数料 | 借入利率 |
|---|---|---|
| 定率型 | 借入額の2.2%(税込) | 低い(0.78%~) |
| 定額型 | 110,000円(税込) | 高い(定率型+0.2%) |
定額型を選ぶと、手数料は安くなりますが、借入利率が年0.2%高くなります。総支払額で比較して選択することを推奨します。
(2) 融資実行まで1カ月~1カ月半程度の時間を要する
事前審査から融資実行まで1カ月~1カ月半程度の時間を要するため、購入スケジュールに余裕を持つ必要があります(イオン銀行)。
(3) 審査結果により保証料ありのプランになる場合がある
審査結果により、保証料ありのプランでご案内する場合があります(イオン銀行)。
この場合、保証料0円のメリットが失われるため、注意が必要です。
他行との比較と適している人
(1) 他の銀行との金利・手数料比較
イオン銀行と他の主要銀行の金利・手数料を比較すると、以下のようになります(2025年11月時点、各行の公式サイトより)。
| 銀行 | 変動金利 | 保証料 | 繰上返済手数料 |
|---|---|---|---|
| イオン銀行 | 0.78%~ | 0円 | 0円(一部) |
| 三菱UFJ銀行 | 0.475%~ | 有料(または金利+0.2%) | 有料 |
| 三井住友銀行 | 0.475%~ | 有料(または金利+0.2%) | 有料 |
| みずほ銀行 | 0.375%~ | 有料(または金利+0.2%) | 有料 |
(注: 金利は優遇適用後の最低金利、各行により条件が異なるため、詳細は各行の公式サイトで確認してください)
(2) イオン銀行住宅ローンが適している人
イオン銀行住宅ローンが適しているのは、以下のような人です。
- イオンでの買い物頻度が高い人(5%OFF特典を活用できる)
- 保証料・繰上返済手数料を抑えたい人
- 全疾病団信を金利上乗せなしで利用したい人
- 返済比率が高めで他行の審査が厳しい人(返済比率45%まで対応)
(3) イオン銀行住宅ローンが適していない人
以下のような人には、他行の検討も推奨します。
- イオンでの買い物頻度が低い人(5%OFF特典のメリットが少ない)
- 変動金利の最低水準を優先する人(他行の方が低い場合がある)
- 融資実行を急ぐ人(審査期間が1カ月~1カ月半程度)
まとめ:イオン銀行住宅ローンの選び方と申込ステップ
イオン銀行住宅ローンは、保証料0円、一部繰上返済手数料0円、全疾病団信が金利上乗せなしで付帯、イオンでの買い物が毎日5%OFFなど、独自のメリットがあります。
変動金利は年0.78~0.83%(2025年11月時点)で、頭金20%以上で0.05%引き下げ、環境配慮型住宅でさらに0.03%引き下げとなります。
一方で、ローン取扱手数料の型により借入利率が年0.2%異なる点、融資実行まで1カ月~1カ月半程度かかる点は注意が必要です。
申込ステップ
- イオン銀行公式サイトで最新の金利・条件を確認
- 事前審査をオンラインで申込(フォーム入力は約10分)
- 事前審査結果を確認(約3~7日、最短即日)
- 本審査に必要な書類を提出
- 本審査結果を確認(約1~2週間)
- 融資実行(1カ月~1カ月半程度)
複数の金融機関を比較検討し、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーに相談しながら、無理のない返済計画を立てましょう。
