結論:信託銀行の相続手続き費用はこうなる
親が亡くなり、相続手続きを信託銀行に依頼しようと考えている方へ。信託銀行の相続手続き費用は、最低手数料110万円が相場です。相続財産額に応じて0.3%〜2%前後の料率が加算されるため、相続財産が6000万円の場合は90万円〜100万円以上、1億2000万円の場合は約200万円になります。
信託銀行は大手ブランドの安心感がありますが、費用は高めです。一方で、司法書士や相続代行サービスを利用すれば、基本料27万円〜数十万円前後で対応可能で、信託銀行の最低手数料110万円に比べて大幅に安くなります。
「費用を抑えたい」のか、「大手ブランドの安心感を重視したい」のか、ご自身の優先順位に応じて選択肢を検討することが重要です。
最安ルート(費用を抑えるポイント)
相続手続きの費用を抑えたい場合、以下の方法があります。
司法書士に依頼する
司法書士は基本料27万円(税込29.7万円)から相続登記一括対応が可能で、特に不動産相続の場合は司法書士が有利です。信託銀行の最低手数料110万円に比べて80万円以上安くなります。相続代行サービスを利用する
相続代行サービスは数十万円前後で、戸籍収集から相続登記までをワンストップで代行してくれます。オンライン中心で手続きが進められるため、平日に役所や銀行に行く時間が取れない方でも利用しやすいです。自分でできる手続きは自分で行う
戸籍謄本や固定資産税評価証明書を自分で取得する、遺産分割協議書の下書きを準備するなど、自分でできる手続きを行うことで追加費用を抑えられます。
特に不動産相続の場合は、司法書士が相続登記を得意としているため、信託銀行よりも費用を抑えられる上に専門的なサポートを受けられます。
費用だけで決めると失敗しやすい点
相続手続きの費用を比較する際、基本手数料だけを見て判断すると、予想以上の費用がかかることがあります。なぜなら、基本手数料に含まれない追加コストが多く存在するからです。
よく見落とされる追加コスト
- 戸籍謄本等の取得費用
- 不動産登記登録免許税・司法書士手数料
- 預貯金残高証明書発行手数料
- 相続税申告税理士報酬
- 鑑定評価手数料、不動産売却手数料(不動産を売却する場合)
これらの追加コストは、信託銀行だけでなく、司法書士や相続代行サービスでも発生します。そのため、見積もりを取る際は、総額でいくらになるのかを確認することが重要です。
また、費用だけでなく手間コストも考慮してください。自分で手続きを行う場合、平日に何度も役所や金融機関に足を運ぶ必要があり、時間的・精神的な負担が大きくなります。仕事や家事で忙しい方にとっては、代行サービスを利用する方がトータルで「安い」と感じることもあります。
費用を抑えたい方へ
相続ナビなら、銀行の相続代行サービスより費用を抑えて手続きを進められます。オンライン中心で戸籍収集から相続登記までをワンストップで代行し、手間コストも大幅に削減できます。
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費用の内訳(何にお金がかかるか)
信託銀行の相続手続き費用は、基本手数料と相続財産額に応じた料率で構成されています。ここでは、主要信託銀行の料金体系を比較し、何にお金がかかるのかを詳しく解説します。
信託銀行の基本手数料と料率
主要信託銀行の料金体系は以下の通りです。
三井住友信託銀行
- グループ会社預かり資産: 0.33%
- その他財産: 5000万円以下2.20%、1億円以下1.65%など段階的料率
- 最低手数料: 110万円(税込)
りそな銀行
- 遺言信託プラン30: 基本手数料330,000円(税込)
- 保管料: 年間6,600円
- 変更手数料: 110,000円
みずほ信託銀行
- 遺言信託プラン30: 基本手数料330,000円(税込)
- 遺言信託プラン100: 基本手数料1,100,000円(税込)
一般的な料率
- 信託銀行の遺産整理業務サービスの報酬は、相続財産の0.3%〜2%前後が一般的です。
- 相続財産6000万円の場合、1.5%で90万円ですが、最低料金が設定されているため100万円以上になることが多いです。
- 相続財産1億2000万円の場合、約200万円になります。
信託銀行5社の基本手数料は38万5000円〜55万円で、相続財産に応じた料率はグループ会社資産0.2%、1億円以下1.0%などと設定されています。
よく見落とす追加コスト
信託銀行の基本手数料には、以下の費用が含まれていないことが一般的です。
戸籍謄本等の取得費用
- 戸籍謄本、法定相続情報一覧図写し、固定資産評価証明書、不動産登記簿謄本の取得費用
不動産関連費用
- 不動産登記登録免許税(相続財産の0.4%)
- 司法書士報酬(相続登記手続きの報酬)
金融機関関連費用
- 預貯金残高証明書発行手数料(各金融機関ごとに数百円〜数千円)
その他の費用
- 相続税申告税理士報酬(相続税申告が必要な場合)
- 鑑定評価手数料(不動産の評価が必要な場合)
- 不動産売却手数料(不動産を売却する場合)
これらの追加コストは、信託銀行の基本手数料に上乗せされるため、総額で見ると予想以上の費用になることがあります。見積もりを取る際は、追加コストも含めた総額を確認してください。
「安い」の定義(総額/手間コスト)
相続手続きの費用を評価する際、金銭コストだけでなく手間コストも考慮することが重要です。
金銭コスト
- 基本手数料 + 追加コスト = 総額
- 信託銀行: 最低110万円〜
- 司法書士: 基本料27万円〜
- 相続代行サービス: 数十万円前後
手間コスト
- 平日に役所や金融機関に何度も足を運ぶ時間
- 戸籍謄本や書類を収集する手間
- 遺産分割協議書や相続関係説明図を作成する手間
- 各金融機関で個別に手続きを行う手間
自分で手続きを行う場合、金銭コストは抑えられますが、手間コストが大きくなります。一方、代行サービスを利用すれば、手間コストを大幅に削減できます。
**時間がない人にとっては、代行サービスの方がトータルで「安い」**と感じることが多いです。平日に役所や銀行に行く時間が取れない共働き世帯や会社員、遠方に住んでいて何度も帰省できない方にとっては、オンライン中心で手続きが進められる相続代行サービスが有効な選択肢です。
費用を抑える具体策
相続手続きの費用を抑えるために、具体的にどのような行動を取ればよいのかを解説します。
依頼前に揃えておくもの
信託銀行や司法書士に依頼する前に、自分で揃えられる書類を準備しておくことで、追加費用を抑えられます。
自分で取得できる書類
- 戸籍謄本: 被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本(市区町村役場で取得)
- 固定資産税評価証明書: 不動産の評価額を確認するための書類(市区町村役場で取得)
- 住民票除票: 被相続人の最後の住所を証明する書類(市区町村役場で取得)
- 印鑑証明書: 相続人全員分(市区町村役場で取得)
自分で準備できる書類
- 財産目録: 不動産、預貯金、株式、保険、負債などをリスト化
- 遺産分割協議書の下書き: 相続人全員で話し合った内容を下書きとして準備
これらの書類を自分で準備しておけば、代行サービスに依頼する範囲を減らすことができ、費用を抑えられます。ただし、戸籍謄本の収集は時間がかかるため、早めに着手することが重要です。
プラン選びのコツ(迷う人向け)
信託銀行と他の選択肢のどちらを選ぶか迷っている方は、以下の基準で判断してください。
信託銀行が向いているケース
- 相続財産が多く(1億円以上)、複雑な手続きが必要
- 相続人が多く、トラブルリスクがある
- 大手ブランドの安心感を重視したい
- 費用よりも安心感を優先したい
司法書士が向いているケース
- 不動産相続が中心で、相続登記を確実に完了させたい
- 費用を抑えたい(基本料27万円〜)
- 専門家のサポートを受けながら手続きを進めたい
相続代行サービスが向いているケース
- 平日に役所や銀行に行く時間が取れない(共働き世帯・会社員)
- 遠方に住んでいて、実家に何度も帰省できない
- オンライン中心で手続きを進めたい
- 費用を抑えつつ、ワンストップで対応してほしい
ご自身の状況に合わせて、最適な選択肢を選んでください。迷った場合は、複数の専門家に見積もりを取り、総額と手間コストを比較することをおすすめします。
代替案とのコスパ比較
信託銀行以外の選択肢として、司法書士、相続代行サービス、弁護士があります。ここでは、それぞれの費用とサービス内容を比較し、どの選択肢がコスパに優れているかを解説します。
費用優先なら司法書士・相続代行サービス
費用を抑えたい方には、司法書士や相続代行サービスが適しています。
司法書士
- 基本料: 27万円(税込29.7万円)〜
- 対応範囲: 相続登記、遺産分割協議書作成、戸籍収集代行
- 信託銀行との費用差: 信託銀行の最低手数料110万円に比べて80万円以上安い
- メリット: 不動産相続に強い、相続登記を確実に完了できる
- デメリット: 金融機関の名義変更などは別途対応が必要
相続代行サービス
- 基本料: 数十万円前後(相続内容・遺産額・手続き範囲に応じた定額制)
- 対応範囲: 戸籍収集、財産調査、相続関係説明図作成、遺産分割協議書作成、相続登記、名義変更
- 信託銀行との費用差: 相続財産4000万円の場合、信託銀行105万円に対し相続代行サービス21万円で84万円節約可能。相続財産1億2000万円の場合、信託銀行200万円に対し相続代行サービス63万円で137万円節約可能(ある相続手続支援センターの例)
- メリット: オンライン中心で手続きが進められる、ワンストップ対応、費用が明確
- デメリット: 事業者によってサービス品質が異なる
銀行の相続代行サービスより費用を抑えたい方は、司法書士や相続代行サービスの利用を検討してください。特にオンライン対応の相続代行サービスは、平日に役所や銀行に行く時間が取れない方でも利用しやすく、手間コストも大幅に削減できます。
安心優先なら信託銀行・弁護士
費用よりも安心感を重視したい方には、信託銀行や弁護士が適しています。
信託銀行
- 費用: 最低手数料110万円〜
- メリット: 大手ブランドの安心感、長年の実績、法的トラブルにも対応可能(提携弁護士との連携)
- デメリット: 費用が高い、窓口に行く必要がある場合が多い
弁護士
- 費用: 相続財産額に応じて変動(数十万円〜数百万円)
- メリット: 法的トラブル対応が可能、相続人間の紛争解決に強い
- デメリット: 費用が高い、紛争がない場合はオーバースペック
信託銀行や弁護士は費用が高い分、法的トラブルに対応できる安心感があります。相続人間でトラブルが予想される場合や、相続財産が多く複雑な手続きが必要な場合は、信託銀行や弁護士を選ぶことで将来のリスクを回避できます。
どれが正解かはケースで変わる
相続手続きの依頼先は、ご自身の状況に応じて選ぶことが重要です。
相続財産が多く複雑なら信託銀行
- 相続財産が1億円以上で、不動産や株式、保険など多岐にわたる場合
- 相続人が多く、トラブルリスクがある場合
- 大手ブランドの安心感を重視したい場合
シンプルな相続なら司法書士
- 相続財産が不動産中心でシンプルな場合
- 相続人が少なく(2〜3人程度)、トラブルリスクが低い場合
- 費用を抑えたい場合
時間がないならオンライン対応の相続代行サービス
- 平日に役所や銀行に行く時間が取れない場合
- 遠方に住んでいて、実家に何度も帰省できない場合
- 初めての相続で、何から始めればいいかわからない場合
ご自身の優先順位(費用、安心感、手間コスト)を整理し、複数の専門家に見積もりを取って比較することをおすすめします。
信託銀行が向いている人/向いていない人
信託銀行を選ぶべき人とそうでない人を明確にします。
信託銀行が向いている人
- 相続財産が多く(1億円以上)、複雑な手続きが必要
- 相続人が多く、トラブルリスクがある
- 大手ブランドの安心感を重視したい
- 費用よりも安心感を優先したい
- 法的トラブルに対応できる体制を整えたい
信託銀行が向いていない人
- 費用を抑えたい(司法書士や相続代行サービスの方が大幅に安い)
- シンプルな相続(不動産1件、預貯金数口座程度)
- 平日に窓口に行く時間が取れない(オンライン対応が限定的)
- 遠方に住んでいて、銀行の窓口に通えない
- 自分で手続きを進める時間がある
信託銀行は、大手ブランドの安心感がある一方で、費用が高く、窓口に行く必要がある場合が多いため、時間的・経済的な余裕がある方に向いています。一方で、費用を抑えたい方や、時間がない方には、司法書士や相続代行サービスの方が適しています。
安心感と費用のバランスを重視する方へ
相続ナビなら、銀行の相続代行サービスより費用を抑えながら、専門家が伴走してくれる安心感があります。手続きチェックリスト機能で進捗を可視化し、初めての相続でも安心して進められます。
【相続ナビ】
まとめ:今日やることチェックリスト
信託銀行の相続手続き費用は最低手数料110万円が相場で、相続財産額に応じて大きく変動します。費用を抑えたい場合は、司法書士や相続代行サービスを利用すれば、基本料27万円〜数十万円前後で対応可能です。
今日からすぐに着手できるアクションは以下の通りです。
今日やることチェックリスト
複数の専門家に見積もりを取る
信託銀行、司法書士、相続代行サービスの3つから見積もりを取り、総額と手間コストを比較してください。自分のケースに合った選択肢を検討する
相続財産額、手続きの複雑さ、自分の時間的余裕を整理し、最適な選択肢を選んでください。費用だけでなく手間コストも考慮する
金銭コストだけでなく、平日に役所や銀行に行く時間、書類収集の手間も考慮してください。時間がない方は、代行サービスの方がトータルで「安い」と感じることが多いです。戸籍謄本の収集を早めに始める
戸籍謄本の収集は時間がかかるため、早めに着手してください。自分で取得すれば追加費用を抑えられます。
相続登記義務化(3年以内)の期限を考えると、今すぐ行動を起こすことが大切です。まずは見積もりを取り、自分に合った選択肢を検討してみてください。
よくある質問
Q1. 信託銀行の相続手続き費用はいくらですか?
信託銀行の相続手続き費用は最低手数料110万円が相場です。相続財産額に応じて0.3%〜2%前後の料率が加算され、相続財産6000万円の場合は90万円〜100万円以上、相続財産1億2000万円の場合は約200万円になります。
信託銀行5社の基本手数料は38万5000円〜55万円で、相続財産に応じた料率が加算されるため、最終的には最低手数料110万円以上になることが一般的です。
Q2. 信託銀行と司法書士、どちらが安いですか?
司法書士の方が大幅に安いです。司法書士は基本料27万円(税込29.7万円)から対応可能で、信託銀行の最低手数料110万円に比べて80万円以上安くなります。
特に不動産相続の場合は、司法書士が相続登記を得意としているため、費用を抑えられる上に専門的なサポートを受けられます。ただし、金融機関の名義変更などは別途対応が必要になる場合があります。
Q3. 信託銀行の費用に含まれないものは何ですか?
戸籍謄本等取得費用、不動産登記登録免許税・司法書士手数料、預貯金残高証明書発行手数料、相続税申告税理士報酬などが別途必要です。これらの追加コストを見落とすと予想以上の費用になることがあります。
見積もりを取る際は、基本手数料だけでなく、追加コストも含めた総額を確認してください。
Q4. 相続手続き費用を抑える方法はありますか?
戸籍謄本や固定資産税評価証明書を自分で取得する、遺産分割協議書の下書きを準備するなど、自分でできる手続きを行うことで費用を抑えられます。
また、司法書士や相続代行サービスを利用すれば、信託銀行よりも大幅に安くなります。相続財産4000万円の場合、信託銀行105万円に対し相続代行サービス21万円で84万円節約可能、相続財産1億2000万円の場合、信託銀行200万円に対し相続代行サービス63万円で137万円節約可能です(ある相続手続支援センターの例)。
Q5. 信託銀行を選ぶべき人はどんな人ですか?
相続財産が多く複雑な場合(相続財産1億円以上)、相続人が多くトラブルリスクがある場合、大手ブランドの安心感を重視する場合は信託銀行が向いています。費用は高いですが、法的トラブルに対応できる安心感があります。
一方、費用を抑えたい、シンプルな相続、時間がない場合は、司法書士や相続代行サービスの方が適しています。ご自身の優先順位(費用、安心感、手間コスト)を整理し、最適な選択肢を選んでください。
