結論:費用・スピード・サポートで選ぶ相続代行サービス
親の死後、相続手続きを誰に任せるべきか迷っていませんか。銀行の相続サービス、司法書士、行政書士、オンライン完結型のサービスなど、選択肢が多く、費用やサービス内容も異なります。
結論から言うと、費用を抑えたいなら専門家系(司法書士・行政書士)、オンライン完結を優先するならオンライン完結型(相続ナビ等)、手厚いサポートを重視するなら銀行系(信託銀行) が一般的な選択肢です。
比較の前提(あなたの優先順位を決める)
相続代行サービスを選ぶ前に、まず自分の優先順位を明確にすることが重要です。以下の3つの質問に答えてみてください。
- 費用を最小限に抑えたいか? → 実費のみに抑えたいなら自分で手続き、専門家に任せる場合は司法書士・行政書士を検討
- オンラインで完結したいか? → 平日に役所や銀行に行く時間がない方は、オンライン完結型のサービスを検討
- 対面での手厚いサポートが必要か? → 安心感や信頼性を重視する方は、銀行系のサービスを検討
迷う人はこの3軸で決める(費用・対応範囲・オンライン対応)
相続代行サービスを選ぶ際の主な判断軸は以下の3つです。
費用相場
- 自分で手続き(実費のみ):数千円〜数万円
- 専門家系(司法書士・行政書士):数万円〜数十万円
- オンライン完結型:数十万円前後
- 銀行系(信託銀行):数十万円〜数百万円
対応範囲
- 相続登記のみ:司法書士
- 相続手続き一式:オンライン完結型、銀行系
- 相続税申告まで:税理士、銀行系
オンライン対応
- 窓口のみ:一部の司法書士・行政書士、銀行系
- 一部オンライン:一部の司法書士・行政書士
- 完全オンライン:オンライン完結型
相続代行サービスの比較表
主な相続代行サービスを3つのカテゴリに分けて比較します。
| 項目 | 銀行系(信託銀行) | 専門家系(司法書士・行政書士) | オンライン完結型(相続ナビ等) |
|---|---|---|---|
| 費用 | 数十万〜数百万円 | 数万〜数十万円 | 数十万円前後 |
| 業務範囲 | 相続財産管理から税務申告まで一括対応 | 司法書士は相続登記、行政書士は遺産分割協議書作成など、業務範囲が限定的 | 戸籍収集・遺産調査・名義変更・相続登記など相続手続き一式 |
| 手続き方法 | 主に窓口対応 | 窓口・郵送・一部オンライン | オンライン中心(電話・オンライン相談) |
| サポート内容 | 手厚い対面相談、担当者が伴走 | 専門性が高いが、範囲外は別の専門家に依頼が必要 | オンライン相談、手続きチェックリスト機能 |
比較軸の定義(費用・業務範囲・手続き方法)
費用:基本料金と追加費用の体系を確認しましょう。遺産総額や手続き内容によって費用が変動するため、見積もりを取ることが重要です。
業務範囲:戸籍収集、遺産調査、相続登記、相続税申告など、どこまで対応してもらえるかを確認します。司法書士は相続登記を、行政書士は遺産分割協議書作成を得意とするなど、専門家によって業務範囲が異なります。
手続き方法:窓口、郵送、オンラインのどれに対応しているかを確認します。平日に役所や銀行に行く時間が取れない方は、オンライン対応のサービスを選ぶとよいでしょう。
表の読み方(何を優先すべきか)
- 費用を優先する場合:専門家系(司法書士・行政書士)を検討。相続登記のみなら数万円程度で依頼できる場合もあります。
- オンライン完結を優先する場合:オンライン完結型(相続ナビ等)を検討。平日に役所に行く必要がなく、自宅で手続きを進められます。
- 手厚いサポートを優先する場合:銀行系(信託銀行)を検討。相続財産管理から税務申告まで一括対応してもらえる安心感があります。
平日に役所や銀行に行く時間が取れない方や、遠方在住の方にとって、オンライン完結で手続きを進められるサービスは大きなメリットがあります。
サービス別の強み・弱み
それぞれのサービスタイプの強みと弱みを詳しく見ていきましょう。
銀行系(信託銀行)の強み・弱み
強み
- 信頼性が高く、ブランド力がある
- 相続財産管理から税務申告まで一括対応できる
- 担当者が伴走してくれる手厚いサポート
弱み
- 費用が高い(数十万〜数百万円)
- 窓口対応が中心で、平日に銀行に行く必要がある
信託銀行5社(三菱UFJ信託銀行、みずほ信託銀行、りそな銀行、三井住友銀行)が相続手続き代行サービスを提供しており、完全タイプと簡易タイプの2種類のサービスがあります。みずほ信託銀行が5社の中で比較すると手数料が一番安いと評価されています。
専門家系(司法書士・行政書士)の強み・弱み
強み
- 費用が抑えられる(数万〜数十万円)
- 専門性が高く、書類作成や手続きが正確
弱み
- 業務範囲が限定的(司法書士は相続登記、行政書士は遺産分割協議書作成)
- 範囲外の手続きは別の専門家に依頼する必要がある
弁護士は数十万~数百万円、司法書士は数万円~数十万円、行政書士は数万円程度、税理士は遺産総額の0.5~1.0%程度が費用相場と言われています。
オンライン完結型(相続ナビ等)の強み・弱み
強み
- オンラインで完結し、平日に役所に行く必要がない
- 銀行系より費用が抑えられる(数十万円前後)
- 手続きチェックリスト機能により進捗を可視化できる
- 遠方在住でも対応可能
弱み
- 対面相談が必要な場合は不向き
- 相続トラブル・紛争案件は対応範囲外
オンライン中心というサービス形態が、対面相談や複雑な相続紛争対応を重視する利用者にとっては不向きとなる可能性がありますが、平日に役所や銀行に行く時間が取れない共働き世帯や遠方在住の方にとっては、大きなメリットがあります。
代替案を深掘り
相続代行サービス以外の選択肢も検討してみましょう。
自分で手続きする場合
メリット
- 費用が実費のみ(数千円〜数万円程度)
- 自分のペースで進められる
デメリット
- 時間と手間がかかる(戸籍収集や相続関係説明図の作成など)
- 平日に役所や銀行に何度も行く必要がある
- 書類不備によるやり直しリスクがある
相続手続きは、戸籍謄本の収集、相続関係説明図の作成、遺産分割協議書の作成、各種名義変更など、多くの工程があります。初めての方にとっては、どこから手を付ければいいのかわからず、時間がかかってしまうケースが多いと言われています。
どれも決めきれない時の選び方
サービス選びに迷う場合は、以下のステップで進めるとよいでしょう。
- まず無料相談を受ける:複数のサービスで無料相談を受け、自分の状況に合うかを確認します。
- 複数のサービスから見積もりを取る:費用体系や追加費用の有無を比較します。
- 実績数や口コミ評判を確認する:運営元の信頼度や利用者の口コミをチェックします。
相続手続き代行サービスの選定ポイントとして、実績数の多さ、運営元の信頼度、利用者の口コミ評判が重要とされています。
口コミ・不安点の整理
実際の利用者の声と不安点を整理します。
よくある不満と原因
不満1:費用が思ったより高かった
- 原因:追加費用の発生。基本料金に含まれない戸籍収集や登記手続きなどで追加費用が発生するケースがあります。
- 対策:見積もり段階で、何が基本料金に含まれ、何が追加費用になるのかを確認しましょう。
不満2:対応が遅い
- 原因:繁忙期や複雑な案件。相続登記義務化の期限が近づく時期や、遺産分割協議が難航する案件では、手続きに時間がかかる場合があります。
- 対策:無料相談時に、想定される手続き期間を確認しましょう。
不満3:対面相談ができない
- 原因:オンライン完結型の場合。オンライン完結型のサービスでは、対面相談に対応していない場合があります。
- 対策:対面相談が必要な場合は、銀行系や地元の司法書士・行政書士を検討しましょう。
サービス選びで失敗するパターン
パターン1:費用だけで選んで、対応範囲が不足
- 安さだけで選んだ結果、相続登記のみの対応で、他の手続きは自分でやる必要があったというケース。
- 対策:自分が何を依頼したいのか、対応範囲を事前に確認しましょう。
パターン2:実績数や口コミを確認せずに選ぶ
- 実績が少ないサービスに依頼し、対応が遅かったり、ミスがあったりするケース。
- 対策:運営元の信頼度や実績数、口コミ評判を確認しましょう。
パターン3:無料相談を受けずに正式申込
- 無料相談を受けずに正式申込し、実際のサービス内容が期待と異なったというケース。
- 対策:まず無料相談を受け、自分の状況に合うかを確認してから正式申込しましょう。
まとめ:あなたはこれを選べばOK
相続代行サービスを選ぶ際は、以下の優先順位で検討しましょう。
- 費用重視:専門家系(司法書士・行政書士)。相続登記のみなら数万円程度で依頼できます。
- オンライン完結重視:オンライン完結型(相続ナビ等)。平日に役所に行く必要がなく、自宅で手続きを進められます。
- 手厚いサポート重視:銀行系(信託銀行)。相続財産管理から税務申告まで一括対応してもらえます。
最初の一歩:まず無料相談を受けて、見積もりを比較することが重要です。費用体系や対応範囲を確認し、自分の状況に合うサービスを選びましょう。
平日に役所や銀行に行く時間が取れない方や、遠方在住の方にとって、オンライン完結で相続手続きを進められるサービスは、大きなメリットがあります。
