相続の必要書類一覧と最短で揃える方法|戸籍収集のコツ

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公開日: 2026/1/15

結論:相続手続きに必要な書類の全体像と最短で揃える方法

相続手続きには多くの書類が必要ですが、主要なものは限られています。被相続人の戸籍謄本(出生から死亡まで)、相続人全員の戸籍謄本・印鑑証明書、遺産分割協議書、固定資産評価証明書が基本となります。

中でも戸籍謄本の収集は時間がかかりやすいため、最優先で開始することをおすすめします。転籍が多い場合は複数の市区町村から取得する必要があり、1〜3ヶ月かかることもあります。

自分で全ての書類を揃えるのが難しい場合は、代行サービスを利用することで書類収集を丸投げできます。平日に役所や金融機関に行く時間が取れない方や、遠方在住で何度も帰省できない方に向いています。

まず最初に揃える書類3つ

相続手続きを進めるにあたり、まず揃えるべき書類は3つです。

1. 被相続人の戸籍謄本(出生から死亡までの連続したもの)

被相続人が生まれてから亡くなるまでの全ての戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)が必要です。転籍がある場合は、改製原戸籍や除籍謄本も含まれます。これにより、相続人が誰なのかを正確に確定できます。

2. 相続人全員の戸籍謄本

相続人全員の現在の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)が必要です。これにより、相続人が現在も生存していることを証明します。

3. 相続人全員の印鑑証明書(発行後6ヶ月以内)

遺産分割協議書に押印する実印の印鑑証明書が必要です。発行後6ヶ月以内の原本が求められます。金融機関によっては3ヶ月以内を求められる場合もあるため、事前に確認してください。

この3つが揃えば、遺産分割協議を進めることができます。

書類収集にかかる時間の目安

各書類の収集にかかる時間の目安は以下の通りです。

戸籍謄本収集: 1〜3ヶ月

被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍を集めるには、複数の市区町村役場に請求が必要になることがあります。転籍が多い場合はさらに時間がかかります。郵送請求の場合は、往復の郵送時間も考慮する必要があります。

印鑑証明書: 即日〜数日

市区町村役場で取得できます。本人が窓口に行けば即日発行されます。

固定資産評価証明書: 即日〜数日

不動産所在地の市区町村役場で取得できます。登記申請日の属する年度のものが必要です。

遺産分割協議書作成: 1〜3ヶ月

相続人全員の合意形成に時間がかかる場合があります。相続人が遠方にいる場合は、郵送でのやり取りに時間を要します。

代行サービスを利用すれば、戸籍収集を専門家に任せて並行して進められるため、全体の期間を短縮できます。

戸籍収集や名義変更の手続きを自分で進める時間がない場合は、オンラインで相談から完了まで対応できる代行サービスの利用を検討してみてください。

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ステップ別の必要書類チェックリスト

相続手続きは大きく3つのステップに分かれます。各ステップで必要な書類を整理します。

Step1 相続人の確定に必要な書類

相続人を確定するためには、以下の書類が必要です。

  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)

    • 出生から死亡まで連続した戸籍が必要です
    • 転籍がある場合は改製原戸籍・除籍謄本も必要
  • 相続人全員の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)

    • 相続人の現在の戸籍を証明
  • 相続人全員の住民票

    • 現住所を証明
  • 戸籍の附票

    • 本籍地と現住所の関連を確認する場合に必要

これらの書類により、被相続人の法定相続人が誰なのかを正確に確定します。

Step2 遺産分割協議に必要な書類

遺産分割協議を進めるためには、以下の書類が必要です。

  • 相続人全員の印鑑証明書(発行後6ヶ月以内の原本)

    • 遺産分割協議書に実印を押印するために必要
    • 金融機関によっては3ヶ月以内を求められることがある
  • 遺産分割協議書

    • 相続人全員の署名・実印が必要
    • 誰がどの財産を相続するかを明記
  • 遺言書(ある場合)

    • 自筆証書遺言の場合は家庭裁判所での検認が必要
    • 公正証書遺言の場合は検認不要
  • 財産目録

    • 不動産・預貯金・証券等のリスト

これらの書類により、遺産分割の内容を確定し、相続人全員の合意を証明します。

Step3 名義変更・相続登記に必要な書類

各種名義変更と相続登記に必要な書類は、手続き先によって異なります。

【不動産の相続登記】

  • 登記申請書
  • 遺産分割協議書(または遺言書)
  • 相続人全員の印鑑証明書
  • 固定資産評価証明書(登記申請日の属する年度のもの)
  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
  • 相続人全員の戸籍謄本

【銀行口座の名義変更】

  • 相続手続依頼書(各金融機関指定の書式)
  • 遺産分割協議書(または遺言書)
  • 相続人全員の印鑑証明書
  • 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本
  • 相続人全員の戸籍謄本

【証券口座の名義変更】

  • 相続手続依頼書(各証券会社指定の書式)
  • 遺産分割協議書(または遺言書)
  • 相続人全員の印鑑証明書
  • 戸籍謄本

【相続税申告】

  • 相続税申告書
  • 相続開始の日から10日を経過した日以後に作成された戸籍謄本

金融機関ごとに書式が異なるため、事前に各金融機関に確認することをおすすめします。

よくある詰まりポイントと回避策

書類収集で多くの方が詰まるポイントと、その回避策を解説します。

戸籍収集で起きがちなミスと対処法

【ミス1】出生から死亡までの連続した戸籍が揃わない

被相続人が転籍していると、1つの市区町村だけでは全ての戸籍が揃いません。改製原戸籍や除籍謄本も取得する必要があります。

対処法:取得した戸籍に記載されている「従前の本籍地」を確認し、順番に遡って取得していきます。

【ミス2】転籍が多く、どこから取得すればいいかわからない

対処法:まず被相続人の最後の本籍地から戸籍を取得し、そこに記載されている従前の本籍地へと順番に遡ります。

【ミス3】遠方の市区町村から取得するのに時間がかかる

対処法:郵送請求を活用します。定額小為替と返信用封筒を同封して請求すれば、窓口に行かなくても取得できます。

【ミス4】戸籍の読み方がわからない

古い戸籍は手書きで読みにくいことがあります。対処法として、司法書士や代行サービスに依頼することで、専門家が正確に読み取ってくれます。

有効期限切れによるやり直しを防ぐ方法

書類には有効期限があり、期限を過ぎると再取得が必要になります。

  • 印鑑証明書: 発行後6ヶ月以内の原本が必要(金融機関によっては3ヶ月以内)
  • 戸籍謄本: 発行後6ヶ月以内の原本が必要(用途によっては期限が異なる)
  • 相続税申告用の戸籍謄本: 相続開始の日から10日を経過した日以後に作成されたもの
  • 固定資産評価証明書: 登記申請日の属する年度のもの

期限を確認し、逆算して取得スケジュールを立てることが重要です。全ての書類が揃ってから申請するのではなく、申請予定日から逆算して取得するタイミングを決めましょう。

本人以外が書類を取得する場合の注意点

相続人以外が書類を取得する場合は、委任状が必要になることがあります。

  • 戸籍謄本: 相続人以外が取得する場合は委任状が必要
  • 印鑑証明書: 原則として本人が取得(代理取得には委任状が必要)

遠方在住の相続人がいる場合は、郵送でのやり取りに時間がかかります。代行サービスを利用すれば、委任状を準備するだけで書類収集を丸投げできます。

事前に確認しておきたいこと

書類収集を始める前に、期待値を適切に設定しておくことが重要です。

書類収集で期待しがちな点(実際はこうなりがち)

期待:すぐに揃う 実際:戸籍収集だけで1〜3ヶ月かかることがあります。転籍が多い場合はさらに時間を要します。

期待:全て無料 実際:戸籍謄本・印鑑証明書の取得には手数料がかかります。戸籍謄本は1通450円〜750円程度、複数取得すると数千円〜数万円になることもあります。

期待:一度取得すれば使い回せる 実際:有効期限があるため、期限を過ぎると再取得が必要です。手続きが長引くと再取得費用が発生します。

期待:全て自動で揃う 実際:市区町村役場への申請や郵送請求が必要です。平日の窓口対応が基本となります。

ここはケースで変わる

相続の状況によって、書類収集の難易度は大きく変わります。

転籍が多い場合 戸籍収集に3ヶ月以上かかることがあります。被相続人が引っ越しを繰り返していた場合は特に注意が必要です。

相続人が多い場合 全員分の書類を揃えるのに時間がかかります。相続人それぞれに戸籍謄本と印鑑証明書の取得を依頼する必要があります。

遠方在住の相続人がいる場合 郵送でのやり取りに時間がかかります。書類の送付と返送で2週間程度見ておく必要があります。

遺言書がある場合 自筆証書遺言の場合は、家庭裁判所での検認手続きが必要になります。公正証書遺言の場合は検認不要です。

代行サービスが向いている人/自分でできる人

書類収集を代行サービスに任せるか、自分で進めるかは、状況によって判断が分かれます。

代行サービスが向いている人

  • 仕事が忙しく、平日に役所や金融機関に行く時間が取れない
  • 遠方在住で、実家のある市区町村に通うのが難しい
  • 初めての相続で、何から始めればいいかわからない
  • 戸籍の読み方がわからず、収集に不安がある
  • 相続登記義務化の期限が迫っており、確実に完了させたい

自分で進められる人

  • 時間に余裕があり、平日に役所に行ける
  • 費用を最小限に抑えたい
  • 相続人が少なく、書類収集がシンプル
  • 転籍が少なく、戸籍が集めやすい
  • 手続きの経験があり、流れを把握している

まとめ:今日できる最短の一歩

相続手続きに必要な書類を最短で揃えるために、今日からできることを整理します。

1. 被相続人の本籍地を確認する

死亡届を提出した際の書類や、被相続人の運転免許証などで本籍地を確認します。

2. 被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本の取得を開始する

まず最後の本籍地の市区町村役場に請求します。郵送請求も可能です。戸籍収集は最も時間がかかるため、最優先で開始してください。

3. 相続人全員の戸籍謄本・印鑑証明書の取得を依頼する

相続人それぞれに、自分の戸籍謄本と印鑑証明書を取得してもらうよう依頼します。

4. 代行サービスを検討する場合は無料相談で見積もり確認

自分で全てを進めるのが難しい場合は、代行サービスの無料相談を活用して見積もりを確認してください。

5. 書類の有効期限を確認し、逆算してスケジュールを立てる

印鑑証明書は発行後6ヶ月以内、金融機関によっては3ヶ月以内が求められます。申請予定日から逆算して取得スケジュールを立てましょう。

戸籍収集から名義変更、相続登記まで一括で任せたい場合は、オンライン完結の代行サービスを検討してみてください。

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よくある質問

Q1相続手続きに必要な書類は何ですか?

A1被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本と印鑑証明書(発行後6ヶ月以内)、遺産分割協議書、固定資産評価証明書などが必要です。金融機関や法務局によって求められる書類が異なるため、事前に確認してください。

Q2戸籍謄本の取得にどれくらい時間がかかりますか?

A2被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本を揃えるには、転籍が多い場合1〜3ヶ月かかることがあります。本籍地が遠方の場合は郵送請求を活用し、早めに開始することをおすすめします。

Q3印鑑証明書の有効期限はいつまでですか?

A3印鑑証明書は発行後6ヶ月以内の原本が必要です。金融機関によっては3ヶ月以内を求められる場合もあるため、事前に確認してください。期限を過ぎると再取得が必要になります。

Q4本人以外が戸籍謄本を取得できますか?

A4相続人であれば委任状なしで取得できますが、相続人以外が取得する場合は委任状が必要です。遠方の市区町村から取得する場合は、郵送請求を活用すると便利です。

Q5書類収集を代行してもらうメリットは何ですか?

A5戸籍収集や書類作成を専門家に任せることで、平日に役所に行く手間と時間を大幅に削減できます。また、書類不備でやり直しになるリスクを回避でき、有効期限内に確実に揃えられます。