東京の不動産会館とは?施設の特徴と利用方法

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/11

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東京の不動産会館とは?業界団体施設の役割

「東京 不動産 会館」と検索する方は、不動産業界団体の施設について知りたい、または不動産取引の相談窓口を探していることが多いでしょう。

この記事では、東京の2大不動産会館(東京都宅建会館・全日東京会館)の概要、提供サービス、アクセス方法を、東京都宅地建物取引業協会全日本不動産協会東京都本部の公式情報を元に解説します。

業界関係者はもちろん、不動産取引を検討している一般消費者の方も、どの会館がどのような役割を果たしているか理解できるようになります。

この記事のポイント

  • 東京都宅建会館(旧東京不動産会館)は令和6年10月1日に名称変更、千代田区富士見に所在
  • 全日東京会館は千代田区平河町に所在、全日本不動産協会の東京本部が入居
  • 会員向けには法定講習・研修会・会員支援システム、一般消費者向けには不動産相談を提供
  • 全宅連(ハトマーク)は会員約10万社、全日(ウサギマーク)は会員約3万社で、それぞれ特徴が異なる

(1) 不動産業界団体の拠点としての機能

東京の不動産会館とは、不動産業界団体の本部が入居する施設を指します。主に以下2つの会館があります。

会館名 所管団体 所在地
東京都宅建会館 公益社団法人東京都宅地建物取引業協会(全宅連系) 千代田区富士見2-2-4
全日東京会館 公益社団法人全日本不動産協会東京都本部 千代田区平河町1-8-13

(出典: 東京都宅地建物取引業協会全日本不動産協会東京都本部

これらの会館は、不動産業者の加盟団体の拠点として、会員向けサービスや一般消費者向けの相談窓口を提供しています。

(2) 一般消費者と業界関係者それぞれの利用目的

不動産会館の利用者は、主に以下の2グループに分かれます。

業界関係者(不動産業者)

  • 業界団体への入会手続き
  • 法定講習(宅地建物取引士の更新講習等)
  • 研修会・セミナー参加
  • 会員支援システム(ハトサポ・ラビーネット等)の利用

一般消費者

  • 不動産取引に関する相談(売買・賃貸のトラブル相談等)
  • 不動産取引の情報収集
  • 業者紹介・業者検索

ただし、法定講習や会員向け研修は不動産業者のみが対象です。一般消費者が利用できるサービスは相談窓口・情報提供に限られるため、詳細は各会館の公式サイトで確認することを推奨します。

東京都宅建会館の概要と特徴

(1) 令和6年10月の名称変更について

東京都宅建会館は、令和6年(2024年)10月1日に「東京不動産会館」から名称変更されました。

東京都宅地建物取引業協会の公式発表によると、会館の所在地・機能に変更はありませんが、名称のみ変更されています。

古い情報(「東京不動産会館」)と混同しないよう注意が必要です。カーナビや地図アプリで検索する際は「東京都宅建会館」で検索してください。

(2) 東京都宅建協会の組織概要

東京都宅建会館には、**公益社団法人東京都宅地建物取引業協会(全宅連系)**の本部が入居しています。

全宅連(全国宅地建物取引業協会連合会)は、ハトマークのシンボルで知られる不動産業界最大の団体です。

全宅連の主な特徴:

  • 会員数約10万社(全国)
  • 不動産流通標準情報システム(レインズ)の利用が可能
  • 営業保証金1,000万円を弁済業務保証金分担金60万円に軽減可能
  • 会員支援システム「ハトサポ」「ハトサポBB」を提供

(出典: 東京都宅地建物取引業協会

(3) 会員数と業界内シェア

東京都宅建協会の会員数は約1万5,500名で、都内不動産業者の**約60%**を占めています。

全国規模では全宅連が約10万社、全日が約3万社のため、会員数では全宅連が圧倒的です。会員数が多いことで、レインズでの物件情報共有や業者間ネットワークの面でメリットがあります。

全日東京会館の概要と特徴

(1) 全日本不動産協会の組織概要

全日東京会館には、公益社団法人全日本不動産協会東京都本部が入居しています。

全日(全日本不動産協会)は、ウサギマークのシンボルで知られ、昭和27年設立の業界最古の団体です。

全日の主な特徴:

  • 会員数約3万社(全国)
  • レインズの利用が可能(全宅連と同様)
  • 営業保証金の軽減制度あり(全宅連と同様)
  • 会員支援システム「ラビーネット」を提供
  • 加盟費用が全宅連より約30万円安い

(出典: 全日本不動産協会東京都本部

(2) 全日東京会館の施設と機能

全日東京会館は、千代田区平河町1-8-13に所在し、以下の施設を備えています。

  • 全日ホール(多目的ホール)
  • 入会受付窓口
  • 法定講習会場
  • 研修会・セミナー会場
  • 不動産相談窓口

最寄駅は東京メトロ半蔵門駅・麹町駅で、どちらも徒歩圏内です。

両会館が提供するサービス内容

(1) 会員向けサービス(法定講習・研修会・会員支援システム)

不動産会館では、会員(不動産業者)向けに以下のサービスを提供しています。

法定講習

  • 宅地建物取引士の更新講習(5年ごと)
  • 宅地建物取引業従業者向け研修

研修会・セミナー

  • 法改正対応セミナー
  • 実務研修(契約書作成、重要事項説明等)
  • オンライン研修(WEB講習)も増加中

会員支援システム

  • 全宅連:ハトサポ、ハトサポBB(業務管理システム)
  • 全日:ラビーネット(物件情報管理システム)

これらのサービスにより、不動産業者は業務効率化や法令遵守が可能になります。

(2) 一般消費者向けサービス(不動産相談・情報提供)

一般消費者向けには、以下のサービスを提供しています。

  • 不動産取引相談(売買・賃貸のトラブル相談)
  • 不動産業者の紹介・検索
  • 不動産取引の情報提供

ただし、相談窓口の営業時間や予約要否は会館により異なるため、訪問前に公式サイトで確認することを推奨します。

(3) 全宅連と全日の違いと選択基準

不動産業者が業界団体に加盟する際、全宅連(ハトマーク)と全日(ウサギマーク)のどちらを選ぶべきか迷うことがあります。

以下の比較表を参考にしてください。

項目 全宅連(ハトマーク) 全日(ウサギマーク)
会員数 約10万社 約3万社
加盟費用 高い 約30万円安い
レインズ利用 可能 可能
会員支援システム ハトサポ、ハトサポBB ラビーネット
ネットワーク 圧倒的 小規模だが密

(出典: LIFULL HOME'S Business

選択基準

  • 会員数・ネットワークを重視するなら全宅連
  • 初期費用を抑えたいなら全日
  • どちらもレインズ利用可能なので、費用とサービス内容で比較

最終的には、事業規模・予算・サービス内容を総合的に判断して選択することを推奨します。

アクセスと営業時間の確認方法

(1) 東京都宅建会館のアクセス(千代田区富士見)

所在地: 東京都千代田区富士見2-2-4

最寄駅:

  • JR飯田橋駅西口から徒歩約2分
  • 東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、都営大江戸線も利用可能

公式サイト: 東京都宅地建物取引業協会 - アクセス

(2) 全日東京会館のアクセス(千代田区平河町)

所在地: 東京都千代田区平河町1-8-13

最寄駅:

  • 東京メトロ半蔵門駅から徒歩圏内
  • 東京メトロ麹町駅から徒歩圏内

公式サイト: 全日本不動産協会東京都本部 - 全日東京会館のご案内

(3) 最新情報の確認方法

営業時間や臨時休館日は変更される可能性があるため、訪問前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

特に以下の点に注意:

  • 法定講習の日程・会場は年度により異なる
  • 相談窓口は予約制の場合がある
  • 名称変更(東京不動産会館→東京都宅建会館)により、古い情報に注意

まとめ:不動産会館利用のメリット

東京の不動産会館(東京都宅建会館・全日東京会館)は、不動産業者向けには法定講習・研修会・会員支援システムを、一般消費者向けには不動産相談・情報提供を行う業界団体の拠点施設です。

令和6年10月1日に東京不動産会館が東京都宅建会館に名称変更された点、全宅連(ハトマーク)と全日(ウサギマーク)それぞれの会館が別所在地にある点を理解しておくことが重要です。

不動産取引を検討している方は、公式サイトで相談窓口の営業時間を確認し、必要に応じて専門家に相談しながら、安心できる取引を進めましょう。

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よくある質問

Q1東京都宅建会館と全日東京会館の違いは?

A1東京都宅建会館は公益社団法人東京都宅地建物取引業協会(全宅連系、ハトマーク)の東京本部が入居し、千代田区富士見2-2-4に所在します。一方、全日東京会館は公益社団法人全日本不動産協会(ウサギマーク)の東京本部が入居し、千代田区平河町1-8-13に所在します。それぞれ異なる団体が運営する別の建物で、提供するサービスや会員支援システムも異なります。詳細は各会館の公式サイトでご確認ください。

Q2一般消費者も不動産会館を利用できる?

A2利用可能です。不動産取引に関する相談窓口や情報提供サービスは一般消費者も利用できます。ただし、宅地建物取引士の法定講習や会員向け研修は不動産業者のみが対象です。相談窓口の営業時間や予約の要否は会館により異なるため、訪問前に東京都宅地建物取引業協会または全日本不動産協会東京都本部の公式サイトで最新情報をご確認ください。

Q3東京都宅建会館のアクセスは?

A3東京都宅建会館は東京都千代田区富士見2-2-4に所在し、JR飯田橋駅西口から徒歩約2分です。東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、都営大江戸線も利用可能です。令和6年(2024年)10月1日に「東京不動産会館」から「東京都宅建会館」に名称変更されたため、古い情報や地図アプリでは旧名称が表示される場合があります。最新のアクセス情報は東京都宅地建物取引業協会の公式サイトでご確認ください。

Q4全宅連と全日のどちらに加入すべき?

A4全宅連(ハトマーク)は会員約10万社で圧倒的なネットワークを持ち、ハトサポ等の会員支援システムが充実しています。一方、全日(ウサギマーク)は会員約3万社で、加盟費用が全宅連より約30万円安いのが特徴です。レインズ(不動産流通標準情報システム)はどちらに加盟しても利用可能です。事業規模、予算、サービス内容を総合的に比較し、自社のニーズに合った団体を選択することを推奨します。詳細は各協会の公式サイトでご確認ください。

Q5会館での主なサービス内容は?

A5会員(不動産業者)向けには、宅地建物取引士の法定講習、実務研修会、入会受付、会員支援システム(全宅連のハトサポ、全日のラビーネット等)を提供しています。一般消費者向けには、不動産取引相談(売買・賃貸のトラブル相談等)、不動産業者の紹介・検索、不動産取引の情報提供などのサービスがあります。ただし、法定講習や会員向け研修は不動産業者のみが対象です。サービス内容の詳細は各会館の公式サイトでご確認ください。

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Room Match編集部

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