SUUMO中古マンション検索の使い方完全ガイド|効率的な物件探しのコツと注意点

著者: Room Match編集部公開日: 2025/11/19

SUUMO中古マンション検索とは?最大級の不動産ポータルサイトの特徴

中古マンションを探す際、「SUUMOの使い方がよくわからない」「どうやって効率的に物件を見つければいいのか」と迷う方は多いでしょう。

この記事では、SUUMO中古マンション検索の使い方、掲載情報の見方、内覧から購入までの流れ、新築マンションとの違いを、SUUMO公式サイトHOME'S等の情報を元に解説します。

初めて中古マンションを検討する方でも、SUUMOを活用して効率的に希望物件を見つけられるようになります。

この記事のポイント

  • SUUMOはリクルートが運営する日本最大級の不動産ポータルサイトで、中古マンションの掲載数は東京都だけで27,631件(2025年時点)
  • エリア・価格・間取り・築年数などの基本検索に加え、地図検索・沿線検索・特徴検索で効率的に物件を絞り込める
  • 掲載情報は掲載時点のもので、最新状況は不動産会社への確認が必須
  • 中古マンション購入の流れは8ステップで、諸費用は物件価格の6~13%程度が目安

(1) SUUMOとは?リクルートが運営する不動産情報サイト

SUUMO(スーモ)は、リクルートが運営する日本最大級の不動産・住宅情報ポータルサイトです。新築・中古マンション、一戸建て、賃貸物件等の検索が可能で、住宅ローンシミュレーター、質問コーナー等のコンテンツも充実しています。

SUUMOの特徴

  • 全国の不動産情報を網羅(新築・中古・賃貸)
  • 多様な検索条件(エリア、沿線、価格、間取り、築年数、特徴等)
  • 住宅購入に関する情報コンテンツが豊富
  • 会員登録で新着物件のメール通知サービス

SUUMOは無料で利用でき、会員登録も無料です。

(2) 中古マンション掲載数|東京都27,631件、神奈川県13,757件(2025年時点)

2025年時点で、SUUMOに掲載されている中古マンションの物件数は以下の通りです。

都道府県 掲載物件数
東京都 27,631件
神奈川県 13,757件
大阪府 約10,000件
愛知県 約7,000件

関東圏、特に東京都・神奈川県では物件数が豊富で、選択肢が広がります。

(3) 他サイト(HOME'S、at home等)との違いと使い分け

SUUMOの他に、HOME'S(ホームズ)、at home(アットホーム)などの不動産ポータルサイトがあります。

サイト 特徴
SUUMO 検索機能の使いやすさ、関連コンテンツ(住宅ローンシミュレーター等)が充実
HOME'S 物件数が多い、賃貸に強い
at home 地域密着型の不動産会社の物件が多い

どちらも大手で掲載物件数は多いですが、掲載される物件が異なる場合があるため、複数サイトを併用すると選択肢が広がります。

SUUMO中古マンション検索の使い方|効率的な物件探しのコツ

(1) 基本検索|エリア・価格・間取り・築年数の条件設定

SUUMOの中古マンション検索では、以下の基本条件で物件を絞り込めます。

基本検索条件

  • エリア: 都道府県、市区町村、町名から選択
  • 価格: 下限・上限を設定(例:2,000万円~4,000万円)
  • 間取り: 1K、1LDK、2LDK、3LDK等から選択
  • 築年数: 築5年以内、築10年以内、築20年以内等から選択

検索のコツ

  1. まず予算と希望エリアを決める
  2. 間取りは少し広めに設定して選択肢を広げる
  3. 築年数は「築20年以内」など幅を持たせて検索

希望条件を明確にしておくと、効率的に物件を絞り込めます。

(2) 地図検索・沿線検索の活用法|通勤・通学ルートから物件を探す

SUUMOでは地図検索・沿線検索も可能です。

地図検索

  • 地図上で希望エリアを指定して物件を表示
  • 駅・学校・病院等の周辺施設も一目で確認できる

沿線検索

  • 通勤・通学で使う路線から物件を探せる
  • 例:「東急田園都市線」「JR中央線」等で検索
  • 駅からの徒歩時間も指定可能

通勤・通学ルートから物件を探すと、実際の生活イメージが湧きやすくなります。

(3) 特徴検索|「駅徒歩5分以内」「陽当り良好」などの条件絞り込み

SUUMOでは「特徴から検索」機能があり、以下のような条件で絞り込めます。

特徴検索の例

  • 駅徒歩5分以内
  • 陽当り良好
  • ペット可
  • リフォーム・リノベーション済み
  • 南向き
  • 最上階

優先条件を明確にしてから物件検索を始めると、希望に合った物件を効率的に見つけられます。

(4) 会員登録で新着物件をメルマガ通知|いち早く情報を入手するコツ

SUUMOに会員登録すると、希望条件を保存して新着物件がメールで通知されます。

会員登録のメリット

  • 新着物件をいち早く入手できる
  • 気になる物件をお気に入り登録して比較できる
  • 複数の検索条件を保存できる

人気物件はすぐに成約するため、新着物件の通知サービスを活用すると有利です。

掲載情報の見方と注意点|築年数・管理費・修繕積立金のチェックポイント

(1) 物件情報の読み解き方|価格・築年数・専有面積・間取り

SUUMOの物件詳細ページには以下の情報が掲載されています。

主な掲載情報

  • 価格: 売出価格(交渉可能な場合もある)
  • 築年数: 竣工年月から計算(例:築15年)
  • 専有面積: 室内の広さ(例:70㎡)
  • 間取り: 部屋の配置(例:3LDK)
  • 所在階: 何階か(例:5階/15階建て)
  • 管理費・修繕積立金: 毎月のランニングコスト

これらの情報を総合的に判断して、物件を比較してください。

(2) ランニングコストの確認|管理費・修繕積立金の目安と将来的な増額リスク

中古マンションでは、物件価格以外に管理費・修繕積立金が毎月かかります。

管理費・修繕積立金の目安

間取り 管理費+修繕積立金(月額)
1LDK 1万円~2万円
2LDK 2万円~3万円
3LDK 3万円~5万円

重要: 修繕積立金は築年数が経過するほど高額になる傾向があります。将来的なコスト増を考慮した資金計画を立ててください。

(3) 旧耐震基準(昭和56年以前)の物件に注意|耐震性の確認方法

昭和56年(1981年)以前に建てられた物件は、旧耐震基準で設計されています。

旧耐震基準の物件のリスク

  • 現行の新耐震基準より耐震性能が低い
  • 大地震時の倒壊リスクが高い
  • 住宅ローン控除の適用条件が厳しい

旧耐震基準の物件を検討する場合は、耐震工事の実施有無を必ず確認してください。

(4) 掲載情報の最新性|不動産会社への確認が必要な理由

SUUMOの掲載情報は掲載時点のもので、既に成約済みの場合や価格が変更されている場合があります。

確認すべき事項

  • 物件がまだ販売中か
  • 価格が変更されていないか
  • 管理費・修繕積立金が最新か
  • 内覧が可能か

必ず不動産会社に最新状況を確認してから内覧を申し込んでください。

中古マンション購入の流れ|問い合わせから引き渡しまで

(1) 8つのステップ|資金計画→物件探し→内覧→購入申し込み→ローン審査→売買契約→決済・引き渡し

中古マンション購入の流れは以下の8つのステップで進みます(SUUMO)。

8つのステップ

  1. 資金計画: 予算・頭金・住宅ローンの検討
  2. 物件探し: SUUMOなどで希望物件を検索
  3. 内覧: 実際に物件を見学
  4. 購入申し込み: 購入意思を示す
  5. 住宅ローン審査: 事前審査・本審査
  6. 売買契約: 重要事項説明・契約締結
  7. 住宅ローン契約: 金融機関と契約
  8. 決済・引き渡し: 代金支払い・鍵の受け取り

期間: 物件探しから引き渡しまで1~2ヶ月程度が目安です。

(2) 内覧時のチェックポイント|日当たり・騒音・設備の状態確認

内覧時には以下のポイントをチェックしてください。

内覧時のチェックリスト

  • 日当たり: 南向きか、窓からの採光は十分か
  • 騒音: 道路・鉄道の騒音、隣室の音漏れ
  • 設備の状態: キッチン・バス・トイレの老朽化
  • 水回り: 水圧、排水の流れ
  • 共用部: エントランス・廊下の清潔さ
  • 管理状況: 掲示板の情報、管理人の対応

可能であれば、住宅診断士(ホームインスペクター)に同行してもらうと、隠れた問題を発見できます。

(3) 住宅ローン特約の重要性|本審査に落ちた場合の手付金返金

売買契約には「住宅ローン特約」が含まれているか確認してください。

住宅ローン特約とは

  • 住宅ローン本審査に落ちた場合、売買契約を白紙撤回できる特約
  • 手付金が全額返金される

住宅ローン特約がない契約の場合、本審査に落ちても手付金が返金されないリスクがあります。契約前に必ず確認してください。

(4) 購入時の諸費用|物件価格の6~13%が目安(仲介手数料・登記費用等)

中古マンション購入時には、物件価格以外に諸費用がかかります。

諸費用の内訳

項目 金額の目安
仲介手数料 物件価格の3%+6万円+消費税
登録免許税 固定資産税評価額の2%程度
不動産取得税 固定資産税評価額の3%程度
住宅ローン保証料 借入額の1~2%程度
火災保険料 10年一括で10万円~30万円

諸費用の合計: 物件価格の6~13%程度が目安です。

例えば3,000万円の物件なら、諸費用は約180万円~390万円です。

新築マンションとの違い|価格・税制優遇・メリット・デメリットを比較

(1) 価格差|新築平均5,994万円、中古平均3,668万円(約2,000万円の差)

新築マンションと中古マンションの平均価格には大きな差があります(SBI新生銀行、2020年データ)。

項目 新築マンション 中古マンション
平均価格 5,994万円 3,668万円
差額 - 約2,000万円安い

中古マンションは新築より約2,000万円安く購入できます。

(2) 中古マンションのメリット|価格の安さ、立地選択肢の豊富さ、実物確認可能

中古マンションには以下のメリットがあります。

主なメリット

  • 価格が安い: 新築より約2,000万円安い
  • 立地選択肢が豊富: 都心の人気エリアでも物件が見つかる
  • 実物確認可能: 内覧で日当たり・騒音・設備を実際に確認できる
  • 資産価値が安定: 既に築年数が経過しているため、今後の価格下落が緩やか
  • リノベーション前提で購入: 中古+リノベーションで新築より総額を抑えられる

(3) 中古マンションのデメリット|設備の老朽化、税制優遇の制限、修繕積立金の増額リスク

中古マンションには以下のデメリットもあります。

主なデメリット

  • 設備の老朽化: キッチン・バス・トイレが古い場合がある
  • 税制優遇の制限: 住宅ローン控除が新築より短い(最長10年)
  • 修繕積立金の増額リスク: 築年数が経過すると修繕積立金が値上げされる可能性がある
  • 仲介手数料がかかる: 新築マンションは仲介手数料不要だが、中古は必須

(4) リノベーション前提の購入|建物構造・マンション規約による制約

中古マンションをリノベーション前提で購入する場合、以下の制約があります。

リノベーションの制約

  • 建物構造: 壁式構造の場合、間取り変更が困難
  • マンション規約: 床材の張り替え、水回りの移動が禁止されている場合がある

購入前に管理組合にリノベーション可否を確認し、できること・できないことを把握してください。

まとめ|SUUMO中古マンション検索を活用した物件探しの次のステップ

SUUMO中古マンション検索は、エリア・価格・間取り・築年数などの基本検索に加え、地図検索・沿線検索・特徴検索で効率的に物件を絞り込めます。掲載物件数は東京都だけで27,631件(2025年時点)と豊富で、選択肢が広がります。

掲載情報は掲載時点のもので、最新状況は不動産会社への確認が必須です。内覧時には日当たり・騒音・設備の状態を必ずチェックし、可能であれば住宅診断士に同行してもらいましょう。

中古マンションは新築より約2,000万円安く購入できますが、設備の老朽化、税制優遇の制限、修繕積立金の増額リスクもあります。購入時の諸費用は物件価格の6~13%程度が目安です。

SUUMOを活用して希望物件を見つけたら、複数の不動産会社に問い合わせ、比較検討してください。不動産会社や宅地建物取引士に相談しながら、無理のない資金計画を立てましょう。

よくある質問

Q1SUUMOの中古マンション検索は無料で使える?

A1SUUMOの中古マンション検索は完全無料で利用できます。会員登録も無料で、新着物件のメール通知サービスも利用可能です。物件の詳細情報閲覧、不動産会社への問い合わせ、内覧申し込みも全て無料です。有料サービスはありませんので、安心してご利用ください。

Q2掲載物件の情報は最新?

A2掲載情報は掲載時点のもので、既に成約済みの場合や価格が変更されている場合があります。必ず不動産会社に最新状況を確認する必要があります。人気物件はすぐに成約するため、気になる物件を見つけたら早めに問い合わせてください。会員登録して新着物件のメール通知サービスを活用すると、いち早く情報を入手できます。

Q3SUUMOとHOME'Sは併用すべき?

A3どちらも大手で掲載物件数は多いですが、掲載される物件が異なる場合があるため、複数サイトを併用すると選択肢が広がります。SUUMOは検索機能の使いやすさと関連コンテンツ(住宅ローンシミュレーター等)が充実しており、HOME'Sは賃貸に強いという特徴があります。両方のサイトで検索して、より多くの物件情報を収集することをおすすめします。

Q4中古マンション購入時の仲介手数料はどれくらい?

A4物件価格の3%+6万円+消費税が上限です。例えば3,000万円の物件なら、仲介手数料は(3,000万円×3%+6万円)×1.1=約105.6万円が上限となります。仲介手数料は購入時の諸費用の中で最も高額な項目の一つです。不動産会社によっては仲介手数料の割引や無料サービスを提供している場合もあるため、複数社を比較してください。

Q5中古マンション購入の注意点は?

A5旧耐震基準(昭和56年以前)の物件は耐震性に注意が必要です。現行の新耐震基準より耐震性能が低いため、耐震工事の実施有無を必ず確認してください。リノベーション可否はマンション規約によるため、購入前に管理組合に確認が必要です。住宅ローン控除は新築より制限があり、築年数25年以内(耐震基準適合証明書がある場合は制限なし)という条件があります。詳細は税理士や宅地建物取引士にご相談ください。

R

Room Match編集部

Room Matchは、不動産の購入・売却・賃貸に関する実践的な情報を提供するメディアです。住宅ローン、物件選び、不動産会社の選び方など、実務担当者に役立つ情報を分かりやすく解説しています。

関連記事