SUUMOで中古戸建てを探すコツ|検索方法・絞り込み・注意点を解説

著者: Room Match編集部公開日: 2025/12/10

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SUUMOで中古戸建てを探す方はこんな悩みを抱えています

中古戸建ての購入を検討する際、「SUUMOで検索すると物件が多すぎて絞り込めない」「良い物件を見逃していないか不安」と感じる方は少なくありません。

この記事では、SUUMOを使った効率的な中古戸建て探しの方法、検索機能の使いこなし方、物件情報のチェックポイント、そしてSUUMOだけでは分からない注意点を、国税庁レインズの公式情報を元に解説します。

初めて中古戸建てを探す方でも、効率的に理想の物件を見つけられるようになります。

この記事のポイント

  • SUUMOには10万件以上の中古戸建て物件が掲載されており、エリア・価格・築年数で絞り込み検索が可能
  • 築20〜25年の物件がコストと品質のバランスが良く、2000年以降の建築確認物件は高い耐震基準を満たしている
  • 住宅ローン控除は1982年以降建築または耐震基準適合証明がある物件で適用可能(控除率0.7%、最大10年間)
  • 物件詳細ページだけでは分からない売却理由や近隣環境は現地確認や不動産会社への問い合わせが必要
  • 購入前にホームインスペクション(住宅診断)を受けて見えない劣化や欠陥を発見することを推奨

1. SUUMOで中古戸建てを探す基本

(1) SUUMOの特徴と掲載物件数(10万件以上)

SUUMOは、リクルートが運営する国内最大級の不動産ポータルサイトです。中古戸建て物件だけで10万件以上の掲載があり、全国の幅広いエリアの物件を一度に比較できるのが特徴です。

掲載物件は不動産会社が随時更新しているため、新着物件をいち早くチェックできる点も大きなメリットです。

(2) SUUMO中古戸建てページの構成

SUUMOの中古戸建てページは以下のように構成されています。

  • エリア検索: 都道府県・市区町村から物件を探す
  • 沿線・駅検索: 通勤・通学に便利な路線から物件を探す
  • 価格帯検索: 予算に応じて価格で絞り込む
  • 詳細条件: 築年数・間取り・駐車場・ペット可などの条件で絞り込む

これらの機能を組み合わせることで、効率的に理想の物件を見つけられます。

(3) 他の不動産ポータルサイトとの比較

SUUMO以外にも、HOME'S(ホームズ)、at home(アットホーム)などの不動産ポータルサイトがあります。SUUMOは掲載物件数が多く、検索機能が充実している点が強みです。

一方で、物件によっては複数のサイトで同じ物件が掲載されていることもあるため、他サイトと併用することで情報を網羅的に集められます。

2. SUUMOの効率的な検索・絞り込み方法

(1) エリア・沿線・駅からの検索方法

まずは住みたいエリアを決めることが重要です。通勤・通学の利便性、生活環境、予算などを総合的に考慮して、エリアを絞り込みましょう。

SUUMOでは、都道府県・市区町村から検索する方法と、沿線・駅から検索する方法の2つがあります。通勤先が決まっている場合は、沿線・駅検索が便利です。

(2) 価格・築年数・間取りでの絞り込み

エリアを決めたら、次に予算・築年数・間取りで絞り込みます。

  • 価格: 住宅ローンの借入可能額を事前に把握し、無理のない価格帯を設定
  • 築年数: 後述しますが、築20〜25年がコストパフォーマンスの良い狙い目
  • 間取り: 家族構成に応じて必要な部屋数を設定

これらの条件で絞り込むことで、検索結果を数百件から数十件に減らせます。

(3) 詳細条件(駐車場・ペット可・リフォーム済み等)の活用

さらに細かい条件で絞り込むことで、理想の物件に近づけます。

詳細条件 内容 ポイント
駐車場 駐車スペースの有無 車を所有している場合は必須
ペット可 ペット飼育の可否 物件によって制限が異なる
リフォーム済み 内装・設備のリフォーム済み リフォーム費用を抑えられる
耐震基準適合 現行の耐震基準に適合 1981年以降の新耐震基準、2000年以降がより安心

(4) 検索結果の保存と新着通知設定

SUUMOでは、気になる物件を「お気に入り」に登録できます。また、検索条件を保存して新着物件の通知を受け取ることも可能です。

良い物件はすぐに成約してしまうため、新着通知を設定しておくと見逃しを防げます。

3. 物件情報の見方とチェックポイント

(1) 物件詳細ページの重要項目(価格・築年数・間取り・土地面積)

物件詳細ページでは、以下の項目を重点的にチェックしましょう。

  • 価格: 物件価格だけでなく、仲介手数料や税金などの諸費用も考慮
  • 築年数: 1981年・2000年が耐震基準の節目
  • 間取り: 部屋数・LDKの広さ・収納スペース
  • 土地面積・建物面積: 広さが十分か、将来の増改築の可能性
  • 構造: 木造・鉄骨造・RC造などの建物構造

(2) 写真・動画での建物状態確認

物件詳細ページの写真や動画で、建物の状態をチェックします。

  • 外観: 外壁のひび割れ・色あせ、屋根の状態
  • 内装: 壁・床の傷み、水回りの設備状態
  • 周辺環境: 道路・駐車場・庭の様子

ただし、写真は良い角度で撮影されていることが多いため、実際の内見で確認することが重要です。

(3) 周辺環境・交通アクセス情報の読み方

SUUMOの物件詳細ページには、周辺環境(スーパー・病院・学校など)や交通アクセス情報も掲載されています。

徒歩時間は「1分=80m」で計算されているため、実際に歩いてみると感覚が異なる場合があります。可能であれば、現地で実際に歩いて確認しましょう。

(4) 問い合わせ・内見予約の流れ

気になる物件が見つかったら、物件詳細ページから不動産会社に問い合わせます。

問い合わせ時には、以下の点を確認しましょう。

  • 内見の日程調整
  • 物件の現況(空き家・入居中など)
  • 前の所有者の売却理由(後述しますが重要なポイント)
  • リフォーム履歴・修繕履歴

4. 中古戸建て選びで重要な確認事項

(1) 築年数の狙い目(築20〜25年がコスパ良好)

中古戸建ての狙い目は、築20〜25年です。この時期は価格が下げ止まり、コストパフォーマンスが高くなります。

築20年を過ぎると建物の資産価値はほぼゼロになりますが、適切にメンテナンスされていれば十分に住める状態です。一方で、築30年を超えると大規模なリフォームが必要になる可能性が高まります。

(2) 耐震基準の確認(1981年・2000年が節目)

中古戸建てを選ぶ際、耐震基準は最も重要なチェックポイントの一つです。

年代 耐震基準 特徴
1981年以前 旧耐震基準 耐震補強が必要な場合がある
1981年〜2000年 新耐震基準 震度6強程度の地震に耐える設計
2000年以降 現行基準 壁のバランス配置・接合部の強化が義務化

SUUMOによると、2000年6月以降の建築確認物件を選ぶと、改正建築基準法による高い耐震基準を満たしているため安心です。

(3) 住宅ローン控除の適用要件

中古戸建てでも、一定の要件を満たせば住宅ローン控除を受けられます。

国税庁によると、以下の要件を満たす必要があります。

  • 築年数: 1982年以降に建築された物件、または耐震基準適合証明がある物件
  • 控除率: 住宅ローン残高の0.7%
  • 控除期間: 最大10年間
  • 入居期限: 2025年12月31日までに入居

住宅ローン控除を受けることで、年間数十万円の税負担が軽減されるため、物件選びの際には必ず確認しましょう。

(4) ホームインスペクション(住宅診断)の重要性

中古戸建ては新築と異なり、瑕疵担保責任が限定的です。そのため、購入前にホームインスペクション(住宅診断)を受けることを強く推奨します。

ホームインスペクションでは、専門家が以下の点を調査します。

  • 構造躯体の劣化状況
  • 雨漏りの痕跡
  • シロアリ被害の有無
  • 設備の不具合

費用は5〜10万円程度ですが、購入後に数百万円の修繕費が発生するリスクを回避できるため、必要な投資と言えます。

5. SUUMOだけでは分からない注意点

(1) 前の所有者の売却理由(騒音・近隣トラブル等)

HOME'Sが実施した中古住宅購入者500人へのアンケートによると、41.9%が「前の入居者の売却理由を確認すべきだった」と回答しています。

売却理由が「転勤」「住み替え」であれば問題ありませんが、「騒音」「近隣トラブル」「日当たりが悪い」などの場合は注意が必要です。不動産会社に必ず確認しましょう。

(2) リフォーム費用の見積もり

中古戸建ては、購入後にリフォームが必要になることが多いです。物件価格だけでなく、リフォーム費用も含めた総額で予算を組みましょう。

一般的なリフォーム費用の目安は以下の通りです。

  • 水回り(キッチン・浴室・トイレ): 100〜200万円
  • 外壁・屋根塗装: 80〜150万円
  • 内装(壁紙・床): 50〜100万円
  • 耐震補強: 100〜200万円

物件状態により数百万円かかる場合もあるため、内見時にリフォーム会社に同行してもらい、見積もりを取ることを推奨します。

(3) 瑕疵保険の有無と加入の必要性

中古住宅には新築のような瑕疵担保責任がないため、購入後に欠陥が発見された場合の補修費用は原則として買主負担です。

このリスクを軽減するために、瑕疵保険への加入を検討しましょう。瑕疵保険は、購入後に発見された構造躯体や雨漏りの欠陥の補修費用を保証する保険です。

保険料は5〜10万円程度ですが、購入後の安心を得るために有効です。

(4) 修繕費の貯蓄計画(月2万円程度が目安)

中古戸建てを購入した後は、定期的なメンテナンスが必要です。

  • 外壁・屋根塗装: 10年に1回(80〜150万円)
  • 防蟻処理: 5年に1回(10〜20万円)
  • 給湯器・エアコン交換: 10〜15年に1回(各10〜30万円)

これらの費用を賄うために、月2万円程度を修繕費として貯蓄することを推奨します。

6. まとめ:SUUMO活用の成功ポイント

SUUMOは10万件以上の中古戸建て物件を掲載しており、エリア・価格・築年数などの条件で効率的に絞り込み検索ができます。検索結果の保存と新着通知を活用することで、良い物件を見逃さずにチェックできます。

中古戸建ての狙い目は築20〜25年、2000年以降の建築確認物件であれば高い耐震基準を満たしています。住宅ローン控除の適用要件(1982年以降建築または耐震基準適合)も必ず確認しましょう。

ただし、SUUMOの物件情報だけでは分からない売却理由や近隣環境、リフォーム費用の見積もりは、現地確認や不動産会社への問い合わせが必要です。購入前にホームインスペクション(住宅診断)を受けて、見えない劣化や欠陥を発見することを強く推奨します。

信頼できる不動産会社や専門家に相談しながら、無理のない資金計画を立てて、理想の中古戸建てを見つけましょう。

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よくある質問

Q1SUUMOで中古戸建てを探すコツは?

A1まずエリア・価格・築年数で大まかに絞り込み、その後、詳細条件(駐車場・リフォーム済み・耐震基準適合等)を活用して物件を厳選します。気になる物件はお気に入りに登録し、検索条件を保存して新着通知を設定することで、良い物件を見逃しにくくなります。良い物件はすぐに成約してしまうため、新着通知の活用が重要です。

Q2中古戸建ての築年数は何年が狙い目ですか?

A2築20〜25年がコストと品質のバランスが良い狙い目です。この時期は価格が下げ止まり、コストパフォーマンスが高くなります。また、2000年以降の建築確認物件であれば、改正建築基準法による高い耐震基準(壁のバランス配置・接合部の強化)を満たしているため、より安心して購入できます。一方で、築30年を超えると大規模なリフォームが必要になる可能性が高まります。

Q3中古戸建てでも住宅ローン控除は受けられますか?

A31982年以降に建築された物件、または耐震基準適合証明がある物件であれば住宅ローン控除を受けられます。控除率は住宅ローン残高の0.7%、控除期間は最大10年間で、2025年12月31日までに入居することが条件です。詳細は国税庁の公式サイトで確認するか、税理士への相談を推奨します。

Q4SUUMOだけでは分からない注意点は?

A4前の所有者の売却理由(騒音・近隣トラブル等)、近隣住民の情報、実際のリフォーム費用は、物件詳細ページだけでは分かりません。不動産会社への問い合わせや現地確認が必要です。また、購入前にホームインスペクション(住宅診断)を受けて、見えない劣化や欠陥を発見することを強く推奨します。費用は5〜10万円程度ですが、購入後の大きなリスクを回避できます。

Q5中古戸建て購入時のチェックポイントは?

A5築年数(1981年・2000年が耐震基準の節目)、リフォーム履歴、修繕費の見積もり、瑕疵保険の有無、周辺環境(騒音・近隣トラブル)、売却理由を確認することが重要です。物件詳細ページの情報だけでなく、内見時に実際に建物の状態を確認し、専門家(ホームインスペクター・リフォーム会社)に同行してもらうことを推奨します。

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Room Match編集部

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