なぜSUUMOで戸建てを探すのか
「戸建て住宅を購入したいけれど、どのサイトで探せばいいのかわからない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
SUUMO(スーモ)は、株式会社リクルートが運営する不動産・住宅情報サイトで、新築一戸建て約8,625件、中古戸建て約102,440件の豊富な物件情報を掲載しています(2024年時点)。この記事では、SUUMOでの戸建て検索方法、使い方のコツ、他サイトとの比較、購入時の注意点を解説します。
初めて戸建てを購入する方でも、SUUMOを効果的に活用できるようになります。
この記事のポイント
- SUUMOは新築・中古合わせて約11万件の戸建て物件を掲載する国内最大級のポータルサイト
- エリア・価格・広さ・駅距離などの条件で詳細検索が可能で、お気に入り登録や新着通知機能も充実
- 戸建て購入には諸費用(物件価格の5~10%)とメンテナンス費用(10年ごとに約100万円)が必要
- 2024年以降の新築住宅は省エネ基準適合が住宅ローン控除の要件となるため、物件選びで確認必須
SUUMOで戸建てを探す方法
(1) SUUMOの検索機能(エリア・価格・広さ・駅距離)
SUUMOでは、以下の条件を組み合わせて物件を検索できます。
| 検索条件 | 設定内容 |
|---|---|
| エリア・沿線 | 都道府県、市区町村、駅名、路線 |
| 価格 | 下限・上限の価格帯 |
| 広さ | 建物面積、土地面積 |
| 駅からの距離 | 徒歩5分以内、10分以内など |
| こだわり条件 | ペット可、駐車場2台以上、太陽光発電など |
検索のコツは、優先順位をつけて条件を設定することです。すべての条件を厳しく設定すると、該当物件がゼロになる可能性があります。まずはエリアと価格を設定し、その後に広さや駅距離などの条件を追加していくとスムーズです。
(出典: SUUMO「新築一戸建て・分譲住宅・一軒家購入情報サイト」)
(2) SUUMOの便利な機能(お気に入り登録・新着通知)
SUUMOには、物件探しを効率化する以下の機能があります。
- お気に入り登録: 気になる物件を保存し、後で比較検討できる
- 検索条件保存: よく使う検索条件を保存し、ワンクリックで再検索
- 新着物件メール通知: 保存した検索条件に合う新着物件が出たら自動でメール通知
これらの機能を活用すると、毎回条件を入力し直す手間が省け、希望に合う物件を見逃しにくくなります。
(3) 見学予約・資料請求の流れ
気になる物件が見つかったら、物件詳細ページから以下のアクションが可能です。
- 見学予約: 現地を実際に見学し、周辺環境や建物の状態を確認
- 資料請求: 物件の詳細資料(間取り図、設備仕様書など)を取り寄せ
- 問い合わせ: 不動産会社に直接質問(価格交渉、諸費用、住宅ローンなど)
見学時には、日当たり、騒音、周辺施設(スーパー、学校、病院)を必ずチェックしましょう。複数の物件を見学して比較することで、自分に合った物件を見極めやすくなります。
(出典: SUUMO「便利な使い方 新築・中古一戸建て、土地、中古マンション購入編」)
戸建て購入の基礎知識
(1) 新築一戸建てと中古戸建ての違い
新築と中古の主な違いは以下の通りです。
| 項目 | 新築一戸建て | 中古戸建て |
|---|---|---|
| 定義 | 建築後1年未満で未入居 | 建築後1年以上経過または入居履歴あり |
| 価格 | 高め(平均4,491万円、首都圏2023年) | 安め(築年数に応じて価格低下) |
| メンテナンス | 当面不要 | リフォーム費用が発生する可能性 |
| 省エネ性能 | 2024年以降は省エネ基準適合必須 | 築年数により性能差あり |
| 住宅ローン控除 | 省エネ基準適合で最大控除 | 築年数により控除額減少 |
新築は価格が高い分、最新の設備・性能が備わっています。中古は価格が安く、立地の良い物件が見つかる可能性がある一方、リフォーム費用を見込む必要があります。
(出典: SUUMO「マンション VS 一戸建て 選んで正解なのはどっち?」)
(2) 建売住宅と注文住宅の違い
新築戸建ては、建売住宅と注文住宅に分けられます。
- 建売住宅: 土地と建物がセットで販売される。完成済み物件が多く、すぐに入居可能。価格が明確で、予算を立てやすい。
- 注文住宅: 購入者が設計から参加し、オーダーメイドで建てる。間取り・設備を自由に選べるが、打ち合わせに時間がかかり、予算オーバーのリスクもある。
SUUMOで検索できるのは主に建売住宅です。注文住宅を検討する場合は、ハウスメーカーや工務店に直接相談する必要があります。
(3) 戸建てとマンションの比較(価格・維持費・資産価値)
戸建てとマンション、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。以下の比較表を参考にしてください。
| 項目 | 戸建て | マンション |
|---|---|---|
| 価格(首都圏新築平均) | 4,491万円 | 6,727万円 |
| 月々の維持費 | 修繕積立不要(自己判断) | 管理費・修繕積立金あり |
| 資産価値 | 建物価値は早く下がるが土地価値は残る | 経年で価値が下がる |
| 自由度 | リフォーム・増改築が自由 | 共用部の制約あり |
| 防犯・管理 | 自己責任 | 管理組合・管理会社が対応 |
戸建ては月々の管理費・修繕積立金が不要で、将来のリフォームや建て替えも自由に判断できます。一方、マンションは管理組合が建物全体を管理するため、個人の負担が軽い傾向があります。
(出典: SUUMO「マンション VS 一戸建て 選んで正解なのはどっち?」)
戸建て購入の注意点
(1) 諸費用(物件価格の5~10%)
戸建て購入時には、物件価格以外に以下の諸費用がかかります。
| 項目 | 内容 | 目安額 |
|---|---|---|
| 仲介手数料 | 売買価格の3%+6万円+消費税(上限) | 100~150万円 |
| 登記費用 | 登録免許税、司法書士報酬 | 30~50万円 |
| 不動産取得税 | 固定資産税評価額の3%(軽減措置あり) | 30~50万円 |
| 火災保険 | 10年一括払いなど | 20~30万円 |
| その他 | 引っ越し費用、家具・家電購入費 | 50~100万円 |
諸費用は基本的に住宅ローンに含められないため、自己資金で用意する必要があります。事前に資金計画を立てておきましょう。
(2) 住宅ローンの選び方(固定金利・変動金利)
住宅ローンは固定金利と変動金利の2種類があります。
| 項目 | 固定金利 | 変動金利 |
|---|---|---|
| 金利 | 契約時の金利が返済終了まで固定 | 市場金利に応じて変動 |
| 2024年の水準 | 上昇傾向(1%前後) | 0.3%前後で安定 |
| メリット | 返済額が確定し、計画を立てやすい | 金利が低く、総返済額が抑えられる可能性 |
| デメリット | 変動金利より高め | 金利上昇リスクあり |
2024年3月に日銀がマイナス金利政策を解除し、固定金利が上昇傾向にあります。一方、変動金利は0.3%前後で安定しています。金利動向、返済計画、リスク許容度を考慮して選択することを推奨します。
(出典: ファミリーライフサービス「2024年の住宅ローンはどうなる?」)
(3) メンテナンス費用(10年ごとに約100万円)
マンションと異なり、戸建ては維持管理が自己責任です。以下のメンテナンス費用が発生します。
- 外壁塗装:10~15年ごとに約100万円
- 屋根補修:15~20年ごとに約50~100万円
- 設備更新(給湯器、エアコン等):10~15年ごとに約30~50万円
これらの費用を見込んで、長期的な資金計画を立てることが重要です。
(出典: マイナビニュース「戸建てを購入する際の注意点15選!」)
(4) 不動産会社の選び方
信頼できる不動産会社を選ぶことで、物件選びから契約までスムーズに進められます。以下のポイントをチェックしましょう。
- 宅地建物取引士が在籍しているか
- 過去の実績・口コミが確認できるか
- 説明が丁寧で、質問に誠実に答えてくれるか
- 複数の不動産会社を比較したか
SUUMOには複数の不動産会社の物件が掲載されているため、複数社を比較しながら選べます。
2024年の戸建て購入環境
(1) 金利動向(固定金利上昇傾向、変動金利0.3%前後)
2024年3月に日銀がマイナス金利政策を解除したことで、固定金利が上昇傾向にあります。一方、変動金利は0.3%前後で安定しています。
金利上昇により、総返済額が増える可能性があるため、購入タイミングは慎重に検討しましょう。
(出典: ファミリーライフサービス「2024年の住宅ローンはどうなる?」)
(2) 税制優遇制度(子育て世帯・若夫婦世帯)
子育て世帯・若夫婦世帯は、2024年12月末までの入居で従来と同額の税額控除を受けられます。この優遇制度を活用することで、住宅購入時の負担を軽減できます。
詳細は国土交通省・国税庁の公式サイトで確認することを推奨します。
(3) 省エネ基準と住宅ローン控除
2024年以降の新築住宅は、省エネ基準適合が住宅ローン控除の要件となりました。物件を選ぶ際は、省エネ基準に適合しているか必ず確認しましょう。
省エネ基準に適合していない場合、住宅ローン控除を受けられない可能性があります。
(出典: マイリノジャーナル「【2024年版】家を買うタイミングはいつ?」)
(4) 2024年の戸建て価格動向
戸建て価格は2020年以降上昇傾向にありましたが、2022年後半以降は上下動しています。2024年は金利動向、建築資材の価格、住宅需要によって価格が変動する可能性があります。
価格動向を定期的にチェックし、購入タイミングを見極めることが重要です。
(出典: マイリノジャーナル「【2024年版】家を買うタイミングはいつ?」)
まとめ:SUUMOを活用した戸建て購入のポイント
SUUMO(スーモ)は、新築・中古合わせて約11万件の戸建て物件を掲載する国内最大級のポータルサイトです。エリア・価格・広さ・駅距離などの条件で詳細検索が可能で、お気に入り登録や新着通知機能も充実しています。
戸建て購入時には、諸費用(物件価格の5~10%)、メンテナンス費用(10年ごとに約100万円)、住宅ローンの金利タイプ、2024年以降の省エネ基準適合要件を考慮する必要があります。
SUUMOを活用し、複数の物件を比較検討しながら、信頼できる不動産会社や宅地建物取引士に相談して、納得のいく戸建て購入を実現しましょう。
