住友不動産のオフィスビル事業とは
オフィス移転を検討する際、「どのビルが自社のニーズに合うのか」「立地・設備・賃料はどうか」と悩む企業担当者は少なくありません。
この記事では、住友不動産の主要オフィスビル(日比谷ビル、四谷ビル等)の特徴、立地、設備、2025年の市場動向を詳しく解説します。初めてオフィス移転を検討する方でも、ビル選びの判断材料を得られるようになります。
この記事のポイント
- 住友不動産は東京都心230棟超のオフィスビルを展開、保有棟数・保有面積でトップクラス
- 日比谷ビルは港区西新橋、1980年竣工(2005年リニューアル)、基準階面積383.76坪
- 四谷ビルは新宿区荒木町、2007年竣工、基準階面積404.65坪、天井高2,800mm
- 整形無柱空間・個別空調システム・免震構造等の設備が充実
- 2025年6月報道で都内オフィスビル19棟の売却を検討中(総額1000億円超)
(1) 東京都心230棟超の展開規模
住友不動産は、東京都心を中心に230棟超のオフィスビルを展開しています。保有棟数・保有面積ともに東京でトップクラスの規模です。
(2) 保有棟数・保有面積でトップクラス
住友不動産は、大・中・小さまざまな規模のビルを保有しており、希望エリア・予算に応じた選択肢が豊富です。
(3) 大・中・小さまざまな価格帯のビルを保有
幅広い価格帯のビルを保有しているため、スタートアップから大企業まで、企業規模に応じたオフィス選びが可能です。
住友不動産日比谷ビルの概要
(1) ビルの基本情報(港区西新橋、1980年竣工・2005年リニューアル)
住友不動産日比谷ビルは、東京都港区西新橋2-8-6に位置するオフィスビルです。1980年竣工、2005年リニューアルで、築年数は古いものの、設備は更新されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区西新橋2-8-6 |
| 竣工年 | 1980年(2005年リニューアル) |
| 構造 | SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート構造) |
| 階数 | 地上12階建 |
| 基準階面積 | 383.76坪 |
(2) アクセス・周辺環境(内幸町駅徒歩4分、新橋駅徒歩6分)
アクセスは以下の通りです。
- 都営三田線 内幸町駅 A3出口: 徒歩4分
- JR・東京メトロ 新橋駅 烏森口: 徒歩6分
官公庁や大手企業が集積する霞が関・虎ノ門エリアに近く、ビジネス拠点として利便性が高いです。
(3) 設備仕様(地上12階、SRC造、基準階面積383.76坪)
基準階面積は383.76坪と広く、中規模企業のオフィスに適しています。SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート構造)で、耐震性・耐火性に優れています。
住友不動産四谷ビルの概要
(1) ビルの基本情報(新宿区荒木町、2007年竣工)
住友不動産四谷ビルは、東京都新宿区荒木町13-4に位置するオフィスビルです。2007年10月竣工で、比較的新しいビルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都新宿区荒木町13-4 |
| 竣工年 | 2007年10月 |
| 階数 | 地上9階・地下1階 |
| 基準階面積 | 404.65坪 |
| 天井高 | 2,800mm |
(2) アクセス・周辺環境(四谷三丁目駅徒歩6分、曙橋駅徒歩5分)
アクセスは以下の通りです。
- 東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 4番出口: 徒歩6分
- 都営新宿線 曙橋駅 A4出口: 徒歩5分
新宿エリアに近く、飲食店や商業施設が充実しており、従業員の利便性も高いです。
(3) 設備仕様(地上9階・地下1階、基準階面積404.65坪、天井高2,800mm)
基準階面積は404.65坪と広く、天井高は2,800mmで開放感があります。日比谷ビルより基準階面積が広く、大型オフィスに適しています。
住友不動産のオフィスビル事業の特徴(整形無柱空間・個別空調)
(1) 整形無柱空間(柱が業務の妨げにならない設計)
住友不動産のオフィスビル事業の特徴は、「整形無柱空間」です。柱が業務の妨げにならないように設計され、レイアウトの自由度が高い空間が実現されています。
(2) 個別空調システム(各ゾーン単位で調整可能)
各ゾーン単位で空調を調整できる「個別空調」システムを採用しています。これにより、電気代の節約とテナント満足度向上が可能です。
(3) 免震構造・無停電電源装置等の防災設備
免震構造や無停電電源装置(UPS)等の防災設備が充実しており、BCP(事業継続計画)対策に適しています。
2025年8月には、「TORANOGATE」が免震装置でオフィスビルとして国内初の個別動的性能認証を取得しました。
(4) 選択と集中の戦略・非常識への挑戦
住友不動産のビル事業は、「選択と集中」の戦略と「非常識への挑戦」を事業の根幹としています。東京都心の主要駅周辺に集中して開発し、高品質なオフィス環境を提供することで、市場でのポジションを確立しています。
2025年の住友不動産オフィスビル市場動向
(1) オフィスビル19棟の売却計画(総額1000億円超)
2025年6月の報道によると、住友不動産は都内オフィスビル19棟の売却を検討しています。売却総額は少なくとも1000億円規模で、千代田・港・品川区等の中規模ビルが対象です。
テナント契約の長期安定性については、事前確認が推奨されます。
(2) 新規開発(六本木セントラルタワー等)
2025年1月竣工の住友不動産六本木セントラルタワーは、六本木駅徒歩1分、1フロア390坪超の大型ビルです。新規開発も継続しており、市場での存在感を維持しています。
(3) 免震装置の個別動的性能認証取得(TORANOGATE)
2025年8月、「TORANOGATE」が免震装置でオフィスビルとして国内初の個別動的性能認証を取得しました。これは、防災設備の高度化を示す事例です。
(4) ベンチャーサミット2025開催(参加者3,000人超)
2025年11月、「住友不動産ベンチャーサミット2025」が開催され、参加者3,000人超のビジネスマッチングイベントとなりました。テナント企業の支援にも注力しています。
まとめ:オフィス移転時の注意点
住友不動産は、東京都心230棟超のオフィスビルを展開し、保有棟数・保有面積でトップクラスの規模を誇ります。日比谷ビル(港区西新橋、基準階面積383.76坪)、四谷ビル(新宿区荒木町、基準階面積404.65坪)等、立地・設備に優れたビルを多数保有しています。
ただし、以下の注意点があります。
- 築年数の確認: 1980年竣工(2005年リニューアル)のビルもあり、設備の古さが残る可能性
- 駐車場台数: 限られている場合があり、事前確認が必要
- 売却計画: 2025年6月報道で都内オフィスビル19棟の売却を検討中。テナント契約の長期安定性は事前確認を推奨
- 賃料・空室状況: 時期により変動するため、最新情報の確認が必須
オフィス移転を検討する際は、立地・設備・賃料を総合的に判断し、複数のビルを比較検討することが重要です。詳細は住友不動産の賃貸オフィス公式サイトで最新情報を確認し、不動産仲介業者や宅地建物取引士等の専門家に相談しながら慎重に検討してください。
