住友不動産京橋ビルとは?京橋エリアの中規模オフィスビル
オフィス移転を検討する際、「京橋エリアでアクセスの良いビルはあるか」「中規模のオフィス空間を探している」と考える企業担当者は少なくありません。
この記事では、住友不動産京橋ビルの基本情報、立地・アクセス、設備・スペック、京橋エリアの賃料相場を、住友不動産公式サイト等の公式情報を元に解説します。
オフィス移転の判断材料となる具体的な情報を、実務担当者の視点で整理します。
この記事のポイント
- 住友不動産京橋ビルは1994年竣工・2004年改修の地上8階・地下1階の中規模オフィスビル
- 八丁堀駅徒歩3分、新富町駅徒歩4分、宝町駅徒歩7分と3駅利用可能でアクセス良好
- 基準階面積244.68坪(808.86㎡)で、240坪超のオープンなオフィス空間を提供
- BCP(事業継続計画)対応設備を完備し、災害時の事業継続を重視する企業に適している
- 京橋駅周辺のオフィス賃料相場は規模により坪27,740円~44,818円
(1) 住友不動産京橋ビルの基本情報
住友不動産京橋ビルは、東京都中央区新富1-18-1に所在する賃貸オフィスビルです。
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区新富1-18-1 |
| 竣工年 | 1994年6月 |
| 改修年 | 2004年6月 |
| 規模 | 地上8階・地下1階 |
| 基準階面積 | 244.68坪(808.86㎡) |
| 設備 | BCP対応設備完備 |
(出典: 住友不動産公式サイト)
1994年竣工、2004年改修のビルで、240坪を超えるオープンなオフィス空間を提供しています。中規模の賃貸オフィスを探している企業に適した規模です。
(2) 京橋エリアの特性とビジネス環境
中央区京橋エリアは、東京駅徒歩圏内の立地として交通利便性が高く、ビジネスエリアとして注目されています。
近年は新規オフィスビルの開発も進んでおり(ミュージアムタワー京橋2019年竣工等)、京橋エリア全体のオフィス環境が充実してきています。
所在地とアクセス:3駅利用可能の好立地
(1) 最寄り駅と所要時間
住友不動産京橋ビルは、複数駅からアクセス可能な好立地です。
最寄り駅一覧
| 駅名 | 路線 | 出口 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 八丁堀駅 | 京葉線・日比谷線 | A2出口 | 徒歩3分 |
| 新富町駅 | 有楽町線 | 5番出口 | 徒歩4分 |
| 宝町駅 | 都営浅草線 | A1出口 | 徒歩7分 |
(出典: CBRE)
3駅利用可能なため、複数の路線を使い分けることができます。
(2) 東京駅・銀座へのアクセス
京橋エリアは東京駅や銀座へのアクセスも良好です。
- 東京駅: 八丁堀駅から京葉線で1駅(約2分)
- 銀座: 新富町駅から有楽町線で1駅(約2分)
ビジネスの中心地や商業エリアへ短時間で移動でき、クライアント訪問や取引先との打ち合わせに便利です。
ビルのスペックと設備:BCP対応の安心設計
(1) ビルの規模と基準階面積
住友不動産京橋ビルの基準階面積は244.68坪(808.86㎡)です。
基準階面積とは、オフィスビルの標準的な1フロアの専有面積を指します。240坪超の広さがあるため、レイアウトの自由度が高く、オープンなオフィス空間を実現できます。
中規模のオフィスを探している企業(従業員数30-50名程度)に適したスペースです。
(2) BCP対応設備とは何か
住友不動産京橋ビルは、BCP(Business Continuity Planning:事業継続計画)対応設備を完備しています。
BCP対応設備とは、災害時でも重要業務を継続できるよう設計された設備のことです。具体的には、非常用電源、耐震構造、防災設備等が含まれます。
地震や停電時でも事業を継続したい企業、特に金融・IT・医療等の業種にとって重要な要素です。
注意点: BCP対応設備の詳細内容は物件ごとに異なるため、契約前に不動産会社に確認することを推奨します。
(3) 竣工年と改修履歴
住友不動産京橋ビルは1994年6月竣工、2004年6月改修のオフィスビルです。
竣工から約30年、改修から約20年が経過しているため、最新の高層オフィスビルと比較すると設備面で劣る可能性があります。
一方で、改修によりBCP対応設備等が追加されており、安全性・事業継続性の面では一定の水準を維持しています。
京橋エリアのオフィス賃料相場と市場動向
(1) 規模別の坪単価相場
京橋駅周辺のオフィス賃料相場は、規模により大きく異なります。
京橋駅周辺の賃料相場(2024年時点)
| 規模 | 坪単価 |
|---|---|
| 20-30坪 | 27,740円 |
| 30-60坪 | 30,684円 |
| 100-200坪 | 44,818円 |
| 200坪以上 | 41,267円 |
(出典: officee)
規模が大きくなるほど坪単価も上昇する傾向があります。住友不動産京橋ビルの基準階面積は244.68坪のため、200坪以上の坪単価(41,267円程度)が目安となる可能性があります。
注意点: 賃料は市場動向・時期・設備・築年数により大きく変動するため、具体的な賃料は不動産会社への問い合わせを推奨します。
(2) 京橋エリアの賃料水準の特徴
京橋エリアは、東京駅徒歩圏内の立地として交通利便性が高い反面、賃料相場も高めです。
中央区の他エリア(日本橋、八重洲等)と比較しても同水準のため、予算確認が重要です。
(3) 住友不動産のオフィスビル事業規模
住友不動産は、東京都心7区を中心に230棟超のオフィスビルを展開しています。保有棟数・保有面積ともに東京でトップクラスの規模です。
(出典: 住友不動産公式サイト)
注意: 2025年6月、住友不動産が都内で保有するオフィスビル19棟(総額1000億円超)の売却を検討していると報道されました。住友不動産京橋ビルが対象に含まれるかは不明ですが、ビルの所有者変更や管理体制変更の可能性があることを認識しておく必要があります。
(出典: Bloomberg)
オフィス移転時の検討ポイントと注意事項
(1) 賃料以外に確認すべきコスト
オフィス移転時には、賃料以外にも以下のコストが発生します。
- 敷金・保証金: 賃料の6-12ヶ月分が目安
- 仲介手数料: 賃料の1ヶ月分+消費税
- 内装工事費: レイアウト・仕様により大きく変動
- 引越し費用: 従業員数・オフィス規模により変動
- 原状回復費用: 退去時に発生(旧オフィス)
賃料だけでなく、初期費用・退去費用も含めた総コストで判断することが重要です。
(2) 築年数と設備のバランス
住友不動産京橋ビルは1994年竣工・2004年改修のビルです。
築年数が古い分、最新の高層オフィスビルと比較すると設備面(空調、セキュリティ、エレベーター等)で劣る可能性があります。
一方で、BCP対応設備を完備しており、安全性・事業継続性の面では一定の水準を維持しています。
設備と賃料のバランスを考慮し、自社の優先順位(立地・設備・コスト等)を明確にすることが重要です。
(3) 契約前の確認事項
オフィス契約前には、以下の事項を確認することを推奨します。
- 賃料・共益費・敷金の詳細: 契約書で正確な金額を確認
- BCP対応設備の詳細内容: 非常用電源、耐震構造、防災設備等
- 内装制限・レイアウト制限: ビルごとの制限事項を確認
- 契約期間・更新条件: 長期契約の場合は更新条件も確認
- 退去時の原状回復範囲: 退去費用の見積もりを事前に取得
オフィス移転・契約については、宅地建物取引士や税理士等の専門家への相談を推奨します。
まとめ:住友不動産京橋ビルが向いている企業
住友不動産京橋ビルは、1994年竣工・2004年改修の地上8階・地下1階の中規模オフィスビルです。八丁堀駅徒歩3分、新富町駅徒歩4分、宝町駅徒歩7分と3駅利用可能で、アクセスの良さが特徴です。
基準階面積244.68坪(808.86㎡)で、240坪超のオープンなオフィス空間を提供しており、中規模のオフィスを探している企業(従業員数30-50名程度)に適しています。
BCP対応設備を完備しているため、災害時の事業継続を重視する企業にも向いています。
京橋エリアのオフィス賃料相場は規模により坪27,740円~44,818円と幅があるため、具体的な賃料は不動産会社への問い合わせを推奨します。
オフィス移転を検討する際は、賃料だけでなく初期費用・設備・立地等を総合的に判断し、自社の優先順位を明確にすることが重要です。
